【細長・縦長の平屋】間取りの特徴8選│注文住宅建築時のポイントも解説
平屋を建築する場合、土地の形状から「縦長・横長の平屋」になる場合があります。
南北方向に長い、または東西方向に長い場合、平屋はどのような特徴を持つのでしょうか。
本記事では、細長い、または縦長の平屋を建築した場合に、どんな特徴があるのかを紹介します。
現在土地選びの段階の人も参考になるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
<コラムのポイント>
- ・「縦長の平屋」の特徴が分かる。
- ・「縦長の平屋」を快適にする方法が分かる。
「細長・縦長の平屋」どんな特徴があるの?
細長・縦長の平屋はどのような特徴を持っているのでしょうか。
主な特徴は以下の8つです。
- 一直線の間取りになり、シンプルな動線を獲得できる
- 開放的な空間構成になる
- 間取りによっては長い廊下ができる
- 端の部屋から端の部屋へ移動距離が長くなる
- 外壁が単純な形状になり、メンテナンス費用が安価に
- 家族だけのスペースを切り分けやすい
- (東西方向の場合)日光を取り込みやすく明るい部屋に
- (南北方向の場合)日差しを取り込みづらい
一直線の間取りになり、シンプルな動線を獲得できる
縦長の平屋は、各部屋が一直線になることから「シンプルな動線を確保」できます。
LDKを中心に水回りと個室が囲む間取りを作りやすく、家事動線・生活動線など、人の動きを整理しやすく動きやすい間取りになります。
▶関連コラム:住みやすい間取り 15のチェックリスト│30坪前後の事例と共に解説
家族だけのスペースを切り分けやすい
LDKを中心にした間取りの場合「家族だけのプライベートなスペースを切り分けやすい」こともメリットです。
縦長の家であれば、玄関を通りLDKに入ると「奥の方はプライベートな部屋である」と来客に明示しやすくなります。
開放的な空間構成になる
「開放的な空間構成」も縦長の間取りの特徴です。
先述したとおり、LDKが一体になった間取りを作りやすいので、各間取りが一体となった広々した空間を手に入れられます。
視線も遠くに抜けることから、実際以上の広さを感じて生活できるでしょう。
外壁が単純な形状になり、メンテナンス費用が安価に
縦長の家では「外壁が単純な形状になること」も特徴に挙げられます。
ロの字やコの字など、曲がり部分の多い外壁は、メンテナンスの費用が高くなりがちです。
一方で縦長・長方形に近い外観なら、洗浄や再塗装にかかる業者の手間が少なくなり、メンテナンス費用を抑えられるでしょう。
間取りによっては長い廊下ができる
LDKを端に設置した場合は、各部屋にアクセスするために「長い廊下ができる」点も特徴的です。
長い廊下は単に通路として利用する場合、無駄なスペースとなりがちです。
たとえば、廊下に面して収納を配置する、デスクスペースを設けるといった工夫を加えることで、長い廊下を有効活用できる可能性があります。
端の部屋から端の部屋へ移動距離が長くなる
細長い家ならではの特徴として「端の部屋から端の部屋までの移動が長くなる」ことも挙げられます。
特に洗濯動線など、毎日重いものを持ったまま移動する動線が長くなると、生活が辛くなります。
ランドリールームを設けて洗濯を1部屋で完結させる。洗濯機と干し場の距離が短くなるよう間取りを考える、といった配慮が必要です。
▶関連コラム:家事動線が良い「平屋」の実例を紹介|横長の平屋でも暮らしやすい間取りとは
(東西方向の場合)日光を取り込みやすく明るい部屋に
縦長の家は、東西方向に長いのか、南北方向に長いのかで特徴が変わります。
東西方向に縦長の家では「日光を取り込みやすく明るい部屋に」なります。
南側に部屋を配置しやすく、家の各所から採光を図れるからです。
一方で、東西方向に長い家では、全ての部屋が明るくなる点がデメリットとなる場合も。
書斎やシアタールームなど、強い光を避けたい部屋もあるので、部屋の目的に合わせて、北側・東側に部屋を設ける工夫が必要になります。
(南北方向の場合)日差しを取り込みづらい
南北方向に縦長の家の場合「南側からの日差しを取り込みづらい」特徴があります。
後述する、高窓・天窓を利用した採光の工夫が求められます。
また、南北方向に縦長の家では、部屋を区切ると南北に抜ける風通しが悪くなり、採光の問題と合わせて湿気・カビの問題が出やすい点も留意しましょう。
「細長・縦長の平屋」快適に暮らす間取りのポイント
敷地条件から、細長・縦長の平屋となった場合、快適に暮らすためにはどのような点に気をつければよいのでしょうか。
以下の5つの間取りのポイントを紹介します。
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玄関・リビングなど使用頻度の高い部屋を中央に配置
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高窓・天窓を利用して採光を図る
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部屋をつなげる・全館空調などで通風を図る
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床面積が不足しても十分な収納を確保する
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寝室・子ども室はLDKから遠い場所に配置する
玄関・リビングなど使用頻度の高い部屋を中央に配置
1つ目は「使用頻度の高い部屋を中央に配置する」ことです。
移動の際の動線が長くなりがちな縦長の家では、動線を短くする工夫が快適な家づくりのコツです。
LDKなど、居住する時間が長い部屋を中央に配置することで、水回りや個室に移動する際の動線を短くできます。
高窓・天窓を利用して採光を図る
2つ目は「高窓・天窓の利用で採光を図る」こと。
特に南北に縦長の平屋では、北側の部屋が暗くなりがちです。
北側の部屋まで光が届くように、高窓・天窓を利用することをおすすめします。
部屋と部屋をつなげて、南側の光が北側に届くよう工夫するのも手です。
▶関連コラム:明るいリビングを実現する8つの要素|採光たっぷりの快適空間にしたい!
部屋をつなげる・全館空調などで通風を図る
3つ目は「通風を図ること」です。
採光と同じ理由で、南北方向に縦長の家では、南から北に風が抜けにくく、北側の部屋に空気が留まりがちです。
部屋をつなげたり、開閉可能な天窓を利用して換気したり、機械的に全館空調で空気を動かすよう工夫しましょう。
工夫して十分な収納を確保する
4つ目は「十分な量の収納を確保すること」です。
平屋は二階建てに比べて坪単価が高くなりがちな構造です。
加えて、縦長になると間取りの制限が多くなることから、収納が削られがちです。
しかし十分な収納を確保できず、季節用品や大型の荷物が居室に溢れる生活はおしゃれとはいえません。
階段の下や小屋裏など、利用していない空間を見つけて、工夫して収納を確保しましょう。
▶関連コラム:収納上手で無駄のない間取りを作るには?参考にしたい収納アイディアをたっぷりと解説
寝室・子ども室はLDKから遠い場所に配置する
間取りをつなげることを意識するとともに「寝室・子ども室といった居室をLDKから離す」ことも意識しましょう。
初めに紹介したとおり、縦長の家は一体感・開放感を感じやすい間取りです。一方で寝室・子ども室といった居室は、就寝時や勉強中の静粛性が求められます。
LDKと居室の間に短い廊下を設けるなど、LDKの音や光が居室に届かない工夫を考えましょう。
まとめ│縦長の平屋。間取りの工夫で豊かに暮らそう。
縦長の平屋について、特徴や快適に暮らすための工夫を紹介しました。
メリットもデメリットもある形の家ですが、間取りを工夫することで豊かな暮らしを送ることはできます。
敷地や家の形を把握して、適切な間取りを作るには豊かな設計経験が必要です。
多くのおしゃれな平屋の施工事例を持つハウスメーカーへの依頼を検討しましょう。
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