スケルトン階段のあるおしゃれな間取り|メリット・デメリットと対策も紹介【愛知県の建築実例】
新築で階段デザインを選ぶとき、おしゃれな「スケルトン階段」を間取りに採用したいと考えている方も多いかもしれません。
階段の下や向こう側に光や風が通り、開放感を演出できるスケルトン階段は、LDKのリビング階段や吹き抜けリビングの間取りでも採用する人が増えています。
今回は、おしゃれな家づくりで知っておきたい、スケルトン階段のメリット・デメリットと対策について詳しく解説します。
ブルーハウスのスケルトン階段を使ったおしゃれな間取り実例もたくさん紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
<コラムのポイント>
・スケルトン階段の特徴とメリットが分かります。
・スケルトン階段をリビングや廊下、玄関に採用した注文住宅の間取り実例が見られます。
・スケルトン階段で起きやすいデメリットと事前にできる対策が分かります。
スケルトン階段とは
スケルトン階段とは、踏み板とササラ桁・側桁(階段側面で支える板)などの骨組みだけで作られている階段を指します。
普通の階段は、踏み板同士が「蹴込み板」と呼ばれる垂直方向に設置する板でつながっています。スケルトン階段は、この蹴込み板がないので、その名の通り骨格のようで、階段の下や向こう側が見えます。「ストリップ階段」や「オープン階段」「シースルー階段」とも呼ばれます。
ササラ桁・側桁がジグザグの形のものは「稲妻階段」と呼ばれます。蹴込み板のないスケルトンタイプと、蹴込み板のあるタイプがあります。
また、上の写真のように壁に踏み板を埋め込む形でスケルトン階段を作ることもできます。
スケルトン階段のメリット
・デザイン性が高くおしゃれ
スケルトン階段は、構成する部材が少なく、スマートな印象を与えるためインテリア性の高い階段です。
階段・手すりの素材も、木だけでなくスチール・アルミ・アイアンなどがあり、踏み板と骨組み、手すりの素材の組み合わせで様々なデザインを選べます。
・開放感のある空間になる
階段の下や向こう側を見渡せるので、空間を広く見せられるのもスケルトン階段のメリットです。
リビング階段として取り入れると、室内を圧迫しすぎずスマートな印象を与えてくれるので、特に相性が良い形です。
・光や風を通せる
スケルトン階段にすると、室内に光が抜けて明るい空間になります。高気密・高断熱の家なら、スケルトンリビング階段×吹き抜けの組み合わせで、快適で明るく、風通しも良い大空間を実現できます。
廊下階段をスケルトン階段にすると、階段下が暗くならないので玄関近くに階段を設置しても明るくおしゃれな印象になります。
・作業スペースや椅子など多用途に使える
蹴込み板がないことを活かして、足を通して階段を机と椅子のように使うなど、多用途な使い方ができるのもストリップ階段のメリットです。階段も居住スペースの一部として活用することで効率的な間取りにできる場合もあります。階段の素材や形状、幅、踏み板の奥行き、段差などを目的に合わせてカスタマイズすれば、より使いやすくなります。
スケルトン階段のあるおしゃれな間取り実例
・リビング階段として取り入れる
ナチュラルテイストの内装にアイアン手すりと黒のササラ桁がモダンなアクセントとなっている、リビングのスケルトン階段の事例です。
階段下も通路として活用でき、回遊性のあるリビングの間取りに一役買っています。
・リビング階段×吹き抜け
リビング吹き抜け+リビング階段をスケルトン階段にした、開放感抜群の間取り事例です。リビングと2階が一体感を感じる明るい大空間で、家族がどこにいても気配を感じやすいので子育て中の家族にぴったりです。
かね折れ階段(階段の途中で90°向きが変わる)にして階段踊り場下の一部分に収納を作っているのもポイントです。スケルトンの良さを生かしつつ、造作で収納力も確保できました。
・玄関、廊下のスケルトン階段
玄関ホールに入ってすぐの位置に設置したスケルトン階段の事例です。二階からの光を通すのでホールが暗くなりません。
ランダムな木目の板とアイアンの手すりの組み合わせがおしゃれです。階段下は玄関土間なので掃除の負担感が少ないのも密かなメリットです。
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スケルトン階段のデメリットと対策
デザイン性の高さや開放感がメリットのスケルトン階段ですが、普通の階段と比べて気をつけたい点もあります。スケルトン階段を間取りに取り入れる際の注意点と対策を紹介します。
・階段下がデッドスペースに⇒【対策】事前に活用法を考えておく
スケルトン階段は、階段下に光を遮るものがあるとそのメリットを生かせません。そのため、階段下がデッドスペースになりやすいデメリットがあります。
スケルトン階段の下を単なるデッドスペースにしないためには、工事の段階で階段下の活用法を決めることがポイントです。
既存の収納ではなく、スケルトン階段の良さを損なわない造作の収納やカウンターデスクを作るのが最もおすすめです。
最近はリビングのスケルトン階段下を壁掛けテレビのスペースにする間取りも人気があります。
・ほこりやゴミが落ちやすい⇒【対策】こまめなお掃除は必要
スケルトン階段は蹴込み板がないので、その部分から階下にホコリやゴミが落ちていきやすいデメリットがあります。普通の階段なら掃除機やクリーナー、ホウキなどで上から下に掃除していけば、最後に階段の下でゴミを集められますが、スケルトン階段の場合は難しいです。
階段下の家具などのホコリは階段から見えやすく目立つので、階段と階段下はなるべくこまめな拭き掃除・ホコリ掃除をしましょう。
・お子さま・ペットが落下の心配⇒【対策】アクリル板や柵・ネットで対策
小さなお子さまがペットがいるご家庭でスケルトン階段を採用する場合は、踏み板の隙間や手すりの隙間から転落事故を防ぐ安全対策も検討しましょう。
お子さまやペット、おもちゃなどの落下防止策として、蹴込み板部分をアクリル板で塞いでおく方法があります。
アクリル板なら光を通すのでスケルトン階段の良さを維持できます。
手すり部分は、格子の間隔が広くお子さまやペットが通り抜ける危険がある場合はネットやゲートを設置したり、アクリル板などパネルタイプの手すりで隙間をなくしたりする対策が有効です。
・風が抜けて寒い⇒【対策】高気密高断熱住宅で快適
スケルトン階段(リビング階段)を採用したおうちでよくある失敗談として、リビングが寒い、エアコンが効きづらいというものがあります。
これは、階段が吹き抜けであることと、階段の構造によって暖かい空気が上階に流れてしまうことが原因です。
家が高気密高断熱仕様であれば、1階も2階も同じ温熱環境を保てるので、吹き抜けリビングやスケルトン階段があっても、家の中でこのような温度差や寒さを感じる心配はありません。
スケルトン階段やリビング階段、吹き抜けを間取りに入れたい場合は、高気密高断熱の家づくりができる住宅会社を選ぶことが成功の秘訣です。
高気密高断熱の家づくりについては、過去の記事も参考にしてください。
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まとめ
今回は、おしゃれでインテリアのポイントになるスケルトン階段の間取りのメリット・デメリットと対策について解説しました。
リビング階段の間取りにする場合は、スケルトン階段と組み合わせることで、より開放的で光と風が通り抜けるリビングをつくることができます。
形状ゆえのデッドスペースや安全性についても、事前に対策を検討しておくことで建てた後での後悔を防ぐことができるので、ぜひ参考にしてくださいね。
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