インナーバルコニーのある家の外観をおしゃれに仕上げるコツ|メリット・デメリットも紹介

インナーバルコニーのある家の外観

機能性とともにすっきりとした外観になることから新築で今人気の『インナーバルコニー』。自分たちの家づくりにも取り入れたい、とは思うものの、本当に必要なのか、取り入れるならどうすればおしゃれな外観になるのか、など悩むこともたくさんありますよね。

そこで今回は、インナーバルコニーを取り入れるメリット・デメリットと合わせて、ブルーハウスで建てたおしゃれなインナーバルコニーのある家の実例を、外観づくりのポイントを交えながらご紹介します。

おしゃれな外観と暮らしやすい間取りを両立した注文住宅を建てたい!という方はぜひ参考にしてくださいね。

 

<コラムのポイント>

インナーバルコニーは、住宅の2階以上の部分に設置する『バルコニーが建物の内側に引っ込んでいる』状態のバルコニーのことをいいます。

おしゃれな外観づくりの参考になる建築実例をご紹介します。理想に近いものを参考にしながら、おしゃれな家づくりを進めていきましょう。れから建てる住まいにはぜひ取り入れていきましょう。

 

 

インナーバルコニーとは?

インナーバルコニーのある家の外観

インナーバルコニーは、住宅の2階以上の部分に設置する『バルコニーが建物の内側に引っ込んでいる』状態のバルコニーを指します。

通常のバルコニーは、床部分が外壁よりも外側に飛び出している形状ですが、インナーバルコニーのある家の外観は、下の写真のようにバルコニーを横から見ると外壁から飛び出していません。建物の中に入り込んでいるので、『壁と屋根があるバルコニー』ともいえます。

インナーバルコニーのある家の外観

▶︎開放感のあるインナバルコニーがあるお家

また、ベランダはインナーバルコニーと同様に屋根がありますが、建物の外側に飛び出している形状を指します。室外に張り出しているため周囲は外壁でなく手すりや腰壁(立ち上がり)で囲まれています。

 

平屋でもインナーバルコニーはつくれる?

平屋でも、屋根と壁に囲まれたインナーバルコニー的な空間を作ることは可能です。昔ながらの和風住宅のように、庇を長くして上手に光と風をコントロールした室内と外の中間領域をつくるイメージです。

サンルームとの違いは?

サンルームは、壁や天井がガラス張りになった部屋を指し、ガラスの窓やドアを閉めれば居室として使用できるものです。雨や風などの影響を受けずに自然の光を取り込めるので、室内干しの場所や半屋外のリビングとして使われます。また、2階以上に限らず1階にも設置します。

インナーバルコニーはあくまで外に面している場所なので、通常は窓を付けないことが多く、日差しカットや目隠しなど目的によってターフや外構専用のブラインド、ルーバーを設置します。

参考記事:海外リゾートのような平屋で暮らす|リゾート風の家の間取り・内装・外観のポイント

 

 

 

インナーバルコニーのメリット

インナーバルコニーのある家の外観

まずは、インナーバルコニーのメリットを順番に見てみましょう。

 

メリット① アウトドアリビングとして使いやすい

インナーバルコニーは周囲を外壁と屋根で囲まれていながら、外とつながる空間をつくれます。土地が狭めで庭を広く取りづらい場合も、インナーバルコニーにテーブルやソファを置きセカンドリビングのようにすれば、気軽に外の空気を感じながらくつろぐこともできますね。

また、通常のバルコニーだと周囲の視線が気になるケースも。インナーバルコニーにすることでプライバシーを確保しながら快適なアウトドアリビングをつくれます。多少の雨でも気にせず使えて、屋根と壁があることで雨が直接入りにくい構造のため、お手入れもバルコニーと比べると比較的楽なのが特徴です。

 

メリット② 奥行きを持たせられるので用途が広がる

インナーバルコニーは、通常のバルコニーやベランダと異なり室内側につくります。そのため、安全に奥行きのある空間をつくれるメリットがあります。外部とつながる空間が広く取れるので、バーベキューや家キャンプなども広い空間で快適に行えます。

 

メリット③ 洗濯物干しスペースとして役立つ

インナーバルコニーを外干しスペースとして活用する人も多いです。急な雨でも洗濯物が完全に濡れる前に取り込む余裕もありますし、曖昧な天気の日でも外干しがしやすいというメリットがあります。

参考記事:海外リゾートのような平屋で暮らす|リゾート風の家の間取り・内装・外観のポイント

 

 

 

インナーバルコニーのデメリットと対策

インナーバルコニーのある家の外観

魅力あるインナーバルコニーですが、デメリットももちろんあります。どんなデメリットがあるのか、そしてその対策はどうすればいいのかについて見てみましょう。

 

デメリット① インナーバルコニーは固定資産税がかかる?

一般的なベランダやバルコニーは、奥行きが2mを超えない場合は固定資産税のかかる延べ床面積には含まれませんが、インナーバルコニーの場合、新築時に固定資産税がかかる延べ床面積に含まれる可能性が高くなります。

バルコニーが延べ床面積に含まれる主な条件

  • 奥行きが2m以上の場合、2mを超えた部分
  • 物の保管や居室として使う(屋内的用途)場合
  • 天井高が2.2m未満かつ手すりの高さが天井高の半分以上ある

※自治体ごとに条件が異なる場合があるので事前に確認してください。

 

インナーバルコニーは上記の条件にあてはまるケースが多いので、奥行のないベランダ、手すりのないウッドデッキと異なり、ほとんどのケースで延べ床面積に含まれる可能性が高いことは覚えておきましょう。

コストの面で言うと、面積や仕様によっても工事費は変わりますが、インナーバルコニーは屋根や壁がある分通常のバルコニーよりも工事費用が高くなりやすい設備でもあります。予算や間取りの優先順位をつけながら検討しましょう。

 

デメリット② 他のスペースの広さに影響する

インナーバルコニーが延べ床面積に含まれる場合は、敷地に対する容積率の計算にも含まれるということになります。容積率の制限を超えた住宅を建てることはできないので、インナーバルコニーを入れることで他の場所に割ける最大面積が少なくなります。余裕のある敷地ならあまり問題にはなりませんが、敷地条件いっぱいの家を建てる場合は間取りのバランスに注意して住みにくい家にならないように気をつけましょう。

 

デメリット③ 方角や周囲の環境を考慮した間取りの工夫が必要

インナーバルコニーは屋根や壁がある分、バルコニーをつくる方角によっては使う時間帯にバルコニーが暗かったり寒かったりと快適性が落ちてしまう可能性があります。

また、隣家との距離が近いと、インナーバルコニーを作っても屋根と壁があることで光や風を十分に取り込めないという失敗例も度々見かけます。インナーバルコニーを希望通りに快適に使うためには、適した間取りや方角などを十分に考慮した上で間取りをつくる必要があることも覚えておきましょう。

参考記事:勾配天井の平屋のメリット・デメリット!後悔しないための注意点も

 

 

 

インナーバルコニーの外観実例とおしゃれに仕上げるコツ

それでは、ブルーハウスが手がけたインナーバルコニーのあるお家の外観と、おしゃれに仕上げるコツをご紹介します。

 

半分だけ外に出たデザインが個性的なインナーバルコニー

インナーバルコニーのある家の外観

こちらの事例は2階部分を1階より一回り外周を大きくすることで、まるでハーフインナーバルコニーと呼べそうな、半分だけ室内に入っているバルコニーに見えます。

インナーバルコニーのある家の外観

1階と2階で外壁のカラーを変えることで、絶妙なバランス感のあるおしゃれな和モダンの外観に仕上げることができます。建築家とつくる注文住宅ならではのデザイン性の高い外観ですね。

カラーバランスは、建築家と打ち合わせを進めていく中で自分たちの好みのもの、デザイン性の高いものを選ぶのがポイントです。

▶︎施工事例:建築家とつくる憧れの暮らし

 

2階リビングと外をつなぐアウトドアリビング

インナーバルコニーのある家の外観

2階リビングからつながるこちらのインナーバルコニーは、いつでも気軽に、プライバシーを気にせずくつろげる工夫がされています。バルコニーの屋根に天窓を設置して、インナーバルコニーの採光不足を補っています。インナーバルコニーのある家の外観

温かみのある木目調のバルコニー天井材と、クールな縦葺き金属サイディングのバランスがおしゃれですね。インナーバルコニーを目立たせないようにつくることで、外観のデザイン性はより引き立てることができます。

『インナーバルコニーをひとつの部屋のように使う』と決めてしまうことで、たとえ部屋数が少なくても満足して過ごすには十分な空間を手に入れることができます。

▶︎施工事例:建築家とつくる憧れの暮らし

 

直線的なデザインでモダンに仕上げたインナーバルコニー

インナーバルコニーのある家の外観

直線を活かしたシンプルモダンな外観にマッチするインナーバルコニー。外に飛び出さないことで外観イメージががすっきり美しくまとまります。

目立つ手すりやルーバーをあえて設置しないことで、シンプルにまとめた外観をよりスタイリッシュに見せることができます。

インナーバルコニーのある家の外観

外観を損ねることなくさりげなく主張されたデザインが、かっこいいインナーバルコニーをより引き立てていますね。

▶︎施工事例:建築家とつくるシンプルモダンな家

 

 

 

インナーバルコニーのあるおしゃれな家を建てるなら…

インナーバルコニーのある家の外観

インナーバルコニーは、外観がすっきりおしゃれに仕上がることから、自由工事の注文住宅で人気の仕様です。延べ床面積に含まれる可能性があることと、予算全体の中でのバランスを考えることを忘れずに、暮らしやすくおしゃれで快適なインナーバルコニーのある間取りを実現しましょう。

 

ブルーハウスは名古屋市・豊橋市を中心として愛知県内で自由なデザイン・間取りを実現する注文住宅を工事・施工する地域工務店です。

愛知エリアに密着した工務店であることを活かして、土地選びや資金計画などから家づくりのあらゆる工程に関わることで、住む場所や予算、その後の人生にとって最適な、世界にひとつのお客様一人ひとりにベストな家を提供することを最も大切にしています。

デザインと性能、そして暮らしやすい間取りを両立した家を求めやすい価格で提供することで、地域の皆様の幸せに貢献しておりますので、家づくりのリサーチを始めたばかりの方、まず何から始めたら良いか分からない方は、ブルーハウスの家づくりセミナー・オープンハウスにぜひご参加ください。

 


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著者情報

株式会社ブルーハウス 編集チーム

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