老後(シニア世代)に平屋がおすすめ!メリットとおすすめの間取りを紹介
上層階を設けない平屋は、老後世帯の住処として適した構造です。階段移動がほとんどなく、生活動線をコンパクトにまとめられる平屋であれば、体が衰えても安全で快適に暮らせます。
夫婦で生活するときには、互いに目の行き届くところで生活ができるので、コミュニケーションが増えますし、安心です。
今回の記事では「老後生活で平屋を選ぶメリットや、適切な広さの目安、そして老後向けの平屋に適切な間取り」ついて紹介します。老後に向けた自宅を検討している人は、ぜひ参考にして平屋の購入や建設を検討してみてください。
<コラムのポイント>
・老後生活に平屋を選択するメリットがわかります。
・老後生活を快適に送るうえでの平屋の坪数の目安を紹介します。
・老後生活に適した間取り選びについても紹介します。
目次
老後(シニア世代)夫婦が平屋に住む6つのメリット
老後生活において平屋に住むメリットは多数あり、次の6点が考えられます。
- (1)階段移動がなくなりケガのリスクが下がる
- (2)日々の手入れがしやすい
- (3)生活しやすい
- (4)夫婦のコミュニケーションが取りやすい
- (5)修繕費用やバリアフリーリフォームが安くおさまる
それぞれのポイントについて紹介していきます。
(1)階段移動がなくなりケガのリスクが下がる
平屋は室内での階段移動がなくなるため、ケガのリスクを減らすことができます。平屋とは上層階が存在しない作りを意味するため、多層階の住宅と比べて階段の場所が大幅に減少します。
体が衰える老後生活において、階段移動はケガを引き起こす大きなリスク要因です。
家族が多い頃は、住人それぞれが快適に暮らすため、多層階の住宅が必要でしたが、老後の夫婦暮らしとなれば広いスペースは必要ありません。平屋で階段を減らし、ケガのリスクを減らした住宅の方が老後生活には適しているといえるでしょう。
(2)日々の手入れがしやすい
平屋にすることで、欠かすことができない日々の住宅のメンテナンスがしやすくなります。住宅に住んでいる限りは、清潔で快適な生活を継続するために、自宅の手入れを欠かすことはできません。
室内や家の周りの清掃、細かい補修や、電灯などの消耗品の交換などが日常的に発生します。老後になると、日々これらの作業をこなすのも負担になるでしょう。
せめて平屋であれば、二階のメンテナンスがない分、住宅のお手入れの負担が軽減します。
(3)生活しやすい
老後になると、住宅が広かったり、多層会だったりすると、室内を移動するだけでも億劫になります。次第に移動するのを嫌って、自宅の一部分で時間のほとんどを過ごすようになるでしょう。
それならば、コンパクトな平屋に住んで、生活する上で必要な要素を身の回りに集めた方が、生活がしやすくなります。生活動線をコンパクトにすることで、体が衰えても快適な老後生活を送れるでしょう。
(4)夫婦のコミュニケーションが取りやすい
平屋なら夫婦そろって同じフロアに生活することになるので、コミュニケーションを取りやすくなります。物理的に近い距離で時間を過ごすことになるので、自然と夫婦の会話の機会が増えるでしょう。
互いに目の届くところにいるので、手伝ってほしいとき、事故など何か問題が発生したときなども、すぐに相手を呼べて安心です。縁側やウッドデッキなどを配置するなどして、夫婦で落ち着いた時間を過ごす空間を配置することもできます。
また、夫婦二人だけであれば、広さ次第では平屋でそれぞれの居室を確保することも可能です。趣味やプライベートの空間を確保しつつ、適度な距離を保って生活していくうえでも平屋は適しています。
(5)修繕費用やバリアフリーリフォームが安くおさまる
平屋の方が修繕やリフォーム費用が安く済む傾向にあるため、老後生活におけるお財布にも優しいといえます。長寿の日本においては、老後生活といっても期間が数十年に及ぶ可能性があります。
そうなれば、住宅は経年劣化して、大きな修繕が必要になる場合もあるでしょう。また、一般に老後とは65歳から始まりますが、60代と80代やそれ以上では体の衰え方は全く違います。
さらに歳を重ねたときにバリアフリー工事などが必要になる可能性も無視できません。このような大きな修繕やリフォームの際は、コンパクトな平屋の方が安く住む傾向にあります。多層階の住宅で発生する、足場の組み上げや上層階への建材や荷物の運搬などが不要になるからです。
老後(シニア世代)の平屋は何坪が目安?
老後生活を送るうえでは、快適な生活が送れる程度にコンパクトな平屋住宅が適しています。若いうちは敷地面積や予算が許す限り広い住宅を希望する人が多いですが、これは老後生活には適していません。
体が衰え、室内でも移動が億劫になる老後においては、日々の生活での移動が少なく住む、コンパクトな住宅の方が快適に生活できます。厚生労働省の住生活基本計画における居住面積水準によると、二人暮らしで快適に暮らしていくための専有面積の目安は、都市部で50平米、一般で75平米となります。
坪数に直すと、都市部が約15坪、郊外が23坪です。これを踏まえると、次のような広さが一つの目安となります。
- ・15坪:夫婦二人で快適に暮らすために最低限確保したい水準
- ・20~25坪:趣味に個室が必要、来客用のスペースを確保するときに必要な水準
- ・30坪~:孫や子供世帯など来客が頻繁にあり、充分なスペースを確保したいときの水準
自分たちの生活環境を振り返って、適度な広さの自宅に住みましょう。
老後(シニア世代)向け平屋の間取りとは?
老後夫婦が生活する上での、広さごとの間取りの目安は次の通りとなります。
- ・15坪:1LDK~2DK
- ・20~25坪:2LDK~3LDK
- ・30坪~:3LDK
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
なお、平屋の間取り決めには、こちらの記事も合わせて参考にしてください。
▶関連コラム:平屋で憧れの新築暮らしを叶える|ローコストで建てる快適な間取り
15坪の場合|コンパクトな間取りで夫婦で快適な生活を
15坪の場合は、部屋が二つ程度にとどめることで、快適な生活ができます。基本的な間取りとしては、普段生活するリビングと、寝室や趣味に使用する部屋を設けた1LDKがちょうどよいでしょう。
もし夫婦それぞれの個室を確保しておきたいなら、居室二つとダイニングキッチンの2LDKという選択もあります。ただし、この場合は食事をともに取ることなどを想定して、ダイニングは広めに確保しておくのがおすすめです。
また縁側など夫婦二人で過ごす空間を設ける工夫をすると、部屋が別々でも適度なコミュニケーションを取ることができます。
20~25坪の場合|客間を確保するかどうかが判断ポイント
20~25坪なら、少なくとも2LDKのスペースを確保することはできるでしょう。
少しリビングが狭くてもよいなら3LDKの選択も可能です。基本的には次のような考え方をもとに部屋数を選択することになります。
客室が必要 | 客室は不要 | |
二人それぞれの居室が必要 | 3LDK | 2LDK |
二人それぞれの居室は不要 | 2LDK | 2LDK |
これはあくまで基本的な考え方です。
たとえば二人共通の趣味にスペースが必要な場合は、趣味のためだけに使う部屋が一つ必要なる可能性もあります。夫婦二人の生活スタイルや、来客頻度などを踏まえて、最適な間取りを選択してください。
30坪以上の場合|ベースは3LDKもある程度自由にデザイン可能
30坪を超える場合は基本的な間取りは3LDKをベースに考えることになります。二人の居室+来客用とするか、寝室+書斎(もしくは趣味の部屋)+来客用とするなど、来客用の部屋を確保したとしても部屋使いの選択肢は豊富です。
もちろん必ずしも3LDKに固執する必要はなく、あえて部屋を減らしてリビングを広くするなどのデザインも考えられます。
また、ドライブやアウトドアが趣味であれば、ガレージや倉庫のスペースを広く取るなどのアイデアもあるでしょう。ブルーハウスでは30坪の平屋について下記のような施工事例があるので、合わせて参考にしてください。
まとめ|平屋暮らしで老後(シニア世代)の快適で安全な生活を手に入れよう
老後生活を快適に送るうえで、平屋は有効な選択の一つとなります。
上下移動をなくし、スペースをコンパクトにすることで普段の移動を減らし、負担なく生活ができます。また、階段移動にともなうケガのリスクを抑えられるのもメリットです。
老後生活を快適に過ごすためには、15~30坪位を目安に、あとはそれぞれの趣味や暮らしぶり、来客頻度などをもとに検討してください。もちろん、予算を考慮することも大切です。
夫婦だけのオリジナルの平屋をデザインしたいなら、ぜひ一度ブルーハウスまでお問い合わせください。それぞれのニーズをもとに、最適な住処をデザインさせていただきます。
豊橋市で注文住宅を手がけるブルーハウスからのメッセージ
ブルーハウスは、豊橋市でオーダーメイドのデザインと快適性、住みやすさを両立した家づくりをしています。
- ・デザインも性能も叶えて、長く快適に経済負担の少なく住める家をつくっています。
- ・ブルーハウスは、高気密高断熱住宅にこだわっています。(現在HEAT20G2グレードを中心に建築。全棟気密測定(C値測定)を実施)
- ・無垢材や塗り壁など、自然の素材を使った家づくりが得意です。
- ・土地探しからも始められて、建てたい家や住みたい地域、住みたい環境から適した土地をお探しします。
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