2階建てガレージハウスのメリット・デメリット|設計のポイント、おしゃれな施工事例など紹介

ガレージハウスとは、車を駐車するためのガレージを組み込んで建てた家のことを指し、「ビルトインガレージ」「インナーガレージ」と呼ばれることもあります。

1階部分にガレージを組み込んで2階部分を居住スペースにするのが、一般的です。

ガレージハウスにはさまざまなメリットがあるため、「2階建てのガレージハウスを建てたい。」と憧れる一方で、「どのような間取りになるのか」「メリット・デメリットを知りたい」など疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

今回は、以下のポイントを中心に、2階建てガレージハウスのメリット・デメリットや実際の施工事例などをくわしく紹介します。

<コラムのポイント>

  • ・2階建てガレージハウスのメリット・デメリットを紹介します。

  • ・おしゃれ&使い勝手がよい2階建てガレージハウスの施工事例を紹介します。

  • ・設計の段階で「間取りの検討」「適切な設備の導入」を検討することにより、理想的な2階建てガレージハウスに仕上がります。

    2階建てガレージハウスのメリット

    2階建てガレージハウスのメリット

    2階建てガレージハウスには、以下のようなメリットがあります。

    • ・車を紫外線、雨風による汚れから守れる
    • ・車の盗難リスクを軽減できる
    • ・雨の日でも濡れずに車から乗り降りできる
    • ・狭小地でも駐車場を確保できる
    • ・多用途に活用できる
    • ・容積率の緩和措置が適用される
    • ・費用対効果が高い

    それぞれ、見ていきましょう。

    車を紫外線、雨風による汚れから守れる

    2階建てガレージハウスは、以下のように「紫外線」「自然災害」などによる劣化、色あせなどから大切な車を守ってくれます。

    • ・台風・暴風時の飛来物
    • ・夏場の紫外線

    ガレージハウスは壁やシャッターなどにより、外部からシャットアウトできるため、紫外線によるボディの塗装の色あせ、ヘッドライトやタイヤなどの劣化から守れます。

    同様に、台風・暴風により飛来物が車に当たって損傷するリスクも軽減できます。

    車の盗難リスクを軽減できる

    一般的に「車が盗まれる」可能性は低いと思いますが、2023年における自動車盗難の認知件数は5762件とされていることからも注意が必要です。

    特に、高級車を所有していらっしゃる方は、2階建てガレージハウスを設けることで「盗難されにくい環境」つくれるため、車の盗難リスクを軽減できます。

    雨の日でも濡れずに車から乗り降りできる

    雨の日に、車から降りて家に入るまでに時間がかかると濡れる可能性が高まります。

    特に、「小さなお子さまがいる」「大きな荷物を抱えている」など状況によっては、ストレスを感じることもあります。

    ガレージハウスは、ガレージ内で車の乗り降りができるため、上記のようなリスクを軽減できます。

    狭小地でも駐車スペースを確保できる

    2階建てのガレージハウスを建てることにより、駐車場を確保できない狭小地でも駐車スペースを確保できます。

    特に都心部では土地面積が足りないケースも多いですし、駐車料金もかからないため、経済的なメリットがあります。

    多用途に活用できる

    ガレージハウスは、車を保管するスペースとしてだけではなく、以下のように多用途に活用できることがメリットです。

    • ・ベビーカーや趣味の道具などの保管場所
    • ・お子さまの遊び場
    • ・家族団らんの場 など

    特に、自転車やゴルフバッグなど家の中に持ち込みにくいアウトドア用品の収納スペースとして活用することにより、家の中がスッキリします。

     

    以下の記事でガレージハウスの内装を確認できます。

    容積率の緩和措置が適用される

    ガレージハウスのガレージの部分について、「延床面積の1/5を限度として、容積率の計算から除外できる」緩和措置が適用を受けられます。

    これにより、ガレージのない住宅よりも広くすることが可能です。

    費用対効果が高い

    2階建てのガレージハウスは、平屋や3階建てと比べ建築コストを抑えられる傾向があります。

    同じ床面積の平屋よりも屋根と基礎の面積を減らせますし、「構造計算」「地盤改良工事」などの費用も3階建てと比べ抑えられるからです。

    2階建てガレージハウスのデメリット

    2階建てガレージハウスのデメリット

    2階建てガレージハウスには、以下のようなデメリットがあります。

    • ・1階の居住スペースが狭くなる
    • ・サイズ変更がしにくい
    • ・建築コストがかかる
    • ・防音・換気対策が必要

    1つひとつ見ていきましょう。

    1階の居住スペースが狭くなる

    1階にガレージを組み込むことにより、1階の居住スペースが狭くなります。

    1階部分をガレージにして2階に居住スペースを設けるような効率的な間取りにすることで、暮らしやすくなります。

    サイズが変更しにくい

    ガレージハウスを一度建ててしまうと、サイズ変更が容易にできません。

    一般的にガレージの広さは車1台で約5坪と言われていますが、将来的な車種変更も考慮し、余裕を持った設計にするようにしましょう。

    建築コストがかかる

    2階建てガレージハウスは、一般的な住宅と比べ建築コストがかかる傾向があります。

    2階建てガレージハウスは1階に空洞ができるため、強度の高い建材を使用する必要があるからです。

     

    以下の記事で愛知のガレージハウスの種類や相場価格を確認できます。

    防音・換気対策が必要

    2階建てガレージハウスは、「車のエンジン音がうるさい」「室内に排気ガスが充満する」などのデメリットがあります。

    適切な防音対策、換気対策を施すことが重要です。

    2階建てガレージハウスの施工事例を紹介

    2階建てガレージハウスの施工事例を紹介

    2階建てガレージハウスの施工事例を紹介します。

    デザイン性や間取りなどの参考になれば幸いです。

    デザイン性の高いガレージハウスの施工事例

    こちらは、白を基調とした色合いのスタイリッシュな外観のガレージハウスの施工事例です。

    2階建てガレージハウスの施工事例を紹介

    夜になると白い壁がダウンライトで照らされ、とても素敵な外観に仕上がりました。

    2階建てガレージハウスの施工事例を紹介

    2階にLDKを配置し、一面ガラスにすることで明るく開放的なリビングを実現しました。

    <施工事例>光の家

    2台分の駐車スペースを確保したガレージハウスの施工事例

    こちらは、2台分の駐車スペースを確保したガレージハウスの施工事例です。

    プライベート空間が一切見えない外観デザインが、おしゃれです。

    <施工事例>インアウトの家

    趣味を楽しむためのガレージを設けた施工事例

    こちらは、車を入れるためではなく、趣味を楽しむためのガレージを組み入れた施工事例です。

    6畳ほどのスペースですが、さまざまな趣味を楽しむ部屋として活用できます。

    収納たっぷりの利便性とナチュラルなデザイン性を兼ね備えたガレージハウスになりました。

    <施工事例>趣味を楽しむ2人暮らしの家

     

    <あわせて読みたい>

    ブルーハウスの家づくりを詳しく紹介しています。

    >ブルーハウスの家づくり|施工事例を見る

        2階建てガレージハウスの設計ポイント

        2階建てガレージハウスの設計ポイント

        最後に、2階建てガレージハウスの設計ポイントを紹介します。

        ライフスタイルに合わせて居住スペースを決める

        ガレージを1階に組み込むことにより、1階の居住スペースは狭くなりがちになるため、生活動線を考えると1階を居住スペースにした方が利便性が高いです。

        以下のようにライフスタイルに合わせて「1階と2階のどちらを居住スペースにするか」を検討しましょう。

        • ・「高齢者がいらっしゃる」:階段のない1階を居住スペースにする
        • ・「移動距離を減らしたい」:1階を居住スペースにする
        • ・「敷地面積が少ない」:2階を居住スペースにする 
        • ・「リビングの採光性を確保したい」:2階を居住スペースにする など

        生活スタイルの変化により、利便性の高い間取りは変わるため、将来の間取り変更に対応できる間取りにしておくこともおすすめです。

        耐震性を高める

        1階にガレージがあることにより、壁や柱が少なくなるため耐震性が低下する要因になります。

        「強度の高い壁材を採用する」「柱・梁を太くする」などの耐震性を高める工夫をすると同時に、免震や制震対策も検討しましょう。

        防音性を高める

        シャッター音、エンジン音などの対策として以下のような方法があります。

        • ・防音ドアを採用する
        • ・壁や天井に防音材を追加する
        • ・壁を二重構造にする など

        適切な設備を導入する

        例えば、防犯性を高めたいのであれば、「防犯カメラ・人感センサーを取り入れる」、換気性を向上させたければ「換気扇を上下に配置する」など適材適所に設備を配置することにより、使いやすいガレージになります。

        断熱性を高める

        ガレージには断熱材を入れないことも多いですが、快適な住環境にするためには以下のような断熱対策を施すことをおすすめします。

        • ・断熱性の高いシャッターを取り入れる
        • ・ガレージの壁にも断熱材を施工する
        • ・断熱ドア、断熱窓を採用する

        まとめ

        今回は、2階建てガレージハウスのメリット・デメリットを紹介しました。

        2階建てガレージハウスには、たくさんのメリットがありますが、デメリットもあるため、設計段階で「間取りの検討」「適切な設備の導入」などをしっかりと検討しましょう。

        今回紹介した情報が、2階建てガレージハウスを検討中の方の参考になれば幸いです。

         

        豊橋市で注文住宅を手がけるブルーハウスからのメッセージ

        ブルーハウスは、豊橋市でオーダーメイドのデザインと快適性、住みやすさを両立した家づくりをしています。

        • ・デザインも性能も叶えて、長く快適に経済負担の少なく住める家をつくっています。
        • ・ブルーハウスは、高気密高断熱住宅にこだわっています。(現在HEAT20G2グレードを中心に建築。全棟気密測定(C値測定)を実施)
        • ・無垢材や塗り壁など、自然の素材を使った家づくりが得意です。
        • ・土地探しからも始められて、建てたい家や住みたい地域、住みたい環境から適した土地をお探しします。

        愛知に住む人、豊橋に住む人を家づくりで幸せにする。「人生を最高に楽しむ家」をつくることを目指して家づくりをしています。

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        ブルーハウスは2024年、豊川市に豊川モデルハウスをオープンしました。ブルーハウスの家づくりをもっと知りたい方、住み心地を体感したい方、デザインを詳しく見てみたい方は、ぜひお気軽にご来場ください。

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        ハウスジーメン 事業者番号MB2009022514

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        ハウスジーメン 事業者番号MB2009022514

        【地盤調査・保証制度】
        ジャパンホームシールド 登録番号62093