平屋の玄関前におしゃれ&使い勝手がよいカーポートを設置するコツ|メリット・デメリット、寿命なども紹介
「玄関前にカーポートがある平屋を建てたい。」とお考えの方は多いのではないでしょうか。
特に、車庫を置くスペースがない場合に、雨や紫外線から車や人を守ってくれるカーポートがあると、日々の暮らしが楽になりますよね。
ただし、平屋にカーポートを設置する際は、「デザイン」「素材」「サイズ」などさまざまな点を慎重に検討する必要があります。
今回は、平屋の玄関前におしゃれ&使い勝手がよいカーポートを設置するコツを紹介します。
<コラムのポイント>
- ・平屋にカーポートを設置するメリット・デメリットを紹介します。
- ・カーポートの設置の際は「日当たり」「素材選び」「サイズ」などに注意しましょう。
- ・平屋のカーポートをおしゃれに仕上げるコツを紹介します。
目次
平屋にカーポートを設置するメリット・デメリット
カーポートとは、屋根と支柱だけの車庫のことを指します。
ここでは、平屋にカーポートを設置するメリット・デメリットを紹介します。
平屋にカーポートを設置するメリット
平屋にカーポートを設置するメリットは、以下のとおりです。
- ・雨や雪の日でも濡れずに乗り降りができる
- ・車庫と比べ設置費用を抑えられる
- ・紫外線、汚れなどから車を守れる
- ・建ぺい率の緩和を受けられる場合がある
特に、大きな荷物がある場合に、濡れずに乗り降りできることがカーポートを設置する大きな魅力です。
また、建物を建てる際には建ぺい率の制限を受けますが、以下のような条件によりカーポートの一部を建ぺい率の計算に含めなくてもよい可能性があります。
- ・柱の間隔:2m以上
- ・天井の高さ:2.1m以上
- ・外塀のない部分が4m以上連続している
- ・地階を除く階数が1であること
※自治体によって取扱いが異なる場合があります。実際にカーポートを取り入れる際は、お住いの地域の自治体に確認してください。
平屋にカーポートを設置するデメリット
平屋にカーポートを設置するデメリットは、以下のとおりです。
- ・圧迫感を覚えることがある
- ・災害により壊れることがある
- ・スペースが狭い場合、柱が邪魔になる
特に平屋は高さが低いため、カーポートによる外構デザインの影響を受けやすい傾向があります。
カーポートのサイズやデザインによっては、圧迫感を感じることがあるため、色や素材の選定は住宅全体のバランスを考えて検討しましょう。
平屋にカーポートを設置する際の注意点
「カーポートを設置しなければよかった。」と後悔しないためには、以下の点に注意が必要です。
- ・日当たりも考慮する
- ・耐久性・耐候性を考慮した素材選びをする
- ・余裕をもたせたサイズにする
1つひとつ見ていきましょう。
日当たりも考慮する
カーポートを設置することにより、日当たりが悪くなるリスクがあります。
特に、平屋は採光を得るのが難しい傾向があるため、注意が必要です。
日当たりが悪くなる原因としては、「設置場所」と「カーポートの素材」によることが多いため、以下のような工夫をしましょう。
- ・大きな窓の正面に配置しない
- ・採光を確保したい場合には透過性のある屋根材を採用する
耐久性・耐候性を考慮した素材選びをする
カーポートは、屋根と柱だけで構成されるため、自然災害により壊れるリスクがあります。
特に、「台風が多い」「積雪がある」などお住いの地域によっては、耐久性・耐候性を考慮した素材選びをするようにしましょう。
カーポートの素材には、概ね以下のようなものがあります。
【屋根材】
種類 | 特徴 |
---|---|
ポリカーボネート | ・耐久性が高い ・衝撃に強い ・割れにくく、錆びにくい ・採光性が高い |
スチール折板 | ・積雪に強い ・無機質なデザイン |
塩化ビニール | ・耐水性が高い ・加工性に優れている ・太陽光により劣化しやすい ・割れやすい |
【梁・柱】
種類 | 特徴 |
---|---|
アルミ | ・割れにくく、錆びにくい ・劣化しにくい |
スチール | ・強度が高い ・錆びやすい |
「海に近い地域はアルミ製の柱にする」「積雪が多い地域は屋根材にスチール折板を採用する」などお住いの地域に合った素材を選ぶようにしましょう。
余裕をもたせたサイズにする
カーポートの「高さ」「幅」「奥行き」は、できるだけ余裕をもたせたサイズにすることをおすすめします。
「将来的に車を替えた場合にカーポートに入らない」「狭すぎて柱に車をぶつけてしまった」などのトラブルが起こりえるからです。
一般的なカーポートのサイズは、以下のとおりです。
種類 | 高さ(mm) | 幅(mm) | 奥行き(mm) |
---|---|---|---|
1台用 | 1,800~2,000 | 2,400~3,000 | 5,000~5,700 |
2台用 | 2,300~2,500 | 3,600~6,000 | 10,000~11,400 |
車の乗り降りをイメージして使いやすいサイズを選ぶようにしましょう。
平屋のカーポートをおしゃれに仕上げるコツ
外から見えるカーポートは、エクステリアデザインとして平屋の印象を決める要素になります。
ここでは、平屋のカーポートをおしゃれに仕上げるコツを紹介します。
建物と調和するデザインを採用する
建物と調和するデザインを採用し、トータルコディネートすることで全体的に統一感のあるおしゃれなカーポートに仕上がります。
例えば、シンプルなデザインの平屋でカーポートだけ目立つ色にすると、全体のバランスが損なわれるため注意が必要です。
適切な色を選択する
カーポートの色は、外壁や屋根の色と同系色にすることをおすすめします。
その他に、「車の色に合わせる」選択もありますが、車を買い替えたときに違和感を覚えることが想定されるため注意しましょう。
また、「木目調」「ツートンカラー」などを選択することで、全体のアクセントとなりクオリティの高い外観に仕上がります。
以下の記事でモダン平屋の外壁デザインや色選びのポイントを確認できます。
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適切な種類のカーポートを選ぶ
カーポートの種類は、以下のようなものがあります。
種類 | 特徴 |
---|---|
片側支持タイプ | ・すっきりとした印象 ・耐久性がやや劣る |
両側支持タイプ | ・安心感がある ・耐久性が高い |
後方支持タイプ | ・柱が邪魔にならない |
それぞれに特徴があるため、敷地条件や地域などを考慮して適切な種類のカーポートを選ぶようにしましょう。
屋根の形状にこだわる
カーポートの屋根の形状は、以下のような種類があります。
- ・フラット型:直線的な屋根
- ・アール型:屋根先が緩やかにカーブする形状
直線的なフラット型は、スタイリッシュな印象があり、アール型は、やわらかい印象を与えます。
平屋のイメージに合った屋根形状を選択することで、おしゃれな外観を実現できます。
平屋のカーポートについてのQ&A
最後に平屋にカーポートを設置する際によくいただく質問と回答を紹介します。
カーポートの寿命はどれくらいですか
国税庁が公開しているカーポートの耐用年数は、構造物のうち「金属造のもの」に該当するとされ、45年とされています。
ただし、税務署の確認を受け、耐用年数表の「露天式立体駐車設備」に該当するとされた場合の耐用年数は15年になります。
実際の寿命は、設置している地域や素材などにより異なりますので、一概には言えませんが、15年以上使用できるケースも多くあります。
カーポートとガレージの違いは何ですか
カーポートとガレージの違いは、以下のとおりです。
種類 | 定義 | 特徴 |
---|---|---|
カーポート | 柱と屋根で構成された駐車スペース | ・省スペースで設置可能 ・比較的費用が安価 |
ガレージ | 3方向を以上を壁で覆った駐車スペース | ・広いスペースが必要 ・独立したスペース ・防犯性が高い |
以下の記事では、平屋にガレージを設けた施工事例を確認できます。
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まとめ
今回は、平屋の玄関前におしゃれ&使い勝手がよいカーポートを設置するコツを紹介しました。
平屋にカーポートを設置する際は、「乗り降りしやすい」「耐久性が高い」など機能性も大切ですが、「屋根の形状」「色」などの選択により、デザイン性を高めることも大切です。
今回紹介した情報が、「デザイン性」と「機能性」を兼ね備えたおしゃれ&使い勝手がよい平屋のカーポートづくりの参考になれば幸いです。
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