平屋の片流れ屋根|メリット・デメリットは?外観実例や注意点も
「平屋の屋根を、ちょっとおしゃれな外観にしたい。」
そんな時におすすめなのが、平屋との相性が良い「片流れ屋根」。
片方に流れるように勾配がついた屋根は、その”アンバランスさ”が個性的で、とってもおしゃれです。
今回は、片流れ屋根を検討中に方に向けて、平屋を片流れ屋根にするメリット・デメリットや外観実例、注意点などをまとめて解説します。
<コラムのポイント>
・片流れ屋根のメリット・デメリット、注意点を知っておき、後悔しない屋根選びの参考にしましょう。
・片流れ屋根は一見シンプルですが、ほかの屋根の形と組み合わせることで、さらにおしゃれに。さまざまな外観実例も見てみましょう。
片流れ屋根とは
「片流れ屋根」とは、片方にだけ流れる、傾斜が一つだけの屋根のことです。
家の屋根をイメージするとき、屋根の中心から左右に傾斜が二つある「三角屋根」を思い浮かべる方も多いでしょう。
日本では、三角屋根やフラットな平屋根を多く見かけますが、「片流れ屋根」はどちらかというと珍しい屋根の種類だと言えます。
「片流れ屋根」は、平屋との相性がとても良く、モダン風の家に使われることが多い屋根の形です。
片流れ屋根のメリット
片流れ屋根のメリットは、見た目のおしゃれさだけではありません。数ある魅力を見ていきましょう。
・建築費が安くなる
見た目だけではなく、屋根のつくり自体もシンプルなため、屋根にかかる建築費が安くなる傾向にあります。
例えば、傾斜が一つしかないため、一枚の屋根を取り付けるだけで良いことや、雨水を排水するための雨どいの数も少なく済みます。
・おしゃれでスタイリッシュな外観に
おしゃれでスタイリッシュな外観にできる点が、「片流れ屋根」が人気の理由です。
傾斜が一つしかないため、外観に丸みを感じず、クールでスタイリッシュな印象になります。「おしゃれな外観にしたいけれど、周りと被りたくない」「モダンテイストの家にしたい」という方にはぴったりです。
・太陽光パネルが設置しやすい
片流れ屋根は、フラットな一枚の屋根を取り付ける構造となるため、太陽光パネルが設置しやすい形状になります。
大きなパネルも設置できるため、太陽光パネルを設置予定の方にはおすすめの屋根です。
・広々とした屋根裏スペース
屋根の勾配によって生まれたスペースには、広々とした屋根裏スペースを設けることができます。
平屋の屋根は、フラットな平屋根を採用する方も多いですが、片流れ屋根で勾配をつけることで、空間を最大限に活用することができます。
屋根裏スペースは、寝室として利用したり、収納スペースにしたりと、さまざまな用途で使うことができます。
片流れ屋根のデメリット
反対に、片流れ屋根のデメリットはどんなところにあるのでしょうか。
・雨漏りのリスクが高まる
片流れ屋根は、傾斜が一方向に流れる形となっているため、雨水も屋根の高いところから低い方へと流れていきます。しかしながら、雨水が傾斜の方向とは反対側へと流れていってしまうことも。そうすると、外壁の隙間に雨水が入ってしまい、雨漏りを引き起こしてしまう恐れがあります。
・雨どいが壊れやすくなる
三角屋根のように傾斜が二つに分けれている場合は、雨水が二方向へと分散されます。一方で、片流れ屋根の場合、雨水は一方方向に流れていくため、雨どいに大量の水が流れていくことになります。
そのため、雨どいに負担がかかって壊れやすくなったり、汚れが溜まって詰まってしまったりすることも。定期的に雨どいを掃除して、詰まらないように注意しましょう。
・日陰になりやすくなる
片流れ屋根の場合、屋根が一面しかないため、ある一定の時間は日が当たらなくなってしまうことも。
一方で、二方、あるいは四方へ傾斜のある屋根なら、太陽の高さによって日が降り注ぐ場所も変わるため、完全に日陰になってしまう時間帯はあまりないでしょう。
・湿気が溜まりやすくなる
大きい屋根が一つしかない片流れ屋根は、空気の循環が悪くなり、湿気が溜まりやすい傾向があります。湿気が溜まると結露ができ、そのまま放っておくと屋根の構造部分が腐ってしまうことも。
一般的な三角屋根なら、二方向、四方向に空気の逃げ道ができるため、片流れ屋根よりも湿気が溜まりにくくなります。
平屋・片流れ屋根の外観実例
続いては、平屋の片流れ屋根の外観実例をご紹介します。
こちらは、インナーガレージと片流れ屋根を組み合わせた外観。
外壁材に悩まれる方も多いですが、片流れ屋根と横張りサイディングの相性は抜群です。スタイリッシュでモダンな印象を与える屋根なので、外壁の色もダークトーンがよく合います。
こちらは、和モダンテイストの外観。
緩やかな片流れ屋根でモダンな雰囲気を出しながらも、落ち着いた色味の外壁と、目隠しに使われている木材の色味で、和の風合いも感じられます。
ちょっと個性を出したい方は、片流れ屋根と三角屋根を組み合わせてみるのもおすすめ。
独特な雰囲気がありながらも、カジュアルでかわいらしい印象の外観に。
片流れ屋根にする際の注意点
最後に、片流れ屋根にする際に注意すべきポイントを3つお伝えします。
・勾配と屋根裏空間のバランスを考える
屋根のデザインを考える上でもっとも重要なポイントが、「勾配をどれくらいつけるか」ということ。
勾配を大きくつけると、よりクールできりっとした印象になります。また傾斜の角度が大きくなるため、屋根裏空間をより広く取ることができます。
一方で、勾配を小さくすると、より落ち着いた印象になり、周囲にある住宅の外観にも溶け込みやすくなります。ですが、屋根裏に使える空間は小さくなってしまいます。
片流れ屋根にするなら、見た目の印象と屋根裏空間のバランスをよく考えることが大切になります。
・雨どいの詰まりに注意
デメリットでもお話しした通り、片流れ屋根は雨どいの数が少なく、雨水が流れ込む量も多くなります。
その分、雨どいにかかる負担も大きくなるため、定期的に掃除をしたり、詰まっていないかチェックするようにしましょう。
・実績豊富な施工業者に依頼しよう
片流れ屋根は、あまり見かけることのない比較的めずらしい形の屋根です。そのため、片流れ屋根を扱ったことのある業者も少ないでしょう。
家づくりを考える際には、デザインについて的確なアドバイスをしてもらい、満足のいく施工をしてもらえるように、片流れ屋根の実績豊富な施工業者に依頼するのがおすすめです。
愛知・豊橋で片流れ屋根の平屋を建てるなら
いかがでしたか。今回は、平屋と相性ぴったりの「片流れ屋根」について、基礎知識を解説しました。メリットとデメリットを理解したうえで、納得のいく家づくりをするためには、まずは片流れ屋根の実績豊富な業者を探してみましょう。
ブルーハウスでは、平屋の実績はもちろんのこと、片流れ屋根の平屋の施工経験が豊富にございます。家づくりのリサーチを始めたばかりの方、まず何から始めたら良いか分からない方は、ブルーハウスのブルーハウスの家づくりセミナー・オープンハウスにぜひご参加ください。
豊橋で暮らしを楽しむ!平屋コートハウスで体感ください
ブルーハウスは2021年、豊橋市に平屋コートハウスをオープンしました。ブルーハウスの家づくりをもっと知りたい方、住み心地を体感したい方、デザインを詳しく見てみたい方は、ぜひお気軽にご来場ください。
「建築家とつくる家」施工事例カタログプレゼント
「建築家とつくる家」施工事例コンセプトBOOKや、建築家の詳しいプロフィールを紹介したシートを無料でお送りします。豊橋でこだわりの家づくりをお考えの方はお気軽に「資料請求・問い合わせ」ボタンからご請求ください。
愛知で建築家と人生を最高に楽しむ家づくりをするなら