新築の注文住宅で予算オーバーする9つの原因と対策|削るところ・削らない方が良いところとは?
「新築の注文住宅で予算オーバーしたらどうしよう…」と不安を抱えていらっしゃる方へ。
注文住宅は、家族の理想を自由に盛り込める魅力がある一方で、気づけば予算を大幅に超えてしまう恐れがあります。
無理のない範囲で理想のマイホームを実現するには、予算オーバーの原因と適切な対策を事前に知っておくことが大切です。
本記事では、新築の注文住宅で予算オーバーする9つの原因と具体的な対策について詳しく解説します。
また、万が一予算オーバーした際に「削るところ・削らない方が良いところ」も紹介します。
注文住宅の費用面で後悔したくない方、予算を超えてしまった際の解決法を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
<コラムのポイント>
・新築の注文住宅で予算オーバーする9つの原因と具体的な対策を解説します。
・新築の注文住宅で予算オーバーした際に削るところ5選を紹介します。
・新築の注文住宅で予算オーバーした際に削らない方が良いところ4選を紹介します。
目次
新築の注文住宅で予算オーバーする9つの原因と具体的な対策
家づくりを進める際に、多くの方が直面するのが予算オーバーの問題です。
予算を超えてしまう原因を事前に理解し、適切な対策を講じることが、後悔のない家づくりにつながります。
この章では、新築の注文住宅で予算オーバーする9つの原因と具体的な対策について詳しく解説します
オプション追加や仕様変更
打ち合わせを進める中で追加するオプションや仕様変更が、予算オーバーの最も直接的な原因です。
ハウスメーカーの担当者から魅力的な提案を受けたり、展示場で実物を見たりすると、「これも欲しい」という気持ちが膨らみます。
1つ1つは数十万円程度の追加費用でも、積み重なると数百万円もの増額につながる恐れがあります。
オプション追加や仕様変更による予算オーバーを防ぐには、事前に家づくりの優先順位を決めておくのが効果的です。
「絶対に譲れないもの、できれば採用したいもの、諦めても問題ないもの」など、細かく順位決めすることで、予算内で可能な限り理想の住まいを実現できます。
外構工事費や付帯工事費の見落とし
建物本体以外にかかる外構工事費や付帯工事費の見落としは、よくある予算オーバーの事例です。
外構工事や付帯工事にかかる費用は、建物本体とは別で見積もられることが多く、資金計画に含めずに家づくりを進めてしまう方もいらっしゃいます。
これらの費用は、工事の規模や土地の条件などによって変化しますが、総額で100万円~300万円程度かかるのが一般的です。
予期せぬ予算オーバーを防ぐためにも、建物本体の建築費用とあわせて資金計画に組み込みましょう。
また、万が一の予算オーバーが心配な場合は、ハウスメーカーの担当者に費用感について随時確認しておくと安心です。
諸費用の見落とし
登記費用や各種税金、ローン手数料といった諸費用は、見落とされがちな予算項目の1つです。
土地や建物の価格とは別に発生することもあり、目に見えにくいため、資金計画から漏れてしまうケースも少なくありません。
諸費用の相場は、建築費用の1割程度が目安とされています。
例えば、総額4,000万円の物件であれば、約400万円の諸費用が必要になる計算です。
諸費用の抜け漏れを防ぐためには、以下の対策が効果的です。
- ・必要な諸費用をリストアップする
- ・諸費用の項目ごとに概算費用を把握する
- ・支払いのタイミングを事前に確認する
ブルーハウスでは、お客様のライフスタイルやご予算に寄り添った、FP無料相談(60分)を実施しています。
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高価格帯なハウスメーカーの選択
高価格帯のハウスメーカーを選んでしまうと、予算オーバーのリスクが高まります。
大手ハウスメーカーは、手厚い保証や先進的な技術、高いブランド価値を提供する反面、建築費用が高額になりやすい傾向があります。
大手ハウスメーカーと同等の性能や間取りの住宅でも、中堅・地域密着型の会社を選ぶことで、費用を抑えやすいのです。
ハウスメーカーを選定する際は、複数社から見積もりを取り、提案内容と金額のバランスを慎重に比較しましょう。
高額な土地の選択
希望のエリアや条件を細かく設定しすぎると、土地取得にかかる費用が膨らみ、建物にかけられる予算が圧迫されます。
土地の価格は、交通の便や形状、日当たり、周辺環境など、好条件を求めるほど高額になりやすいです。
土地の満足度を下げることなく予算オーバーを防ぐには、土地と建物の費用バランスを事前に決めおくのが有効です。
一般的には、以下の比率が理想とされています。
- ・土地3:建物7
- ・土地4:建物6
ただし、実際の費用比率は、家族のライフスタイルや価値観によって異なります。
「立地重視か・建物重視か」を家族で話し合い、価値観を共有しておきましょう。
話し合いの中で、土地の条件に優先順位を付けておくと、予算に合わせて柔軟に対応できます。
土地に関する追加工事の発生
購入する土地の状態によっては、想定外の追加工事が発生し、予算オーバーを招くことがあります。
例えば、地盤調査の結果、地盤が軟弱であると判明した場合には地盤改良工事が必要になります。
また、高低差のある土地では、造成工事等が必要になるケースも少なくありません。
これらの工事費用は、数十万円から数百万円以上に及ぶこともあり、資金計画を大きく狂わせる原因となります。
予期せぬ追加費用の発生を防ぐには、土地の契約前に可能な限り情報を集めることが重要です。
ハウスメーカーや不動産会社の担当者に土地の履歴や状況を聞いたり、近隣住民に尋ねてみるのも効果的です。
建材・設備機器の価格高騰
物価高騰の影響を受けて、建材や設備機器の価格が上昇し、予算オーバーにつながる可能性があります。
注文住宅の価格は、木材や鉄骨などの資材費、設備機器の仕入れ費用、職人の人件費など、あらゆるコストの積み重ねで決まります。
近年は、円安や世界情勢の変化により、資材価格の変動が起こりやすい状況です。
しかし、資材価格の変動を正確に予測するのは困難なため、予備費を確保しておくのがおすすめです。
総予算の数%程度を予備費としておくことで、急な物価高騰にも落ち着いて対応できます。
複雑な間取りや形状の採用
壁数の多い間取りや凹凸の多い複雑な形状は、建築コストが膨らむ原因となります。
建物の構造が複雑になるほど、使用する建材の量や施工の手間が増えるため、予算オーバーにつながりやすいのです。
予算オーバーを防ぐには、以下のような工夫が効果的です。
- ・シンプルな間取りを採用する
- ・シンプルな形状を採用する
- ・デザイン性はインテリアで表現する
上記のようなシンプル設計を賢く取り入れ、予算の範囲内で理想のマイホームを実現しましょう。
打ち合わせやコミュニケーションの不足
ハウスメーカーとの打ち合わせやコミュニケーションが不足すると、認識のズレから追加工事や仕様変更が必要となる場合があります。
例えば、コンセントの位置や収納の配置、棚の数に誤りが発覚し、施工内容に変更が生じることで追加費用が発生するのです。
後々のトラブルを未然に防ぐためにも、打ち合わせの議事録を必ず作成し、内容を共有しておくのが望ましいです。
また、打ち合わせで生まれた疑問点は、その日のうちに質問し、モヤモヤを解消するよう心がけましょう。
新築の注文住宅で予算オーバーした際に削るところ5選
家づくりを進める中で、万が一予算オーバーに直面してしまっても、慌てる必要はありません。
コストダウンに効果的なポイントを押さえておくことで、計画を軌道修正できます。
この章では、新築の注文住宅で予算オーバーした際に削るところ5選を紹介します。
延床面積を減らす
延床面積とは、建物のすべての階の床面積を合計した面積のことです。
住宅の坪単価は、「建物本体価格÷延床面積」で算出される部分が大きいため、面積を小さくするほどコスト削減につながります。
現状の設計図面を見直し、生活動線に無駄がないか、部屋の広さは適切かなどを再検討しましょう。
窓の数や配置を抑える
窓は、建築費用の中でも特にコストがかかるポイントの1つです。
壁や床などと比べて、窓の施工に必要な資材は高価なものが多い特徴があります。
そのため、窓の数やサイズを抑えることで、一定のコストダウンを期待できます。
ただし、窓は採光や通気性、断熱性能に大きく関わる重要な要素です。
窓の仕様を変更する際は、ハウスメーカーの担当者と相談しながら、暮らしやすさとコストのバランスを慎重に検討しましょう。
ドアを減らす
室内のドアや引き戸を減らし、オープンな間取りにすることで、コストダウンにつながります。
ドアを減らすと間取りがシンプルになり、施工手間や使用する資材の量を抑えられるのです。
室内全体に開放感が生まれるので、部屋が明るく感じたり、家族間のコミュニケーションが取りやすくなったりするメリットもあります。
設備のグレードやオプションを見直す
キッチンや浴室、トイレといった住宅設備のグレードやオプションの見直しは、コスト調整の重要なポイントです。
どれか1つグレードを下げるだけでも、数万円から数十万円もの費用削減を期待できます。
一度立ち止まって、使用頻度や必要性を冷静に見つめ直すと、不要なオプションや設備が見えてきます。
標準仕様で問題ない部分を見つけ出し、本当にこだわりたい箇所に予算を集中させましょう。
土地の条件を緩める
土地取得にかかる費用が膨らみすぎる場合は、条件を緩めるのが効果的です。
住みたい条件の優先順位を明確にしたうえで、以下のような譲れる点がないかを探してみましょう。
- ・希望の駅から1駅離れる
- ・不整形地も視野に入れる
- ・都市部から少し離れた近郊で探す
土地探しでは、最初に設定した条件にこだわりすぎると、予算内で理想の土地が見つからない場合があります。
上記のように条件を少し緩めてみると、予算内で満足度の高い土地と出会える可能性が高まります。
新築の注文住宅で予算オーバーした際に削らない方が良いところ4選
家づくりでは、目先のコストダウンにとらわれて本質的な価値を見失うと、住んでからの後悔につながる場合があります。
ここでは、予算オーバーした際に削らない方が良いところ4選を紹介します。
住宅の気密・断熱性能
予算が厳しい状況でも、住宅の気密性や断熱性に関わる費用を削るのはおすすめしません。
コストダウンのために住宅性能を妥協すると、暮らしの質が下がり、後悔につながる恐れがあります。
仮に初期費用を抑えられたとしても、冷暖房の効率が悪く、毎月の光熱費が膨らむリスクもあります。
コストダウンが必要な場合であっても、地域の気候や環境を考慮し、必要最低限の気密・断熱性を確保しましょう。
住宅の耐久・耐震性能
建物の構造や基礎など、耐久性・耐震性に関わる部分でコストカットを図るのは避けるべきです。
これらの住宅性能は、家族の安全と大切な財産を守るための重要な要素です。
普段は目には見えにくい部分ですが、万が一の災害時に大きな効果を発揮します。
長く安心して住み続けるための基盤となる性能なので、妥協せずに高い水準で確保しましょう。
セキュリティに関わる部分
セキュリティに関わる設備の費用も、安易に削るべきではありません。
空き巣などの侵入犯罪から家族と財産を守るためには、一定水準の防犯性能が不可欠です。
防犯性の高い外構の採用や防犯カメラ設置の有無などが、被害リスクを大きく左右します。
セキュリティ対策の費用は、安心して暮らせる環境を整えるための必要経費と捉え、優先順位を高く設定しましょう。
優先順位の高いこだわりポイント
家族との話し合いで、「これだけは譲れない」と決めた優先順位の高いポイントは、削るべきではありません。
予算を気にするあまり、本当に実現したかったことを諦めてしまうと、完成後に大きな後悔が残ります。
一生に一度の買い物だからこそ、家族が大切にしている理想は可能な限り叶えるべきです。
削るところと残すべきところにメリハリを付け、満足度の高い家づくりを実現しましょう。
まとめ
新築の注文住宅における予算オーバーは、原因を正しく把握し、適切な対策を講じることで乗り越えられます。
また、予算オーバーした際に削るところ・削らない方が良いところを押さえておくのも重要です。
本記事の内容を参考に、予算を超えてしまった場合も落ち着いて対応し、満足度の高い家づくりを実現しましょう。
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