収納の多い平屋の間取りアイデア|収納で後悔しない家づくりのポイントを解説
幅広い世代に人気がある平屋住宅ですが、平屋を建てる際には収納スペースを確保することが重要なポイントです。
実際に平屋を建てたあとに、「収納が少なくて、家族の服や物の置き場がない・・」と後悔しないように設計の段階で収納の多い平屋の間取りを意識しましょう。
そこで、今回は収納の多い平屋の間取りアイデアや収納で後悔しない家づくりのポイントなどを紹介します。
<コラムのポイント>
- ・平屋の収納不足で後悔しないポイントを失敗例を含めて詳しく解説します。
- ・小さな平屋でも収納スペースを確保する間取りアイデアを紹介します。
- ・収納スペースを確保するための平屋の間取りアイデアの実例を紹介します。
平屋の収納不足で後悔しないためのポイント
ここでは、平屋の収納の失敗例を踏まえながら、平屋の収納スペースを確保する間取りのポイントについて紹介します。
平屋の収納の失敗例
まずは、平屋の収納でどのような失敗例があるのかを把握することが重要です。
平屋の収納の失敗例を大きく分けると、下記のようなパターンに分けることができますので、それぞれ見ていきましょう。
・収納スペースを設けなかった
・収納スペースが使いづらい
収納スペースを設けなかった
平屋の収納の失敗例として、「部屋の間取りの広さを優先した結果、収納スペースを設けなかった」というパターンがあります。
確かに、限られた土地面積の中で、居住スペースを優先したいと考えるのは当然ですが、部屋の間取りの広さを優先したことで、
・風呂場に収納がない
・家族の服や物の置き場がない
など結果として住みにくい家になってしまうこともあります。
したがって、平屋の間取りを検討する際は、「家族にとってどれくらいの収納スペースが必要なのか」を検証し、必要な収納スペースを確保することが重要です。
収納スペースが使いづらい
平屋の収納失敗例として、「収納スペースが思ったよりも使いづらい」というパターンもあります。
例えば、
・収納スペースのドアを開けると通路が塞がって邪魔になる
・床下収納を設けたけれど、まったく使う機会がない
など、収納スペースを設けても、思ったよりも使いづらくて後悔することもあります。
したがって、収納スペースは、しっかりと配置や使い勝手を考えて計画することが大切です。
平屋の収納スペースを確保するポイント|収納計画を立てる
平屋の収納スペースを確保することで、「いつもすっきりとしていて生活感のない平屋暮らし」を実現することができるでしょう。
また、生活動線を意識した使い勝手のよい収納スペースを設けることも重要です。
平屋の理想的な収納スペースを確保するためには、設計の段階で「収納計画」を立てることがポイントです。
収納計画とは
収納計画とは、家族構成や将来設計などに基づき、設計の段階で理想的なライフスタイルを実現するために収納スペースのプランニングをすることを指します。
簡単に言えば、「どこに何を収納するのか」「どれくらいの収納スペースが必要なのか」を事前に考えておくということですね。
収納計画の立て方とは
収納計画の立てる場合には、まず第一に、「どれくらいの収納スペースが必要なのか」という点について検討する必要があります。
収納スペースを検討する際に、収納率という用語がよく聞かれますね。
収納率とは、住宅の延床面積に対して収納スペースの割合のことを指し、平屋の建築に必要な収納率は、家族構成やライフスタイルによって異なります。
したがって、平屋の間取りを検討する際には、「家族が快適に暮らすために収納率がどの程度必要なのか」を検討するようにしましょう。
次に、「どこに何を収納するのか」という点についても重要です。
特に、収納スペースの配置については、生活動線を意識した間取りを考えることがポイントです。
生活動線には、「家事動線」「洗濯動線」「帰宅動線」「来客動線」がありますが、このような動線を考えて、無駄な動作を減らすことができるような配置を考えることで生活動線がよい間取りを実現することができるでしょう。
また、収納スペースの配置については、デッドスペースを活用するなど間取りを工夫することで限られた土地面積でも十分な収納スペースを確保することが可能です。
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小さな平屋でも収納スペースを確保する間取りアイデア
平屋で収納スペースを確保するためには、広い土地が必要です。
しかしながら、現実的には限られた土地面積の中で、収納スペースを考えることが多いでしょう。
ただし、平屋の間取りを工夫することで、限られた土地面積でも十分な収納スペースを確保することができます。
ここでは、小さな平屋でも十分な収納スペースを確保する間取りのアイデアについて紹介します。
玄関収納の間取りアイディア
訪れる人が最初に目にする玄関が乱雑になっていると、おしゃれな住宅でも魅力が半減します。
だからこそ、「家の顔」でもある玄関の収納にはこだわりたいものです。
例えば、下記のように、玄関に土間収納を設けるというアイデアで、綺麗ですっきりとした空間をつくることができますので、参考にしてください。
壁面タイプの土間収納を設ける
綺麗ですっきりとした空間をつくりたいのであれば、壁面タイプの土間収納がおすすめです。
玄関に使える床面積が限られている場合には重宝しますが、デメリットとして圧迫感が出ることがあるので、色づかいや素材にこだわりたいですね。
ウォークインタイプの土間収納を設ける
玄関土間にある程度の広さがあれば、ウォークインタイプの土間収納を間取りに採り入れることで、開放感のある玄関をつくることができます。
ウォークインタイプの土間収納は、ベビーカーや趣味の自転車などの出し入れもスムーズに行うことができるので便利です。
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リビング収納の間取りアイデア
開放感のあるリビングは、平屋の特徴ですから、できるだけ収納スペースはとりたくないと思うかもしれません。
しかしながら、リビングに収納スペースがないと、結局のところ物が乱雑し、せっかくの広いリビングも雑然としたものになります。
下記のようなアイデアで開放感のある空間を維持しながらも、リビングに十分な収納スペースをとることができます。
スキップフロアを利用する
スキップフロアとは、建築物の床の高さをずらして1つの階層に複数の高さのフロアが設けられた間取りのことで、平屋の間取りにも採用される手法です。
スキップフロア自体を収納スペースとして利用することもできますし、床下スペースを収納スペースとして有効活用することも可能です。
ファミリークローゼットを設ける
ファミリークローゼットは、家族で共有できるクローゼットのことです。
リビング又はリビングの近くにファミリークローゼットを設け、リビングと繋がるような間取りにすることで家族が共有できる収納スペースを確保することができるでしょう。
ロフトを設ける
平屋の間取りにロフトを採用することで、デッドスペースを活用することができます。
ロフトを収納スペースとして利用する際には、下記の点に注意しましょう。
・ロフトスペースは、高温多湿になりやすいので防カビ・防虫対策を講じる
・ロフトスペースには、大きいものや重いものは置かない
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キッチン収納の間取りアイデア
キッチンに十分な収納スペースを確保することで、使い勝手がよくすっきりと整理されたキッチンとなります。
家事動線を考えながら、収納スペースの配置を検討しましょう。
キッチンの間取りアイデアは下記の通りです。
パントリーを設置する
パントリーとは、食料品や食器などを収納するための小部屋のような空間のことです。
そして、パントリーの間取りは、出入り口が2つある「ウォークスルーパントリー」出入り口が1つの「ウォークインパントリー」キッチンの背面に設置される「壁付けパントリー」があります。
家事動線を重視するなら、回遊性が高いウォークスルーパントリーを間取りに採り入れると、家事が楽になります。
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収納スペースを確保するための平屋の間取りアイデアの実例
ここでは、収納スペースを確保した平屋の間取りアイデアの実例を下記の通り、紹介します。
・延床面積29坪で実現した究極の平屋の収納アイディア実例
・回遊動線のある家事楽な平屋の収納アイデア実例
延床面積29坪で実現した究極の平屋の収納アイディア実例
キッチン収納は、背面収納で扉で隠すタイプになっていて中には電子レンジや食器を収納することができます。
生活感を出したくない方にはおすすめの収納アイデアです。
リビングにもたっぷりと引き戸の収納スペースがあり、ダイニング収納とリビング収納を分けることもできます。
脱衣室からすぐの場所に5.5帖のファミリークローゼットがあり、十分な収納スペースを確保しています。
また、寝室と繋がっていて、回遊動線がよい間取りとなっています。
ここでは紹介しきれませんでしたが、こちらの平屋の建築実例は、他にもまだまだたくさんありますので、下記からご確認ください。
回遊動線のある家事楽な平屋の収納アイデア実例
玄関に土間収納を採用しています。
土間収納は、1.5帖でそこまで大きな空間ではありませんが、備え付けの棚の下にもベビーカーを置くことができる十分な収納スペースがあります。
脱衣室は、2帖の洗濯機と収納があるだけのコンパクトな間取りですが、造作で棚を設置することで収納スペースを確保しています。
玄関からリビングを通らず、直接パントリーに行くことができる動線となっています。
こちらの平屋には、他にも家事動線をよくするための間取りのアイデアがたくさんあります。
下記から、他の建築実例を確認することができますので、ぜひ、ごらんになってください。
平屋の収納に関するよくある質問
最後に、平屋の収納に関するよくある質問を下記の通り、まとめましたのでそれぞれ、見ていきましょう。
Q平屋の収納率はどれくらいですか?
平屋の収納率は、概ね10%~15%あれば満足度が高いと言われていますが、家族構成やライフスタイルによってそれぞれ異なります。
例えば、夫婦2人暮らしと家族4人暮らしでは同じ平屋でも収納に必要なスペースは違ってきますし、趣味が多いご家族であれば、収納スペースを多くとる必要があります。
このように、平屋に必要な収納スペースは家族構成やライフスタイルによって違いますので、平屋の建築を検討する際には、収納率よりも「家族全体でどの程度収納したいものがあるのか」という点を重視するようにしましょう。
Q平屋で小屋裏収納をつくりたいのですが、制限はありますか?
結論から言えば、ロフト(小屋裏物置等)を床面積に算入しないためには制限があります。
愛知県では、平屋のロフト(小屋裏物置等)を階にみなさず床面積に含まない条件として、下記の通り定めています。
・ロフトとロフトへの階段部分の水平投影面積(真上から見た時の面積)が、ロフトのある階の2分の1以下であること
・ロフト部分の最高の内法高さ(ロフトの床から天井までの部材の内側から内側までの距離)が1.4m以内であること
引用元;愛知県建築基準法関係例規集「平成29年版」「面積、高さ及び階数の算定(小屋裏物置1)」
このように、愛知県では、平屋のロフト(小屋裏物置等)を床面積に含まない条件として、高さの制限がありますので、注意しましょう。
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まとめ
平屋の収納で後悔しないポイントや平屋の間取りアイデアのポイントや実例を紹介しました。
平屋の家づくりは、限られたスペースの中で家族全員分の収納スペースを確保する必要がありますが、様々な間取りのアイデアを採り入れることで、収納スペースをたっぷりと確保することができます。
また、平屋の収納で後悔しないためにも、生活動線などを考慮した収納計画を立てることも重要です。
家族全員が快適に過ごせる平屋にするためにも、設計段階から収納スペースを確保するように、専門家と相談しながら、平屋の間取りを計画するようにしましょう。
愛知で平屋の施工実績がブルーハウスでは、平屋の収納についての間取りアイデアを提案することができます。
豊橋市で注文住宅を手がけるブルーハウスからのメッセージ
ブルーハウスは、豊橋市でオーダーメイドのデザインと快適性、住みやすさを両立した家づくりをしています。
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- ・無垢材や塗り壁など、自然の素材を使った家づくりが得意です。
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愛知に住む人、豊橋に住む人を家づくりで幸せにする。「人生を最高に楽しむ家」をつくることを目指して家づくりをしています。
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ブルーハウスは2021年、豊橋市に平屋コートハウスをオープンしました。ブルーハウスの家づくりをもっと知りたい方、住み心地を体感したい方、デザインを詳しく見てみたい方は、ぜひお気軽にご来場ください。