キッチンの収納不足は造作で解決|豊橋の工務店が作ったキッチン背面収納・カウンター下収納・カップボード造作実例
フルオーダーでおしゃれなキッチンが実現する、注文住宅。しかしセンスの良いアイランドキッチンやペニンシュラキッチンは、比較的収納量が少ないとされているのが難点です。食材やキッチン家電、食器など収納する物が増えがちなキッチンだからこそ、おしゃれさはキープしながらスッキリと片付けられる収納スペースが欲しいですよね。
そこでおすすめなのが、キッチン背面収納やカウンター下収納、カップボードなどといった造作家具です。今回のコラムでは、キッチンに造作家具を取り入れるポイントや建築実例、造作家具を取り入れるまでの流れをまとめてご紹介します。これからの家づくりに、ぜひお役立てください。
<コラムのポイント>
・家づくりの参考になるキッチン背面収納、カウンター下収納、カップボードなどの造作実例を9選まとめました。
・こんな造作家具が欲しい!という希望がはっきりしている場合は、工務店のホームページの施工事例や業務内容、カタログをチェックして、オリジナルの家具の実績がある会社を選ぶのがおすすめです。
キッチン収納を造作家具でつくる魅力
造作家具とは、部屋のスペースや使う人、目的に合わせて、ぴったりなサイズでつくる家具のことをいいます。
- ・既製品ではぴったり納まらず、デッドスペースができてしまう
- ・家電や書籍、衣類、食器、調理器具など、物に合わせてカスタマイズされた収納が欲しい
- ・家の内装イメージに馴染む家具がなかなか見つからない
- ・天井まである収納など、転倒の心配がないよう壁面と一体化したい
このような場合には、造作家具にすると問題を解決でき、暮らしやすさ・内装の統一感もアップします。
【キッチン】収納問題を解決した造作家具実例9選
それでは、ブルーハウスが手がけたキッチンの造作家具の実例をご紹介します。
⒈ キッチン背面の見せる収納・造作オープン棚
壁にブラケットと棚板を取り付けて作るオープン棚は、最低限の手間やコストで取り入れやすい造作収納です。
アイアンのブラケットを使うとおしゃれな見た目になり、食器や調味料を並べるだけでお店のディスプレイのような見せる収納になります。
⒉ シンプルで内装に溶け込むキャビネット
白いキッチンとの相性抜群の木製の背面カウンター+取っ手のないプッシュ式扉のキャビネットです。ナチュラルテイストが好きな方におすすめ。
床やキッチン奥のパントリーの棚板とも色味を合わせているので、スッキリと統一感のあるインテリアに仕上がっています。
⒊ キッチン家電がシンデレラフィットな造作レンジボード
トースター、電子レンジ、炊飯器、コーヒーメーカーなど家電に合わせた高さと幅でレンジボードを造作しました。トースターを載せている棚板は高さを調節できます。また、一番下はオープンにしてゴミ箱を収納できるようになっています。壁と棚板が一体なのでぐらつかず安全なのも造作家具のメリットです。
⒋ 背面いっぱいに収納!人気の引き戸収納
こちらは、今ブルーハウスでも人気のキッチン背面の引き戸収納です。扉をスライドして開けると、家電や食器・食材などを収納できるレンジボード兼パントリーがあります。
天井まである大容量と、使わない時や来客時は扉を閉めてスッキリと見せられるのが人気の理由です。
⒌ 引き戸で見やすく、取り出しやすい大容量の造作食器棚兼パントリー
キッチンの後ろに大容量の収納スペースを造作しました。半透明のガラス引き戸で圧迫感なくすっきりとした見た目が特徴です。内部は天井までめいっぱい使えるよう棚板を配置。取り出しやすい奥行きや棚板の間隔にもこだわりました。
⒍ 動線をスムーズにしたキッチン背面収納
キッチンの通路が冷蔵庫やレンジボードで凹凸ができて通りにくくなるという動線の問題を造作で解決。キッチンとダイニングが一直線に並び、必要なものが取り出しやすくなっています。
⒎ グレーで統一したかっこいいカップボード
グレーで統一されたキッチン。造作家具もグレーで統一し、おしゃれな雰囲気に。料理を作りながら行き来しやすい動線が魅力ですね。
⒏ 回遊動線が整ったキッチン収納
素材感を統一した、こちらのキッチン。キッチン下も背面も大容量になっているため、たっぷりと収納することができます。
リビングからは、あまり収納スペースが見えないのも魅力のひとつ。こんなキッチンなら、散らかることなくスッキリとした空間をキープできますね。
⒐ スッキリとしたカウンター下収納
北欧テイストで統一されたキッチン。置き場所に悩みがちなゴミ箱をスッキリと収納することで、キッチン全体が整った印象に。
キッチン収納を造作家具でつくる3つのポイント
以下のポイントを活かして、造作家具のオーダー準備を進めていきましょう。
① 動線を意識して配置、サイズを決める
吊戸棚やオープン棚など、壁や天井、床に固定してつくられる造作家具は、基本的には後から移動できません。そのため、動線を考慮して動きの邪魔にならない配置やサイズになっているかをチェックしましょう。作業中に手が届きやすく、取り出しやすい位置や高さにこだわると使いやすくなります。
② 収納するモノのサイズと量を明確に
せっかく造作家具をつくったのに、モノが上手く納まらなかった、という失敗談も度々目にします。造作に限らずキッチンの収納は、収納するモノの種類、数、それぞれのサイズを出来るだけ明確にした上で選びましょう。
雑多なキッチン用品・家電を使うシーンで取り出しやすく、しまいやすいような収納が理想です。細かいですが1つずつキッチンにあるモノを明確にすることで、まさにシンデレラフィットな造作収納をつくることができます。
③ 電化製品の種類から必要なコンセントの数、位置を検討する
キッチンの間取りでは、コンセントの数が足りない、位置が悪くて使いづらいという失敗もよくあります。家電の種類と数、サイズは事前に正確にして工事に反映しましょう。
家電のサイズや数の想定を誤ると、モノを配置した時にコンセントが届かず延長コードを毎回使う…など、使いづらいだけでなく見た目にもごちゃごちゃしやすくなります。
造作家具を取り入れるパターンと手順
注文住宅で造作家具を取り入れたい場合、以下の2種類があります。
⒈ 家を建てる施工会社や工務店に依頼するパターン
⒉ オーダー家具の専門業者に製作を依頼するパターン
それぞれの依頼から施工までの流れについて簡単に解説します。
⒈ 家を建てる会社でつくる
造作家具を取り入れる1つめの方法が、家を施工する工務店やハウスメーカーが造作家具もつくる方法です。家づくりのプランニングの段階で、造作家具をお施主様から希望していただく場合もあれば、施工者、工事者側から造作家具を提案する場合もあります。
大まかな流れは、
工事図・材料の提案 ⇒ 見積もり(その他の工事とともに提示) ⇒ 承認、施工
となります。
施工会社による造作家具の対応できるクオリティは、会社によって大きく異なります。かなり複雑で様々な素材の家具や建具を造作できる会社もあれば、シンプルな材料・デザインのものしか対応できない会社もあります。また、そもそも造作家具に対応していない会社の場合は施工できないので、造作家具の実績などを必ず事前にチェックしておきましょう。
⒉ 造作家具の専門会社にオーダーする
施工会社が造作家具に対応していない場合や、施工会社の大工工事で対応できないデザイン・素材の家具は、専門のオーダー家具業者に依頼します。「分離発注」とも呼ばれます。
家の施工と異なる会社に依頼するので、
家具製作会社に依頼 ⇒ 工事図・見積もり提案 ⇒ 承認・発注 ⇒ 住宅施工会社に周知・確認 ⇒ 支給、施工
という流れになり、やや工程が多くなります。
一般的に造作家具専門会社のオーダー家具は、仕様にもよりますが、現場で施工会社が制作する造作家具よりも費用が高め、打ち合わせを合わせた製作期間も長めの傾向になります。
施工会社が提携している家具工場がある場合や、オーダーを代行してくれる場合は、現場情報をもれなく伝えられて安心ですし、手間の削減にもなりますので、分離発注の流れを事前に施工会社に聞いておくとその後がスムーズになります。
造作家具は工務店選びでコストが変わる!
造作家具は、家づくりをする住宅会社がどの程度の造作家具を自社で施工できるのかによってコストが変わってきます。
造作家具をたくさん取り入れたい!という希望がはっきりしている場合は、工務店のホームページの施工事例や業務内容、カタログをチェックして、オリジナルの家具の実績がある会社を選びましょう。また、完成見学会やモデルハウスを訪れてその会社がつくった造作家具を実際に見てみるのもおすすめです。
キッチンの収納問題を解決する造作家具をつくるなら…
今回は、収納不足を解決するキッチン造作収納の上手な取り入れ方を事例とともに紹介しました。造作家具を上手に取り入れることで、スペースを無駄なく使いながら、用途やライフスタイルにピッタリ合わせた収納が実現します。インテリアのイメージに馴染むデザインにすれば、内装全体のバランスが良くなりオシャレ度もアップしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ブルーハウスは名古屋市・豊橋市を中心として愛知県内で自由なデザイン・間取りを実現する注文住宅を工事・施工する地域工務店です。
愛知エリアに密着した工務店であることを活かして、土地選びや資金計画などから家づくりのあらゆる工程に関わることで、住む場所や予算、その後の人生にとって最適な、世界にひとつのお客様一人ひとりにベストな家を提供することを最も大切にしています。
また、家のデザイン、プランニングには暮らし方への高い提案力を持ち、地域風土や敷地の条件に合わせた柔軟な工事ができる建築家による意匠工事を提供、地域の皆様の幸せに貢献します。
家づくりのリサーチを始めたばかりの方、まず何から始めたら良いか分からない方は、ブルーハウスの家づくりセミナー・オープンハウスにぜひご参加ください。
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