【新築】必ず避けたい平屋の失敗事例10選と対策|間取り実例を元に解説

絶景を楽しむ暮らし

 

平屋はワンフロアで生活でき、ゆったりとした暮らしが送れることが魅力の建物です。

しかし、1階にすべての空間を配置する必要があるため、空間の配置や動線の作り方が難しいというデメリットがあります。

実際に平屋に住んでから後悔ポイントが見えてきたという方も多いです。

今回は平屋の失敗事例を10個紹介し、間取り実例を元に対策を解説します。

 

<コラムのポイント>

  • ・平屋は間取りを工夫しないと住みにくい建物になる可能性があります。
  • ・実際に平屋に住んでいる人の失敗事例を知ってマイホームに活かしましょう。
  • ・平屋を建てて後悔しないために事前にできる対策を解説します。


新築の平屋で失敗したこと10選と対策

新築の平屋で失敗した事例と対策を紹介します。

 

①日当たり・風通しが悪かった

平屋で後悔した理由に「日当たり・風通しの悪さ」を挙げる方は多いです。

平屋はワンフロアに全ての空間を配置しなければならないため、中には一方向にしか窓が付けられない部屋もできてしまいます。

すると、昼間でも暗い部屋になってしまったり、風通しの悪いジメジメとした空間になりかねません。

 

【対策】

空間の一方向しか窓が付けられない場合は、高い位置に窓を配置して日当たりを確保しましょう。

日当たりが良い家

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こちらの事例では、吹き抜けを採用して天井を高くし、できるだけ高い位置に窓を配置しました。

目隠しの壁が前方にありますが、高い位置に窓があるため明るい日差しが差し込みます。

 

また、風通しを良くしたい空間は、なるべく建物の角に配置することがおすすめです。

大きな窓が並ぶ平屋

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建物の角に配置することで、2面に窓を配置することができるため、風通しの良い空間を作ることができます。

一方にしか窓が配置できない場合は、縦すべり窓を横並びで2つ配置する方法がおすすめです。

縦すべり窓は風を取り込みやすいため、2つの窓を開けておくことで部屋の風通しが良くなります。

 

日当たり・風通しを重視したい空間を考えながら、間取りの配置を検討しましょう。

 

②全ての部屋がLDKに隣接していて音・ニオイが気になる

平屋で多く見られるのが、LDKから各空間へ行くことができる間取りです。

コミュニケーションが取りやすく動線も良くなるというメリットはありますが、一方で音やニオイが気になるという意見もあります。

音やニオイは生活して見ないとわからないため、住んでから後悔したと感じる方も少なくありません。

目に見えない部分まで事前に対策を行い、間取りを作ることが大切です。

 

【対策】

音やニオイの問題を少しでも軽減したいなら、廊下を取り入れた間取りを作りましょう。

廊下がある平屋

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LDKと空間がつながっていたとしても、廊下があることで距離を離すことができるため、音やニオイが気になりにくくなります。

より音・ニオイ対策をしたいなら、廊下にドアをつけてLDKを独立させる方法がおすすめです。

ドアが1枚増えるだけで、音やニオイの体感は大きく変わるでしょう。

 

ただし、空間に温度差ができやすく、家族の様子もわかりにくくなるなどのデメリットもあります。

ドアを付けたけど、結局開けっ放しになっているという声も少なくありません。

メリット・デメリットを意識した上で、ベストな間取りを考えてみてくださいね。

 

③防犯や目隠しをしなかったから生活しにくい

ゆったりくつろげる平屋を建てたのに、外からの目線が気になってカーテンを閉めっぱなしにしているという失敗例も多いです。

また、平屋は1階に寝室などのプライベートスペースがあるため、防犯面が心配という意見もあります。

安全かつ周りを気にせずに生活するにはどのような間取りを採用すべきなのでしょうか。

 

【対策】

道路からの目線が気になるなら、建物と駐車スペースの間に目隠しを施工する方法をおすすめします。

目隠しフェンスがある家

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こちらの事例では、玄関アプローチに合わせて木目のフェンスを施工しています。

また、玄関ポーチ横には木製の格子を取り入れて目隠ししました。

道路から庭や家の中が見えにくくなるため、カーテンを開けてゆったりと過ごすことができます。

また、道路沿いの窓は細長い横すべり窓を取り入れ、防犯面に配慮した点もポイントです。

 

目隠しを付けたくない場合は、窓の高さに注意してみましょう。

高い位置に窓があるキッチン

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高い位置には窓をつけることで室内から道路の様子は見えず、過ごしやすい空間を作ることができます。

また、建物は床の下に基礎があるため、外から見た窓の位置は室内側よりも高く、泥棒などが侵入しにくい環境です。

窓のサイズや位置を調節しながら、防犯面とプライバシーに配慮した平屋を建てましょう。

 

 

④家族がいるとプライベートな時間を過ごしにくい

平屋は各部屋の距離が近く、家族の生活音や会話が気になってプライベートな時間を過ごしにくかったという失敗例です。

二階建ての場合は階段を挟んで空間を分裂できるため、プライバシーが保たれた空間が作りやすいですよね。

平屋で集中してテレワークや趣味に取り組みたいなら、間取りを工夫する必要があります。

 

【対策】

プライベートな時間を大切にしたいなら、LDKからなるべく遠い位置に個室を作りましょう。

廊下からつながる部屋

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こちらの事例は、LDKから廊下を通って趣味部屋に行く間取りです。

建物の端にあるため家族の行き来も少なく、集中して趣味の時間を楽しむことができます。

子供の様子が気になるときは、ドアを開けておけば確認できる点が平屋のメリットです。

 

家族との目線の位置をずらしたいなら、ロフトの採用もおすすめです。

ロフトがある平屋

ロフトは2階の床と近い高さにできるため、1階との目線をずらすことができます。

仕事の資料などを子供に見られたくないときや、趣味のものを触られたくない場合に有効的な間取りです。

プライベートな時間を過ごしつつも、下を見れば家族の様子を確認できるため、平屋のメリットを活かすこともできます。

 

音や目線などの気になる点をカバーできるような間取りを採用し、自分の時間を確保できるようにしましょう。

 

⑤動線が悪くて生活しにくい

平屋はワンフロアの面積が広いため、必然的に動線も長くなりがちです。

そのため、空間同士が遠くなって行き来が大変と感じている人もいます。

動線が悪い家は家事の効率が下がりますし、暮らしの質も落ちてしまいます。

 

【対策】

生活スタイルや日々の習慣を思い出しながら、間取りを考えることが大切です。

例えば、こちらの事例では、キッチン横に家事室とパントリーを取り入れています。

動線が良い家

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家事室からは洗面脱衣所へつながっているため、水回りへすぐに行くことができます。

パントリーには扉を2つ付けて通り抜けできるようにし、玄関からの動線も良くしました。

 

一般的には水回りをまとめたり、洗濯が楽にできたりする動線が良いと言われていますが、家庭によって暮らしやすい動線は異なります。

楽にしたい家事の優先順位などを考え、空間の配置と動線を考えましょう。

 

 

⑥収納が足りなかった

平屋の間取りを考えるときに、空間の広さばかりに意識が向いてしまい、収納が足りなかったという失敗事例もありました。

確かに、LDKや居室の広さなどにこだわる方は多いですよね。

しかし、収納が足りないと後からキャビネットなどを置かなければならず、結局狭い部屋になってしまいます。

使う場所の近くにものを収納できるように、しっかり考えることが大切です。

 

【対策】

細々としたものが多いリビングには必ず収納を採用しましょう。

充実のリビング収納の家

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こちらの事例はテレビ裏とダイニング横に収納をつけた事例です。

テレビ裏はコンパクトな空間ですが、日用品などの細々したものをしまうことができます。

壁の裏に収納を付けたため、ソファに座ったときに見えない点もポイントです。

 

ダイニング横の収納は、奥行きを浅くしてオープンスタイルにしました。

奥行きが浅いとインテリアや雑誌などを置くことができて使い勝手が良いです。

 

また、洗面脱衣所にも必ず収納を取り入れましょう。

洗面脱衣所の収納

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タオル・下着・パジャマ・洗剤類など様々なものがある洗面脱衣所。

上の事例のように可動棚を付けて、高さ調節をできるようにすると便利です。

 

また、化粧品などの細々したものは、洗面台周りに収納できるように計画することをおすすめします。

鏡と収納が一体になっているタイプや、洗面台下の収納が充実したものを選びましょう。

造作洗面台で収納が少ない場合は、洗面台横にニッチを付ける方法もおすすめです。

 

他にも物が多い空間を考え、適切な量・大きさの収納を採用してくださいね。

 

⑦トイレを2つ付ければよかった

平屋の間取りで悩むのが、トイレを2つにするかという問題です。

賃貸住宅に住んでいたときはトイレ1つで問題なかったという方も、新築を建てた後に家族が増えて、トイレを2つにすればよかったと後悔することもあります。

現在の暮らしだけでなく、将来も見据えた間取り作りが大切です。

 

【対策】

今後、家族の人数が変わる予定なら、トイレは2つ作っておくと安心でしょう。

老後も考えた間取りを作るなら、広めなトイレを採用することをおすすめします。

広々トイレ

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1~1.5畳のトイレは手洗いを付けても空間にゆとりがあり、介護が必要になったときでも対応できる広さです。

また、入り口は開口幅を広く取れる引き戸をおすすめします。

1つのトイレは広めに工事し、もう一方は標準的な1畳サイズのトイレにしても良いでしょう。

 

⑧洗濯物を室内干しする場所が欲しかった

洗濯物を室内干しするスペースを作ればよかったという声もあります。

二階建ての場合は、階段を上がった先のホールに室内物干を付けるケースが多いです。

しかし、平屋はそのようなスペースがないため、人目に付きやすい場所に洗濯物を干さなければなりません。

 

【対策】

建物面積にゆとりがあるなら、ランドリールームを作りましょう。

室内干し専用スペースなので、気兼ねなく洗濯物を干すことができます。

 

ランドリールームを採用できない場合は、脱衣所とランドリールームを兼用することをおすすめします。

室内干しする空間

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2~3畳の空間でも兼用スペースとして活用することが可能です。

室内干しをする空間を作れないという方は、乾燥機などの導入も検討してみてくださいね。

 

 

⑨外観にこだわらなかったことに後悔‥

平屋の間取りや内装ばかりにこだわってしまい、外観デザインを重視しなかったことに後悔した人もいます。

外観は建物の第一印象を決める大切な部分です。

家に帰ってくるたびに惚れ惚れするような、おしゃれな外観に仕上げましょう。

 

【対策】

まずは、自分が採用したい外観テイストを明確にすることが大切です。

モダン・シンプル・和風・洋風など、さまざまなテイストから好みの外観を見つけましょう。

 

自分が建てたいデザインがあったとしても、周りの景色に合わなければ浮いてしまいます。

好きなテイストを取り入れつつ、馴染みの良い外観デザインを選ぶことが大切です。

 

 

⑩土地が広すぎて持て余している

平屋を建てようと考えると、80~100坪くらいの広めな土地を検討する方も多いです。

しかし、実際に建物を建てたら土地が広すぎて持て余しているという失敗例もあります。

広い土地の方が販売価格や固定資産税も高くなりますし、もちろん外構費用もかかります。

住んでからも庭の手入れが大変になったりと、意外とデメリットが多いです。

 

【対策】

駐車スペースの台数や庭の広さなどを考えながら、適切な土地の広さを考えましょう。

こちらの建物は、45坪の土地に24坪の平屋を建てた事例です。

コンパクトな土地に建てる平屋

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45坪の土地でも駐車スペースは2台確保できますし、南側にはコンパクトな庭を作ることもできました。

土地購入前に住宅会社に相談し、理想の建物や外構が仕上がるかシミュレーションすることが大切です。

自分達が敷地に求めるものを明確に考え、持て余さない程度の広さの土地を購入しましょう。

 

 

暮らしを具体的にイメージして平屋の間取りを考えよう

平屋は二階建てよりも実例が少なく、今までの人生の中で平屋に住んだことがないという人も多いため、暮らしてから後悔ポイントを発見するケースが多いです。

間取りの失敗を減らすためには、平屋の見学会に多く参加したり、建てた人の失敗事例を聞いたりすることをおすすめします。

また、土地選びの段階から住宅会社に相談して、自分たちに合った敷地を探してもらうことが大切です。

 

平屋はワンフロアで生活できる魅力的な建物です。

メリットを最大限に活かせるように、自分の暮らしを具体的にイメージし、暮らしやすい平屋を建ててくださいね。

 

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