ユニットハウスのようにコンパクトに暮らせる平屋|価格相場と延床30坪前後の間取り図実例を公開

ユニットハウスのように暮らせるコンパクトな平屋の魅力と価格相場

近年、最低限のものだけに囲まれて豊かに暮らす「ミニマリスト」や、都会を離れて趣味を楽しむ「セカンドハウス」への需要が高まっています。

その中で注目されているのが、「ユニットハウス」や「コンテナハウス」などのような、コンパクトに暮らせる平屋住まいのスタイルです。

ユニットハウスのようなコンパクトさと、デザインや住み心地を両立するなら、注文住宅で「小さな平屋」を建てるのがおすすめです。

そこで今回のコラムでは、「小さな平屋暮らし」の魅力と建築費用相場、ブルーハウスの30坪以下の平屋間取り実例を解説します。

<コラムのポイント>

  • 「自分らしい住まいで小さく暮らす」ライフスタイルを実現したいなら、ユニットハウスのような機能性と、快適性を兼ね備えた「コンパクトな平屋」がおすすめです。

  • ・15坪~30坪前後のコンパクトな延べ床面積でも、間取りの工夫で動線の良い、ライフスタイルに合った平屋を実現できます。

    目次

    ユニットハウスとはどんな家か

    ユニットハウス(プレハブ住宅)のイメージ

    「ユニットハウス」のもともとの意味は、工場で建物の大部分(ユニット)を作り、現場で組み立てる「プレハブ住宅」の一種や、鉄の箱を組み合わせる「コンテナハウス」のような移動・移設が可能な工法を指します。

    ユニットハウスは工期が短く、移設ができ、価格が比較的リーズナブルなどのメリットがあります。

    ただし、構造上の制限が多くデザインが画一的になりやすい、断熱・気密性能が低いなどのデメリットもあり、日常の住まいとしては不十分な面もあります。

     

    「小さく暮らす」ライフスタイルの魅力

    かつては「家は大きいほど良い」という価値観もありましたが、現在は「必要なものだけを揃え、管理の手間を減らして自分らしく暮らしたい」というニーズが増えています。

    「掃除やメンテナンスの負担を減らし、時間を趣味や家族に充てたい」

    「離れや別荘、セカンドハウスとして、必要な機能だけを凝縮した拠点を構えたい」

    このような価値観を持つ方も増えていることから、ユニットハウスのような「コンパクトな平屋」が今、注目されています。

     

    コンパクトな平屋で暮らす魅力、メリット

    コンパクトな平屋で暮らす魅力、メリット

    コンパクトな平屋で暮らす魅力やメリットを詳しく解説します。

     

    ①生活動線の良い暮らしさすさ

    コンパクトな平屋の最大の魅力は、生活に必要なすべての機能がワンフロアに凝縮されていることです。

    2階建ての場合、重い洗濯物を持って階段を上がったり、掃除機を持って上下階を往復したりといった、日常的な家事の負担が大きくなります。

    平屋では生活がすべて横移動のみで完結するため、移動が楽で足腰への負担も少なくなります。

    さらに、寝室からトイレ、キッチンから洗面所といった移動距離が物理的に短くなるため、ストレスなく生活でき、シニアになっても暮らしやすい、バリアフリーな住まいになりますよ。

     

    ②掃除・点検・メンテナンスの負担とコストが減る

    床面積が小さく、段差の少ないコンパクトな平屋は、ロボット掃除機一台で全室をカバーしやすく、拭き掃除などの手間も最小限で済みます。

    また、平屋は建物の高さが低いため、屋根や外壁の状態を地上からでも確認しやすく、不具合などを早期発見できるメリットもあります。

    そして、将来必ず必要となる、外壁の塗り替えや屋根の補修も楽になります。

    コンパクトな平屋は施工面積が少ないだけでなく、高所作業のための足場代も2階建てより安く済むケースが多く、メンテナンス費用も抑えられる可能性があります。

     

    ③快適で省エネな暮らし

    コンパクトな平屋は、高気密・高断熱住宅の性能を効率良く発揮できる点も大きなメリット。

    小さな家は、空調が必要な空気の体積(容積)が小さいため、少ないエネルギーで家中を一定の温度に保てます。

    高断熱仕様とコンパクトな設計を掛け合わせることで、夏は涼しく冬は暖かい室内環境を維持しやすくなります。

    近年の電気代高騰の中でも、家計への負担を最小限に抑えながら、一年中裸足で過ごせるリゾートのような快適さを手に入れられます。

     

    ④税金の負担が軽減する

    住み続ける限り発生する固定資産税についても、コンパクトな平屋は有利に働くことが多いです。

    固定資産税は建物の評価額に基づいて決まります。

    一般的に、延床面積が小さい家は評価額が抑えられるため、毎年の税負担を低く抑えられます。

    もちろん、土地の価値や建物仕様(ハイグレードな建材・設備など)によって総額は変動しますが、同じ仕様であれば床面積が小さい方が税金面でメリットがあるのは間違いありません。

     

    コンパクトな平屋がおすすめの人

    コンパクトな平屋がおすすめの人

    「コンパクトな平屋」は、あらゆる世代やライフスタイルにフィットする住まいですが、特に、以下のような方におすすめです。

     

    ①賃貸一人暮らしで「持ち家」を検討している方

    コンパクトな平屋は、一人暮らしで「大きな家は必要ないけれど、アパートの家賃を払い続けるのはもったいない」という方におすすめです。

    一戸建てはアパートやマンションにはない暮らしやすさがありますし、持ち家は将来的にご自身の資産となります。

    シンプルな平屋は需要が高まっているため、将来売却や賃貸に出す際にも有利に働きやすくなります。

     

    ②夫婦の「終の棲家」を考えているシニア世代

    小さな平屋は、お子さまが独立し、夫婦二人きりになったタイミングでの住み替え(住まいのダウンサイジング)にもおすすめです。

    管理しやすく、バリアフリーで安全性の高い小さな平屋はシニア世代にとって暮らしやすい住まいです。

    「今の家は広すぎて掃除が大変」「2階はもう何年も使っていない」などのお悩みがある方は、小さな平屋暮らしを検討してみてください。

     

    ③今後、親御さんと同居を予定している方

    将来を見据え、離れて住む親御さんと同居する場合も、コンパクトな平屋がおすすめです。

    生活動線が短く、段差のないバリアフリー設計にすることで、親御さんも安心して過ごせる住まいになります。

    コンパクトな平屋ならすぐにコミュニケーションが取れ、将来の介護や見守りがしやすい点もメリットです。

     

    ④デュアルライフ(二拠点生活)を始める方

    デュアルライフ(二拠点生活)とは、本拠地とは別に住まいを構えるスタイルを指します。

    ユニットハウスのような気軽さと高い居住性を備えた小さな平屋は、メインの住まいとは別に持つ、第二の拠点としても最適です。

    週末の隠れ家やテレワークの拠点として、最低限の機能とこだわりを詰め込んだ住まいを叶えられます。

     

     

    コンパクトな平屋の価格相場

    コンパクトな平屋の価格相場

    コンパクトな平屋を注文住宅で建てる際の費用相場を紹介します。

    2024年の「フラット35利用者調査」を参考に、坪単価80万〜100万円とした場合の目安となります。

    延床面積

    建築費用の目安(坪単価80万~100万)

    特徴と活用のイメージ

    15坪

    1,200万円 ~ 1,500万円

    ミニマルな1LDK。一人暮らしやセカンドハウス向け

    20坪

    1,600万円 ~ 2,000万円

    コンパクトな2LDK。ご夫婦二人暮らしに最適なサイズ感

    25坪

    2,000万円 ~ 2,500万円

    ゆとりある2LDK〜3LDK。お子様一人の3人家族にも対応

    30坪

    2,400万円 ~ 3,000万円

    一般的な3LDKが可能。開放感のあるリゾートライクな平屋に

     

    ※上記の金額は建物本体価格の目安です。付帯工事費、土地取得費用、諸経費は別途必要となります。
    ※坪単価は工務店やハウスメーカーの仕様、また愛知県内の建築条件によって変動します。

    ブルーハウスでは、お客さまのご予算に合わせた平屋プランをご提案しています。

     

    【30坪前後】ブルーハウスの平屋間取りプラン紹介

    【30坪前後】ブルーハウスの平屋間取りプラン紹介

    建築家ならではの知恵が詰まった、30坪前後の実例をご紹介します。

    コンパクトな形状を活かした、さまざまなライフスタイルに対応する間取りの工夫にもご注目ください。

    ①【29.3坪】29坪で実現した暮らしやすい究極の平屋

    敷地面積60坪に、延床面積29.3坪で建築したコンパクトな平屋の間取り図実例です。

    29坪の平屋間取り図

    将来2部屋に分割可能なフリースペースを含めた2LDK。

    シューズクロークや大容量のファミリークローゼットなど、コンパクトながら収納も充実しています。

    玄関を中心に「LDK・来客用サニタリー」と「個室・プライベート空間」を左右にゾーン分けし、プライバシーを確保しました。

    普段の生活習慣に基づいたスムーズな家事・身支度動線を実現した平屋となっています。

    <施工実例>29坪で実現した究極の平屋

     

    ②【31.81坪】家族4人でゆったり暮らせる和モダンな3LDK

    4〜5人家族でも快適に過ごせる、約32坪の平屋間取り図実例です。

    約32坪の平屋間取り図

    玄関ホールに面した洗面所とウォークインクローゼット(WIC)を中心にした「回遊動線」が間取りのポイントです。

    洗面・WICへはキッチン、リビング、個室のどこからでもアクセスできます。

    洗濯家事、外出時の身支度、帰宅後の手洗い・着替えが無駄なくスムーズに行える設計です。

    <施工実例>和とモダンな平屋

     

    ③【29.58坪】建築家とかなえた「デッドスペースのない平屋」

    シンプルな正方形の形状をフル活用し、約30坪で広大な生活空間と収納を両立させた平屋の間取り図実例です。

    約30坪の平屋間取り図

    ファミリークローゼット、パントリー、畳スペースの押入れなど、大型収納を適所に配置して、いつもきれいな状態を保てる工夫をしています。

    また、デッドスペースを削ぎ落とすことで、各個室のクローゼットだけでなく「書斎」まで実現しました。

    玄関から時計回りに「パブリック(LDK)→サニタリー→個室」と進む、生活リズムに合わせた動線設計で、ストレスなく暮らせる平屋になっています。

    <施工実例>圧倒的開放感のある平屋

    コンパクトな平屋の間取りを動画でチェック!

    写真や図面だけでは伝えきれない「空間の広がり」を、ルームツアー動画でご体感ください。

    【土地49.6坪・建物27.05坪】敷地49坪で建てた28坪の平屋

    【土地70坪・建物29.6坪】三角窓のある開放的な平屋

     

     

    コンパクトな平屋の間取りのポイント

    コンパクトな平屋の間取りのポイント

    延床面積が小さいと、窮屈な家になりそうというイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、設計次第でゆとりのある住まいは十分に実現可能です。

    面積以上の開放感と暮らしやすさを備えた、コンパクトな平屋の間取りのポイントを紹介します。

     

    ①効率的な間取りで居住スペースを広げる

    限られた面積を最大限に活かした間取りは、空間を細かく仕切らず、効率的に移動できる配置を意識するのがポイントです。

    例えば、廊下や玄関ホールをなくし、リビングを中心に各個室へアクセスする動線の間取りにするだけで、2〜4畳分のスペースが作れます。

    また、収納の扉は、開閉するためのスペースが必要な折れ戸や開き戸タイプよりも引き戸を採用したり、扉を付けないオープン構造にしたりすることで、コンパクトなお部屋でも家具レイアウトの幅が広がって使い勝手が良くなります。

     

    ②縦方向に空間を広げる

    リビングなどの広い場所に勾配天井を取り入れることで、縦に空間が広がり、開放感が生まれます

    高い天井のリビングはリゾートホテルのような内装にしたい方にもおすすめで、照明や見せ梁、シーリングファンなどを取り入れることでおしゃれな空間になります。

    また、天井付近の壁に窓(高窓)を設けるのもおすすめです。

    掃き出し窓と同時に採用することで壁一面が窓になり、庭との一体感を作れるほか、プライバシーに配慮しながら、室内に光を取り込むこともできます。

     

    ③ロフトでプラスアルファの空間づくり

    勾配天井は縦に空間が広がるため、使い勝手が良いロフトを作ることができます。

    ロフトは収納不足を補うだけでなく、内装や設備を工夫すれば、書斎や趣味部屋、お子さまの遊び場などに使えるプラスワンの居住スペースになります。

     

    ④可変性のある間取り

    お部屋同士の間に壁を作らず、必要に応じて家具やパーテーションで仕切って空間を分けて使う「ワンルーム」のような間取りにしておくと、ライフステージの変化に合わせた使い方ができるようになります。

    例えば、お子さまが小さいうちは家族みんなで寝られる広めの寝室として使い、成長したらパーテーションで仕切ったり、壁を設置するリフォームをしたりして、2人分の子ども部屋にするという方法もあります。

    将来の変化を踏まえた間取りにしておくことで、どのライフステージでも無駄な空間が生まれない、快適な住まいになります。

     

     

    ブルーハウスの平屋モデルハウス紹介(豊川モデルハウス)

    ブルーハウスの平屋モデルハウス紹介(豊川モデルハウス)

    コンパクトな平屋の快適性と、想像以上の開放感を体験できるのが、豊川市の「ブルーハウス平屋モデルハウス」です。

    建築家が設計した、リゾートライクな暮らしを体感できるモデルハウスの見どころをご紹介します。

     

    【豊川市】28帖LDKでリゾートに暮らす平屋

    豊川平屋モデルハウスのリビング

    豊川平屋モデルハウスの最大の見どころは、建物の中央に位置する「28帖の大空間LDK」です。

    コンパクトな外観からは想像もつかないほど広々としたLDKは、勾配天井で圧倒的な解放感を生み出しています。

    外と室内の一体感にこだわった内装で、まるでリゾートホテルでくつろぐようにゆったりと時間が流れる感覚を体験できます。

    室内とフラットにつながるテラス

    リビングからは、セカンドリビングとしても機能するテラスへフラットにつながっています。

    友人を招いてホームパーティーや、夜に星を眺めながらくつろぐなど、日々の暮らしの中に非日常を感じられる暮らしを提案します。

    中庭では屋外用バレルサウナと外気浴

    中庭では屋外用バレルサウナと外気浴の体験もできます。安全性・耐久性に配慮された、実績あるサウナメーカーの製品を採用。

    日々の暮らしにスパリゾートのような空間を取り入れることができます。

    モデルハウスでは、土地探しや資金計画など、家づくりに関するご相談も可能ですので、まずはお気軽にご見学にお越しください。

     

     

    まとめ

    「自分らしい住まいで小さく暮らす」ライフスタイルを実現したいなら、ユニットハウスのような機能性と、快適性を兼ね備えた「コンパクトな平屋」がおすすめです。

    15坪~30坪前後のコンパクトな延べ床面積でも、間取りの工夫で動線の良い、ライフスタイルに合った平屋を実現できます。

    ブルーハウスでは、お客さまのご希望やライフスタイルに合わせた最適な広さ、間取りの平屋づくりを土地探しからお手伝いします。

    一歩足を踏み入れた瞬間に、心の底からリラックスできるような、リゾートな平屋を実現したいとお考えの方は、ぜひブルーハウスの無料相談会をご利用ください。

    「自分たちに最適な家の坪数はどれくらいか知りたい」「コンパクトな家で総予算を抑えつつ、こだわりを詰め込みたい」など、何でも相談いただけますのでお気軽にどうぞ。

    豊川で暮らしを楽しむ!豊川モデルハウスで体感ください

    ブルーハウスは2024年、豊川市に豊川モデルハウスをオープンしました。ブルーハウスの家づくりをもっと知りたい方、住み心地を体感したい方、デザインを詳しく見てみたい方は、ぜひお気軽にご来場ください。

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