平屋は2階建てより安い?高い?|名古屋市で平屋を新築する際のポイント

建築家とつくる憧れの暮らし

最近の平屋ブームによって、注文住宅でもハウスメーカーでも、平屋の事例やプラン、商品を多く目にするようになりました。

平屋は、ワンフロアで家の間取りがゆるやかにつながり、仕切られた部分が少ないので開放感を感じやすい家です。家族のコミュニケーションもしやすくなります。

また、階段がないので移動の苦労が減りバリアフリー化しやすいという点から、将来を見据えて平屋を選択するという人も多くなってきています。

このようにメリットがたくさんある平屋ですが、新築を検討する際にやはり費用も気になりますよね。

例えば、

同じ機能、間取りを持った2階建てと平屋なら、どちらが高くなるのか?

このようなご質問をよくいただきます。

今回は、平屋と2階建ての比較で、費用に差が出る部分についてのお話をしたいと思います。

特に、

すでに土地があって、平屋を選んだ方がいいか迷っている

平屋が建てたいという前提で土地を探している

という方に参考にしていただきたいと思います。

目次

 

平屋と2階建て、建築費用の差はここで出る

平屋と2階建ての家で建築費用に差が出る部分として、本体工事基礎と屋根、外装工事などが挙げられます。

木造軸組構法・ベタ基礎で、延べ床面積(坪数)と仕様(基礎形状、外装材、間取り、内装仕上げ、設備など)が同じ場合の平屋と総2階建ての家を比較してみましょう。

まず、基礎工事費用は、平屋は1階に面積が集約されているため、単純に基礎工事の面積が2倍になります。工事費用が単純に2倍になるわけではありませんが、平屋の方がコスト高になる場合が多いです。

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工事費用は2階建てより平屋が大きくなる” width=”1000″ height=”430″ /> 同じ延床面積なら、基礎の工事費用は2階建てより平屋が大きくなる

次に、屋根工事費用についても、同じ延べ床面積なら平屋は屋根の面積も40%程多くなるためここ平屋の方がコスト高になります。(屋根の勾配がきつくなれば必要な面積は増えますのでご留意ください。)

そして、外装工事費用ですが、外壁面積は総2階と比べると平屋の方が50%程少なくなります。そのため、外装工事費用は平屋の方が安くなることが多いです。

これらの基礎工事や屋根・板金、外装工事費用は、建築費用の中でも比率が高い項目です。そのため、基礎の面積や屋根、外壁の面積がそのまま総建築費用のコストアップ、コストダウンにつながりやすいのです。

つまり、同じ延べ床面積で同じ条件の家の場合、平屋の場合は外壁の工事費は安くなりますが、基礎、屋根工事の部分でコストが多くなるため2階建てよりもコストが高くなるのは事実です。

部分2階建ては総2階建てよりコストアップする

同じ2階建てでも、2階の面積を1階より小さくした「部分2階建て」もありますね。

延べ床面積が同じ総2階建てと部分2階建てなら、部分2階建ての方コスト高になります。

理由は2階の面積が小さくなるのでその分1階面積が広くなり基礎の面積が増えること、屋根や外壁のコーナー処理が増えて材料費や工事費が高くなることなどが挙げられます。

つまり、同じ延べ床面積と条件で比較すると、「総2階建て」が最もコストパフォーマンスが良いということになりますね。

 

延べ床面積でなく居住面積が同じ条件なら?

上述のことから、「やっぱり平屋は高いな」と思われるかもしれません。

でも、ここからが重要です。

平屋と2階建ては、延べ床面積の広さではなく「実際に住む条件=居住面積」で比較することが大切なのです。

つまり、2階建てと同じ条件の平屋を探す・建てるのに、同じ延べ床面積で探す・建てるのではなく、「2階建てより小さくなっても同じように住める」平屋を探す・建てることで、結果的にコストにそこまで差が出ないことも多いのです。

平屋は階段や廊下、ホールが少なく済むのでより小さく建てられる

平屋のリビング、開放的な空間

平屋は、2階建て以上に必要な階段がなくなります。一般的な直階段(真っ直ぐ上り下りする階段)や折り返し階段など階段に必要な面積は0.7~0.9坪程度ですので、この分坪数を減らせます。

また、玄関ホールやホールから各部屋へつながる廊下などの面積も減らすことができます。

平屋は階段のスペースを居住スペースにまわせます

平屋は階段のスペースを居住スペースにまわせます

一見、坪数が少なくなる=狭くなると思いがちですが、平屋に不要な部分をカットできるので「2階建てより坪数が減っても同じ居住スペースを確保しやすい」のです。

小さな平屋、シンプルな暮らしを実現した注文住宅の外観

限られた土地でも快適に住める小さくてシンプルな平屋

平屋の特徴を生かし、施工面積を減らしてその分コストを減らすことができます。

工事の工夫によって、コストの面で2階建てに近づけることができるのです。

 

家を建ててからのメンテナンス費用は平屋の方が安い

屋根、外壁はメンテナンス費用の割合が大きい部分

屋根、外壁はメンテナンス費用の割合が大きい部分

ところで、家は建てるまでにかかるお金だけでなく、建ててからの維持費・メンテナンス費用のことも忘れてはいけません。

例えば、外壁や屋根は10~20年ごとを目安に表面塗装やシーリングの打ち替え、タイルの洗浄などを定期的に行うことで家の傷みを防ぎ、安全性や資産価値を保つことができます。

具体的なメンテナンス時期やかかる費用の目安は、下記のページの図表が参考になります。

住宅産業協議会「住まいのメンテナンススケジュール

※この表で示しているスケジュールや費用目安は、延べ床面積145㎡の2階建て住宅を基準にしたものです。使用状況・立地条件・建物の仕様・周辺環境によって変動するため、ご自身の条件の場合の目安スケジュールや費用は依頼する住宅メーカーに確認しましょう。

平屋の場合、特に外壁や屋根が1階だけなので2階建てよりもメンテナンス費用が抑えられます。2階以上の場合、外壁や屋根のメンテナンスには大掛かりな足場を組むための費用がかかることや、外壁の面積が多くなることなどがコストアップの要因になります。

屋根材や外壁材に、メンテナンス性が良いものを選べば、さらにメンテナンスコストを抑えることができます。

家を建ててからの維持管理費を考えると、平屋の方がお得と言えるでしょう。

15年、30年、60年と住み続けた時にかかるコストをシミュレーションし、ライフプラン・マネープランと照らし合わせた上で最終的な構造、使用する外装材を選ぶようにしましょう。

これらのことを知っていただいた上で、細かい工事の調整ができる注文住宅で家を建てることで平屋を諦めない道も見えてくるのではないでしょうか。

 

コストも暮らしやすさも納得の行く平屋を建てるポイント

土地が平屋に適しているか?

平屋を建てたいときは、土地選びが重要になります。周辺が2階の家ばかり、また隣の家と近くなる場合、日当たりやプライバシー確保が難しくなります。また、敷地に余裕がないと望む居住面積を確保できないかもしれません。

特に都市部は土地の価格も高めなので、平屋に向いた周辺に余裕のある広い土地の確保で悩む人も多いと思います。

また、面積が十分でも、土地にはエリア毎に「建ぺい率(土地面積に対してどれくらいの床面積が取れるか)」が決められており、建ぺい率が低いと希望する広さの平屋が建てられないこともあります。

平屋を建てるときはより一層、平屋に適した土地かをきちんと見極める必要があります。そのため、家づくりの相談をする時点で工事やプランとともに土地探し・土地選びも相談に乗ってくれる住宅会社を選ぶと心強いです、

コストと暮らしやすさのバランスをとれる住宅会社を選ぼう

平屋は開放的で落ち着いた暮らしに憧れる人にとって理想的な形式です。

しかし、用途地域によっては平屋に向かない場合があること、隣地との兼ね合いを考えた斜線制限も考慮する必要があるなど、住宅が密集した地域では特に様々な工夫が大切になってきます。

土地に対する問題をクリアし、自分の理想の暮らしを叶えるためには、土地や平屋の特徴を熟知し、コストと暮らしやすさのバランスをとった提案ができる住宅会社へ依頼することが最も重要です。

 

まとめ

平屋の注文住宅のパートナー選びの際は、各住宅会社の様々な事例を見る、見積もりを複数とることがおすすめです。住宅性能・暮らし方への提案力・コストの明快さ・さまざまな敷地への対応力などがどれくらいあるのか。費用やデザインだけではなく、こうした点も比較していくと、それぞれの会社の特徴が分かってくると思います。

名古屋市でコストとデザイン・性能を兼ね備えた平屋はブルーハウスにお任せください

ブルーハウスは、名古屋市をはじめとする愛知県全域と、三重県、岐阜県、静岡県の一部を対応エリアとして、100%フルオーダーメイドの注文住宅を建てる会社です。

プランはすべて自由工事で、一つとして同じプランはありません。お客様一人ひとりに寄り添い、理想とする暮らしを叶えていただくために、コストと性能、デザインのバランスを考えたプランをご提案させていただきます。

名古屋市で平屋を建てたいけど実現できるか不安という方や、今ある土地でどんな平屋が建てられるか知りたい方は、ぜひブルーハウスにご相談ください。名古屋デザインラウンジ豊橋のショールームにお気軽にご相談ください。

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