勾配天井リビングの間取り・内装づくりのコツ|ロフトの成功事例や照明計画のポイントも紹介
家族が集い、くつろぎ、時には仕事や趣味に没頭するリビング。
そんな空間をより快適で印象的に演出する方法のひとつが「勾配天井」の採用です。
天井が斜めに広がることで、空間に開放感とデザイン性をもたらし、平屋でも立体的な住まいを実現できます。
このコラムでは、勾配天井のメリット・デメリットから、リビングに勾配天井を採用したブルーハウスの施工事例、間取りのポイントを詳しく解説します。
<コラムのポイント>
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・勾配天井は、空間に高さと広がりをもたらし、リビングをより快適で印象的な場所に変えてくれる設計手法です。開放感や採光性、デザイン性に優れる一方で、照明やメンテナンス、施工費などの注意点もあります。
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・特に平屋との相性が良く、ロフトや見せ梁、木目天井などの工夫を加えることで、暮らしの質を高められます。
目次
勾配天井とは?メリット・デメリット
勾配天井とは、屋根の形状に合わせて斜めになった天井のことを指します。
一般的な平天井(床と平行な天井)とは異なり、空間に高さと奥行きを生み出します。特に平屋や2階リビングなど、上階のない空間で採用されることが多く、開放感や採光性を高める効果があります。
リビングを勾配天井にする魅力・メリット
縦にリビングが広くなり開放感が出る
勾配天井の最大の魅力は、縦への空間の広がりを生み出せることです。
天井が高くなることで、視線が上へと抜け、圧迫感のないリビングが実現します。
まるでリゾートホテルのような高級感ある内装もつくりやすく、家族が自然と集まりたくなる空間に。
リビングは家族の団らんはもちろん、個々が思い思いの時間を過ごすなど、一日でも長い時間を過ごす場所だからこそ、居心地の良さにこだわりたいもの。勾配天井のリビングは、暮らしの質を高めてくれます。
高い位置の窓から採光・換気ができる
天井が高くなることで、ハイサイドライト(高窓)を設けることが可能になります。自然光をたっぷり取り込めて、風通しも良くなるため、昼間は照明に頼らず快適に過ごせます。
また、高所に窓があることで、窓による換気効果を高めることもできます。建物内では空気が上昇する性質があるため、窓を開けて換気すると空気が高窓からスムーズに抜けていく流れを作れます。
見せ梁や木目天井でおしゃれなリビングになる
勾配天井は、構造材をあえて見せる「見せ梁」や、木目の天井材を使ったナチュラルな内装とも相性抜群。
素材感を活かしたデザインは、温かみと個性を演出し、住まい全体の印象をおしゃれにしてくれます。
勾配天井のデメリット・注意点
照明の選択に注意が必要
斜めの天井では、一般的なシーリングライトが使いづらく、照明計画に工夫が必要です。
ダウンライトやスポットライト、壁付けのブラケットライトなど、角度調整が可能な照明が中心になります。
ただし、見せ梁に間接照明を仕込んだり、ダクトレールを使ってペンダントライトを吊るすなど、デザイン性と機能性を両立させるアイデアも豊富です。
照明の配置や種類によって、空間の印象が大きく変わるため、設計段階でしっかり検討しましょう。
メンテナンスや掃除の手間が増える
高い位置に照明や窓を設ける場合、掃除やメンテナンスの手間が増えることがあります。
特にシーリングファンはホコリが溜まりやすく、使い始めに舞ってしまうこともあるため、定期的な清掃が欠かせないため、掃除の方法を想定しておく必要があります。
普通の天井より施工費が高くなる場合がある
勾配天井は、屋根形状に合わせた内装仕上げが必要となるため、平天井よりも施工費が高くなる場合があります。
見せ梁や照明の工夫など、インテリア要素が増えることで費用が上がることも。
ただし、施工会社によっては費用差がほとんどない場合もあるため、事前に確認することをおすすめします。
高い天井が落ち着かないと感じる人も
開放感が魅力の勾配天井ですが、人によっては「こもり感」のある低い天井の方が落ち着くという場合もあります。
家族の過ごし方や好みに合わせて、空間の高さを検討することが重要です。
<合わせて読みたい>
・平屋の吹き抜け・勾配天井の魅力や注意点とプラスしたいアイテム|おしゃれな実例
・平屋の天井高・おしゃれな勾配天井を設けるメリットや注意点|施工実例も
平屋で勾配天井リビングを採用した注文住宅施工事例
ブルーハウスでは、勾配天井を活かした平屋の施工事例が多数あります。開放感やデザイン性を確認できる事例を紹介しますので参考にしてください。
勾配天井&ピクチャーウィンドウが開放感を生む平屋
リビングに勾配天井を採用し、縦にも横にも広がりを持たせた施工事例です。勾配天井の高い側に設けたピクチャーウィンドウが、空や季節の移ろいを美しく切り取り、リビングに朝の光をたっぷり届けます。
夜はペンダントライトと間接照明を主体にし、眩しさを抑えて快適に過ごせるよう設計しています。
見せ梁×木目天井で空間にアクセントと温かみをプラス
勾配天井に、見せ梁と桧の羽目板による木目天井を採用し、天井の高さと広がりを強調。
木製の梁と天井がナチュラルなアクセントとなり、空間に温かみをプラスしています。
高窓から光が入るためとても明るく、家族が自然と集まるLDK空間になりました。
照明は間接照明を中心に計画し、夜はとても落ち着きのある空間になります。
勾配天井の高さを活かした多目的ロフト
勾配天井の高さを活かしてロフトを設置。収納や趣味・ワークスペースとして活用できるマルチ空間です。
ロフトはリビングとつながっているのでコミュニケーションも取りやすく、便利な間取りです。
勾配天井リビングを採用する場合の間取りのポイント
勾配天井を取り入れることで、間取りにもさまざまなバリエーションが生まれます。勾配天井リビングにした場合の間取りのポイントをまとめてみます。
勾配天井リビングにロフトを作るメリット
天井高を活かしてロフトを設けることで、収納や趣味のスペースとして活用できます。
お子さまの遊び場や読書スペース、映画鑑賞、リモートワークなど、使い方は自由自在。
ロフトは天井高1.4m以下で設計されるため、頭上には注意が必要ですが、適度なこもり感があり、集中しやすい空間になります。
リビングとつながっていることで、家族とのコミュニケーションも取りやすく、使い勝手の良い間取りです。
天井勾配の向きの決め方
勾配天井の勾配の向きは、窓の位置や採光計画に大きく関わります。
基本的には、外壁側(窓のある方)に向かって高くすることで、上部に窓を設けやすくなり、採光・換気の効果が高まります。
ただし、リビング・ダイニング・キッチンのレイアウトや、インテリアの希望によっては、逆向きの勾配が適している場合もあります。
たとえば、キッチン側に天井を高くして開放感を持たせたい場合や、外観デザインとのバランスを考慮する場合などは、外壁側からLDKの奥に向かって天井を高くすることもあります。
また、勾配の向きによって照明の配置や梁の見せ方も変わるため、設計段階で空間全体の使い方と照明計画をセットで考えることが重要です。
ブルーハウスでは、お施主さまのライフスタイルや好みに合わせて、勾配方向を含めた最適なプランを提案しています。
まとめ
勾配天井は、空間に高さと広がりをもたらし、リビングをより快適で印象的な場所に変えてくれる設計手法です。開放感や採光性、デザイン性に優れる一方で、照明やメンテナンス、施工費などの注意点もあります。
今回ご紹介したポイントをしっかり押さえて設計すれば、勾配天井でおしゃれで快適なリビングを実現できます。特に平屋との相性が良く、ロフトや見せ梁、木目天井などの工夫を加えることで、暮らしの質を高められますよ。
ブルーハウスでは、勾配天井を活かした平屋の施工事例が多数あります。照明計画やロフトの設計など、細部までこだわった住まいづくりをサポートしています。ぜひ、実例を参考にしながら、自分たちの理想のリビング空間を思い描いてみてくださいね。
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