住みやすい間取り 15のチェックリスト│30坪前後の事例と共に解説
「細部までこだわれる注文住宅を建てるなら、住みやすい間取りにしたい」こう思う人もいるでしょう。
注文住宅は間取りから設備まで、事細かに決められ、住む人に合った家を実現できます。一方で、住みづらい間取りが存在していることも事実です。
本記事では、注文住宅を建築する場合に満たしておきたい事項を、15個にまとめました。チェックリスト的に使用して、使いやすい間取りの注文住宅実現に役立ててください。
<コラムのポイント>
- ・住みやすい間取りを実現するための「コツ」が分かる。
目次
(1)洗濯の動線は短くまとめられているか
1つ目は「洗濯の動線が短くまとめられているか」ということ。
洗濯は毎日発生する家事で、水を含むため重量があり、重労働といえる家事です。この洗濯に関する動線を短くできれば、日々の家事労働の負担感を減らせるでしょう。
たとえば、洗濯機のすぐ横に洗濯かごがある。洗濯機と同じフロアに干し場がある。こういった間取りの工夫を施せば、動線を短くできるでしょう。
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(2)配膳・片付けの動線は短くまとめられているか
2つ目は「食事のための配膳と片付けの動線が短くなっているか」です。
洗濯と同様に毎日発生する家事、食事。洗濯物ほど重量はありませんが、お皿やコップなど細々とした品を運ぶ必要があるので、何度も往復して運ぶことになります。
たとえばダイニングをキッチンと続きの間取りにすることで、その動線は最短になります。
キッチンと対面にカウンタースペースを設けることで、朝の忙しい食事のときの配膳・片付けを楽にするのも手です。
(3)掃除がしやすい間取りになっているか
「掃除のしやすさ」も大事です。洗濯や食事ほど頻度は高くないものの、掃除も重労働といえます。
間取りの工夫としては、できるだけ単純な形にすることで掃除機をかけやすくする。床に物を置かない工夫を施すことでロボット掃除機が動きやすいように配慮すること、などが挙げられます。
後述する「収納を充実させること」でも、床や机の掃き・拭き掃除が容易になるので、十分な収納を設けるのもおすすめです。
(4)平屋など上下動への配慮がなされているか
住みやすい間取りの王道は「平屋」です。平屋の最大のメリットは「階段が無いので上下動をする必要がない」ことです。
大きな物を運ぶ場合も、洗濯物を運ぶ場合も、何をするにしても上下に動くのは大変です。動線から上下動を排除するような間取りを実現できれば、住みやすい間取りになるでしょう。
(5)子どもの学習を気軽に見られるか
お子さんがおられる場合は「子どもの学習を簡単に見られる間取り」も効果的です。
子どもの学習は度々見に行き、チェックする必要があるので、家事を行うキッチンやダイニングと距離を近づけることで動作は非常に楽になります。先述した、キッチンとダイニングが隣接している間取りなど、気軽に子どもの状況を見に行けるよう配慮しましょう
このために、子どもの生活用品・勉強用具を置くための専用の収納を設けておくと、なお使い勝手が向上するでしょう。
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(6)プライベートも確保できているか
家族それぞれの「プライベートが確保されていること」も重要な要素です。
家族が孤立しない家づくりが推奨されますが、同時に一人で集中する時間も必要になります。個室でも、共同の書斎でも、家族それぞれの居場所が確保できるスペースを考えると居心地が良くなるでしょう。
(7)外の物を置く場所が考えられているか
話は収納に移り「外のものを置く場所」を考えましょう。
サッカーボールやキャンプ用品など、外に置いておきたい物は以外と多いものです。そこで外用の収納がなければ、土がついたまま室内に運び込んだり、最悪雨ざらしになってしまうケースもあります。サビや耐久性の低下を考えると、雨ざらしになってよいことはありません。
どこに土がついたものを置くのか、工事段階で考えましょう。
(8)各所に収納が設けられているか
「各部屋個別に収納を設ける」こともおすすめです。
大型の収納を設けて、全て収納するのもひとつの考え方ですが、リビングやダイニングなど、生活する時間の大半を過ごす場所に収納を設けることも考えましょう。筆記用具やリモコンなど、細々としたものを置きたくなる瞬間は出てきます。
収納がなければ、机の上に置いて雑然とした状況が生まれてしまいます。
(9)大型の収納が設けられているか
一方で「大型の収納を設けること」を考えるのも大事です。
扇風機や石油ストーブなどの季節用品を中心に、一時的に使わない大型のものはたくさんあります。大型の収納が無い場合、廊下や寝室などに長い間仮置きすることになり、やはり雑然とした雰囲気が生まれてしまいます。
(10)複数のくつろぎ方が用意されているか
リビングやダイニングでは「複数のくつろぎ方」を準備しましょう。
帰宅したとき、椅子に座りたいときもあれば、和室に寝転がりたいときもあります。それぞれの気持ちに対応できるように、複数のくつろぎかたを準備すると居心地がよくなります。
方や勉強をする、方やゲームをする。一つの空間でそれぞれの作業ができる空間は居心地がよいものです。
(11)主要な間取りで空調がつながっているか
住みやすい間取りの条件は温熱環境にも及びます。「LDKや和室などが空調でつながっている」ことも快適さにつながります。いずれかが空調面で隔絶された場所にあると、移動するとき寒さ/暑さを感じてしまいます。空間をつなげることで、冷暖房が伝わり移動しても同じ温熱環境が得られて快適に過ごせるでしょう。
洗面脱衣所やトイレも含めて、冷気暖気が伝わる間取りだと、なお快適になります。
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(12)音環境にも配慮されているか
「音環境への配慮」も大事な要素です。
寝室にリビングのテレビの音が伝わってしまうと、快適な睡眠が妨げられる恐れがありますし、テレビを見る人も配慮して音量を下げることになるでしょう。
こうした気を使わなくてもよいように、静かにする場所と騒いでもよい場所とを分けて、間に廊下などの緩衝帯を設ける配慮も考えたいものです。
(13)日常生活に”楽しさ”があるか
日々暮らす中で変化があり、生活するのに「楽しさを感じられる」住宅も住みやすい家といえるでしょう。
たとえば壁面にボルダリングウォールを設置した家があったら、毎日が少し楽しく感じられ、雨の日でも室内で運動でき、暮らしが豊かになる気がします。ほかにも外に家庭菜園スペースがあれば、成長を見守る楽しさを感じられるでしょう。
住宅で変化を楽しめれば、住みやすい家に一歩近づくかもしれません。
(14)駐車場と家との動線が考えられているか
間取りのコツは室内だけではありません。「駐車場と家との動線を考える」ことも大切です。ビルトインガレージにしたり、カーポートと玄関を隣接させたりすることで、雨の日や雪の日も使いやすい家になります。子どもを車に乗せる時せかさなくてよいですし、買い物を抱えたままでも濡れずに乗降できます。
外部の使いやすさにも目を配りましょう。
(15)ライフスタイルの変化を見据えた間取りか
現在だけではなく「ライフスタイルの変化にも対応できる」間取りなら、家族構成に変化があっても使いやすい間取りになります。
子どもが学校に通っている間、出ていったとき、自分たちの老後と、年齢によって家に求められるものは変わります。可変性のある間取りを意識することでライフスタイルの変化があっても住みやすい状態が続くでしょう。
まとめ│自分にとって住みやすい間取りを探そう
住みやすい間取りを検討している人に向けて、考えておいて欲しい事柄を15個紹介しました。ひとつずつチェックすることで、現在提示されている間取りが優れたものかどうか判断できます。
あなたにとって住みやすい間取りを目指して、何を求めているのか確認してみましょう。
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ブルーハウスは、豊橋市で100%オーダーメイド・完全自由工事の注文住宅の工事施工、建築家デザインと快適性、住みやすさを両立した家づくりをしています。
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