おしゃれな玄関土間がある住宅の間取りアイディア|玄関土間のメリット・デメリットや施工事例も紹介
日本家屋の間取りとして、古来から活用されてきた玄関土間ですが、現在の暮らしに合わせて様々な用途としても活用することができます。
また、来客者が最初に目にする玄関土間は、家の印象を表現する空間でもあります。
だからこそ、おしゃれで利便性の高い玄関土間をつくることは、ご家族が快適に暮らすことができる家づくりの重要なポイントとなります。
そこで今回は、おしゃれな玄関土間のある住宅の間取りアイデアや玄関土間のメリット・デメリットについて詳しく紹介します。
<コラムのポイント>
- ・玄関土間とは何か?玄関土間のメリット・デメリットについて紹介します。
- ・おしゃれな玄関土間の施工事例を紹介します。
- ・おしゃれな玄関土間をつくるためのアイデアを紹介します。
玄関土間とは?
玄関土間とは、玄関と居室の間にある土足で入ることができる土間スペースのことです。
屋内と屋外をつなぐ空間である玄関土間は、来客時のコミュニティスペースやご家族の趣味に使う道具などの収納スペースとして活用するなど様々な用途で利用できます。
特に、おしゃれな玄関土間をつくることができれば、来客を魅了することができるでしょう。
玄関土間のメリット・デメリット
おしゃれな玄関土間をつくるためには、玄関土間のメリット・デメリットをしっかりと把握し、デメリットに対しては対策を講じることが重要です。
まずは、玄関土間のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
玄関土間のメリットは?
玄関土間のメリットは多くありますが、ここでは下記のメリットについて紹介します。
- ・土間空間を土間収納としても利用できる
- ・来客時のコミュニケーションスペースとして利用できる
- ・作業場として活用できる
- ・開放的な空間になる
土間空間を土間収納としても利用できる
一般的に玄関土間は少し広めのスペースをとりますので、自転車などのアウトドア用品を置くスペースをとれます。
さらに、引き戸付きの土間収納を設けて、生活感があるものを隠す収納アイデアも採り入れることができます。
このように、玄関土間はご家族の趣味に使う道具の収納スペースとしても利用できるので便利です。
来客時のコミュニケーションスペースとして利用できる
玄関土間は、来客時のコミュニケーションスペースとしても利用できます。
関係性の浅い来客者であれば、家に入るのは少し気が引けるものですし、タイミングによっては来客を家の中に入れたくないときもあるでしょう。
そのような場合に、玄関土間にちょっとしたイスなどを置いておくと、来客対応を玄関で完結できるので便利です。
おしゃれな玄関土間なら、来客対応のできるカフェのような雰囲気をだすこともできます。
作業場として活用できる
アウトドア用品のメンテナンスやハンドメイドなど趣味の作業場として、玄関土間を活用することができます。
また、ペットを飼っている方は、散歩帰りの犬の足の洗い場としても活用できます。
少しくらい汚れても玄関土間なら水で洗い流すことができるので、効率的な作業スペースを確保できる点も玄関土間のメリットです。
開放的な空間になる
玄関は、圧迫感が出やすい場所ですが玄関土間は、屋外と屋内をつなぐ開放的な空間となります。
さらに、大きな窓を間取りに採り入れるなどのアイデアでより明るく、開放的な空間をつくることができるでしょう。
このような玄関土間のメリットを活かすためには、玄関の収納スペースにも工夫が必要です。
下記の記事では、玄関収納の間取りアイデアなどを紹介していますので、せひごらんください。
<あわせて読みたい>
玄関土間のデメリットは?
玄関土間にはデメリットもあります。
ここでは、下記の通り玄関土間のデメリットについて解説します。
- ・寒さ対策や湿気対策を講じる必要がある
- ・物置化しやすい
- ・玄関から居室に入る場所に段差が生じる
寒さ対策や湿気対策を講じる必要がある
まず、屋外の冷気が入ってきやすい玄関土間は、夏は涼しいけれど、冬は寒いというデメリットがあります。
次に、玄関土間は寒暖差で結露が生じやすいスペースなので、カビの発生やじめじめとした嫌な空間になりやすいので注意が必要です。
このような玄関土間のデメリットを解消するためには、設計の段階で下記のような対策を講じることがポイントです。
- ・断熱性や調湿性の高い建材を使用する
- ・採光を十分確保できる窓を設ける
- ・気密性・断熱性のある玄関ドアを採り入れる
ただし、建材の種類に関しては、一般の方ではわからない部分が多いかと思いますので、建築のプロと相談しながら進めていきましょう。
物置化しやすい
広い玄関土間は、収納スペースとしても活用できますが、使い勝手がよい分、物置化してしまうおそれもあります。
これに関しては、使い手の心づもりが重要で、日々物置化しないように整理整頓することを意識するしかありません。
このように、玄関土間が広すぎても物置化してしまうこともありますので、玄関土間の間取りを決めるときは慎重に検討しましょう。
玄関から居室に入る場所に段差が生じる
玄関土間は、玄関から居室に入る場所に段差が生じるというデメリットがあります。
玄関土間と居室スペースの敷居のことを上がり框と呼びますが、上り框が高すぎると生活が不便になることも想定されます。
しかしながら、上がり框の適切な高さには定説がなく、ライフスタイルによって異なります。
例えば、介護が必要なご家族がいらっしゃるなら、上がり框は低い方が良いです。
このように、玄関土間には、居室と土間の堺に段差が生じるというデメリットがあるので、設計の段階で段差の高さまでしっかりとこだわるようにしましょう。
おしゃれな玄関土間の施工事例を紹介
玄関土間は、家に入って最初に目にするスペースです。
だからこそ、来客の目を惹くようなおしゃれな玄関土間にしたいものです。
また、おしゃれなだけでなく、利便性の高い玄関土間にすることも、ご家族が快適に過ごすことができる家づくりのポイントです。
ここでは下記の通り、おしゃれな玄関土間の施工事例を紹介します。
- ・木材を採り入れたおしゃれな玄関土間の施工事例
- ・広くておしゃれな玄関土間の施工事例
- ・奥行きがあるおしゃれな玄関土間の施工事例
- ・間接照明がおしゃれな玄関土間の施工事例
木材を採り入れたおしゃれな玄関土間の施工事例
こちらは、縦長の玄関土間に約2畳のウォークイン型の土間収納を設けた玄関土間の施工事例です。
土間収納の外壁に木材を使用することで、シンプルな玄関ですがどこか温かみのある雰囲気があります。
ウォークイン型の土間収納の内側は、木片のボードを使用することで、おしゃれな仕上がりとなっています。
広くておしゃれな玄関土間の施工事例
こちらは、かなり広めのスペースを間取りに採り入れた玄関土間の施工事例です。
広い玄関土間は、趣味の作業スペースとしても利用できます。
収納棚におしゃれなインテリアを置くなどおしゃれで利便性も高い玄関土間となりました。
奥行きがあるおしゃれな玄関土間の施工事例
こちらは、形がいびつな土地の小さな空間を利用することで、奥行きがるおしゃれな玄関土間を実現した施工事例です。
玄関正面の壁面に造作棚を設け、靴だけでなく、インテリアを置くスペースも確保しています。
このように、小さな面積でも工夫を凝らすことでおしゃれで利便性も高い玄関土間を実現することができました。
間接照明がおしゃれな玄関土間の施工事例
こちらは、間接照明がおしゃれな玄関土間の施工事例です。
玄関廻りの壁を白で統一することで物が引き立つ空間を実現しています。
玄関土間の大きめのタイルと間接照明がおしゃれな玄関土間の収納は、扉が閉まるクローゼットタイプを採用することで、シンプルで生活感のない空間になっています。
愛知県豊橋市で注文住宅の施工実績が豊富なブルーハウスには、ここでは紹介しきれなかったおしゃれな玄関土間の施工事例が他にもたくさんありますので、ぜひごらんください。
おしゃれな玄関土間をつくるための間取りアイデアは?
ここでは下記の通り、おしゃれな玄関土間をつくるための間取りアイデアや素材選定のポイントなどを紹介します。
- ・土間の素材を工夫する
- ・採光のための窓や間接照明で温かみのある空間に
- ・玄関土間の空間を利用した収納スペースを
土間の床材を工夫する
土間の床材には、下記の通りいくつかの種類があります。
- ・コンクリート・モルタル
- ・たたき(三和土)
- ・タイル
- ・天然石
コンクリート・モルタル
コンクリートやモルタルは耐久性が高く、土間の床材として多くの住宅に採り入れられています。
しかし、コンクリート打ちっぱなしではどうしても表面が粗くなるので、掃除がしやすいように最後はモルタルで仕上げるのが一般的です。
掃除のしやすさと無機質でスタイリッシュなデザインが床材をコンクリート・モルタルで仕上げるメリットです。
たたき(三和土)
たたき(三和土)とは、赤土や石灰、にがりなどを混ぜたもので日本の伝統的な床素材です。
土の独特の風合いがあるので、日本古来の伝統的な雰囲気を出すことができます。
また、たたき(三和土)は表面が滑らかで掃除がしやすい、蓄熱性があるなどのメリットもあります。
タイル
タイルは、色や模様、大きさなどバリエーションが豊富なので、好みの玄関土間に仕上げることができるというメリットがあります。
ただし、タイル形状によっては、掃除がしにくいものもあるので、デザイン性と利便性の双方から検討することが重要です。
天然石
天然石は種類が豊富で、それぞれの天然石に独特の風合いがあるので、オリジナリティーの高い玄関土間をつくることができます。
デザイン的に高級感のある仕上がりを好む方におすすめです。
ただし、天然石にはシミがつきやすいものもあるので、使用する天然石は慎重に検討しましょう。
採光のための窓や間接照明で温かみのある空間に
屋内と屋外をつなぐ空間である玄関土間は、温かみのある空間にしたいと考えていらっしゃる方は多いでしょう。
温かみのある玄関土間にするためには、採光のための窓を設けることが最も手っ取り早いのですが、間取りによっては難しいケースもあるでしょうし、日が暮れてからの玄関土間の雰囲気も重要です。
例えば、柔らかい光りを放つという特徴がある間接照明を玄関土間に採り入れることで、玄関を開けた時に安心感のある温かい雰囲気を出すことができます。
玄関土間の空間を利用した収納スペースを
広い玄関土間は、いつでもすっきりと整頓された空間にすることで、おしゃれな玄関土間を実現できます。
玄関土間の収納スペースとして代表的なものは、シューズクロークがあります。
生活感を隠したければ、扉が付いているクローゼット型のシューズクロークがおすすめです。
また、扉はスペースを有効活用できる引き戸がよいでしょう。
土間スペースに余裕があれば、ウォークスルー型のシューズクロークを設けることで効率的な生活動線をつくることも可能です。
最後に、ウォークイン型のシューズクロークは、靴の他にも家族の趣味の道具などを収納することができるので便利です。
玄関の間取りアイデアについては、他にもたくさんあります。
下記の記事でも紹介していますので、参考にしてください。
<あわせて読みたい>
おしゃれな玄関土間についてのよくある質問
最後に、下記の通り、おしゃれな玄関土間についてのよくある質問をまとめました。
- ・土間収納のメリット・デメリットは?
- ・玄関土間に何を置く?
土間収納のメリット・デメリットは?
まず、土間収納には、下記のようなメリットがあります。
- ・玄関が整頓されるのですっきりする
- ・外で使うものを収納できる
特に、雨具や傘、アウトドア用品など外で使うものを玄関に収納できる収納力が土間収納の最大のメリットと言えるでしょう。
次に、土間収納には下記のようなデメリットがあります。
- ・居住スペースを圧迫する
- ・玄関が汚れやすくなる
便利な土間収納ですが、限られた土地面積の中で玄関にある程度のスペースを必要とするので、居住スペースの間取りを圧迫することがあります。
したがって、土間収納を設ける場合には、建築の専門家に相談しながら進めるようにしましょう。
建築のプロのアイデアで、限られた土地面積でも土間収納を設けることもできます。
土間収納の間取りアイデアや施工事例については、下記の記事でも紹介していますので、参考にしてください。
<あわせて読みたい>
玄関土間に何を置く?
玄関土間には、下記の通り、外で使うものをおくことで生活が便利になります。
- ・自転車
- ・ゴルフバッグ
- ・ベビーカー
- ・掃除道具
- ・DIYの工具類など
また、間取りに余裕があれば、イスや机を置いておくと、来客時に重宝します。
玄関土間をおしゃれにしたければ、壁面に棚を造作して、観葉植物やちょっとした小物を置くことでインテリアになります。
まとめ
玄関土間は、利便性が高いだけではなく、開放的でおしゃれな空間をつくることができます。
間取りに余裕があれば、玄関土間を採り入れてみてはいかがでしょうか。
愛知県豊橋市で注文住宅の施工実績がブルーハウスでは、おしゃれな玄関土間の間取りアイデアを提案することができます。
豊橋市で注文住宅を手がけるブルーハウスからのメッセージ
ブルーハウスは、豊橋市でオーダーメイドのデザインと快適性、住みやすさを両立した家づくりをしています。
- ・デザインも性能も叶えて、長く快適に経済負担の少なく住める家をつくっています。
- ・ブルーハウスは、高気密高断熱住宅にこだわっています。(現在HEAT20G2グレードを中心に建築。全棟気密測定(C値測定)を実施)
- ・無垢材や塗り壁など、自然の素材を使った家づくりが得意です。
- ・土地探しからも始められて、建てたい家や住みたい地域、住みたい環境から適した土地をお探しします。
愛知に住む人、豊橋に住む人を家づくりで幸せにする。「人生を最高に楽しむ家」をつくることを目指して家づくりをしています。
豊橋で暮らしを楽しむ!平屋コートハウスで体感ください
ブルーハウスは2021年、豊橋市に平屋コートハウスをオープンしました。ブルーハウスの家づくりをもっと知りたい方、住み心地を体感したい方、デザインを詳しく見てみたい方は、ぜひお気軽にご来場ください。