快適に効率良くテレワークができる間取りや設備のポイント【2021年1月最新版】
1月7日に1都3県を対象に2021年初めての緊急事態宣言が発令されました。
愛知県では、知事が政府に対して岐阜県とともに緊急事態宣言の再発令を要請するのではないかという報道がされています。
今回の再発令では、外出、移動の自粛、イベントの開催に関する制限、飲食を中心にした施設利用に関する制限などを求めています。
そして、もうひとつの大きな柱が「テレワークの推進」です。2020年で企業のテレワーク化が大幅に進みましたが、まだまだ自宅で問題なく、快適に勤務するための環境が整っていないという人も多いのが現状です。
今回は2020年に行われたテレワークの実態調査の結果を元に、自宅でも快適に勤務するために必要な間取りや設備について改めてまとめてみたいと思います。
今後新築やリフォームでテレワークの環境を整えたい方の参考となれば幸いです。
目次
自宅に仕事用の部屋やスペースを求める人が増えている
テレワークが続く場合、間取り変更を希望する人が約半数
テレワーク前提で住み替えるならこんな家
間取り変更や住み替えに向けてのポイント
まとめ
自宅に仕事用の部屋やスペースを求める人が増えている
2020年5月に株式会社リクルート住まいカンパニーが発表した「コロナ禍を受けたテレワークの実態調査」によると、今後自宅をテレワークしやすく整備したいと考えている人は全体の64%にのぼりました。
テレワークのために今後行いたい環境整備で多かったのは以下の項目でした。
◆今後自宅を環境整備したい内容(複数回答)
「仕事用の部屋を作りたい」…19%
「仕事用のデスク、椅子を設置したい」…18%
「仕事用のPC、資料置き場など収納スペースを整えたい」…17%
「部屋の一角に仕事用のスペースを作りたい」…12%
「ネットワーク環境を整えたい」…12%
◆環境整備を実施したい理由(複数回答)
「より効率的に仕事を行うため」…48%
「より健康的に仕事をするため」…27%
「プライベートと仕事の環境を分離するため」…27%
「生活音を遮断して仕事をするため」…25%
「リラックスして仕事を行うため」…24%
このように、自宅で効率的に、健康に配慮して仕事を行うための独立した部屋やスペース、デスク、椅子の設置、オンオフを切り替える環境づくりがしたいという声が多いことがわかります。
また、6歳以下の子どもと同居している既婚者に絞ると、環境整備の目的は「子供や家族の様子を見守りながら仕事をするため」の割合が30%と多くなっており、小さな子どもを見守りながら仕事ができる環境づくりも求められています。
現状では、リビングダイニング(ダイニングテーブル)でテレワークを行っている人が55%で、書斎など専用の部屋で行っている人は16%、リビングダイニングの専用スペースで行っている人は15%となっています。
ダイニングテーブルでのテレワークは、普段食事をするスペースを都度片付ける必要があるため、準備や後片付けに時間を取られている人も多いのではないでしょうか。ダイニングテーブルは、家族の様子がわかりやすいというメリットもありますが、集中したい時には向かないというデメリットもあります。
より効率的にテレワークを行うことができれば、家族との時間も確保しやすくなります。
自宅での働き方を大きく分けると、
①「お子さんや家族を見守りながら働く」
②「視界や生活音をシャットアウトして集中して働く」
この2つになると思います。自分にとって必要なワークスペースはどんなものか、①と②のどちらをどんな割合で行うのか、オンオフの切り替えはどのように行うのか、お仕事内容と家族との関わり方をしっかり検討して、ベストな環境づくりができると良いですね。
テレワークが続く場合、間取り変更を希望する人が約半数
同じアンケート調査で、「今後もテレワークが続く場合、間取りの変更をしたい」という人は全体で48%にのぼっており、約半数が間取り変更に意欲的な結果となりました。
具体的に行いたい間取り変更(3つまでの複数回答)で多かったのは
「仕事専用の小さな独立空間」…31%
「リビングの一角を間仕切り可能な仕事スペースに」…13%
この2つの希望が多くなっており、小さめでも個室をつくりたい、リビングにワークスペースをつくりたいという人が多いことがわかります。
テレワーク前提で住み替えるならこんな家
さらに、「今後も(コロナ禍が終息した後も)引き続きテレワークを行う場合、今の家から住み替えを検討したいですか」という質問に対しては、全体で24%が「住み替えを検討したい」と答えています。
今後住み替えたい家の希望条件(複数回答)で多かったのは
「今より部屋数の多い家」…40%
「今よりリビング広く、かつ狭目でも個室確保」…27%
「通勤利便性より周辺環境重視」…26%
この結果から、今の家のままでは快適にテレワークを行い続けるのが難しく、新しい生活スタイルに合わせた家に住み替えたいと思う人も多くなっていることが分かります。
そして、自宅の立地が通勤のしやすさを最優先ではなく、家の周りの環境が良いことを重視する傾向も見逃せません。いずれは住宅購入を考えていたという人にとっても、これからの家づくりは「テレワークが問題なく行える」間取りや設備を採用すること、自分にとって生活しやすい周辺環境選びがより重要視されていくでしょう。
間取り変更や住み替えに向けてのポイント
では、実際にテレワークに関する自宅の問題を解決する家づくり、間取り変更、設備づくりのために具体的な事例を紹介したいと思います。
オンオフの切り替えできる部屋、間取り
先ほどのアンケートでも多かった個室の確保は、最も効果の大きい手法のひとつです。

2階の小屋裏部分に設けた趣味&作業スペース。仕事にも使えて集中できそう
施工事例「タイルや照明など、ひとつひとつこだわって選んだので全部がお気に入りです。」
最近の住宅の間取りでは、個室が少なくLDKを中心に各フロアのつながりがあるものが多くなっています。仕事用の個室が欲しい場合は、寝室と兼用にするのか、仕事専用の部屋を作るのかをまず考えてみましょう。

集中して作業ができる個室
施工事例「大好きなものを詰め込んだ、楽しむ暮らしを実現したおうち」
寝室と別に個室を作るとLDKやほかの部屋が狭くなると思うかもしれませんが、設計の時点でテレワークをしっかり視野に入れておけば、個室や水周りを少しづつ小さく調整する、廊下をなくすなどの方法で、LDKの広さに大きな影響を与えない間取り作りは可能です。
LDKに仕事専用スペース、デスク、椅子
個室ではなく、リビングやダイニングなどに仕事専用のスペースをつくる場合は、音や視界を遮断する工夫をすると良いでしょう。

キッチン横の奥様の家事室。窓からの光が明るく気持ちよく作業できます

リビング横は旦那様用のワークスペース。造作でデスクと棚がつくられています
施工事例「自分たちの理想を想像以上の間取りにしてくれる、心から信頼できる方と出会えたと思っています。」
デスクを壁沿いに向けるだけでも、気がそれにくくなりますよ。また、本棚などの収納家具を間仕切り替わりに設置すると、小さな個室のようになります。視界や音を適度に遮ることもできるので集中力がアップします。

階段途中に設けられたデスクスペース
施工事例「大好きなものを詰め込んだ、楽しむ暮らしを実現したおうち」
また、PC作業ができる場所を複数に設けるのもおすすめ。同じ家の中でも、場所を変えることで煮詰まった時も気分転換になります。
資料、PC置き場、収納スペースを増やす
テレワークをするにあたって困ることが多いのが、資料や書籍類、文具、PCやモニタ、プリンタなどの周辺機器の収納スペースです。
気づくと机の上がモノだらけになって、快適に作業できていないという人も多いのではないでしょうか。
これを解決するためには、ワークスペースを作るときにデスクの大きさと機能をどのようにするか、収納棚の大きさと位置をどうするか、動線に合わせた仕様や配線の計画などを綿密に計画して設計することが大切です。
子どもを見守りながら仕事ができる共用部づくり
冒頭のアンケートでは、6歳以下の子どものいる世帯は実に7割以上がLD(ダイニングテーブル)で仕事をしています。子どもを見守りながらも、適度に仕事に集中できる環境整備が大切になります。

ダイニングの一角に設けられたワークスペース。家族の気配が分かりながらも適度に視界を遮っています
施工事例「住んでみてわかったのですが、家事動線がすごく良くて気に入っています。」
まとめ
私たちの働き方、生き方が大きく変化した今、いかにストレスなく、快適にテレワークを行えるかということは、私たちの暮らしの質に大きく影響します。テレワークにストレスを感じてしまっては、健康や家族との時間も大切にできなくなってしまいます。
これからの家づくりは、変化した生活スタイル、働き方に合わせた間取りや設備づくりがとても重要になってきます。
そして、それは一辺倒な間取りや設備が答えではないとも思っています。大切なのは、一人ひとりに満足できる家のあり方は違うということです。だからこそ、すべての部分でこだわることができる注文住宅という家づくりがお役に立てると思います。
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