スリット窓を取り入れた住宅の外観デザイン｜縦長・横長などの種類、後悔しないためのポイントも解説

「モダン」「和モダン」などおしゃれな住宅の外観デザインに取り入られることが多いスリット窓は、デザイン性が高いだけでなく、防犯性が高いことも魅力です。

住宅の中で採光性を確保したい場所にスリット窓を取り入れることで、安心・安全な快適な住まいを実現できます。

今回は、以下のポイントを中心にスリット窓を取り入れた住宅の外観デザイン実例を紹介すると同時に、「縦長」「横長」などの種類や後悔しないためのポイントなどもくわしく解説します。

 

スリット窓の種類

スリット窓とは、細長い形状の窓のことを指します。

一口にスリット窓と言っても種類があり、形状や開閉タイプなどに違いがあることに注意しましょう。

スリット窓には縦長・横長がある

スリット窓には、縦に長い形状の「縦長」と横に長い「横長」があり、それぞれ以下のような特徴があります。

種類	特徴
縦型	・開放感がある ・スタイリッシュなデザインを実現しやすい ・外から部屋の中が見えにくい ・横型に比べ採光性が確保しにくい
横型	・換気しやすい ・上部に設置すれば縦型より光を採りこみやすい ・高い位置に設置すると手入れがしにくい

 

「開放的な雰囲気」を優先する場合には縦型のスリット窓を採用し、「採光性や通気性」を重視するのであれば横型のスリット窓を選択するなど目的に応じて使い分けるのがおすすめです。

スリット窓には開閉タイプとFIXタイプがある

スリット窓には、窓の開閉が可能な「開閉タイプ」と不可能な「FIXタイプ」があります。

通気性を確保したい方は開閉タイプを採用しましょう。

一方で、ハンドルがなくサッシ部分も狭い傾向があるFIXタイプは、スタイリッシュなデザインを追求したい方におすすめです。

スリット窓を取り入れた住宅の外観デザイン実例を紹介

「スリット窓を取り入れた住宅はどのような外観に仕上がるのか」と疑問をお持ちの方は、実際の施工事例を見てイメージを膨らませましょう。

ここでは、スリット窓を取り入れた住宅の外観デザイン実例を紹介します。

開放感のある縦型のスリット窓を設けた外観デザイン実例

こちらは、LDKの窓とは別に縦に長いスリット窓を取り入れた施工事例です。

ナチュラルなアースカラーの外壁に、通常の引き違い窓とスリット窓を並列させることで、明るく開放的な雰囲気に仕上がりました。

＜施工事例＞green for reborn

スタイリッシュな横型のスリット窓を設けた外観デザイン実例

こちらは、つなぎ目のないグレーの外壁の上部にスリット窓を設けた施工事例です。

スリット窓をFIXタイプにすることですっきりとした外観に仕上がりました。

＜施工事例＞贅沢なアウトドアリビングの平屋

スタディースペースの上部にスリット窓を設けた外観デザイン実例

こちらは、お子さまのスタディースペースの上部にスリット窓を設けた施工事例です。

1階の上部にスリット窓を設けることで、外から室内が見えにくいため、プライバシーを確保できます。

カウンターの上部にスリット窓を取り入れることで、しっかりと採光性を確保できました。

＜施工事例＞White & Gray

細長いスリット窓がおしゃれな外観デザイン実例

こちらの住宅は、道路に面した側に細長いスリット窓を設けた施工事例です。

人や車が通ることが多い、道路面はスリット窓にすることで、採光性とプライバシーを確保しやすいデザインになります。

＜施工事例＞おおらかに暮らせる家

縦型のスリット窓がアクセントになった外観デザイン実例

こちらは、縦型のスリット窓をアクセントとして取り入れた住宅の施工事例です。

真四角の白い壁に木風の窓枠の縦長のスリット窓がアクセントとなりモダン×ナチュラルなデザインに仕上がりました。

＜施工事例＞家族が集うこだわりの2階建て

さまざまな種類のスリット窓を取り入れた外観デザイン実例

縦型、横型などさまざまな種類のスリット窓を取り入れた住宅の施工事例です。

正方形の窓、縦型、横型のスリット窓を組み合わせることでおしゃれな外観デザインに仕上がりました。

＜施工事例＞家族に寄り添う家

 

ブルーハウスには、ここでは紹介しきれなかったおしゃれなスリット窓を取り入れた外観デザイン実例が他にもあります。ぜひ、ごらんください！

スリット窓のメリット

住宅の外観にスリット窓を取り入れることで、以下のようなメリットがあります。

• ・外から室内が見えにくい＆採光性を確保できる
• ・防犯性が高い
• ・デザイン性が高い

外から見えにくい＆採光性を確保できる

室内の採光性を確保するには、窓を設置する必要がありますが、道路に面する側に大きな窓を設置すると、外から室内が丸見えになるケースがあります。

そのような場合に、スリット窓を設けることでプライバシーを確保しつつ、採光性を確保することが可能です。

防犯性が高い

以下のような理由でスリット窓は、防犯性が高いと言われています。

• ・高い位置に設置することが多い
• ・サイズが小さいので侵入しづらい

例えば、「採光性を確保したいけど、窓が多いと防犯面で怖い」と感じていらっしゃる方はスリット窓を設けることをおすすめします。

 

以下の記事で平屋は防犯面で怖いと言われる5つの理由と7つの対策を確認できます。

デザイン性が高い

建物の外観にアクセントとしてスリット窓を取り入れることで、おしゃれに仕上がります。

さらに、「規則正しく複数並べて設置する」「他の種類の窓と組み合わせる」などの工夫により、クオリティの高いデザインを実現できます。

 

以下の記事で窓のデザイン性を高めておしゃれな注文住宅をつくるポイントを確認できます。

スリット窓を設けて後悔した理由と対策方法

ここまで紹介してきたとおり、スリット窓にはたくさんのメリットがありますが、ブログや口コミなどを見ると、後悔したケースも見受けられます。

ここでは、スリット窓を設けて後悔した理由と対策方法を紹介します。

思ったより暗い

ブログや口コミを見ると、「スリット窓を設けたが、思ったよりも採光性を確保できなかった」と後悔した声が見受けられます。

十分な採光性を確保するには、周囲の環境に合わせて以下のような対策が必要です。

• ・複数のスリット窓を並べて設置する
• ・高い位置に横型のスリット窓を採用する
• ・寝室のスリット窓は東向き、リビングは南向きに設置する　など

家具の配置場所に困った

縦型のスリット窓を取り入れたことで、「家具の配置場所に困った」という声がブログや口コミに見受けられます。

特に、複数の縦型スリット窓を設けると上記のような後悔をするケースが多い傾向があります。

設計時から家具の配置場所を含めてスリット窓の種類を検討しましょう。

プライバシーを確保できない

「隣家が近い」「近くに高い建物がある」などのケースでは、プライバシーが確保できず後悔したという声がブログや口コミに見受けられます。

周辺環境によっては、カーテンを設置することも必要です。

まとめ

今回は、スリット窓を取り入れた住宅の外観デザインを紹介すると同時に、種類や後悔しないための対策方法などを紹介しました。

一口にスリット窓と言っても、「縦型」「横型」などの種類があり、それぞれ特徴があるため、ご自身が目標とする外観デザインや求める機能性を明確にして、スリット窓の種類やデザインを決めることが重要です。

今回紹介した情報が、デザイン性と機能性を兼ね備えたスリット窓を取り入れた住宅を検討中の方の参考になれば幸いです。

 

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