キッチンの腰壁の高さは100~120cmが目安|実例やメリット・デメリットなども解説
対面キッチンをご検討中の方は、腰壁の高さによって、キッチンの使い勝手が違ってきますので慎重に検討しましょう。
腰壁の高さの目安は、100~120cm程度が一般的ですが、適切な高さは目的などによって異なります。
今回は、対面キッチンの腰壁の高さについて実例やメリット・デメリットなどを交えてわかりやすく解説します。
<コラムのポイント>
-
- ・キッチンの腰壁の高さの決め方をわかりやすく紹介します。
-
- ・腰壁あり対面キッチンの実例を見て、腰壁の高さを決める参考にしましょう。
- ・住宅に腰壁を取り入れるメリット・デメリットを解説します。
-
目次
キッチンの腰壁の高さは100~120cmが目安
キッチン自体の高さのことをワークトップと呼びますが、適切な高さは身長により異なります。
一般的には、身長によって以下のような高さが使い勝手がよいとされています。
- 身長150cm程度の方:80cm
- 身長170cmほどの方:90cm
キッチンの天板から腰壁までの高さは、15~30cmを目安とし、利用目的などによって適切な高さを選ぶのがポイントです。
したがって、腰壁全体の高さは概ね100~120cm程度を目安としましょう。
高い腰壁にするメリット・デメリット
キッチンの腰壁を高くするメリットは以下のとおりです。
- ・手元を隠しやすい
- ・ニッチなど収納スペースを設けるのに便利
- ・油はね・水はねを防止しやすい
- ・内装のアクセントにしやすい
完全に手元を隠したいなら、天板からの高さを25~30cm程度に設定するのがおすすめです。
しかし、高い腰壁には以下のようなデメリットもあることに注意しましょう。
- ・開放感がなくなる(圧迫感を与える)
- ・リビングの様子が見にくい
例えば、「せっかく対面キッチンにしたのに、腰壁のせいで圧迫感がある」など後悔しないように、全体のバランスを考慮して腰壁の高さを決めましょう。
低い腰壁にするメリット・デメリット
次に、低い腰壁にするメリットは以下のとおりです。
- ・開放感がある
- ・リビングを見渡せる
- ・ダイニング側からの使い勝手がよい
腰壁が低い方が、本来の対面キッチンの魅力である開放感やデザイン性を崩さないというメリットがあります。
また、腰壁が低い分、食器の受け渡しなどダイニング側からの利便性が高いので、複数人で作業することが多い方におすすめです。
一方で、以下のようなデメリットもあるので注意が必要です。
- ・油はね・水はねを防止しにくい
- ・コンセントや収納を配置しにくい
- ・手元を隠せない
天板からの高さが10cm程度の場合、料理中に手元を隠せないというデメリットがあります。
整理整頓されたキッチンにしたいのであれば、キッチン回りの収納を充実させるなど工夫しましょう。
以下の記事では、キッチンの収納のポイントなどを紹介していますのでぜひごらんください。
<あわせて読みたい>
キッチンの腰壁の高さの決め方
まず、身長の高い人がワークトップを低くすると、腰痛などの原因にもなりかねないのでメインでキッチンを使用する方の身長に合わせて決めるのがポイントです。
次に、キッチンの天板から腰壁までの高さの決め方については、以下のように優先順位を決めることが重要です。
- ・「とにかく開放感を重視したい!」:10~15cm
- ・「開放感を崩さず、手元も隠したい!」:20cm
- ・「調味料などキッチンの手元を完全に隠したい!」:25~30cm
このように、キッチンの天板からの腰壁の高さは、「開放感」を重視するのか、「手元を隠すこと」を優先するのかで変わります。
目的の優先度を明確にして、腰壁の高さを決めることで満足度の高いキッチンを実現できます。
腰壁のあるキッチンの施工事例を紹介
実際に腰壁のあるキッチンを見ることで、腰壁の高さのイメージが膨らみます。
ここでは、腰壁の高いキッチン、低いキッチンを設けた間取りの施工事例を紹介します。
モノトーンで統一された腰壁が高いキッチンの施工事例
こちらは、モノトーンで統一された腰壁が高いキッチンの施工事例です。
腰壁があることで、ダイニング側から見てもしっかりと手元を隠せます。
キッチン側から見ると、ニッチやコンセントを設けるなど実用性もあり、おしゃれで使い勝手がよいキッチンが実現しました。
腰壁がやや高めの利便性がよいキッチンの施工事例
こちらは、腰壁をやや高めにすることで利便性を高くしたキッチンの施工事例です。
キッチンの手元に調味料などを収納できるスペースを設けることで、料理効率を高めています。
開放感抜群の腰壁が低いキッチンを設けた施工事例
こちらは、開放感抜群の腰壁が低いキッチンを設けた施工事例です。
腰壁を設けてキッチンカウンターを造作しました。
天板からの立ち上げを低くすることで、腰壁ありでも開放感があるフラットに近いキッチンを実現しました。
腰壁が低いダイニング一体型のオープンキッチンの施工事例
こちらは、腰壁が低いダイニング一体型のオープンキッチンの施工事例です。
腰壁の上にカウンターを設置しダイニングテーブルとして活用することで、スペースを有効活用しました。
開放的な雰囲気が魅力的です。
カウンターキッチンについては、以下の記事でも詳しく紹介していますので、ぜひごらんください。
<あわせて読みたい>
ブルーハウスには、今回紹介しきれなかった腰壁がある対面キッチンの施工事例が他にもありますので、下記からぜひご覧ください。
腰壁のメリット・デメリット
ここまで、キッチンの腰壁の高さなどについて紹介してきましたが、キッチン以外にも腰壁を設けることもあります。
ここでは、腰壁を設けるメリット・デメリットについて解説します。
腰壁のメリット
腰壁を設けるメリットは以下のとおりです。
- ・傷や汚れの防止効果がある
- ・デザイン性が向上する
- ・防水性・消臭性が向上する
特に、日常生活の中で汚れたり傷がつきやすい床面から100cmほどの壁に腰壁を設けることで、以下のような効果があります。
- ・汚れを落としやすい
- ・傷がついた場合に腰壁だけ交換できる
また、洗面所などの水回りに防水性のあるタイル張りの腰壁を設けるなど、汚れにくくするアイデアもあります。
腰壁のデメリット
腰壁を設けるデメリットは以下のとおりです。
- ・ホコリが溜まりやすい
- ・費用がかかる
- ・圧迫感を与える場合がある
特に、腰壁は仕上がりのイメージがつきにくく、「実際に住んでみたら圧迫感があった」など後悔することもあります。
腰壁を設ける際には、デザインや腰壁の高さなどを施工会社と相談しながら慎重に検討しましょう。
腰壁の高さについてのよくある質問
最後に、腰壁の高さについてのよくある質問について紹介します。
Q腰壁を設けるおすすめの場所は?
腰壁を設けるおすすめの場所は以下のとおりです。
- ・トイレ
- ・ダイニング
- ・キッチン
- ・和室
- ・ペットが入る場所
トイレやペットが入る場所などに汚れを落としやすい素材の腰壁を取り入れると、実用性が高いです。
また、ダイニングなど単調になりがちなお部屋にデザインのアクセントとして導入するのもおすすめです。
Qキッチン以外の腰壁の高さはどれくらい?
キッチン以外の腰壁の高さは、好みによりますが、90~120cmとすることが多いです。
一般的に建築資材は90cm程度の寸法のものが多いので、腰壁を90cm程度の高さにすると、費用対効果が高く、おすすめです。
まとめ
キッチンの腰壁の高さは、以下の高さを目安とし、「開放感を重視するのか」「収納や目隠しとしての機能を優先するのか」によって立ち上げ部分の高さを選びましょう。
- ・ワークトップ:80~90cm
- ・立ち上げ部分:15~30cm
- ・腰壁全体:約100~120cm
また、キッチン以外に腰壁を設ける際には、90~120cmが一般的な目安です。
おしゃれで実用性が高い腰壁を実現するために、今回紹介した情報が参考になれば幸いです。
豊橋市で注文住宅を手がけるブルーハウスからのメッセージ
ブルーハウスは、豊橋市でオーダーメイドのデザインと快適性、住みやすさを両立した家づくりをしています。
- ・デザインも性能も叶えて、長く快適に経済負担の少なく住める家をつくっています。
- ・ブルーハウスは、高気密高断熱住宅にこだわっています。(現在HEAT20G2グレードを中心に建築。全棟気密測定(C値測定)を実施)
- ・無垢材や塗り壁など、自然の素材を使った家づくりが得意です。
- ・土地探しからも始められて、建てたい家や住みたい地域、住みたい環境から適した土地をお探しします。
愛知に住む人、豊橋に住む人を家づくりで幸せにする。「人生を最高に楽しむ家」をつくることを目指して家づくりをしています。
豊橋で暮らしを楽しむ!平屋コートハウスで体感ください
ブルーハウスは2021年、豊橋市に平屋コートハウスをオープンしました。ブルーハウスの家づくりをもっと知りたい方、住み心地を体感したい方、デザインを詳しく見てみたい方は、ぜひお気軽にご来場ください。