高性能住宅のメリット・デメリット|気密性・断熱性・耐震性など性能の基準についても紹介
高性能住宅とは、気密性・断熱性・耐震性など安心・安全、快適に暮らすための性能に優れた住宅のことを指します。
高性能住宅に明確な定義はありませんが、住宅性能を高めることで、「夏は涼しく冬は暖かい」「省エネ効果」などたくさんのメリットがあります。
また、「どの程度の性能を備えれば高性能住宅と言えるのか」についてわからない方も多いかと思います。
そこで今回は、以下のポイントを中心に高性能住宅の特徴やメリット・デメリットなどをくわしく紹介します。
<コラムのポイント>
-
・「気密性」「断熱性」「耐震性」など高性能住宅の特徴を紹介します。
- ・高性能住宅のメリット・デメリットを紹介します。
- ・長期間にわたり、安心・安全かつ快適に暮らせることが高性能住宅のメリットです。
目次
高性能住宅の特徴
高性能住宅に明確な定義はありませんが、一般的には「気密性」「断熱性」「耐震性」「耐久性」に優れた住宅のことを指します。
また、「省エネ性」や「防犯性」「耐火性」などもこれからの住宅に必要な性能と言えますので、それぞれの基準について解説します。
気密性
気密性とは、室内に外気が入り込まないようにするための性能のことを指し、気密性を高めることで外気の影響を受けにくくなるため、冷暖房効率を高められます。
一般的に、家全体のすき間の多さを表すC値が基準となり、高性能住宅であれば、1.0以下が望ましいと言えます。
以下の記事でC値について確認できます。
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断熱性
高性能住宅を建てるには、断熱性を高めることが重要です。
断熱性の基準は、「断熱等性能等級」があり、以下のような基準になり、高性能住宅であれば断熱等性能等級5以上を目標としましょう。
等級 | 概要 |
---|---|
等級7 | ・「HEAT20」G3と概ね同等 ・省エネ基準よりも一次エネルギー消費量を概ね40%削減 |
等級6 | ・「HEAT20」G2と概ね同等 ・省エネ基準よりも一次エネルギー消費量を概ね30%削減 |
等級5 | 「ZEH水準」 |
等級4 | 省エネ基準 |
例えば、ZEH基準の水準を大きく上回る省エネ住宅(GX志向型住宅)では、断熱等性能等級6以上が基準となります。
以下の記事でGX志向型住宅について確認できます。
<コラムのポイント>
耐震性
地震大国と呼ばれる日本で安心して暮らすためには、耐震性を高めることが重要です。
住宅の耐震性の指標として耐震等級があり、以下のようなランクがあります。
- ・耐震等級1:建築基準法で定められている最低限の耐震性能
- ・耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の地震に耐えられる性能
- ・耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の地震に耐えられる性能
例えば、長期優良住宅として認定される高性能住宅は耐震等級2以上の基準を満たします。
以下の記事で耐震等級3について確認できます。
<コラムのポイント>
耐久性
高性能住宅は、長い間住み続けるための耐久性も重要です。
住宅の耐久性を高めるためには、以下のような湿気やシロアリ対策などを施すことが大切です。
- ・高性能換気設備の導入
- ・適切な防蟻処理
- ・調湿建材の採用 など
省エネ性
2025年カーボンニュートラルの実現に向けて、省エネ性の高い住宅が注目されています。
省エネ性の高い高性能住宅を実現するためには、構造や断熱材の選定が重要ですが、以下のような省エネ設備の導入も検討しましょう。
- ・高効率な空調設備
- ・エコジョーズやエコキュートなどの給湯設備
- ・太陽光発電システム など
防犯性
以下のような工夫により、住宅の防犯性を高めることで安心して暮らせる高性能住宅になります。
- ・防犯性の高い玄関ドアを採用する
- ・ワンドア・ツーロックの採用
- ・窓にシャッターを設ける
- ・防犯カメラを導入する など
耐火性
万が一、火災にあった場合でも耐えられる家事に強い高性能住宅にすることで安心して暮らすことができます。
住宅の耐火性を高めるには、以下のような工夫が必要です。
- ・耐火性が高い工法を選択する
- ・燃えにくい素材を採用する
ブルーハウスでは、全棟耐震等級3、全棟気密測定などを標準仕様としております。
高性能住宅のメリット
高性能住宅を建てることで得られるメリットは、以下のとおりです。
- ・光熱費を抑えやすい
- ・夏は涼しく冬は暖かい
- ・ヒートショックの予防効果に期待できる
- ・自然災害に強い
- ・長い間住み続けられる
- ・補助金を利用できる可能性がある
それぞれ、見ていきましょう。
光熱費を抑えやすい
断熱性、気密性、省エネ性を兼ね備えた高性能住宅は光熱費を抑えやすい傾向があります。
住宅の断熱性・気密性を高めると同時に、エコジョーズやエコキュートなどの省エネ設備を導入することで光熱費を抑えやすい住宅になります。
夏は涼しく冬はあたたかい
住宅の気密性・断熱性を高めることで、外気の影響を受けにくくなります。
冷暖房効率を高めることで、夏は涼しく冬はあたたかい家を実現しやすいことがメリットです。
以下の記事で高気密高断熱の住宅のデメリットを確認できます。
<コラムのポイント>
ヒートショックの予防効果に期待できる
外気の影響を受けにくい高性能住宅は部屋と部屋の間の温度差を抑えやすくなります。
これにより、ヒートショックの予防効果に期待できます。
自然災害に強い
住宅の耐震性や耐候性を備えた高性能住宅は、地震や台風などの自然災害に強いことが魅力です。
長い間住み続けられる
高性能住宅は長い間住み続けられることがメリットです。
「適切な強度バランス」「良質な建材」など耐久性のある素材と構造を採用することで住宅の寿命を延ばすことが可能です。
また、住宅の断熱性・気密性を高め、結露やカビの発生するリスクを軽減できることもメリットです。
補助金制度を利用できる可能性がある
高性能住宅にすることで、補助金制度を利用できる可能性があります。
ただし、補助金の利用には長期優良住宅、ZEH水準、GX志向型住宅など基準を満たさなければならないこともあるので注意しましょう。
子育てグリーン住宅支援事業においては、以下のような補助制度が予定されています。
・GX志向型住宅:160万円/戸
・長期優良住宅:110万円/(建替前住宅等の除却を行う場合)80万円/戸(左記以外)
・ZEH水準住宅:60万円/戸(建替前住宅等の除却を行う場合)40万円/戸(左記以外)
※補助制度については、いずれも令和6年度補正予算の成立が前提であり、かつ、今後内容等に変更があり得ることを御了承ください。
以下の記事で長期優良住宅とZEH住宅の違いを確認できます。
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高性能住宅のデメリット
高性能住宅のデメリットは、以下のとおりです。
- ・建築費用が高額になりがち
- ・通気性がわるくなることがある
一般の住宅よりも初期費用がかかる
高性能住宅をつくるには、一般的な住宅と比べ初期費用がかかる傾向があります。
高い気密性や断熱性、省エネ性を確保するためには、高性能な建材や設備の導入が必要になるからです。
ただし、光熱費の削減効果や耐久性の向上などが見込めるため、初期費用だけでなく長期的なコストで検討しましょう。
通気性がわるくなることがある
住宅の気密性を高めることで、通気性がわるくなることがあります。
これにより、「夏場暑く感じる」「湿気がこもりやすい」などのリスクがあるため、以下のような対策を施しましょう。
- ・高性能換気設備を導入する
- ・窓を対角線上に配置する
- ・シーリングファンを設置する
- ・除湿器、サーキュレーターを導入する
窓が少なくなることがある
耐震性や断熱性・気密性を高めるためには、構造的に窓よりも壁を多くするケースが多いです。
しかし、窓が少ないと住宅の開放感が損なわれることもあります。
窓を確保しても耐震性、断熱性、気密性を確保できる技術力のある施工業者を選びましょう。
まとめ
今回は、高性能住宅のメリット・デメリットを紹介しました。
住宅の「気密性」「断熱性」「耐震性」などを高めた高性能住宅は、安心・安全かつ快適に過ごせる家をつくれることが魅力です。
今回紹介した情報が、高性能住宅の建築を検討中の方の参考になれば幸いです。
豊橋市で注文住宅を手がけるブルーハウスからのメッセージ
ブルーハウスは、豊橋市でオーダーメイドのデザインと快適性、住みやすさを両立した家づくりをしています。
- ・デザインも性能も叶えて、長く快適に経済負担の少なく住める家をつくっています。
- ・ブルーハウスは、高気密高断熱住宅にこだわっています。(現在HEAT20G2グレードを中心に建築。全棟気密測定(C値測定)を実施)
- ・無垢材や塗り壁など、自然の素材を使った家づくりが得意です。
- ・土地探しからも始められて、建てたい家や住みたい地域、住みたい環境から適した土地をお探しします。
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