約30坪の「南玄関」間取りで理想の動線づくり|メリット・デメリットの解説
「明るくて縁起のいい」南玄関の間取り。
自然光の良く当たる玄関アプローチをつくったり、オープンテラスを設けたり、プラスの要素が多く考えられますが、一方で「南側にLDKを配置したい場合はどうなるの?」「リビングが北向きになるのはもったいない」など、心配の声も聞かれます。
そこで今回は、「南玄関」間取りの特徴をはじめ、押さえておきたいメリット・デメリットとその対策方法を解説します。
「北・東・西玄関」との違いや「南玄関」でつくる理想的なレイアウト実例もご紹介しますので、ぜひ快適な暮らしづくりの参考にしてみてくださいね。
<コラムのポイント>
- ・「南玄関」の特徴と間取りのメリットを知ることができます。
- ・「南玄関」間取りのデメリットとその対策アイデアを解説します。
- ・「玄関」向きの違いや「南玄関」でつくる理想的な動線実例を見ることができます。
南玄関とは?
南玄関とは、建物の南側に玄関を配置した間取りのことを言います。
一般的なマンションや集合住宅では、玄関ではなくリビングを南側にレイアウトすることが多いですが、玄関側に庭やガレージをつくる一戸建て住宅の場合、冬でも明るくあたたかい日の入る南玄関が好まれることも多くあります。
とは言え、道路の向きや立地条件、理想の動線などによって最適な配置は違ってきますので、南玄関のメリットやデメリットをよく見比べて、ご家族のライフスタイルに合った間取りをじっくりと検討してみてくださいね。
約30坪「南玄関」間取りのメリット
まずは、一般的な30坪前後間取りで「南玄関」をつくるメリットを見ていきましょう。
日当たりがいい
南玄関の間取りは、昼の長い時間自然光が玄関側に降り注ぐことが大きなメリットです。
天気のいい日は、季節を問わず1日を通して日当たり良くあたたい環境が保たれるポイントは、他の玄関向きにはない特徴で、冬場の寒さや暗さ、夏場の湿気を解消して快適な玄関をつくるのにもおすすめです。
日照時間の長さと明るい日差しを奥の部屋まで届ける特徴を活かして、玄関すぐの「南リビング」間取りをつくるのもいいでしょう。
明るいリビングがつくれる
前に紹介した「玄関すぐリビング」や玄関側の「南リビング」間取りも人気です。
家族とゆったりくつろぐリビングが明るいと広々とした印象の空間に仕上がりますし、玄関前の庭を眺める大きな窓を設けて開放的な景色を楽しむのもいいでしょう。
風水でも理想的
「南玄関」の間取りは、風水的にも良いと言われています。
太陽が高い位置にある時間が長いことから「陽」の気が強く影響するとされています。
風水では「人気運が得られる方角」とされる南向きは、社会的地位の確立、成功、才能の開花など、運気を引き寄せる間取りを検討中の方にもぴったりです。
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「南玄関」間取りのデメリットと対策
続いて、「南玄関」間取りのデメリットと対策について見ていきましょう。
夏場は暑過ぎる場合も
明るくあたたかい「南玄関」ですが、夏場の直射日光による影響にも配慮が必要です。
夏に暑過ぎる玄関は、玄関ドアの劣化が早くなったり、屋内に熱気がこもりやすくなったりするので、熱を逃がす窓の設置や直射日光を抑える庇を検討するなど、玄関のデザインに工夫をしてみましょう。
道路向きのプライバシー問題
南向きに道路のある立地の場合、南玄関をつくってしまうと外からの視線が気になります。
「玄関すぐリビング」や「南リビング」の場合も同様に、プライバシー性のない間取りは避けたいですよね。
敷地ギリギリまで建物を建てないのはもちろん、玄関アプローチの植栽や目隠しになるフェンスや柵をつくって、ゆるやかに視線を遮る必要があるでしょう。
また、実例写真のように屋内の間取りに工夫を凝らすのもおしゃれです。
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「北・東・西」玄関との違いは?
次に、南以外の方角の玄関の特徴も参考にしてみましょう。
「北玄関」の南リビング
「北玄関」は、南玄関とは対照的に暗く寒いイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし、南玄関のデメリットでもご紹介した「直射日光の当たる暑い玄関」を避けたい場合にはおすすめの間取りです。
玄関とは反対側の南向きにLDKをレイアウトしたり、日当たりの必要がない北側にガレージを工事するのにもいいでしょう。
暗く寒い玄関にならないよう、窓や中庭をつくって北側の間取りに光を取り込む工夫をしてみましょう。
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朝日を楽しむ「東玄関」
「東玄関」は、朝日の爽やかな光を取り込むのに最適な間取りです。
朝の出勤・通学時に気持ちのいい自然光を浴びることができ、心と体の目覚めにもいい玄関になることでしょう。
一方で、朝の日差しが眩し過ぎる可能性もあるので、窓の配置や庇のデザインに注意してみるといいでしょう。
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午後から明るい「西玄関」
「西玄関」は、北・東玄関と同じく日当たりのいい東や南側にリビングを配置しやすいのが魅力です。
ただ西玄関は朝から昼までの間、日が当たりにくいのに対して、午後から夕方にかけては西日が照り付けるので南玄関と同様、西日の暑さや玄関ドアの劣化に注意する必要があります。
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【実例】南玄関で理想の動線づくり
最後に、南玄関でつくるおしゃれな間取りと動線のポイントを実例と共に見ていきましょう。
玄関すぐリビングの間取り
広い土間玄関とリビングのおしゃれなデザインが印象的な便利な「玄関すぐリビング」の間取り実例。
玄関を開けてすぐに見えるのはリビングの先に広がる開放的な大窓からの景色です。
夏場に暑い「南玄関」の間取りでも、北側の窓があれば風通しのいい快適な空間が保てます。
2方向動線のある土間玄関間取り
道路に面した「南玄関」でも、実例のように玄関を入って左右に移動できる動線があれば、屋内のプライバシーを守ることができます。
玄関からリビングに出られる通路とシューズクローク・洗面所につながる通路の2方向動線を確保した土間エリアは、来客時にも役立つレイアウト工事です。
玄関すぐ階段のデザイン性がある間取り
間取りに制限のある30坪前後の住まいで、玄関の暑さと無駄な動線の節約を叶えたオリジナリティ溢れる玄関デザインの実例です。
窓を控えた玄関には、程よい日差しが降り注ぐ吹き抜け階段を工事して、おしゃれ度の高いインテリアに仕上げました。
玄関に階段を設置する場合は、透過性のあるスケルトン階段を採用することで圧迫感のない空間をデザインすることができます。
まとめ:南玄関で理想の間取りを叶える
「南玄関」の特徴をはじめ、知っておきたいメリット・デメリットとその対策方法について解説してきました。
同じ南玄関でも建物の坪数や空間のレイアウトなどによって、全体の間取りや玄関からの動線は大きく異なってきます。
他の方角の玄関間取りとも比較して、立地環境やライフスタイルに合わせた理想の間取りを検討してみてくださいね。
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