【平屋】グレーの外観のメリットとおしゃれに仕上げるコツを実例で解説
最近の新築住宅は、「グレー」の外観カラーがトレンドになっています。
街中を見ても、様々な色合いのグレー外壁のお家が増えてきていますよね。
このコラムでは、平屋を新築する際にグレーの外観を選ぶメリット、グレー外壁の注意点と対策、そしてグレーの平屋外観をおしゃれにするポイントについて解説します。
ブルーハウスで建築したグレーの外観の平屋実例もたくさんご紹介します。実際に使用している外壁材の名前やそれぞれの特徴まで紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
<コラムのポイント>
- ・グレーの外観の平屋は、風景や周辺の家に寄り添うようなナチュラルな印象に仕上がる点が最大の魅力です。白や黒よりも汚れが目立ちにくいというメリットもあります。
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・グレーという色はシンプルで控えめな色だからこそ、複数の素材を使ったり、木目調などのアクセントカラーを取り入れたりすることでさらに外観を引き立たせられます。また、外壁だけでなく、屋根や開口部、外構なども考慮して、外観全体として統一感が出るようにまとめることが、おしゃれに仕上げるポイントになります。
目次
グレーの平屋の魅力
グレーは、白と黒の中間の色で、白ほど明るすぎず、黒ほど重くなりすぎない、良い意味であいまいな色と言えます。
白や黒ほどはっきりとした印象ではなく、自己主張が強すぎない色だからこそ、ナチュラルな雰囲気になりますし、他の色との組み合わせもしやすいという特徴があります。
また、空の色や地面の色ともなじみやすく、外構の木や植物の存在感を邪魔せず自然を引き立てる色でもあります。「家自体も、風景も引き立てる」外観になるのがグレーの大きな魅力ですね。
グレーの外観の平屋にするメリット
次に、平屋でグレーの外観を選ぶメリットについてもう少し詳しく解説します。
高級感のある上品な外観になる
グレーの外観の家は、ナチュラルで控えめな色だからこそ出せる洗練された上品さを感じます。
そのため、高級感のあるホテルライクな外観や、おしゃれなカフェやお店風の平屋にしたいという方に向いています。
様々な立地にも自然になじむ
グレーはナチュラル、モダン、和風、北欧テイストなど、様々な住宅の外観テイストを表現でき、周辺との調和を取りやすい万能カラーとも言えます。
そのため、住宅が多く建ち並ぶ都会でも、自然豊かな郊外でも、違和感なくなじむ外観を作ることができます。
汚れが目立ちにくい
住宅の外壁は見た目も大切ですが、汚れにくさやメンテナンス性も大切ですよね。
例えば、白い外壁は雨だれや排気ガス、コケなどの黒っぽい汚れが目立ちやすいですし、逆に黒の外壁は砂ぼこりや鳥のフンなどの白っぽい汚れが目立ちやすくなります。こだわりの平屋を建てても、すぐに外壁の汚れが目立ってきてますと、気分も下がってしまいますし汚れ落としの手間や費用もかさみます。
グレーは黒と白の中間の色なので、こうした汚れが目立ちにくいというメリットもあります。
ただ、外壁材はどんな色でもメンテナンスは必要になってきます。汚れがつきにくい、落としやすい性能を持った外壁材も豊富にありますし、防汚性や耐久性を高める塗装をすれば、白や黒でも長く美観を保つことが可能ですので、あくまで「汚れがすぐに目立ってこない」のがグレーの良い点と言えます。
カラーバリエーションが豊富
グレーは基本的には無彩色(色味がない色)で、明度(薄い、濃い)の違いによるバリエーションで個性を出せます。例えば、白に近い薄いグレーは清潔感やナチュラルな印象を与え、黒に近い濃いグレーは重厚感やモダンな印象を与えます。
さらに、グレーに他の色を混ぜた「色味のあるグレー」というのも存在します。
色味のあるグレーといえば、最近はグレーとベージュの中間「グレージュ」がインテリアやファッションでも流行していますよね。住宅の外観にグレージュのような中間的で優しさのある色合いを取り入れると、安心感や居心地の良さを演出できます。
〈関連コラム〉
・【グレーの外壁の家】施工事例とおしゃれに仕上げるコツを紹介
・平屋×黒のおしゃれな外観画像集|黒い外観・外壁選びの注意点も解説します
グレーの外観の平屋を建てる時のポイント
次に、平屋の外観でグレーを選ぶ際、知っておきたいポイントについて解説します。
中間的な色ゆえのデメリット
グレーは真っ白でもなく、真っ黒でもない色です。それゆえ、見る人によっては「白が汚れたような色」「黒が色あせたような色」「地味な雰囲気」という印象を持たれてしまう可能性もあります。
シンプルな色だからこそ、おしゃれに見せるにはデザインで工夫することが大切になってきます。
周囲と似たような色になる可能性がある
グレーの外観は人気が高いゆえに、周囲の家と色が被ってしまうこともあります。
ただし、外壁の色が周囲と似ていたとしても、微妙な明度の違いや色味の違いデザインの工夫で個性を出すことができます。
次の章で、グレーの外観の平屋をおしゃれに仕上げるコツをご紹介しますので、参考にしてください。
グレー外観の平屋をおしゃれにするコツ
見本と仕上がりの差を考慮して色や素材を選ぶ
外壁選びでは「サンプルを見て選んだけれど、仕上がりを見てみたら予想よりも色が明るかった、または暗かった」という失敗事例がよくあります。
こうしたミスマッチが起きる理由の一つに「色の面積効果」というものがあります。
面積効果とは、人間の目の性質によるもので「色の面積によって見え方が変わる」という効果です。一般的に明るい色は色面積が大きくなるとより明るく・鮮やかに、逆に暗い色は色面積が大きくなるとより暗く見えてきます。
- ・明るいグレー…面積が大きいとより明るく鮮やかに見える
- ・暗いグレー…面積が大きいとより暗く見える
カタログなどの色見本やサンプルなどは実際に使用する外壁と比べればとても小さな写真や見本で見ることになりますので、外壁に塗った時にどうしても見本とイメージが違うと感じることがあります。
できるだけ見本で感じる印象に近づけたいなら、明るめのグレーを選ぶときは、頭でイメージしている理想のサンプルよりも少し暗めの色を選ぶようにして、暗いグレーを選ぶときは逆に理想のサンプルよりも少し明るめの色を選ぶ、と覚えておくと良いでしょう。
また、自分がイメージしている色に近い色で建てられている家を実際に見てみるのもおすすめです。使っている製品や色はなかなか分かりづらいと思いますので、施工会社の担当者や設計士にも実際に見てもらうなど相談しながら決めていくのがおすすめです。
異なる素材・テクスチャーを組み合わせる
グレーの外壁の印象は、光の当たり具合によっても変わります。例えば、壁面に日中の自然光が当たっているときと、夜にライトアップされているときでは感じる雰囲気が変わってきます。
そのため、時間帯によってはちょっと味気ない、暗い外観という印象を感じてしまう可能性もあります。
シンプルなデザインの平屋をさらにおしゃれにするなら、
- ・木調の外壁や軒天、窓枠などを取り入れる
- ・塗り壁と窯業系サイディング、塗り壁とガルバリウムなど、グレー系でも異なる素材を組み合わせる
など、外観にアクセントや変化を加える方法がおすすめです。
塗り壁はどちらかというとフラットで無機質なイメージになり、サイディングは凹凸があってダイナミックな印象を与えます。また、塗り壁は塗り方(テクスチャー)次第で印象を変えられるのも魅力の1つです。
色味のあるグレーを使う
グレーには、先ほど紹介したグレージュのように、青みがかったブルーグレーや茶色がかったチャコールグレー、緑がかったモスグレーなど、様々な色合いがあります。
ほんの少し色味を変えるだけでも外観の印象はかなり変わります。くすみがかったニュアンスカラーやアースカラーを加えたグレーは落ち着いた印象を与え、同時に個性的な外観も演出できます。
周囲の家や環境を考慮する
外壁選びの際は、使う色が周囲の家や風景などに馴染むかどうか考慮することも大切なポイントです。
住宅をプランニングする場合、担当者は必ず周辺の環境もチェックします。具体的に外壁に使いたい色がある場合は、設計担当者や施工会社の営業マンに周囲の家とのバランスを見てもらうのも1つの手です。
たくさんの家を見てきている家づくりのプロなら、選んだ外壁の家が周囲と一緒になるとどんな風に見えるか(馴染むのか、目を引く感じになるのかなど)もアドバイスしてもらえるでしょう。
ブルーハウスのグレーの平屋外観事例
北欧ナチュラルなグレー外観の平屋
北欧のカフェのようなかわいらしさのあるこちらの平屋は、明るいグレーの塗り壁をメインに仕上げています。
使用塗り壁:高本コーポレーション ウッドブリースフィニッシュコート#3150 Chu Mouse ウェーブ
使用している塗り壁材ウッドブリースは、アースカラーを中心としたセンスの良いカラーバリエーションと耐候性、耐汚性、防水性などの高い性能が魅力です。また、ウェーブという波が立っているようなかわいらしいイメージの塗り方で、今回のカフェ風の外観デザインに合っているということで採用しました。塗り壁はパターンや色次第でかっこいい家にもかわいい家にも合うという魅力があります。
また、玄関まわりのみ、白の金属サイディングを使用しています。
使用建材
サイディング:アイジー工業 SP-ビレクト SPI1-370 ネオホワイト
軒天:興亜通商 サーモバスウッドPPBWTB-9018U オイル塗装
かわいらしいテイストのカフェ風の平屋なので、西洋風の横張りのサイディングと、木の素材を組み合わせてナチュラル感をアップしています。
塗り壁の質感など詳細は下記の動画で見られます!
グレー×木目がおしゃれな平屋ガレージハウス
グレーの塗り壁と木調のサイディングを組み合わせた外観がおしゃれな平屋のガレージハウスです。
木調サイディング:ニチハ モエンエクセラード16 NOHASシリーズ ヴィンテージウッド EPC762FK スキムドMGブラウン
外壁に木を使うときは無垢材を使うケースも多いですが、今回は色あせしにくいことやメンテナンスが楽というメリットも重視して木調の窯業系サイディングを選択しました。ニチハの外装材ヴィンテージウッドシリーズは自然な木材の質感を再現しているので、無垢材を使っているようなナチュラル感を出せます。
使用塗り壁:高本コーポレーション ウッドブリースフィニッシュコート #3150 Chu Mouse フローウェーブ
家が軒がないデザインなので、雨風などによる汚れが目立ちにくい色という意味でもグレーを選んでいます。
塗り壁の質感など詳細は下記の動画で見られます!
ガルバと塗り壁の和モダン平屋
グレーの塗り壁とガルバリウム、2種類の素材を使うことでおしゃれに仕上げた和モダンな平屋の外観実例です。
使用塗り壁:Sto(シュトー)
濃いグレーの塗り壁でモダンな印象を演出しています。Stoはドイツ発の世界シェアNO.1塗り壁材で、クラックに強い、撥水性、800色もあるカラーバリエーションなどバランスよく優秀な塗り壁材です。
正面の屋根続きのガルバリウム:日鉄住金鋼鉄 ニスクカラーPro GC GCK50 Sファインブラック
塗り壁だけでなく、正面の一部に屋根続きのガルバリウム外壁を使っています。縦張りで金属の質感が、全体の良いアクセントになっています。
玄関ドア前の壁:アイカ工業 ジョリパット
玄関前には目隠しとしてグレーの壁を立てています。外壁より若干薄い色味で、さりげないグレーのグラデーションを作っています。ライトアップの印象も外壁と違って面白いです。
塗り壁の質感など詳細は下記の動画で見られます!
ホテルライクなグレーの平屋
塗り壁とレンガ風のサイディングを使った、ホテルライクなグレーの平屋外観実例です。
使用サイディング:ケイミュー ラップウォール ブリック
使用塗り壁材:Sto(シュトー)
ケイミューの「ラップウォール ブリック」は、繊細な色むらを表現した焼き物感、自然な砂の色感・質感が魅力のサイディングです。うろこのような光沢があり高級感のある質感で、立体感を強く出せるので、外壁のアクセントに最適です。
上の写真のように照明を当てると、より立体感が強調されます。
軒天:サーモウッド(ブラウン)
軒天にはサーモウッドという木のパネリングを使用しています。サーモウッドとは、高温処理を施した環境にやさしい高耐久木材で、柵や塀、外壁など屋外で使うのに非常に適した材料です。レッドシダーとはまた違った優しい木の色味が特徴で、よりナチュラル感を出したい時におすすめです。
塗り壁の質感など詳細は下記の動画で見られます!
美術館のような窓のないファザードの平屋
前面に窓が一切ないデザインが個性的なグレーの平屋外観実例です。こちらは駐車スペースや植栽、フェンスなどの外構とのトータルコーディネートも意識して、リゾート感のある平屋をテーマにしています。
使用塗り壁:高本コーポレーション ウッドブリースフィニッシュコート #3250 Sand Storm フローウェーブ
塗り壁材のウッドブリース Sand Stormはブルーハウスでも人気の色です。ファザードが窓なしで、まるで美術館のような外観で「アート」を感じるようなデザインなので、それに合わせて重厚感がありつつ繊細さを感じるような色として、このグレーを採用しました。
エントランス部分のアクセント:興亜通商 サーモバスウッドcolormix
玄関周りの一部に木材を使っています。使用したサーモバスウッドのcolormixという商品は、様々な色がミックスされているパネリングで、オシャレ感がありアクセントに最適です。外装でよく使われるレッドシダーより多少お値打ちという点もおすすめポイントです!
塗り壁の質感など詳細は下記の動画で見られます!
まとめ
グレーの外観の平屋は、風景や周辺の家に寄り添うようなナチュラルな印象に仕上がる点が最大の魅力です。ファッションやインテリアでニュアンスカラーやアースカラーが流行している今、住宅の外壁もグレー系の人気が高まっています。
また、グレーという色はシンプルで控えめな色だからこそ、複数の素材を使ったり、木目調などのアクセントカラーを取り入れたりすることでさらに外観を引き立たせられます。また、外壁だけでなく、屋根や開口部、外構なども考慮して、外観全体として統一感が出るようにまとめることが、おしゃれに仕上げるポイントになります。
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豊橋・名古屋でおしゃれな外観の平屋ならブルーハウスにお任せ下さい
ブルーハウスは、地域でNo.1の平屋ビルダーを目指し、質の高い平屋住宅をご提供します。
家づくりにあたってはお客様一人ひとりの家族構成やライフスタイル、ご趣味、将来希望する暮らし方など様々な事柄をヒアリングさせていただきます。
そして、永きに渡って住み継いでいただける、おしゃれで飽きのこないデザインや様々なシーンに対応できる可変性のある間取り・プランニングにこだわっています。
さらに、全棟構造計算・気密測定を実施し、耐震等級3やZEH以上の断熱性能・省エネ性能を持つ平屋を施工しています。
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