新築平屋住宅の価格相場は?平屋のメリットを活かしたおすすめ間取り実例も紹介
平屋住宅は、バリアフリー性が高いというメリットから、シニア向けの建て替え・住み替えとしての需要はもちろん、昨今は若い人や子育て世代をはじめ、多様な世代から注目が集まっています。
今回は、平屋住宅の新築を検討中の方へ、平屋の価格相場やおすすめの間取りを施工実例とともに解説します。
平屋住宅の坪単価の目安や、構造や性能に妥協せずにコストダウンするアイデア、人気のおしゃれな間取り実例も紹介しますので、平屋住宅の新築を検討中の方はぜひ参考にしてくださいね。
<コラムのポイント>
- ・平屋住宅の新築の平均的な坪単価はおよそ65~90万円程度の範囲になります。
- ・平屋住宅のトータルコストを抑えるには、土地探しからの場合は土地条件を見直す、メンテナンスコストや光熱費が少なくなる家を建てるなどのアイデアがあります。
- ・中庭や勾配天井、ロフトなど平屋でおすすめの間取りの施工実例をチェックして、平屋住宅のプランニングに役立てましょう。
目次
平屋住宅のメリット
初めに、平屋住宅のメリット・魅力について簡単におさらいしてみましょう。
平屋住宅はどんな世代にも人気の暮らしやすい家
国土交通省「建築着工統計調査」によると、居住専用住宅のうち平屋の割合は2010年度が6.19%だったのに対し、近年は
- ・2018年度:9.92%
- ・2019年度:10.72%
- ・2020年度:11.50%
- ・2021年度:12.68%
と増加傾向にあります。
(出典)国土交通省「建築着工統計調査」を基に算出
平屋住宅に対する需要は、バリアフリー性の高さからシニア世代の建て替え・住み替えが中心でしたが、昨今は若年層、子育て世代をはじめ、多様な世代から注目が集まっています。
平屋住宅には、他にも次のようなメリットがあります。
〈平屋住宅のメリット〉
- ・生活導線が短くなって移動が楽に
- ・家族とのコミュニケーションが取りやすい
- ・構造が安定し耐震性がアップ
- ・階段がなく老後も安心なバリアフリー
- ・メンテナンス費用が抑えやすい
平屋住宅を新築する価格相場
平屋住宅新築の坪単価の相場
国土交通省が公表している住宅着工統計によると、
令和4年の持ち家の新築工事費(予定額)の平均は67.9万円/坪となっています。
(参考)e-Stat「建築着工統計調査」
ただし、この統計は木造・鉄骨造・RC造などすべての構造を含む新築住宅工事費の平均です。
木造平屋の平均的な坪単価相場は、おおよそ65~90万円程度の範囲になります。
一口に平屋住宅と言っても、ローコスト平屋のハウスメーカーや高級住宅を扱う大手ビルダー、
1から自分の好きに間取りやデザインを決められる工務店など、
様々な選択肢がありますので、坪単価が65万円よりも安い会社や、逆に坪単価100万円を超える会社もあります。
坪単価から平屋住宅新築の総費用を概算するには
なお、坪単価は住宅の本体工事費の目安になります。
各住宅会社によって異なりますが、例えば坪単価90万円の会社で30坪の平屋を建てる場合、
90万円×30坪=2,700万円となりますが、この費用の中に、エクステリア(庭や駐車場)の工事費(別途工事費)や、登記・ローン関係の費用(諸費用)が含まれていない場合、実際の建築費用のトータルは2,700万円よりも高くなります。
一般的に別途工事費は本体工事費の約20%、諸費用は全体の工事費の約5~10%が目安となりますので、
坪単価90万円で30坪の平屋を建てる総費用は、
- ①2,700万円(本体工事費)
- ②540万円(別途工事費の目安)
- ③324万円(諸費用を工事費の10%とした時の目安)
①+②+③で約3,564万円と概算できます。
〈合わせて読みたい〉
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平屋住宅の新築でコストダウンするためのアイデア
平屋住宅の新築で、「構造や性能は妥協したくない、でも少しでもコストダウンできないの?」という方のためにアイデアをいくつかご紹介します。
土地条件を見直す
土地探しから平屋住宅の新築を検討しているなら、土地の坪単価を下げることでトータルの費用を抑えられます。
また、土地面積を小さくする方法でも土地購入費用を抑えられます。
検討しているエリアから少し離れるだけでも、より安い土地が見つかったりすることもありますので、一度エリアを広げて探してみるのもおすすめです。
建物の大きさ・形を見直す
例えば、敷地の建ぺい率ギリギリで平屋住宅を計画している場合などは、建物自体の大きさは本当にこれでいいのか?と一度立ち止まって考えてみるのも1つのアイデアです。
また、住宅の形は正方形や長方形など、シンプルな箱型に近い形になるほど施工コストが少なく済みます。逆に、コの字型のようにコーナーが多くなるほど、施工コストはアップします。
ただし、ローコストが良いからと、本当に大切な希望まで諦めてしまったら、幸せに暮らせる平屋住宅にはなりませんよね。
そこで、家づくりのはじめに、間取りやデザインの希望に優先順位をつけておくことをおすすめします。様々な要望に優先度をつけておけば、詳細な見積が出たあとで、コストダウンのためにプラン・仕様を変更すべきかどうかの判断材料になりますよ。
メンテナンスコストを抑えられる工夫をする
家は建ててからも定期的なメンテナンスコストがかかります。建てる時に安く済んでも、劣化しやすい外壁材や屋根材を使っていたとしたら、修繕のサイクルが短く、回数も多くなって結局トータルコストが増えてしまう…なんてことにもなりかねません。
また、最近は電気代をはじめ様々な燃料コストも高騰しています。そこで、住んでからのランニングコストを抑えることもコストダウンに有効です。
新築時の初期費用を増やして、断熱性の高い窓や太陽光パネルを設置するなど、できるだけ光熱費を抑えられるような省エネな家を建てる、という方法もあります。
耐久性や断熱性、耐震性、省エネ性能が一定基準以上の家は、条件を満たせば「長期優良住宅」や「ZEH」、「こどもエコすまい支援事業」などの国の補助金が使えるので、コストアップの分を補助金でまかなえれば、負担も最小限になります。
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平屋住宅のおすすめ間取り【愛知県の注文住宅実例】
最後に、平屋におすすめの間取りアイデアをご紹介します。
実際に平屋を建てた人に人気が高い間取りを参考にして、自分たちの理想の平屋をぜひ考えてみてくださいね。
「庭のある暮らし」を楽しむ
敷地に対して家を小さくすれば、その分庭に充てる面積を増やせます。
自然との距離が近い平屋のメリットを活かすなら、庭のある暮らしを考えてみませんか?
中庭をはじめ、ゆったりとした外部空間のある住宅は、身体的にも精神的にもゆとりや余裕を生み出し、リラックスして日々を過ごせるようになります。
また、庭はリビングとひとつながりの場になるように間取りを計画するのがおすすめです。
大きなウッドデッキを設置したり、庭に植栽したりすることで、緑を身近に感じられる心地よい住空間をかなえられます。
〈合わせて読みたい〉
・平屋にウッドデッキがある間取り|実用的でおしゃれな実例7選
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・40坪の平屋で間取りはどうなるの? |中庭・5LDKなどの間取りについて紹介
光庭(ライトコート)で室内を明るくする
平屋は延べ床面積を広くしようとすると、家の中心部に光が届かなくなりがちです。
そこで、中庭を作って光を入れる方法が有効ですが、広いお庭を作るスペースがない場合も、小さな光庭(ライトコート)を上手に取り入れることで、明るい室内を実現できます。
光庭(ライトコート)は、その名の通り家の中に光を入れることを目的として設けられる庭のことを指します。
庭の周囲を壁や外構の塀などで囲んで作るため、中庭と広い意味では同じですが、よりプライベート感があり、採光を得るための工夫がなされます。
小さな居場所を設ける
ワンフロアに近い平屋で暮らす場合、「家族がちょうどよい距離感」を保つための工夫が必要です。
家族の暮らしが窮屈にならないよう、リビングやダイニング以外に「小さな居場所」を作りましょう。
例えば、階段下のスペースや、リビングに作った出窓などを利用して、読書やお昼寝などができる「ヌック」的な場所を作る方法があります。
LDKの一角に小さなデスクスペースを作って、テレワークやリビング学習ができるようにするのも良いですね。
吹き抜け(勾配天井)にする
平屋は2階がない分、天井を屋根勾配に合わせて高くできます。
屋根の勾配に合わせた高い天井「勾配天井」は、2階建て以上の吹き抜けのように、開放感が抜群なのはもちろん、平屋ならではのワンフロアの一体感がより実感でき、数字以上に広さを感じる平屋になります。
天井付近に窓を設置すれば、より多くの光が取り込めるので室内も明るくなります。
〈合わせて読みたい〉
・吹き抜けのある平屋のメリット・デメリット|後悔しないためのポイントなども紹介
・勾配天井の平屋のメリット・デメリット!後悔しないための注意点も
・平屋の最適な天井高は?部屋別に解説|高くするメリット・デメリットも
ロフトでプラスα空間を作る
平屋を勾配天井にすると、屋根裏のスペースをロフトとして活用できるようになります。
ロフトを作ると、収納場所やお子さまの遊び場、趣味を楽しむ空間、リモートワークスペースなど多用途に使える1.5階の空間がプラスできます。
最近は平屋のリビングからロフトに行ける間取りの人気が高まっています。
リビングにロフトがあることで、ロフトにいるお子さまの様子が把握しやすいのも人気の理由の1つです。
〈合わせて読みたい〉
・平屋なのに2階建て?愛知県でロフトのある平屋を成功させるコツは?
・平屋にロフトをつくる際のメリットとデメリット、留意点
・平屋に中二階を設けるメリット・デメリット|間取り例や注意点も解説
まとめ
今回は平屋住宅の新築にかかる費用相場や、おすすめの間取りについて実例を交えてご紹介しました。
平屋住宅を成功させるには、平屋のメリット・デメリットを把握した上で、ご自身のライフスタイルはもちろん、ご家族も含めた今後のライフプランを見越したプランニングをするのがポイントになります。
ブルーハウスでは、豊橋市・名古屋市を中心とした愛知県内で「地域No.1の平屋住宅施工会社」を目指して、お客様1人ひとりにとって最高の平屋住宅をご提案・施工しています。
単なる「高性能な家をつくる会社」「デザイン性の高い注文住宅会社」ではなく、お客様と真剣に向き合い、じっくりとお話をさせていただいた上でその人にとって最高の家と言える、お客様の想像を超えたご提案ができるBrand Builderとして、全力で家づくりを行っていきます。
愛知で平屋住宅の新築をご検討中の方は、ぜひ一度ブルーハウスにご相談ください。
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