平屋が高齢者に優しい家と言われる理由と間取りアイデア

平屋は高齢者に優しい家として人気がありますが、「老後も快適に暮らすにはどのような間取りにすれば良いの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
ライフスタイルの変化により、快適な家の条件は変わっていきますが、マイホームを建てる際には、老後にシニア夫婦二人でも過ごせる間取りを意識することも重要です。
今回は、以下のポイントを中心に「平屋はなぜ高齢者に優しい家と言われるのか」「どのような間取りにすれば、老後も快適に過ごせるのか」などを詳しく解説します。
<コラムのポイント>
- ・平屋が高齢者に優しい家であると言われる理由を紹介します。
- ・「家の中の段差を減らす」「水回りを1か所に集中させる」などの工夫で、高齢者に優しい平屋に仕上がります。
- ・高齢者に優しい間取りを取り入れた平屋の施工事例を紹介します。
目次
平屋が高齢者に優しい家と言われる理由

2階建てや3階建ての住宅と比べ、平屋は高齢者に優しい家と言われています。
ここでは、平屋が高齢者に優しい家と言われている理由を紹介します。
階段がないので安全性が高い
平屋には階段がないため、「転倒のリスクを軽減できる」「スムーズに移動できる」などのメリットがあり、老後に体力が衰えても安心して暮らせる家になります。
万が一、将来的に車椅子が必要になった場合でもバリアフリー化しやすいことも魅力的です。
以下の記事で、平屋のバリアフリー対策を確認できます。
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身体への負担が少なく転倒リスクを抑えられる
平屋は2階建てのような上下移動がないため、膝や腰への負担が大幅に軽減されます。
高齢になると筋力やバランス能力が低下し、わずかな段差や階段での踏み外しが重大な事故につながる恐れがありますが、平屋であればそのリスクを最小限に抑えられます。
バリアフリー設計を徹底することで、将来的に車椅子や歩行器が必要になった際も、移動の障害が少なく、住み慣れた家で長く自立した生活を送りやすくなります。
コンパクトな動線にしやすい
老後は体力が衰えるため、日々の移動が負担に感じることもありますが、平屋は、コンパクトな動線をつくりやすいため、生活をするのに必要な移動を最小限に設計することが可能です。
平屋であれば、掃除や家事など日々やらなければならない作業をスムーズにこなせるので、ストレスなく過ごせる高齢者に優しい家になります。
災害があった時に避難しやすい
災害大国と呼ばれる日本において、「避難しやすい家」にすることが重要です。
2階のない平屋であれば、地震や火災が発生した際に、すぐに屋外へ避難しやすいというメリットがあります。
ただし、洪水などの水害が想定される地域では、上階への垂直避難ができないため注意が必要です。
ワンフロアで生活を完結できる
平屋は、「洗濯物を2階で干さなければならない」「寝室が2階にある」など移動の必要がなく、LDKを中心にワンフロアで生活を完結できます。
また、お子さまの独立により、シニア夫婦二人で暮らすことになっても、2階がデッドスペースになることもありません。
家族とのコミュニケーションがとりやすい
LDKにご家族が集まる平屋は、コミュニケーションがとりやすい間取りになります。
お子さまが独立しシニア夫婦二人暮らしになっても、お互いのちょっとした変化に気付きやすく、病気の早期発見にもつながります。
修繕費用を抑えられる
築年数が経過することにより、外壁、屋根などマイホームのメンテナンスが必要になります。
一般的に、以下の理由により、平屋は修繕費用を抑えられる傾向がありますので、老後の資金計画にも有利に働きます。
- ・足場の費用を抑えられる
- ・セルフメンテナンスできる範囲が広い
- ・構造が安定しており、耐震性を高めやすい
高齢者に優しい平屋の広さ・間取り

シニア世代が快適に過ごす平屋づくりのための、最適な広さと間取りの目安や考え方を解説します。
老後を見据えた間取りの考え方
老後を見据えた家づくりでは、現在の健康状態だけでなく「将来の身体の変化」を予測することが重要です。
お子さまの独立など、将来の家族構成の変化に対応できる間取りや、介助が必要になった際のスペース確保などを考慮しましょう。
具体的には、車いすが通れる廊下幅の確保や、温度差によるヒートショックを防ぐ配置、視認性の高い照明計画などが挙げられます。
今の自分たちにちょうど良いサイズ感と、変化に柔軟に対応できる可変性のある間取りを目指しましょう。
1LDK・2LDK・3LDKそれぞれの利点
シニア世代の2人暮らしを想定した、1LDK・2LDK・3LDKそれぞれの間取りのメリットを紹介します。
- ・1LDK…LDK、主寝室に水回りを備えた、シンプルで動線が短い間取りです。掃除や家事の負担が最小限で、夫婦二人の距離が近く、光熱費も抑えやすいのが魅力です。
- ・2LDK…夫婦別々の寝室を確保したり、一室を趣味の部屋や客間として活用したりと、ライフスタイルやシーンに応じて柔軟に対応しやすい間取りです。
- ・3LDK…個室が3部屋あるため、お子さまの帰省や宿泊に対応できるゆとりがあり、将来的に介護が必要になった際の介助者用スペースとしても活用できます。
広すぎると管理が負担になることもあるため、自分たちのライフスタイルや来客頻度などを具体的にイメージして選択しましょう。
平屋の建築費用相場
平屋の建築費用は、2階建てと比較して屋根や基礎の面積が広くなるため、坪単価が高くなる傾向にあります。
一般的な相場としては、坪単価80万〜100万円前後で、30坪程度の平屋の場合2,400万〜3,000万円前後が目安になります。
※坪単価は工務店やハウスメーカーの仕様、建築条件によって変動します。上記の金額は建物本体価格の目安であり、付帯工事費、土地取得費用、諸経費は別途必要となります。
また、トイレや浴室、廊下の手すり設置や室内ドアを引き戸にするなど、老後のためのバリアフリー工事を新築時に盛り込みたい場合も、忘れずに予算に含めておきましょう。
高齢者に優しい平屋の間取りアイデアを紹介

ここまで紹介してきたとおり、平屋は高齢者に優しい家であると言えます。
さらに、以下のような間取りアイデアを採用することで、よりクオリティを高められます。
- ・家の中の段差を減らす
- ・将来的にバリアフリー対応できる間取りにする
- ・高気密・高断熱住宅を建てる
- ・水回りを1ヵ所に集約させる
それぞれ、見ていきましょう。
家の中の段差を減らす
高齢になると、ちょっとした段差があることで転倒のリスクがあります。
家の中の段差を減らすことで、高齢者に優しい家に仕上がります。
また、以下のようなメリットもあり、安全性だけではなく、機能性やデザイン性を高められる可能性もありますので、おすすめです。
- ・掃除がしやすい
- ・開放的な空間になる
以下の記事で段差のない家のメリット・デメリットを確認できます。
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生活動線と家事動線をできるだけ短くする
身体機能が低下すると、少しの移動も大きな負担になることがあります。
そのため、トイレ、洗面所、浴室などの水回りは1か所に集約し、移動距離を短くすることで、身体への負担を和らげることができます。
さらに洗濯物を干す場所やクローゼットへの動線を短くまとめると、家事の負担も軽減できます。
例えば、「ランドリールームとファミリークローゼットを兼用するまたは隣接させる間取り」にすれば、洗濯物を「洗う」→「干す」→「たたむ」→「収納」を1か所で完結できるので便利です。
また、平屋ならワンフロアで完結するため、行き止まりのない「回遊動線」を取り入れることで、無駄な動きを減らし効率的に家事をこなせます。
日々のルーティンを最小限の歩数で済ませられる設計が、老後のゆとりを生み出します。
寝室の近くにトイレを配置する
マイホームの間取りは、LDKや寝室などの部屋に注力して、余ったスペースにトイレを配置してしまいがちですが、生活に欠かせないトイレの配置は重要です。
特に、寝ているときにトイレのため、遠くまで移動するのは大変です。
必要に応じて、「寝室をの近くにトイレを配置する」「トイレを2か所に配置する」などの工夫をしましょう。
以下の記事で、平屋にトイレが2つ必要な理由を確認できます。
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収納の位置と高さを使いやすく計画する
高齢になると、高い場所への出し入れや、低い位置でのかがみ込みが辛くなってきます。
収納計画では「使う場所のすぐ近く」に配置し、出し入れしやすい目線から腰の高さに重点を置くのがコツです。
吊戸棚は昇降式にする、あるいは深すぎる引き出しを避けるなどの工夫をしましょう。
また、床に物を置かなくて済むよう十分な容量を確保しつつ、車椅子でもアクセスしやすいよう扉の形状を引き戸にするなどの工夫もおすすめです。
将来的にバリアフリー対応できる間取りにする
老後に車椅子や介護が必要になることに備えて、以下のように、将来的にバリアフリー対応できる間取りにすることも重要です。
- ・トイレの広さを約0.75坪以上にする
- ・通路幅90cm以上を確保する
- ・トイレ・浴室・玄関などの間口を広くとる
- ・間仕切りやドアを減らす&引き戸を採用する
以下の記事では、平屋で安心のバリアフリー対策を紹介していますので、ぜひ、ごらんください。
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高気密・高断熱住宅を建てる
家の中に温度差があると、ヒートショックのリスクが高まりますので注意しましょう。
家の中の温度差を少なくするには、気密性・断熱性を高めることが重要です。
また、高気密・高断熱住宅にすることにより、「夏は涼しく冬は暖かい」年間を通して快適に過ごせる家になります。
以下の記事で、高気密高断熱の住宅のメリット・デメリットを確認できます。
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高齢者に優しい平屋を建てる際の注意点

高齢者に優しい平屋を建てるには、間取り以外にも「土地選び」「資金計画」などさまざまな点を考える必要があります。
ここでは、高齢者に優しい平屋を建てる際の注意点を解説します。
利便性の高い土地を選ぶ
老後は、車の運転も難しくなるケースもあり、公共交通機関を利用する機会が増えることが想定されます。
平屋は、2階建てと比べ広い面積が必要になるため、土地探しが難しい傾向がありますが、終の棲家としてマイホームを建てるなら老後の利便性を考慮した土地選びをしましょう。
老後も快適に過ごせる広さにする
老後も快適に過ごせる平屋を建てる際は、適切な広さに設計することが重要です。
国土交通省の「住生活基本計画」においては、豊かな住生活の実現の前提として多様なライフスタイルに対応するために必要と考えられる住宅の面積の水準は、以下のとおりです。
- ・単身者:55㎡
- ・2人以上の世帯 25㎡×世帯人数+25㎡
上記を参考にすると、老後も快適に過ごせる平屋の広さの目安は以下のようになります。
- ・【単身の場合】約17坪(55㎡)~
- ・【夫婦二人の場合】約23坪(75㎡)~
防犯性にも配慮した住まいにする
平屋はすべての窓が地面に近いため、空き巣などの防犯面を心配される方も多いです。
死角を減らす設計を心がけ、プライバシーを守りつつ安全な環境を整えましょう。
対策として、寝室の窓を高い位置に設けたり、防犯ガラスやシャッターを採用したりするのが有効です。
また、家の周囲に防犯砂利を敷く、人感センサーライトを設置するなどの外構対策も併用しましょう。
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将来の介護や一人暮らしも想定しておく
夫婦二人の生活だけでなく、将来どちらかが一人になった際や、介護サービスを利用する場合の想定も必要です。
車椅子での回旋スペースをトイレや浴室に確保したり、手すりを取り付けるための下地を壁に予め入れておいたりすると、後からの改修費用を抑えられます。
また、外部のヘルパーさんが入りやすい玄関動線や、一人になっても管理がしやすいコンパクトな空間づくりも、長く安心して暮らすための重要なポイントです。
老後も安心して暮らせる資金計画を立てる
マイホームを建てる際に、多くの方は住宅ローンを利用します。
一般的に住宅ローンの借入期間は最長35年とされていますが、例えば、完済時年齢が80歳の住宅ローンを組むと老後の返済が厳しくなります。
老後も安心して暮らすためには、できるかぎり早い段階で住宅ローンを借りることをおすすめします。
高齢者に優しい平屋の施工事例を紹介

マイホームを建てる際には、老後も見据えた家づくりをしましょう。
ここでは、「アイランドキッチン」「廊下を減らした間取り」など高齢者に優しい平屋の施工事例を紹介します。
アイランドキッチンを取り入れた平屋の施工事例
こちらは、アイランドキッチンを取り入れた平屋の施工事例です。
アイランドキッチンは、おしゃれなキッチンとして人気がありますが、回遊性が高く、万が一車椅子が必要になった場合に使い勝手がよい間取りになります。

上吊り引き戸を取り入れた平屋の施工事例
こちらは、トイレのドアに上吊り引き戸を取り入れた平屋の施工事例です。
このように、引き戸を採用することで、段差をなくし、安全性を高められます。

約1.25畳の広さを確保したトイレなら、老後の使い勝手もバッチリです。

ユニバーサルデザインを取り入れた平屋の施工事例
こちらは、ユニバーサルデザインを取り入れた平屋の施工事例です。
ユニバーサルデザインとは、すべての人にとって使いやすいデザインのことを指します。
こちらの事例では、玄関とリビングの段差をなくすことで、老後も暮らしやすい間取りに仕上がりました。

ブルーハウスには、今回紹介しきれなかった高齢者に優しい家の施工事例がたくさんありますので、ぜひ、ごらんください。
まとめ
今回は、平屋が高齢者に優しい家である理由や老後も暮らしやすい間取りにするためのポイントなどを紹介しました。
平屋は、階段がないため、コンパクトな動線を確保しやすく、老後に暮しやすい間取りが可能です。
さらに、「段差をなくす」「気密性・断熱性を高める」などの工夫をすることで、老後にシニア夫婦二人でも快適に過ごせる平屋に仕上がります。
今回紹介した情報が、高齢者に優しい平屋の建築を検討中の方の参考になれば幸いです。
豊橋市で注文住宅を手がけるブルーハウスからのメッセージ
ブルーハウスは、豊橋市でオーダーメイドのデザインと快適性、住みやすさを両立した家づくりをしています。
- ・デザインも性能も叶えて、長く快適に経済負担の少なく住める家をつくっています。
- ・ブルーハウスは、高気密高断熱住宅にこだわっています。(現在HEAT20G2グレードを中心に建築。全棟気密測定(C値測定)を実施)
- ・無垢材や塗り壁など、自然の素材を使った家づくりが得意です。
- ・土地探しからも始められて、建てたい家や住みたい地域、住みたい環境から適した土地をお探しします。
愛知に住む人、豊橋に住む人を家づくりで幸せにする。「人生を最高に楽しむ家」をつくることを目指して家づくりをしています。
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ブルーハウスは2024年、豊川市に豊川モデルハウスをオープンしました。ブルーハウスの家づくりをもっと知りたい方、住み心地を体感したい方、デザインを詳しく見てみたい方は、ぜひお気軽にご来場ください。


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