玄関とリビングが直結の間取り|仕切りなしのメリット・デメリット、対策を紹介
空間同士に仕切りがないワンルームのような間取り。
開放感があり広く感じるため、検討する方が増えています。
しかし、プライバシーや快適性に不安を持つ方も少なくありません。
今回は、玄関とリビングに仕切りがない間取りに注目して、住み心地や使い勝手を考えてみます。
玄関ホールやリビングドアがない家のデメリットを理解し、しっかり対策してからマイホームに取り入れましょう。
<コラムのポイント>
・玄関とリビングに仕切りがない家のメリット・デメリットを紹介します。
・デメリットを解消するために事前の対策を行うことが大切です。
・玄関とリビングが直結したおしゃれな実例を紹介しますのでチェックしましょう。
【玄関とリビング】仕切りなしのメリット
玄関とリビングに仕切りがない家のメリットを紹介します。
LDKを広くすることができる
玄関とリビングを直結させれば、玄関ホールの空間が不要です。
不要になった1~3畳程の空間をLDKとして使うことができます。
また、LDKに限らず他の空間を広げても良いでしょう。
例えば、土間収納を広げたり趣味スペースを作ったりすると、間取りの満足度が上がるかもしれません。
家族にとって必要な空間を考えて、スペースを有効活用しましょう。
玄関が狭くても開放感がある
コンパクトな間取りの場合、玄関の広さを確保することは難しいケースも多いですよね。
リビングと玄関の仕切りがない家なら、玄関が狭くても圧迫感を感じません。
なぜなら、広いリビングが玄関ホール代わりになって、目線の抜けを作るからです。
こちらの事例は、玄関の正面にリビングの窓が見えるように工事された家です。
目の前に壁やドアが無いため、圧迫感がありませんよね。
玄関が狭くて悩んでいるなら、思い切ってリビングと玄関に仕切りがない間取りを採用してみましょう。
動線が短くなって荷物を運びやすい
玄関とリビングに仕切りがないと動線が短くなります。
リビングドアもないため扉の開閉も必要ありません。
たくさんの荷物を持って帰って来たときに、リビングやキッチンへスムーズに行くことができます。
子供を抱っこして出かけるときやゴミ出しなども楽々です。
家事や育児を楽にしたい方に、玄関とリビングの仕切りがない間取りはぴったりでしょう。
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坪数や扉を減らせてコスト削減につながる
玄関とリビングが直結した間取りはコスト削減につながります。
玄関ホール分の広さだけ床面積を小さくすれば、数十万円費用が下がることも少なくありません。
また、リビングドアが無くなれば数万円のマイナスです。
坪数を減らしたいときや費用を下げたいときは、玄関ホールの有無を検討してみてもいいでしょう。
【玄関とリビング】仕切りなしのデメリットと対策
玄関とリビングに仕切りがない家のデメリットと対策を解説します。
来客時の目線が気になる
玄関とリビングに仕切りがないと、玄関ドアを開けたときにリビングが丸見えになってしまいます。
リビングが片付いていないときに急な来客が来ると困りますよね。
また、くつろいでいるときに子供が友達を連れて来て焦ったという意見もあります。
プライバシー面の対策として、玄関の正面に壁を作る方法がおすすめです。
上の画像のように、壁掛けテレビ用として使えば壁を有効活用できます。
チェアに座ってくつろいでいても、正面に壁があるので玄関からは見えません。
また、天井付近の空間が開いている壁を採用すれば、玄関側から見ても圧迫感は感じにくいです。
開放感を残したまま、目隠しをしたい方におすすめな方法でしょう。
外気の影響を受けやすくい
玄関とリビングが直結していると、寒いという意見もあります。
土間やタイルは熱伝導率が高いため、冬場は冷気に触れて冷えてしまうことが原因です。
また、せっかくLDKを暖めても、玄関から出入りをすると外の冷気が一気に室内へ入り込みます。
そのため、外出・帰宅の回数が多いと暖房効率が下がります。
対策は、土間やタイルの底冷えを防ぐために、玄関の断熱性を高めることです。
基礎部分にも断熱材をしっかり施工し、玄関ドア自体の断熱性を高めて対策しましょう。
玄関の土間が広範囲なら、床暖房を採用する方法もあります。
こちらの事例は玄関の土間をLDKまで広げ、ペットスペースとしても使っている事例です。
土間部分に床暖房があれば、冬場でもペットが快適に過ごすことができます。
間取りに合った断熱方法を採用しましょう。
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玄関にある靴などの臭いが気になる
玄関とリビングが一体化していると、靴などの臭いが気になるというデメリットもあります。
特に、夏場や梅雨時期は気になりますよね。
解決策としては、扉付きの玄関収納を採用することです。
扉付きの玄関収納なら臭いの漏れを防ぐことができます。
ただし、臭いや湿気がこもりやすくなるため、定期的な換気が必須です。
扉付きの玄関収納ならデザイン性も良いため、リビングから見えても気になりにくいです。
シューズインクローゼットを採用する場合も、扉をつけることをおすすめします。
クローゼット内に窓や換気扇がつけられるなら、空気の入れ替えができるため採用してください。
子供や玄関へ降りてしまって危険
リビングと玄関に仕切りがないと、子供やペットが玄関に降りてしまうという意見もあります。
玄関には段差があるため、小さなお子様がいる家庭は危険です。
また、玄関に降りると砂がついて汚れてしまいます。
子供の安全性や清潔感を考えるなら、玄関とリビングの間にはドアを採用することをおすすめします。
玄関ホールはないので、ドアを開けるとリビングに直結する間取りです。
上の画像の家は、扉上の壁を無くして玄関の暗さや狭さを感じさせないようにしました。
目線が気になるときにもおすすめの方法です。
ただし、開放感は出にくくなるため、玄関を広くしたり窓をつけたりするなどの工夫が必要でしょう。
玄関とリビングが直結のおしゃれな間取り実例
玄関とリビングの間に仕切りがない家の実例を紹介します。
実例① リビングの明るさを活かした玄関
リビングの正面に玄関があるおしゃれな空間です。
玄関はあえて間接照明だけにしてムーディな雰囲気を作り、リビングの明るさを強調させました。
リビングの大きな窓から差し込む光が、玄関をほんのり照らしてくれます。
玄関横の黒い壁は、壁掛けテレビとテレビボードを施工して有効活用しました。
壁があるのでリビングが丸見えになることが無く、適度にプライバシーが保たれた空間です。
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実例② LDKの一角にコンパクトな玄関を採用
LDKの一角にコンパクトな玄関土間がある空間です。
リビング・ダイニングも玄関と同じモルタル仕上げにしたため、空間全体に統一感があります。
玄関から一直線でキッチンに行けるため、食材の荷物運びも楽々です。
実例③ 開放感あふれる玄関×リビング
玄関の目の前にリビングが配置された間取りです。
リビング・ダイニングには大きな窓や吹き抜けが施工されているため、開放感があります。
玄関とリビングの間は2段のステップにして、子供やペットも上り下りしやすいよう配慮しました。
実例④ 玄関とリビングが一体になった空間
L字型の土間玄関がリビングまで続いた空間です。
リビング横に土間があることで外と内が緩やかにつながります。
玄関とリビングを隔てる壁は造作のテレビボードを採用し、デザイン性も使い勝手もこだわりました。
玄関には壁一面にシューズボックスを採用。
リビングから見ても、すっきりした印象を与えられるようなデザインを選びました。
大容量の収納なので、リビングの収納としても使うことができます。
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まとめ
玄関とリビングに仕切りがない家は、開放感があり空間を有効活用できます。
LDKを広くしたいときや家全体をコンパクトにしたいときに、メリットが多い間取りです。
ただし、冷暖房効率やプライバシー面でのデメリットもあります。
気になる点はしっかりと対策をして、使い勝手の良い玄関と居心地の良いリビングに仕上げましょう。
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