30坪で回遊動線のある間取りをつくる|メリット・デメリットや間取りのコツ

回遊動線のある平屋の間取り(LDK)

一戸建て・マンション問わずに今人気の「回遊動線」のある間取り。

キッチンやファミリークローゼットなど家事や生活の起点となる場所を中心に各部屋にすぐにアクセスできて時短になり、移動のストレスも少なくなるなど、メリットがたくさんあります。

でも、「行き止まりをつくらない間取りは便利そうだけど、本当に暮らしやすくなるの?」「回遊動線って本当に必要?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

今回は、回遊動線のある間取りをつくるメリット・デメリットと、30坪前後で暮らしやすい回遊動線を実現するコツを紹介します。間取りで失敗したくない!本当に便利な回遊動線にしたい!という方はぜひ参考にしてくださいね。

 

目次

■回遊動線のある間取りのメリット
■こんな回遊動線に注意!デメリットになりやすい間取り
■回遊動線の間取りで失敗しないためには
■玄関の向き別・回遊動線の間取りの考え方
 ・北玄関は玄関と水回りの近さを活かす
 ・南玄関はキッチン周りから動線を考える
■30~35坪前後で回遊動線のある間取り実例
 ・キッチンに2箇所から入れる回遊動線のある平屋
 ・家中を回遊できる変形地の平屋
 ・バルコニーを中心に2階を回遊できる家
■まとめ

 

■回遊動線のある間取りのメリット

 

・ショートカットで移動時間を短縮

動線の良いLDKのある平屋

回遊動線とは、その名の通り行き止まりがなく部屋から部屋をぐるぐると回れる動線のことを指します。

昔の日本の家は部屋と部屋をふすまや障子と柱で仕切っている間取りが多いですよね。壁がないのでふすまを開けておけば居間から台所、居間から客間と1つの部屋から複数の場所にアクセスでき、複数の場所から戻ってこられます。これが回遊動線のイメージです。

例えば、玄関からキッチンに行くために廊下とリビングを通る動線と、玄関からキッチンへ直接つながる動線を2ヶ所作っておけば、食料品の買い物から帰って来たときにキッチンまで楽に運べますよね。

日常の様々な移動をショートカットできるので移動のストレスがなく効率的な暮らしにつながります。

 

・家の中で渋滞が起きにくく快適

2箇所から入れるパントリー

廊下とキッチンをつなげるパントリー

リビングやキッチン、洗面脱衣所、ファミリークローゼットなど、家族全員が使う場所の近くは忙しい時間帯は人の渋滞が起きやすく、物が増えると通りにくくなることもあります。これらの場所に複数からアクセスできるようにしておけば、人の渋滞などで通れない時も他の場所から行きたい場所に行けて快適になります。

 

・家事の負担が軽減できる

キッチンと洗面脱衣所、ランドリールームなどの水周りを回遊できる間取りは、家事効率アップに効果的です。

特に最近は洗濯動線を良くすることが家事の時短につながることが注目されています。

洗面脱衣所(洗濯機)と室内干し→畳む→収納が一箇所でできる場所(サンルームやユーティリティ・ランドリールーム・家事室)を隣接させて、キッチンと合わせて回遊できる間取りの人気が高まっています。

 

・奥行き感を感じる間取りになる

壁で仕切られた場所や行き止まりが減ることで広がりや奥行き、開放感のある間取りになります。また、回遊できる部屋同士の様子が目や耳で分かりやすいので、お子さんの気配や様子を感じられやすいメリットもあります。

 

■こんな回遊動線に注意!デメリットになりやすい間取り

回遊動線を入れたはいいけれど、メリットよりもデメリットが大きくなってしまっては本末転倒です。次に、回遊動線の間取りで気をつけたいポイントを紹介します。

 

・延べ床面積狭めだと居室・収納が窮屈になりやすい

回遊動線を作るときは、動線・通路の確保のために他の部屋が狭くなったり収納スペースが少なくなったりしていないかに注意しましょう。

左右が通り抜けできて回遊できるキッチンとして人気のアイランドキッチンは特に広いスペースが必要で、LDKに割ける面積や家全体の延べ床面積にあまり余裕がない場合はメリットを感じにくい場合があります。

限られた面積で回遊動線を入れる場合は、家具の配置までしっかりシミュレーションして、実際に住んだ時に本当に移動がしやすくなるか?を考えましょう。通路の確保で収納が少なめになりそうなら、スペースを上手に使った造り付けの収納を取り入れるのもおすすめです。

 

・扉や間口が多いことのリスクを知っておく

回遊動線は間取りによっては扉や間口(壁のない部分)が多くなり、その部分が構造的に弱くなる可能性があります。もちろん、住宅は建築基準法で定められた耐震性をクリアして建てられますが、耐震等級の希望によっては間取りに制約が出て希望通りの間取りが作れない場合もあります。

家づくりには様々な要素があり優先順位は人それぞれです。本当にその間取りや動線が必要なのかを、他の条件とも照らし合わせながら検討しましょう。

 

■回遊動線の間取りで失敗しないためには

小上がり和室を中心とした回遊動線の間取り

小上がり和室を中心とした回遊動線の間取り

最後に、回遊動線を取り入れた間取りで失敗しないために大切な、間取りづくりの考え方を紹介します。現在、間取りの要望を考えている方や、住宅会社から提案された間取り図やプランを検討している方はぜひ参考にしてください。

 

・自分の暮らし方に落とし込んで考える

最近は大手ハウスメーカーでも、回遊動線を取り入れた間取り実例が増えてきています。実例写真や間取り図を一見すると「便利そう」と思えるものばかりですが、実際に自分たちが住んでみたらどうなるだろう?本当に便利かな?と想像することが大切です。

間取り図を見るときは、自分の家事スタイルや家族が出かける時間、集まる時間など、シチュエーションごとに間取り図上で家族の動きをシミュレーションしてみましょう。

様々な間取り図を見て、「これは私たちに合っているかも」と思うものを集めていくのもおすすめです。事例が集まってくると、例えば「洗濯機と物干し場が近いほうが良い」「リビング中心に各部屋へアクセスしたい」など希望が明確になっていきます。

 

■玄関の向き別・回遊動線の間取りの考え方

次に、北玄関、南玄関それぞれの家で実現しやすい回遊動線を紹介します。

 

・北玄関は玄関と水回りの近さを活かす

キッチンとデッキ、リビングを回遊できる間取り

キッチンとデッキ、リビングを回遊できる間取り

北玄関の家は、北側に配置することが多い水回りと玄関が近い間取りが一般的です。

玄関と水回りが近いことを活かして、

 

  • ・玄関(ホール・廊下)⇔パントリー⇔キッチン⇔リビング
  • ・玄関(ホール・廊下)⇔ファミリークローゼット⇔洗面脱衣所⇔リビング

 

と回遊できる間取りがおすすめです。家事動線や外出動線が良くなり、なおかつリビングのある南側と明確にゾーン分けできるので、メリハリのある間取りになります。

また、

  • 洗面脱衣所⇔デッキ・サンルーム⇔リビング⇔キッチン

のように屋外空間を挟んだ回遊動線は洗濯効率のアップに特に効果的です。

 

・南玄関はキッチン周りから動線を考える

南玄関の場合は南側に玄関とリビングが並ぶ間取りが多くなります。

南側から北側に向かってリビングダイニング、キッチンの順に配置し、キッチンの裏側(北側)に水回りを配置することが多くなるため、キッチンを中心に家事効率が良くなるような回遊動線を設けるのがおすすめです。

 

■30~35坪前後で回遊動線のある間取り実例

 

・キッチンに2箇所から入れる回遊動線のある平屋

回遊動線と勾配天井の平屋

ダイニングと並列させたキッチンが使いやすい平屋のLDKの実例です。キッチン奥のパントリーは2箇所から出入りできる動線や、壁や引き戸で仕切らないオープンな和室を設けることで家中を自由に移動できるようになっています。

オープンな和室が各部屋をつなぐ

施工事例:暮らしを楽しむ塗り壁の平屋

 

・家中を回遊できる変形地の平屋

約40坪の三角形という変形地の中で、スムーズな動線を実現した平屋の間取り事例です。玄関からすぐにLDKに入れるだけでなく、キッチンの裏側の廊下とパントリーを通ってキッチンに行くこともできます。廊下にはオープンクローゼットを設けることでスペースを無駄なく使っています。

玄関からキッチンへの動線が2つある平屋の間取り

玄関とパントリーをつなぐ廊下兼クローゼット

変形地に建つ平屋の外観

施工事例:建築家とつくる憧れの暮らし

 

・バルコニーを中心に2階を回遊できる家

2階に中庭のようなバルコニーを設け、バルコニーを中心に各部屋を回遊できる間取り事例です。動線の良さとデザイン性を両立した家になりました。

2階バルコニーが家中をつなぐ

まるで天窓のようなバルコニーがLDKに光を届けてくれます。

バルコニーからの光で明るいLDK

建築家と建てたデザイン住宅の外観(和モダン)

施工事例:建築家とつくる憧れの暮らし

 

■まとめ

今回は回遊動線のメリット・デメリットと30~35坪の家の間取り事例を紹介しました。

回遊動線を成功させるコツは、普段の暮らし方や、「こうなったら良いな」と思う点をできるだけ具体的に設計者に伝えることです。それぞれの家族の習慣や家事で苦労していることなど、細かなことでも伝えておくことで、暮らしの質が向上する間取りを実現できます。

ブルーハウスの完全オーダーメイドの注文住宅「建築家とつくる家」なら、動線の良い間取りと収納量を両立した間取りや、土地に合わせた暮らしやすい間取りもご提案できます。愛知・名古屋・豊橋・浜松で動線の良い間取りの家を建てたい方はお気軽にご相談ください。


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ブルーハウスは名古屋市・豊橋市を中心として愛知県内で自由な間取りを実現する注文住宅を設計・施工しています。

愛知エリアに密着した工務店であることを活かして、土地選びや資金計画などから家づくりのあらゆる工程に関わることで、住む場所や予算、その後の人生にとって最適な、世界にひとつのお客様一人ひとりにベストな家を提供することを最も大切にしています。

また、家のデザイン、プランニングには暮らし方への高い提案力を持ち、地域風土や敷地の条件に合わせた柔軟な設計ができる建築家による意匠設計を提供しています。

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