「見せる収納」を採用したキッチン実例を紹介|ほこり対策や使い勝手も考える
調理家電や食器類がきれいに並べられたキッチン収納。
デザイン性の高いインテリアと並んでいると、普通の調理器具でさえもおしゃれに見えますよね。
キッチン収納は、扉の中にものを隠すのではなく、あえて見せるという方法を選んでもいいでしょう。
ただし、見せる収納はおしゃれに見える反面、使い勝手や衛生面に不安を感じるという意見もあります。
今回は「見せるキッチン収納」の事例を紹介し、ほこり対策や使いやすさについて考えます。
<コラムのポイント>
- ・見せる収納はキッチンをおしゃれに演出することができます。
- ・オープンタイプの収納はほこりが被りやすいので対策が必要です。
- ・使い勝手もデザイン性も高いキッチンの見せる収納を採用しましょう。
キッチンに取り入れた「見せる収納」のアイディア実例
実例① 木製カウンターがおしゃれな見せるキッチン収納
カップボードの天板と壁付けの飾り棚を、ナチュラルカラーの木製カウンターで統一した事例です。
収納に飾るインテリアは、カウンターの色に合う緑や黄色で統一しました。
カップボードの右にあるパントリーもオープンタイプを選択。
見栄えの良いものは見せて収納し、生活感のあるものはカゴなどに隠せば、パントリーに扉は必要ありません。
実例② 食器と調味料を見せたカフェのようなキッチン
シンク上に長い棚を2段取り付けました。
キッチンから手の届く位置の棚には良く使う食器を収納。
上の段やキッチンからはみ出した棚には、使用頻度の低いものやインテリアを置いています。
シンクとコンロの間には、調味料類を置いて見せる収納に。
毎回引き出しを開けて調味料を取り出す手間が無くなるため便利です。
ワークトップが広々としているため、調味料が出ていても調理の邪魔になりません。
実例③ アクセントの壁に施工された3段のオープンラック
カップボードの上をアクセントの壁にして、3段のオープン収納を取り付けました。
棚はカップボードの色と合わせ、支えは内装アクセントと同色のアイアンにしています。
棚単体のデザインだけでなく、部屋全体のバランスを意識して選んだ「見せる収納」です。
実例④ キッチンカウンターを見せる収納に
キッチン周りの腰壁を活かして奥行きのあるカウンターを付けました。
安定性のあるカウンターには、グラス類を置いて見せる収納に。
LDKどこからでもサッと取ることができるため使い勝手が良いです。
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実例⑤ グラスを吊りさげて収納したバーのようなキッチン
キッチンの上に、グラスを吊り下げて見せる収納にしました。
ワイングラスをあえて見せることで、おしゃれなバーやレストランのような雰囲気のキッチンに仕上がります。
グラスは下向きなので、ほこりが溜まりにくく衛生的です。
実例⑥ 有孔ボードを活用した掛ける収納
多数の穴が開いた「有孔ボード」を活用した見せる収納です。
穴にフックなどを取り付けることで、いろいろな調理器具をかけて収納することができます。
ものを重ねて収納しなくていいため使い勝手が良いです。
オリジナル性が高いため、他の家と違った収納方法にしたい方におすすめでしょう。
実例⑦ 壁付けキッチンならレンジフード上も見せる収納になる
レンジフードの形状によっては、上にものを置くことができます。
壁付けキッチンならリビング・ダイニング側からも見えるため、見せる収納として活用できます。
こちらの事例のようにコーヒーや紅茶の缶などを置いてもおしゃれです。
見せる収納のほこり対策はどうする?
見せる収納のデメリットはほこりが溜まりやすいという点です。
扉付きの収納ならほこりが溜まりませんが、オープンラックやカウンターではほこりを完全に防ぐことができません。
ただし、対策することでほこりが溜まりにくくすることは可能です。
衛生面が気になるものは下段の棚に
ほこりは空気中を浮遊していて、段々と下に降りてきます。
そのため、複数段の棚がある場合は、1番上の棚がほこりが最も溜まりやすいです。
衛生面が気になる食器などは、なるべく下段に収納するようにしましょう。
上段の棚が降ってくるほこりを防いでくれるため、下段はほこりが溜まりにくくなります。
ガラス扉の収納を採用する
食器を見せたいがほこりは溜めたくないなら、ガラス扉の収納を採用しましょう。
透明ガラスなら、中が良く見えるためオープンタイプの収納と近い見え方になります。
おしゃれな布をかけて対策する
ほこりを防ぎたいなら、食器類にや布を掛ける方法もおすすめです。
見栄えがあまり良くない食器なら、布を掛けた方がすっきりとして見えるケースもありますよね。
お気に入りの柄や色の布を選んで、見せる収納をおしゃれに仕上げましょう。
グラスは下向き、食器は縦向きなど置き方にこだわる
グラスや食器の向きに注意して収納することで、ほこりが気になりにくくなります。
グラスなら下向き、食器は縦向きや伏せておくと、飲み物や料理を入れる面にほこりが溜まりません。
使い勝手が良くおしゃれな「見せる収納」を作るポイント
「見せる収納」を作るときのポイントを紹介します。
使用頻度が多いものは手の届く高さに置く
複数段の収納棚を壁に付けるときは、使用頻度によって置くものを選ぶことが大切です。
こちらの事例は2段のオープンラックを採用した見せる収納です。
上段にはインテリアを飾り、下段には普段使う食品や調理器具を置いています。
取り出しにくい高さの棚はものを落とす危険性がありますし、掃除もしにくいですよね。
よく使うものは簡単に取れる位置に収納できるように、棚の高さを考えましょう。
奥行きが浅い棚はものが落ちる可能性があるため対策が必要
奥行きが浅い棚は圧迫感が無くスタイリッシュですが、地震などの際にものが落下しやすいです。
グラスなどが落ちると、割れてしまいますしケガをする危険性もあります。
奥行きの浅い棚をつける場合は、落下しても安全な軽量のものを置きましょう。
こちらの家はカップボード上に奥行きの浅い棚を付けて、アートを飾っています。
軽量ですし落下して壊れる危険性も低いです。
グラスなどを置きたいなら、落下防止付きのバーがついた棚がおすすめです。
こちらのオープンラックは、棚上に細いアイアンバーがついています。
地震などがあったときに、ものを支えてくれるため安心です。
水が跳ねる場所なら素材選びは慎重に
シンク周りなどの水が跳ねる場所に見せる収納をつけるなら、お手入れをしやすい素材を選びましょう。
木製棚がいつも濡れている状態になっていると、カビの原因になります。
炊飯器などの蒸気が出る家電の上に棚を施工する場合も注意が必要です。
他にも、コンロ周りに採用するなら、不燃性で油汚れが落としやすい素材がおすすめです。
採用する場所に適した収納棚を選んでくださいね。
壁に付けた棚が作業台の影にならないように注意する
壁に付けた見せる収納が邪魔になって、作業台に影ができてしまうことがあります。
暗い作業台は調理がしにくいため、注意しなければなりません。
具体的な事例で確認してみましょう。
ブラケットライトがシンクとワークトップを照らすキッチンです。
照明とワークトップの間に遮るものが無いため、手元が明るく照らされていますよね。
しかし、ブラケットライトの下の壁に棚を取り付けてしまうと、影ができて手元が暗くなってしまいます。
打合せ時に意外と気づきにくいため、生活のイメージを膨らませることが大切です。
生活感が出そうなものは扉やカゴで隠す
生活感が出そうなものを見える収納に置いてしまうと、見栄えしないキッチンになってしまいます。
おしゃれなものは見える位置に置いて、そうでないものは隠して収納しましょう。
こちらは、オープンな棚とキャビネットを組み合わせた収納です。
調理器具や食材は扉付きのキャビネットに隠すことで、すっきりとしたキッチンに仕上がります。
また、生活感が出そうなものはカゴを活用する方法もおすすめです。
家電やインテリアは見せて、調理雑貨はカゴの中に隠しています。
カゴならデザインや大きさのバリエーションが豊富なので、キッチンに合ったものを選ぶことが可能です。
収納だけでなく家電・インテリアにも統一感を出すとおしゃれ
見せる収納を採用するなら、棚のデザイン性だけでなく家電やインテリアにもこだわりましょう。
こちらは家電やインテリアを黒でまとめた事例です。
キッチン周りの壁は明るめのグレーなので、黒の家電や木目のカップボードが映えておしゃれです。
新築時は家電を買い替える方も多いと思います。
機能性はもちろん、色やデザインにこだわって家電を選んでおしゃれなキッチンに仕上げましょう。
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まとめ
キッチンはさまざまな調理家電や食器がありますよね。
すべてを隠せばすっきりしますが、あえて見せることでオリジナリティ溢れるキッチンを作ることができます。
棚の種類や大きさを考えながら、使い勝手がよくておしゃれな「見せる収納」を採用してみてくださいね。
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