無垢材を使った注文住宅を建てる|無垢フローリングのメリット・デメリットと選び方

無垢フローリングのリビング

今、注文住宅を建てる人の間で、無垢フローリングなどの「無垢材」の人気が高まっています。

今回は、住宅に無垢材を取り入れるメリットと注意点無垢フローリングの選び方、そして無垢材の家のメンテナンス方法について解説したいと思います。ブルーハウスで建てた、無垢材を使った家の建築実例も紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

<コラムのポイント>

・無垢材を住宅の内装、外装に取り入れるメリットが分かります。
・無垢材の特徴とデメリット、注意点が分かります。
・無垢フローリングの種類や樹種ごとの特徴が分かります。
・無垢フローリング、無垢材を使った注文住宅の建築実例が見られます。

 

住宅に無垢材を取り入れるメリット・魅力

自然の風合いが体と心を癒す

本物の木を多く使っている家に住んでいる方が、無垢材を選んだ決め手として挙げるのは

質感や香りによる癒しが得られる

という点です。

森林浴はストレスを軽減する

木材には「フィトンチッド」と呼ばれる成分が含まれており、これがリラックス効果をもたらすと言われています。フィトンチッドは一言で表すと「森林の香り」物質のことです。

緑の多い場所で過ごすと癒されるのは、このフィトンチッドの効果によるということが分かってきています。欧米では「森林浴セラピー」や「自然療法」として森林浴が実際に医療の現場で実用化されており、保険が適用される国もあるとのこと。

科学的な実証実験も行われていて、血圧を下げたり、脈拍の乱れを少なくしたりと、人間の身体や精神のバランスを整える「自律神経」を安定させる効果が確認されています。

森林浴の効果

・「緊張」「うつ」「怒り」「疲労」「混乱」などのストレス状態の改善

・「活気」「活力」などの意欲、エネルギーの回復

・「身体の痛み」等の自覚症状の改善

・「全体的健康」「心の健康」等の気分の改善

・「最高血圧」「最低血圧」の低下、脈拍の減少等の自律神経系の改善

・運動による体質改善とリハビリテーション効果

フィトンチッドジャパン株式会社HPより引用

 

化学物質を含まず安全・健康に良い

赤ちゃんにやさしい無垢の家

接着剤などの化学物質を使用していない無垢材は、シックハウス症候群の心配がなく、赤ちゃんやペットにも安心して健康に住み続けられる家になります。

特に、お子さまがアトピーやアレルギー、喘息などがある場合、無垢材の家に住むようになってこれらが改善したという事例も多くあります。

 

日本人のストレス慣れ問題にも効果が期待

フローリング、階段に無垢材を使用

現代の日本人にとって、「ストレス」は身体の健康への影響が最も大きいのではないでしょうか。様々な病気やアレルギー、肩こりや頭痛など、ストレスが原因のひとつになる身体の問題は本当に多く存在します。

ストレスには、住環境で感じているストレスもあります。引越しや建て替えなどで無垢材の家に住み替えたとき、「前の家は健康に良くなかった」と気づく人も多いのです。

新建材が当たり前の中、体や心にストレスの少ない家づくりに無垢材は欠かせません。無垢材は、単なるオシャレや高級感以上に、住生活のストレスを減らして今よりも健康的に暮らすための賢い選択でになります。

 

エイジングによる味わいを長く楽しめる

時間とともに味わいを増す無垢材

無垢材を住宅に使うもうひとつのメリットは、「家を育てる」感覚を楽しめることです。新建材の家は、完成した直後がもっとも綺麗です。でも、そこから先は「劣化」するだけとも言えますよね。

無垢材は、時間が経つにつれて風合いが変化していきますが、それを「劣化」ではなく「味わい」として楽しむことができます。人間が触れることによって木材につく自然な油分で艶が増し、深みのある風合いになっていきます。

複合フローリングやシートフロアのように、木目シートや突き板を張った板は、表面が剥がれたり、塗装がなくなったりした部分から徐々にボロボロになって中身の合板が出てきます。

表面だけでなく全部が木でできている材料は、少し傷がついてもヤスリで磨き直したりすることができます。無垢材は、何十年と長く使い続けられる材料なのです。

 

 

無垢材を採用するときに知っておきたい注意点

自然素材ゆえの変形があること

天然の木材は水分を含んでいます。施工したあとも環境に合わせて水分を吸ったり、放出したりします。そのため、微妙な変形を繰り返す材料です。

無垢材は、加工の過程で乾燥させてあるものを使うとトラブルが少なくなります。

工業製品のように「ずっと同じ見た目」ではないということですね。

 

見た目のばらつきがある

無垢材は、木のどの部分を使っているかによって、同じ樹種でも見た目にかなり違いがあります。

1枚1枚柄が違うのも無垢ならではの魅力

樹種の中でもグレードがあり、芯材(中心に近い赤みのある部分、節が少ない)を使ったものは見た目が良いとされグレードが高くなります。逆に、辺材(木の外側の部分、色のばらつきや木目の差が大きい)を使ったものはグレードが下がりますが、素朴な感じを逆に好む人もいます。

 

新建材との価格の違い

無垢材は製造の過程、施工の過程で新建材よりもより手間がかかります。そのため、材料費、施工費は新建材よりも高いことは事実です。

無垢材を選ぶ方は、木の香りや見た目が好き、より快適でリラックスできる空間が良い、という感覚的な部分で選ばれる方が多いです。

無垢材が自分に合っているか知りたい方は、実際に無垢材を使ったモデルハウスや住宅の完成見学会などで体験することをおすすめします。

 

無垢フローリングの選び方

無垢フローリングには、様々な厚みや幅・長さのものがあります。張り方によってもフローリングのデザインやイメージが変わりますので、施工事例やメーカーのカタログなどを見て良いと思うデザインを選びましょう。

また、無垢材は樹種による見た目や風合い、質感、機能性、価格の違いが大きいため、どの樹種を選ぶかも重要になってきます。

無垢フローリングの樹種や、広葉樹と針葉樹の違いについて解説します。

広葉樹の特徴と主な樹種

チークの無垢フローリング

チークの無垢フローリング

針葉樹がソフトウッドと呼ばれるのに対し、広葉樹はハードウッドと呼ばれます。その名の通り、広葉樹の無垢フローリングは、堅くて強度があり、傷になりにくいのが特徴です。靴を履いたまま暮らす欧米では、床材に広葉樹がよく使われ、家具材としても優秀です。

チーク

チークは高級家具材の材料としても有名で、深い色味で高級感のある仕上がりが特徴です。耐水性が高く、温度変化にも強いので寸法安定性が高い優秀な素材です。

オーク(ナラ)

ヨーロッパで定番の無垢材は「ヨーロピアンオーク」と呼ばれ、日本のナラ材と良く似た特徴があります。明るい色味でオーソドックスな見た目から、様々なテイストに対応できる万能な樹種です。

メープル

メープルは、ナラと同様に明るい色味が特徴で、より白っぽく柔らかい仕上がりを求める人におすすめです。光が当たると美しい光沢が出るのも特徴です。

ウォールナット

濃い色味で重厚感のあるウォールナットは、北米で床材の定番としてよく使われる素材です。硬すぎず柔らかすぎないちょうど良い質感も魅力です。

 

針葉樹

スギの無垢フローリング

スギやヒノキに代表される針葉樹は、広葉樹とは逆に軽くて柔らかい構造を持ち、柱や梁などの構造材として多用される樹種になります。靴を脱いで暮らす日本の住宅では、床材にも使われてきました。柔らかく肌触りが良いことがメリットです。反面、傷がつきやすいというデメリットもあります。傷も風合いとして楽しみたいという方に向いています。

スギ

スギは、軽くて柔らかく、衝撃を吸収してくれるので足腰にもやさしい、日本の住宅のフローリング材に適した素材です。調湿機能が高く、お部屋を年中快適に保ちやすくしてくれます。

ヒノキ

日本では露天風呂などでお馴染みのヒノキ。白くて美しい木目と、独特のさわやかな香りが特徴です。お風呂に使われてきたころから、湿気に強いというメリットがあります。ヒノキの香り成分「ヒノキチオール」は、シロアリや腐朽菌に有効とされています。

レッドシダー(ベイマツ)

デッキ材や外装にも人気のウエスタンレッドシダー(ベイスギ)もヒノキ科の針葉樹です。針葉樹でありながら、屋外での耐候性に優れる素材です。

 

無垢材のお手入れ・メンテナンスのポイント

建具や床に無垢材をたくさん使ったお部屋

無垢材はお手入れが大変なんでしょう?と聞かれることもありますが、

実際には、無垢の床の日常のお手入れは複合フローリングとそんなに変わりません。

掃除機をかける、フローリングワイパー(ドライタイプ)を使うのが基本で、気になる汚れがある場合は中性洗剤を溶かした水で絞った雑巾で拭き取ればOK。

板同士の隙間にゴミが入ったときは、爪楊枝などで取り除きます。

 

塗装仕上げによるメンテナンス方法の違い

無垢フローリングの場合、表面の塗装仕上げは主に「ウレタン系」「自然系」「無塗装」の3種類です。この仕上げに応じたメンテナンス方法を間違えないことが重要です。

ウレタン系塗装の場合は、表面が硬い塗膜でコーティングされているため、水や傷に強い特徴があります。ただし、サンドペーパーやヤスリで磨くと塗装が削れ、その部分がくすんでしまうことがあるのでおすすめしません。

また、1~2年ごとに、ウレタン系塗装に適したワックスをかけると良いです。

自然系塗装とは、自然由来のオイルやワックスを塗布して仕上げたものです。

ウレタン系との違いは、オイルを木全体に浸透させて、表面を硬い膜で覆わないので、より木材の風合いの良さが活かせる仕上げです。

反面、水を吸いやすいので液体の汚れに気をつけましょう。汚れた部分は固く絞った雑巾で拭き、それでも気になる場合はサンドペーパーやヤスリを使うことができます。削った部分には再度オイルを塗布しましょう。

自然系塗装の無垢フローリングは、水への耐久性を持たせるためにオイル後に蜜蝋ワックスなど撥水機能のある塗料を塗るのもおすすめです。

塗装仕上げごとに適したお手入れがあります。また、購入したメーカーごとに推奨しているお手入れ方法やオイル、ワックスなどがあるので、確認した上で正しくお手入れすることが大切です。

 

無垢材を使った注文住宅実例

ウエスタンレッドシダーのエントランス

無垢材のウエスタンレッドシダーをエントランスに使った事例です。ガルバリウムとの相性がよくおしゃれな外観に仕上がります。

 

オークの無垢フローリング

こちらは、LDKにオークの無垢フローリングを使用した事例です。複合フローリングでは出せない、ランダムな色味と質感でナチュラル感と高級感があります。

無垢材や漆喰など、無垢材を使った注文住宅建築実例は、過去のコラムでも特集しています。合わせてチェックしてみてください。

 

まとめ

無垢材を住宅に使う最大のメリットは、住む人に癒しを与えストレスを減らしてくれる、自然素材ならではの恩恵です。

何気なく新建材に囲まれて生きていて、それが当たり前の私たちですが、実際に無垢の床や内装材の家を体験してみると、その心地よさに魅了される人がたくさんいらっしゃいます。

これから家を建てるなら、家で過ごす時間が長くなっている今だからこそ、居心地の良さにこだわって欲しいと思います。注文住宅は、使う素材の1つ1つにこだわってフルオーダーできるため、無垢材を使った家を建てたい人にぴったりです。

 

豊橋で無垢材の注文住宅はブルーハウスにお任せください

ブルーハウスは、豊橋市、豊川市、名古屋市など愛知県で、これまでに多くの無垢フローリングの施工実績があります。無垢を扱うことができる地域工務店として、採用いただいたお客様から喜びの声をたくさんいただいて参りました。

愛知で無垢材を使った家を建てたい方は、ぜひモデルハウス見学会や完成見学会、家づくり勉強会にお気軽にご参加ください。

 

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