【新築】洗面所を独立させる間取りのメリット・デメリット|洗面所と脱衣所を分けた暮らしやすい事例も紹介
このコラムでは、一戸建てで洗面所と脱衣所を分ける間取りを採用するメリット・デメリットについて解説します。
ライフスタイルに合わせて、洗面所を独立させて暮らしやすい間取りを実現した新築注文住宅の実例もたくさん紹介します。理想の家づくりの参考にしてくださいね。
<コラムのポイント>
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・洗面所を独立させて脱衣所と分ける間取りは、家族のプライバシーを守り、水回りをストレスなく使える点がメリットです。
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・玄関近くや廊下付近に独立した洗面所を設けると、ウイルス・花粉対策に効果的で、お客さま用の手洗い場としても使えて便利です。
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・洗面所と脱衣所を分ける間取りは床面積や建築コストが増えやすい点や、他の希望との兼ね合いに注意する必要があります。
目次
洗面所を独立させる間取りとは?
洗面所を独立させる間取りとは、一戸建ての場合は洗面脱衣所を「洗面所」と「脱衣所」に分ける間取りを指します。
住宅において、洗面所の間取りは主に以下の3パターンがあります。
①洗面脱衣室(一体型)
- ・洗面所と脱衣室を1か所にまとめる間取り
- ・入浴前後の歯磨きやドライヤー、スキンケアなどがスムーズにできて便利、合理的
- ・一戸建てで主流の間取りで、効率的にスペースを使える
②独立洗面所+脱衣所
- ・洗面所⇒脱衣所⇒浴室の順に配置する間取り
- ・脱衣所を独立させることで、浴室を使う人へプライバシーの配慮ができる
- ・カーテンなどで簡易的に仕切る場合を除いて、壁や扉を挟む分、多くのスペースが必要になる
③玄関近くや廊下の独立洗面所
- ・玄関近くや廊下に独立した洗面所を設ける間取り
- ・帰宅時すぐに手洗いができる
- ・来客時にも便利
洗面脱衣所以外にもう1つ「セカンド洗面所」を設けるパターンも、洗面所を独立させる間取りと言えます。
<合わせて読みたい>
上記のうち、洗面所を独立させる間取りは②と③のパターンです。独立型・一体型どちらにもメリット・デメリットがありますので、理解した上で自分に合ったタイプを選びましょう。
洗面所と脱衣所を分ける間取りのメリット
洗面所と脱衣所を分ける間取りのメリットについて、もう少し詳しく解説します。
入浴時の家族のプライバシーを守れる
洗面台と脱衣所が同じ部屋にある場合、洗面台を使っている家族がいると、浴室や脱衣所が使いづらくなることがあります。
特に、プライバシーが気になる年頃のお子さまがいるご家庭では、洗面所と脱衣所を分ける間取りを選択する方も増えています。
いつでも気兼ねなく洗面所を使える
洗面所と脱衣所を分ける間取りは、入浴中の家族のプライバシーを守れると同時に、他の家族が洗面所を使いやすくなるのも大きなメリットです。
ちょっとだけ手を洗いたい、鏡で身だしなみを確認したい、洗面所にあるものを使いたいという場合も気兼ねなく利用できてストレスになりません。
水回り関係の物を整理しやすくなる
洗面脱衣所は、洗濯関係と身だしなみ関係両方に関係する場所のため、物の量や種類が多くなりがちで、整理整頓が難しい場所でもあります。
脱衣所と洗面所が分かれていると、洗剤やハンガー、ネットなど洗濯関係の物と、歯ブラシ、ドライヤー、化粧品など身だしなみ関係の物を置く場所を分けられるので整理しやすく、ごちゃごちゃ感を解消できます。
来客時にプライベートの水回りを見せずに済む
洗面所と脱衣所が一緒の間取りは、洗面所をお客さまに使ってもらう際に脱衣所や浴室も見えてしまうデメリットがあります。
洗面所を独立させることで、プライベートの水回り空間を見せずに済み、お客さまも気兼ねなく手洗いができるようになります。
帰宅後すぐに手洗いができて感染症対策に有効
洗面所を脱衣所から分けて、玄関近くや廊下に設置することで、帰宅後すぐに手洗いやうがいができ、感染症対策になるほか、花粉症対策にも効果的です。
玄関⇒洗面所⇒ファミリークローゼットの間取りにすれば、手洗い、うがいを済ませ、上着を脱いでからリビングに入れるので、ウイルスや花粉が家の中に広がるのを最小限に防げます。
洗面所を独立させる間取りがおすすめな人
脱衣所から洗面所を分けて独立させる間取りがおすすめなのは以下のようなケースです。
- ・家族が脱衣所を使っている時も気兼ねなく洗面所を使いたい
- ・ランドリールームを充実させたい
- ・玄関や廊下に洗面所を作りたい
室内干しがメインの方は、洗面所と脱衣所を分け、脱衣所を広げる形でランドリールームを作れば使い勝手が良くなります。
ランドリールームで水場を使いたい場合は、汚れ物専用の流し台(スロップシンク)を設置する方法もあります。
また、帰宅動線に手洗い・うがいを組み込みたい場合や、お客様にプライベートの水回りを見せないようにしたい場合は、メインの洗面台とは別に、玄関近くや廊下に独立したセカンド洗面所を設置するのがおすすめです。
洗面所と脱衣所を分ける間取りの注意点
新築で洗面所と脱衣所を分ける間取りを検討する際に知っておきたいデメリットや注意点についてまとめます。
床面積が増える場合がある
洗面所と脱衣所を分ける間取りは、一体型より多くのスペースが必要になるケースが多くなります。
床面積や必要な壁、扉などが増える分、建築費用のコストアップにつながりやすくなります。また、限られた建築面積で洗面脱衣所を分ける場合他の場所が狭くなってしまうこともあるため、間取り希望の優先順位を考えながら検討することがポイントです。
洗面所をオープンにする間取りの注意点
玄関近くや廊下に洗面所を設置する場合、玄関ドアからの洗面台の見え方に注意しましょう。
洗面所がドアや壁で仕切られていない場合、他の場所から目に入った時に生活感が出やすいため、ミラーキャビネットや造作収納などを設置して、綺麗な状態を保ちやすくするのがおすすめです。
床や壁は水に強い素材を選ぶ
洗面所を独立させて別の場所に設ける場合、周辺の床や壁の劣化、カビの発生を防ぐため、水に強い素材を選びましょう。
洗面台の下部のみ耐水性の高い床材を使ったり、腰壁を水に強いタイルにしたりするなどの方法がおすすめです。
水回りを分散させることで配管が複雑になりやすい
住宅では、キッチン、洗面所、浴室、トイレの水回りは近づけるのが一般的です。水回り設備を1か所にまとめることで、給排水の配管も短くシンプルになり、施工・コストの両面で合理的でメンテナンスもしやすくなります。
逆に、洗面所が他の水回り設備と離れている間取りは、給排水管設置のコストアップにつながる場合があります。
事前に、洗面所を独立させることでコストがどれくらい増えるのか、給排水管のメンテナンスは問題なくできるかを確認しておくことをおすすめします。
【新築注文住宅】洗面所を独立させた暮らしやすい間取り実例
帰宅後すぐに手洗いができる玄関近くの洗面所
写真左手の玄関から入ってすぐの場所に、独立した洗面所を設けた間取り事例です。グレーを基調としたモダンな内装にマッチする造作洗面台を採用しています。
ミラーキャビネット、下部のオープン棚に加えて、玄関から死角になる洗面台左側にも収納を確保しました。
洗面台は玄関ドアからは見えにくい場所に配置することで生活感を見せない工夫をしています。
最短で移動できる家事動線の良い水回り空間
洗面所と脱衣所の間を引き戸で仕切り、それぞれを独立させた間取り事例です。引き戸を開けておけば洗面脱衣所として1つの空間にでき、脱衣所の換気もしやすくなります。
ホワイトとグレーでまとめた清潔感のある洗面所です。広いカウンターと洗面ボウルは継ぎ目がない一体型のためお手入れもしやすくなっています。上部に窓を設けて明るい空間に。
ダイニングキッチン⇒独立洗面所⇒脱衣所という配置で、移動距離が少なく家事動線の良い間取りになっています。
まとめ
洗面所を独立させて脱衣所と分ける間取りは、家族のプライバシーを守り、水回りをストレスなく使える点がメリットです。
玄関近くや廊下付近に独立した洗面所を設けると、ウイルス・花粉対策に効果的で、お客さま用の手洗い場としても使えて便利です。
洗面所と脱衣所を分ける間取りは床面積や建築コストが増えやすい点や、他の希望との兼ね合いに注意する必要があります。
独立洗面所のメリット・デメリットを把握した上で、理想の暮らし方がかなう家づくりを実現してくださいね。
ブルーハウスは、豊橋市でオーダーメイドのデザインと快適性、住みやすさを両立した家づくりをしています。
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