新築するならどれくらいの広さがいい?注文住宅の平均坪数と費用は?
快適に暮らすために大切な家の広さですが、実際に『どのくらいの広さにするか』というのは多くの人が悩むポイントです。家族の人数やライフスタイルによって快適な広さは異なりますし、費用面も考えるといっそう難しく感じるかもしれませんね。この時、坪単価を算出することで、予算の目安やおおよその予算がわかります。家族構成や間取りによっても最適な坪数は変わりますが、全国やお住いの地域の平均的な坪数がわかればプランニングの参考になります。
そこで今回のコラムでは、新築する際の目安となる平均坪数や世帯人数に最適な広さの目安についてご紹介します。ぜひ理想の住まいづくりの参考にしてみてください。
<コラムのポイント>
・家族構成、間取り、敷地面積、地域によっても、適切な家の広さや相場は変わってきますが、2018年度に新築された注文住宅の平均坪数と平均建築費は、全国平均で126.8㎡(約38坪)、平均予算は3,390万円です。
・どこで、誰と、いつまで、どんな暮らしをしたいのか?そのための家の広さと予算はどれくらいか?といった家族のライフスタイルやライフプランにあった家づくりを、信頼できる建築士や工務店スタッフに相談しながら具体的に進めていきましょう。
住宅を新築する際の平均坪数と建築費用は?
住宅を新築する際に、どのくらいの広さで、いくらの予算で家を建てたらいいか、悩むことも多いでしょう。家族構成、間取り、敷地面積、地域によっても、適切な家の広さや相場は変わってきますので、これくらいの家族構成であればこの程度の坪数がいいというのは一概には言えませんが、参考指標として2018年度に新築された注文住宅の平均坪数と平均建築費の調査結果がありますのでご紹介します。
愛知県の新築住宅の平均坪数と建築費
独立行政法人住宅金融支援機構『フラット35利用者調査(2018年度)』の調査結果によると、2018年度に新築された注文住宅の平均床面積と平均建築費は以下のようになっています。
注文住宅の平均床面積と平均建築費
平均床面積㎡(坪数) |
平均建築費※ |
|
全国 |
126.8㎡(約38坪) |
3,390万円 |
東海圏 |
128.1㎡(約39坪) |
3,454万円 |
愛知県 |
129.1㎡(約39坪) |
3,538万円 |
出典:独立行政法人住宅金融支援機構『フラット35利用者調査(2018年度)』に基づき弊社で作成
※)建築費は住宅建築費用のみで土地取得代等は含まれない
以上のように、2018年度に新築された注文住宅の平均坪数と平均建築費は、全国平均で126.8㎡(約38坪)の広さの家を平均3,390万円の建築費用で建てていることがわかります。同様に、東海圏では128.1㎡(約39坪)の広さの家を平均3,454万円で、愛知県では129.1㎡(約39坪)の広さの家を平均3,538万円で建てている計算になります。実感よりもちょっと高めの数字になっていると思いますが、大手ハウスメーカーの事例も多く含まれていることが要因と想定されます。
愛知県で新築された注文住宅でもっとも多かったのは115~120㎡(約35~36坪)で、実際には30坪程度で2,000万円台の注文住宅が建てられています。
参考記事:注文住宅で新築する3LDKの平屋の費用と間取りのポイントは?
35~40坪で快適に住める世帯人数は?
愛知県の平均的な新築注文住宅の坪数は35~40坪なので、この場合の最適な間取りついてご紹介します。
35坪~40坪の戸建ての住宅の最適な世帯人数
国土交通省『住生活基本計画における居住面積水準』によると、世帯人数に応じて戸建て住宅の広さにする目標となる面積は以下のようにされています。
住生活基本計画における「居住面積水準」
単身 |
2人 |
3人 |
4人 |
|
郊外や都市部以外での戸建て住宅の場合 |
55㎡ |
75㎡ ※75㎡ |
100㎡ ※87.5㎡ |
125㎡ ※112.5㎡ |
出典:国土交通省『住生活基本計画における居住面積水準』を基に弊社で作成
※印は、3~5歳児が1名いる場合の面積
つまり、35坪~40坪程度の戸建て住宅の場合、3~4人程度が余裕をもって快適に暮らせる水準の広さを確保することができます。もし、将来のことを考えて2~3人家族で暮らすことを考えた場合、あえて30坪以下程度のコンパクトな平屋を建てるという選択肢もあります。
参考記事:省エネ住宅・補助金「こどもみらい住宅支援事業」とは|最大で100万円の受け取りも
35坪の家と40坪の家の間取りの違いは?
次に、愛知県で平均的な35坪~40坪の戸建てで3~4人で暮らす場合に可能な間取りについてみてみましょう。
35坪程度の間取り
35坪程度の場合、3人家族で3LDKが目安です。もちろん、工事の工夫次第で35坪でも4LDK(リビング・ダイニング・キッチン+4部屋)の間取りにすることができます。部屋数を多くする場合は、マンションのように一部屋をコンパクトな居住空間にすることで小さくてもプライベート空間を確保することができます。
40坪程度の間取り
40坪程度の場合、4人家族で4LDKが目安です。家族構成が多く、できるだけ開放感のあるゆったりめの空間づくりをしたい場合は、無理をせず40坪程度の居住空間を確保するのがおすすめです。家族構成の変化を想定して、将来的にはリフォームで間取りを変えられるようにあらかじめ工事しておくと良いでしょう。
注文住宅を建てる機会は一生のうちに何度もあるわけではありませんので、理想の住まいを建てるには、新築時に将来の暮らし方もイメージして、最適な間取りは建築家や工務店スタッフに相談しながら検討していきましょう。
参考記事:2022年度住宅ローン減税はどうなる?控除率縮小がマイホーム新築に与える影響は【速報】
将来を見据えた理想の住まいの広さは?
理想の住まいづくりを考えるとき、皆さんは、どんな想像をされるでしょうか?
注文住宅は一生のうちに何度も建てられるわけではありません。つい、あれもこれも盛り込んで予算オーバーになってしまったり、できるだけローコストに建てたいと考えて狭い家になってしまったりと、注文住宅であるが故の悩ましさもあり、理想と予算のバランスをとるのがとても難しいのが実際です。
とくに、実際に住んでみると、意外と理想的だと思っていた間取りが不便なことがわかったり、近年の空き家の増加傾向からもわかるように、昭和の時代に新築した家が老朽化し、家族構成も変わって広さを持て余してしまい維持をするだけでも一苦労といったケースが多くなってきています。
最適な広さは、予算との兼ね合いもありますが、長年住み続けることを前提に慎重に検討することが大切です。
参考記事:豊橋・東三河で注文住宅を建てるなら|建築家とつくる「オンリーワンの暮らし」
暮らしに合った広さの注文住宅を建てるなら…
家族構成やライフスタイルによって、最適な広さ、間取りは大きく変わってきます。将来のことも考えて生活動線をシンプルにしたいのであれば30坪の平屋でも快適に暮らすことができますし、二世帯住宅にしたい、といったプランもあるなら40坪以上の注文住宅が最適になるでしょう。
愛知は名古屋などの大都市近郊でも一戸建てを新築しやすく、また、田園風景の中にゆったりとした空間を確保することも可能です。まずは、どこで、誰と、いつまで、どんな暮らしをしたいのか?そのための家の広さと予算はどれくらいか?といった家族のライフスタイルやライフプランにあった家づくりが重要です。長年愛着をもって住み続けられる、理想の住まいづくりを、信頼できる建築士や工務店スタッフに相談しながら具体的に進めていきましょう。
ブルーハウスは名古屋市・豊橋市を中心として愛知県内で自由なデザイン・間取りを実現する注文住宅を工事・施工する地域工務店です。愛知エリアに密着した工務店であることを活かして、土地選びや資金計画などから家づくりのあらゆる工程に関わることで、住む場所や予算、その後の人生にとって最適な、世界にひとつのお客様一人ひとりにベストな家を提供することを最も大切にしています。
デザインと性能、そして暮らしやすい間取りを両立した家を求めやすい価格で提供することで、地域の皆様の幸せに貢献しておりますので、家づくりのリサーチを始めたばかりの方、まず何から始めたら良いか分からない方は、ブルーハウスの家づくりセミナー・オープンハウスにぜひご参加ください。
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