2階リビングのメリット・おすすめ間取り・実例をご紹介
2階リビングの間取りは、リビングからの景観の良さ、明るさ、プライバシーを保った空間づくりなど様々なメリットがあり、選ぶ方が増えています。
しかし、実際には使いやすいのか、どのような立地と相性がいいのかなど、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、2階リビングのメリット・デメリットとその対策を合わせて解説します。
合わせて25~40坪程度の延べ床面積で、2階リビングの家はどんな間取りになるのかシミュレーションも確認していきましょう。
<コラムのポイント>
-
・2階リビングには、動線のよさや採光面、プライバシー確保などメリットが多くあります
- ・2階リビングの防犯対策や階段の上り下り対策を行うことが、デメリットを解決するポイントです
- ・実例をもとに、2階リビングのイメージを膨らませましょう
目次
2階リビングの間取りのメリット
はじめに、2階リビングの間取りのメリットを、2階リビングが向いている土地や周辺環境とともに解説します。
土地条件によってはリビングの快適性が高まる
2階リビングの1番のメリットは、リビングの快適性を高められることです。
<2階リビングのメリット>
- ・1階よりも光を取り込みやすく明るさを確保しやすい
- ・水回りや個室を1階にまとめると2階のリビングに広さが取れる
- ・土地に合わせた間取り・配置で窓からの眺めが良くなる
- ・道路からの視線を気にせず大きな窓も採用しやすい
土地の面積が広く、庭が十分に取れる敷地なら、一般的なリビングと同様に1階が無難です。
しかし、狭小地や住宅密集地のように、周りを建物に囲まれている、前面道路の交通量や人通りが多い、南側からの眺めが良いなど、敷地の条件次第では2階リビングも選択肢になります。
2階リビングの快適性をさらに高める間取りの工夫
2階リビングは、以下のような間取りの工夫を取り入れることで、より快適性が向上します。
勾配天井と組み合わせて縦にも広がりをつくる
2階リビングは、小屋裏空間を利用して高い天井をつくれる勾配天井と相性が良い間取りです。
2階勾配天井付近の高い位置の壁や天井にハイサイドライト(高窓)や天窓を配置すれば、光がたくさん入るとても明るく過ごしやすいリビングになります。
1階リビングの上部を吹き抜けにするのも一つの方法ですが、2階リビング+勾配天井なら、吹き抜けをつくらなくても縦に広がりのある開放的なリビングがつくれますよ。
耐震性を確保しながら2階に大空間LDKをつくる方法
2階リビングは、通常寝室や子ども部屋、書斎などの個室を1階に配置することが多くなります。
この場合、1階を細かく仕切る個室の壁や柱が家全体の耐震性を高める作りになるため、2階には構造上必要な壁の量が少なく済み、大空間を実現しやすくなります。
2階を広々としたワンルームのように、開放感のあるLDKに整えたい方は、ぜひ検討してみてください。
採光・眺望を確保しやすい
2階にリビングを配置すると、周囲の建物や塀の影響を受けにくくなり、安定した自然光を取り込みやすくなります。
特に住宅が密集するエリアや、敷地がコンパクトな場合でも、視線が抜ける方向に大きな窓を設けることで、明るく開放感のある空間をつくれます。
さらに明るい空間をつくりたい場合は、高窓や吹き抜けと組み合わせるのもおすすめです。
日中は照明に頼らず、快適に過ごしやすくなります。
プライバシーを確保しやすい
道路や隣家に近い立地では、1階リビングの場合、外からの視線が気になることがあります。
2階リビングであれば、通行人や隣家の窓と目線が合いにくく、カーテンを閉めきらなくても落ち着いて過ごせるのがメリットです。
バルコニーや大きな開口部を設けても、隣家と方角をずらせば視線対策にもなります。
ご家族がくつろぐ時間をより安心して過ごしたい方は、検討してみてはいかがでしょうか。
2階リビングのあるおしゃれな間取り実例3選
ここからは、2階リビングのおしゃれな間取りを、ブルーハウスが手掛けた実例とともにご紹介します。
2階リビング×ビルトインガレージで土地を最大限活用
1階にビルトインガレージを入れ、2階にLDKを配置し敷地を有効活用した家の実例です。
2階リビングは勾配天井でとても明るく開放感のある間取りで、リビングの掃き出し窓からはデッキバルコニーへつながっています。
面積以上に、広さを感じる2階リビングが特徴です。
敷地30坪台の変形地で叶えた「心地よい光と広がり」の家
朝陽と山並みが抜ける東、バルコニーと軒で光が溜まる南、格子と階段で光が屈折するリズミカルな西、一日を通して、表情の異なる光と過ごせます。
2階のLDKから斜めに抜ける視線は、空間に奥行きとゆとりをもたらすポイントです。
一旦足を踏み入れると立地を忘れてしまうような、街中ながら自然を感じられる住まいに仕上がりました。

40坪台の北道路・立地を感じさせない快適な2階リビングのある家
東側、南側には隣家が立ち並ぶ、北入りの土地に建つ2階リビングのある家です。
少し窮屈な立地ながら、家族がまわりを気にせずに「のびのびと気持ちよく過ごせる空間」がコンセプトとなっています。
家族がすごすリビングは2階に設け、南側は思い切ってクローズに整えました。
この土地で一番気持ちのいい北側には、軒のあるバルコニーテラスを設けています。
外からはクローズに、家族はオープンに。立地を感じさせない心地よさが魅力です。


坪数別・2階リビングのおすすめ間取り

ここからは、広さの感覚がイメージしやすいよう、坪数別に2階リビングのおすすめ間取りをご紹介します。
25坪の2階リビングのある家のおすすめ間取り
延べ床面積25坪は、畳にすると約50畳分になります。
2LDKまたは3LDKの間取りをつくれるため、ご夫婦2人やご夫婦+お子さま1~2人など、コンパクトな2~4人家族向きの家を建てられます。
25坪の2階建てで2階リビングにしたい場合は、2階をLDK、1階を個室と水周り(浴室、洗面脱衣所、トイレ)にする2LDKの間取りや、2階をLDKと水周り、1階を個室にする3LDKの間取りがおすすめです。
総二階建てなら2階をすべてLDKにあてれば、約25畳分の広いLDKも実現できます。
30坪の2階リビングのある家のおすすめ間取り
延べ床面積30坪は畳約60畳分、LDK約20畳の3LDK、4LDKの間取りが目安です。
2階にリビングを配置したい場合、2階にLDKと個室1部屋、1階に個室2~3部屋と水周りにする間取りや、2階にLDKと水周り、1階に個室を3~4部屋にする間取りがおすすめです。
生活スタイルによっては、リビングとダイニングキッチンの階を分けるというアイデアもあります。
1階は個室中心のプライベートフロア、2階はLDKと水周りの共有フロアとすれば、メリハリのある間取りになります。
35坪の2階リビングのある家のおすすめ間取り
35坪の家は、LDK20~26畳の4LDKの間取りが目安になります。
2階リビングでLDKを広く取りたい場合は、2階をLDK、個室と水周りを1階にまとめる間取りがおすすめです。
広めの個室を4部屋取りたい場合は、2階に約20畳のLDKと個室を1部屋+水周り、1階に個室3部屋にするとバランスがとれます。
2階リビングからの眺望をより楽しみたいなら、LDKに面したバルコニーを設けましょう。
リビングから屋外まで一体化したような広がりのある空間が演出できます。
40坪の2階リビングのある家のおすすめ間取り
延べ床面積40坪の場合は、6~8畳の個室(または和室)4~5部屋と23畳~の広いLDKの4~5LDKの間取りが目安になります。
また、40坪・4LDKなら1階に20畳程度のLDKを配置し、2階にセカンドリビングをつくる間取りも可能です。
2階の眺望の良い場所に6~8畳程度のセカンドリビングがあると、家族がプライベートも確保しながら好きな場所でくつろぐ…といったゆとりのある住まいになりますね。
この間取りシミュレーションは、各個室を6~8畳と想定しています。
個室を小さめにすれば部屋数を増やすことも可能で、収納やキッチン、水回りの広さ、トイレの数など希望によって各部屋の広さは変えられます。
2階リビングで快適に過ごす間取りのポイント
2階リビングは、採光やプライバシーの面で多くのメリットがあります。
一方で、動線の使いやすさや温度管理をていねいに計画しなければ、暮らしにくさにつながることもあるため注意が必要です。
ここでは、2階リビングをより快適にするための具体的な間取りの工夫を解説します。
水回りを同じ階にまとめて家事動線を短くする
リビングが2階にある場合、キッチン・洗面・浴室・ランドリースペースなどの水回りも同じ階にまとめると、日々の家事がぐっと楽になります。
次のような点が、家事動線をより快適に整えるポイントです。
- ・キッチンと洗面脱衣室を近接させる
- ・洗濯→干す→しまうをワンフロアで完結させる
- ・パントリーやファミリークローゼットを隣接させる
上下移動が減ることで、将来的な負担軽減にもつながります。
特に共働き世帯では、家事効率を意識したワンフロア設計がおすすめです。
勾配天井や吹き抜けで開放感を高める
2階は屋根に近い位置にあるため、天井形状を工夫しやすい特長があります。
次のように、勾配天井や小さな吹き抜けを取り入れることが、縦方向の広がりを生み出すポイントです。
- ・屋根形状を活かした勾配天井 ・梁を見せるデザイン
- ・高窓を組み合わせて、室内に光を落とす
このような工夫を組み合わせることで、限られた床面積でも体感的な広さを演出できます。
平屋やコンパクト住宅でも、応用しやすいアイデアです。
バルコニーやアウトサイドリビングとつなげる
2階リビングは、バルコニーとの相性が良い間取りです。
次のような工夫によって室内と屋外を緩やかにつなぐことで、暮らしに広がりが生まれます。
- ・リビングとフラットにつながるウッドデッキ
- ・軒のあるバルコニーで日差しをコントロール
- ・外からの視線を遮る壁や格子
天気の良い日はセカンドリビングとして活用でき、家族時間の幅が広がります。
周囲の環境を活かせる立地では、特におすすめの工夫です。
夏の暑さ・冬の寒さを考えた断熱と空調計画
2階は日射の影響を受けやすいため、断熱・遮熱計画は欠かせません。
次のような項目を意識して、設計段階で性能面を押さえることが重要です。
- ・屋根断熱の強化
- ・高性能サッシや遮熱ガラスの採用
- ・庇や軒による日射コントロール
- ・エアコンの配置と空気循環の計画
高気密・高断熱住宅であれば、温度差を抑えやすく、年間を通じて快適な室内環境を保ちやすくなります。
家具配置や視線を意識したゾーニングにする
2階リビングでは、階段から直接LDKに入るケースも多くなります。
視線の抜けや家具の配置計画が、居心地を左右するため慎重に計画しましょう。
- ・階段からキッチンが丸見えにならない配置
- ・ソファ背面に収納や間仕切りを設ける
- ・テレビと窓の位置関係を整理する
空間を細かく仕切らずとも、家具や配置で緩やかにゾーニングすることで、落ち着きのある空間をつくれます。
設計段階で生活シーンを具体的にイメージすることが、心地よい空間づくりのポイントです。
2階リビングの間取りで失敗を防ぐ!デメリットと対策

メリットが多い2階リビングの間取りですが、取り入れる際の注意点についてもご紹介します。
間取り検討の際に、参考にしてください。
2階リビングは老後が大変?
リビングに行くために階段を使わなければならない2階リビングは、年を重ねると住みにくくなるのでは、と心配な方もいらっしゃるのではないでしょうか。
新築時に対策をすれば、老後の暮らしも安心です。
【対策】将来のリフォームやバリアフリー改修を見据えた工事にする
「2階リビング」の条件が家づくりの中で、どの優先順位になるのかをよく検討することが重要です。
その上で、将来の暮らしの変化に備えてできるだけ可変性の高い状態にしておきましょう。
例えば、将来1階にLDKを移動させる可能性が高い場合は、1階に広い空間が取れるように1階の耐力壁(構造上移動できない壁)を配置する、将来ホームエレベーターを設置できるように2畳程度のスペースを納戸として確保しておくなどの方法があります。
2階リビングで老後の対策が気になる場合は、あらかじめ余裕のある階段の寸法や手すりの場所を確保したり、工事の依頼時に将来的な変更の可能性を伝えたりして、老後に対応しやすい間取りを提案してもらいましょう。
リビング階段だと2階リビングは寒い?
2階リビングは、ドアがないので寒いといった情報を目にすることはありませんか。
2階リビングの間取りは、吹き抜け・リビング階段を採用した間取りも多いため、心配な方もいらっしゃるかもしれません。
【対策】3階建ての場合は寒さ対策を考える
エアコンなどで温められた空気は、上に流れていく性質があります。
そのためリビング階段だから寒いのではなく、家自体の断熱性能が課題となるのです。
3階建ての2階リビングの場合は、暖気が階段を通って3階へ逃げてしまう可能性も考慮しましょう。
寒さ対策は、あらかじめリビングの入り口にドアやカーテンを設置する方法があります。
リビング階段に扉をつける場合は、お互いの気配がわかりやすい、ガラス使いのドアがおすすめです。
また、開き戸の場合は開けた時にドアが人にぶつかる可能性があるため、引き戸も検討しましょう。
1階に日中人がいないため防犯が心配
2階リビングの間取りは、リビングに家族が集まっているときは1階の様子がわかりづらいデメリットがあります。
また、逆に夜の時間帯は2階が無人になることも多いので、バルコニーの大きな窓などから侵入する窃盗も発生しています。
【対策】窓を中心に侵入防止対策を
住宅へ侵入する窃盗は、窓(ガラス破りと戸締り忘れ)からが多く、住宅において窓の防犯対策はとても重要です。
2階リビングにする場合は、1階の居室と2階バルコニーの窓を中心に強化ガラスや防犯フィルムなどで対策を行いましょう。
階段の上り下りによる負担をどう考えるか
2階リビングを検討する際、必ず考えておきたいのが「階段の上り下り」です。
毎日のことだからこそ、暮らしにどれほど影響するのかを具体的にイメージしておきましょう。
例えば、食材や日用品を運ぶ動作、宅配の受け取り、洗濯物の移動。小さな積み重ねが負担になる場合もあります。
一方で、リビングを必ず通る動線になるため、家族が顔を合わせやすいことはメリットです。
【対策】将来の体力変化を想定する
階段の上り下りによる負担を軽減する工夫としては、次のようなものがあります。
- ・階段幅を広めに確保する
- ・踊り場を設けて安全性を高める
- ・手すりを両側に設置する
- ・水回りを2階にまとめて上下移動を減らす
- ・将来を見据えた間取り変更の余地を残す
若い世代には問題がなくても、将来の体力変化を想定して対策しておくことが大切です。
設計段階で「今」と「これから」の両方を見据えることが、後悔の少ない家づくりにつながります。
2階リビングはどんな人・土地に向いている?

2階リビングは、すべての住まいに適しているわけではありません。
家族構成やライフスタイル、土地条件によって向き不向きがあります。
ここでは、その判断軸をわかりやすくご紹介します。
家族構成や将来設計から考える向き不向き
子育て世帯や共働き世帯にとって、2階リビングはメリットを活かしやすい間取りです。
日当たりの良い明るい空間で、ご家族が自然と集まりやすくなります。
向いているケース
- ・小さなお子様がいて家族の気配を感じたい
- ・在宅ワークで日中も明るい空間を使いたい
- ・プライバシーを重視したい 慎重に検討したい
不向きなケース
- ・高齢のご家族と同居している
- ・将来的に1階だけで生活を完結させたい
- ・頻繁に大きな荷物を運ぶ生活スタイル
将来の暮らし方を具体的に想像し、「何を優先したいか」を整理してくと判断しやすくなります。
土地から考える向き不向き
2階リビングは、土地条件によって大きく評価が変わります。
特に都市部のコンパクトな敷地や、周囲を建物に囲まれた立地では効果を発揮しやすい間取りです。
向いているケース
- ・隣家が近く1階の日当たりが確保しにくい
- ・前面道路の交通量が多い
- ・眺望を活かせる高低差のある敷地
不向きなケース
- ・土地が広く日当たりの良い
- ・南向きの整形地
- ・将来的に平屋的な暮らしを重視したい
土地の特性を読み取り、設計でどう活かすかがポイントです。
2階リビングは、条件を選ぶ間取りである一方、敷地の弱点を補い、魅力を引き出す選択肢にもなります。
まとめ|土地の特性を活かした快適な2階リビングに
この記事では、2階リビングのメリット・デメリットとその対策を解説してきました。
敷地の条件によっては、2階リビングが最善というケースも多々あります。
土地を活かした快適でおしゃれな住まいをつくりたい方は、ぜひ家づくりの参考にしてみてください。
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