耐震等級3を取得して後悔することはあるのか|意味ない、耐震等級1でも十分などと言われる理由も解説
「耐震等級3の家を建てたい。後悔することはあるのか。」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。
地震大国と呼ばれる日本で安心・安全に暮らすためには高い耐震性能を追求したいですよね。
ただし、ブログや口コミなどには、「耐震等級3は意味ない」「耐震等級1でも十分」などネガティブな意見も見受けらるため、事前に後悔例を確認し、耐震等級3を取得すべきなのかの判断材料にしましょう。
今回は、以下のポイントを中心に、耐震等級3を取得して後悔した理由と後悔しないためのポイントを紹介します。
耐震等級3の住宅についての基礎知識やメリットを確認し、後悔しないマイホームを建てましょう。ぜひ、最後までごらんください。
<コラムのポイント>
-
・ブログや口コミを調査してわかった耐震等級3を取得して後悔した事例を確認しましょう。
- ・耐震等級3の家を建てるメリットを紹介します。
- ・耐震等級3の家を建てる際に後悔しないためのポイントを紹介します。
目次
耐震等級3を取得して後悔した理由
ブログや口コミなどには、「耐震等級3を取得して後悔した」声も見受けられます。
ここでは、耐震等級3を取得して後悔した理由を紹介します。
希望する間取りにできなかった
ブログや口コミを見ると、耐震等級3を取得するには、構造上の要件を満たさなければならないため、「希望する間取りを実現できなかった」という声が見受けられました。
確かに、吹き抜けや大開口を設ける際には壁を減らさなければならないため、耐震性能を確保するのが難しいケースがあります。
ただし、緻密な構造計算を行い、工法や耐力壁の配置を工夫することで上述したような不都合を解消できることもあるため、設計段階で施工業者に相談しましょう。
思ったよりも工期が長かった
耐震等級3を取得する場合、以下の理由により工期が長くなり後悔するケースがブログや口コミなどで見受けられました。
- ・第三者機関による審査を受けなければならない
- ・厳しい構造計算をクリアするために施工段階でも厳密な品質管理が必要
「思ったよりも工期が長い」と後悔しないためにも、事前に施工業者にスケジュールを確認しておきましょう。
建築費用が高かった
耐震等級3を取得するためには、一般の住宅よりも多くの耐力壁や補強材が必要になることや認定取得費などが必要になるため、「思ったよりも建築費用がかかった」という後悔例がブログや口コミに見受けられます。
耐震等級3の住宅を建てる際は、建築コストだけでなく「地震が発生した場合にかかる修繕費用」「建物の資産価値」などトータルコストで考える必要があります。
耐震等級1でも十分と言われた
ブログや口コミを見ると、「耐震等級1でも十分」と言われて後悔したケースが見受けられました。
耐震等級1とは、「大地震(震度6~7強)の力を受けても建物が崩壊しない程度に抑えられる」ことが基準となっており、考え方によっては、「震度6~7強で崩壊しない強度があれば十分」という方もいらっしゃいます。
しかし、熊本地震では、耐震等級1の家では大破・倒壊した家が6.3%あったのに対して、耐震等級3の家では1件もありませんでした。
引用:国土交通省の「熊本地震における建築被害の原因分析を行う委員会」報告書のポイント
過去の事例を参考にして、耐震等級3を取得するかどうかを判断しましょう。
以下の記事で本当に強い平屋の特徴を確認できます。
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耐震等級は意味ないと言われた
以下の理由で「耐震等級は意味ない」と言われて後悔したという声がブログや口コミなどに見受けられました。
- ・耐震等級を取得しても繰り返し発生する地震には弱いから
- ・地震の被害を100%防げるわけではないから
- ・地震の力を受け流せないから
- ・新築住宅は耐震等級1を満たしているから
- ・耐震だけではなく、制震や免震対策をしないと意味ないから など
繰り返す地震に対しては、「制震ダンパー」「免震装置」などの対策が有効です。
以下の記事は、制震ダンパーのメリット・デメリットを確認できます。
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耐震等級3の家を建てるメリット
耐震等級3の家を建てるメリットは、以下のとおりです。
- ・安心して暮らせる住まいを実現できる
- ・地震保険料を抑えられる
- ・住宅ローンの金利優遇制度を使える
- ・長期優良住宅の耐震性の基準を満たせる
それぞれ、見ていきましょう。
安心して暮らせる住まいを実現できる
耐震等級3とは、耐震等級1の1.5倍の耐震性能があることを示しており、消防署や警察署などに多い等級です。
2016年の熊本地震で耐震等級3の家に倒壊がなかったことからもその効果は証明されています。
地震保険料を抑えられる
地震保険には、以下のような耐震等級による割引があります。
- ・耐震等級3:50%
- ・耐震等級2:30%
- ・耐震等級1:10%
ただし、耐震等級割引を適用するには耐震等級を証明した書類が必要になることに注意しましょう。
住宅ローンの金利優遇制度を使える
耐震等級3を取得することで住宅ローンの金利優遇制度を使えることがあり、借入金利が優遇されることで、長期的に金銭的な負担が軽減されるのが魅力です。
例えば、住宅金融支援機構の「フラット35」を利用する場合、耐震等級3の家は当初5年間は0.5%金利が引き下げられます。
長期優良住宅の耐震性の基準を満たせる
長期優良住宅とは、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」の基準を満たした住宅のことを指し、以下のようなメリットがあります。
- ・所得税の住宅ローン控除が優遇される
- ・不動産取得税や登録免許税が減税される
- ・固定資産税の減税期間が延長される
- ・補助金を活用できる
長期優良住宅の耐震性の認定基準は、「耐震等級2」以上とされていますので、耐震等級3を取得すれば耐震性の基準は満たされます。
以下の記事で長期優良住宅とZEH住宅の違いを確認できます。
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耐震等級3の家を建てる際に後悔しないためのポイント
最後に、耐震等級3の家を建てる際に後悔しないためのポイントを紹介します。
耐震性能等級3相当に注意する
住宅の広告に「耐震性能等級3相当」と記載されている場合には注意が必要です。
上記のようなケースは、住宅メーカー独自の評価であり、正式な評価ではないことがあるからです。
住宅性能評価で証明されなければ、住宅ローンや地震保険の割引を受けられないことに注意しましょう。
耐震等級だけでなく他の住宅性能も大事
安心・安全、快適に暮らせる住まいにするためには、耐震等級だけでなく他の住宅性能も大切です。
特に、住宅の断熱性や気密性は暮らしやすさに直結する部分なので、予算や希望する間取りによっては「耐震等級3が必要なのか」という点についても十分に検討しましょう。
以下の記事で高気密高断熱の住宅のメリット・デメリットを確認できます。
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耐震等級3の家の施工実績が豊富な業者を選ぶ
耐震等級3の家を建てるには、複雑な構造計算や施工技術が必要なため、すべての工務店やハウスメーカーが耐震等級3に対応しているわけではないことに注意しましょう。
以下ようなポイントを押さえて耐震等級3の家の施工実績が豊富な工務店・ハウスメーカーを選ぶことが重要です。
- ・許容応力度計算による耐震等級取得を行っている
- ・耐震性を高める工法を採用している
- ・免震・制震など耐震以外の地震対策もできる など
工法や仕様など耐震設計についての考え方を工務店やハウスメーカーのホームページで確認しましょう。
ブルーハウスは、耐震等級3を全棟標準にしています。
地震に強い耐震等級3の家を検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
今回は、耐震等級3を取得して後悔した理由を紹介しました。
ブログや口コミなどを見ると、「間取の自由度が低い」「思ったより建築費用がかかった」などいくつかの後悔例が見受けられましたが、施工業者の技術力や考え方によっては後悔を回避することも可能です。
また、熊本地震のような過去の事例を見ても耐震等級3の家を建てることで、より安心・安全に暮らせる住まいを実現できる可能性が高まると言えるでしょう。
今回紹介した情報が耐震等級3の家を検討中の方の参考になれば幸いです。
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