平屋で広いリビングを作りたい|平屋の20~30畳のLDK間取り実例
平屋といえば開放感のあるワンフロアのLDKをイメージする人も多いのではないでしょうか。20畳、30畳の広いリビングダイニングはゆとりのある暮らしができて家族のプライベートも適度に確保できる間取りです。
今回は平屋で個室も確保しながら広いLDKを実現する方法やLDKの広さ別、部屋数別の適した延べ床面積を解説します。間取りやプランづくりの参考にしてくださいね。
目次
■平屋におけるリビングの役割
■LDKの広さ別!平屋の延べ床面積・間取りシミュレーション
・LDK30畳の場合
・LDK20畳の場合
■平屋で快適な広いリビングをつくる間取りのコツ
・家具の配置で広さ・狭さが変わる
・リビングに採光を十分に取る
・吹き抜けリビング(勾配天井)でもっと広々大空間に
・平屋のリビングにロフトは便利?
・リビングは窓の配置も重要
■20~30畳で快適LDKを実現した平屋の施工事例
■まとめ
■平屋におけるリビングの役割
~家の中心、みんなの拠点、集まる場所~
平屋にとってリビングは、家全体の中心となる場所です。上下階に分かれて個室がある2階建てよりも気軽に集まりやすいことや、リビングにいても家族がどこにいるのか把握しやすいことが特徴です。
平屋ではリビングを広くしたり多機能な間取りにしたりして、家族みんなで多くの時間をリビングで過ごすという人もたくさんいます。
一戸建てでLDKに必要な面積は、3~4人家族でおよそ15畳程度が目安です。ダイニングテーブルとチェア、テレビ、ソファやパソコンコーナーなどを確保できる広さです。
ただし、15畳はあくまで最低限欲しい広さで、
- ・動線に余裕のあるゆったりしたリビングにしたい場合
- ・大きめのソファーやテーブル、こだわりの家具を置きたい
- ・ライブラリー(読書コーナー)や広めのワークスペースを作りたい
など、リビングを充実させるなら、3~4人家族ならLDK全体で20畳以上は確保したいところです。
実際に平屋で20畳や30畳のLDKをつくる場合、家全体の延べ床面積はどれくらい必要なのか、間取りのシミュレーション事例を紹介します。
■LDKの広さ別!平屋の延べ床面積・間取りシミュレーション
・LDK30畳の場合
30畳を約15坪として、間取り別にどれくらいの延べ床面積になるか計算してみます。
2LDK平屋の場合、30畳のLDKと8畳の寝室、6畳の個室が1つずつなら28~30坪の延べ床面積が目安になります。
同じく、
3LDKの場合は個室が8畳×1部屋、6畳×2部屋とすると32~35坪が目安、
4LDKの場合は個室が8畳×1部屋、6畳×3部屋とすると36~40坪が目安の広さになります。
・LDK20畳の場合
同じく、20畳を約10坪として、LDKを20畳確保する場合の間取り別の延べ床面積をシミュレーションします。
2LDKの場合は25~28坪(20畳のLDKと8畳の寝室、6畳の個室が1部屋ずつ)、
3LDKの場合は28~30坪(20畳のLDKと8畳の寝室×1部屋、6畳の個室×2部屋)、
4LDKの場合は31~35坪(20畳のLDKを8畳の寝室×1部屋、6畳の個室×3部屋)
が延べ床面積の目安になります。
※今回のシミュレーションはトイレ、浴室、玄関などは標準的な大きさのものを使用し、収納は個室に各1畳ずつ、シューズクロークとパントリーを1.5畳ずつ確保したシミュレーションになります。また、廊下は計算に含めていませんので、あくまで目安として参考にしてみてください。
■平屋で快適な広いリビングをつくる間取りのコツ
次に、実際に平屋の間取りを決めるときに役立つ、広くて快適なリビングを実現するコツをまとめてみます。
・家具の配置で広さ・狭さが変わる

省スペースな円形のダイニングテーブルを採用
LDKを広くしたはずなのに、実際に暮らし始めるとなんだか窮屈…という体験談もお聞きします。間取り図上では十分に見えたのに住むと狭くなる原因は、家具のサイズや収納の配置の見込み不足が原因のケースが良くあります。
間取り図にはダイニングセットやリビングソファ、テーブルなどが書き込まれています。間取り図は、家具や収納のサイズは実際に自分たちが使っているサイズなのか、また収納は足りるのかなどを具体的に見ることが大切です。
・リビングに採光を十分に取る
せっかく広いリビングをつくるなら、明るさや風通しなど環境も快適にしたいですよね。
平屋のリビングを明るく快適にするには、
- ・日当たりの良い方角に掃き出し窓など大きめの窓を設置する
- ・LDKを囲む中庭やデッキスペースを設ける
- ・勾配天井にして天窓やハイサイドライトを設置する
などの方法があります。間取りに応じて最適な方法で明るさや風通しを確保しましょう。
・吹き抜けリビング(勾配天井)でもっと広々大空間に
LDKの上部を、屋根勾配を活かした吹き抜けにする間取りもおすすめです。LDKを広く取る場合は、勾配天井にすることでさらに広さを感じられます。照明やシーリングファン、見せ梁などインテリア、内装にもこだわれば、ホテルや店舗のような高級感のあるLDKに仕上がりますよ。
・平屋のリビングにロフトは便利?
最近では平屋のLDKから直接ロフトに上がれる間取りも人気が高まっています。リビング収納として便利なのはもちろん、ロフトによってLDK部分の天井が高くなるので開放感のある間取りになります。ロフトをお子さまの遊び場として使う場合は、リビングやキッチンからロフトの様子が分かるのもメリットです。
関連コラム:平屋にロフトをつくる際のメリットとデメリット、留意点
・リビングは窓の配置も重要
LDKの大きな窓は開放感があり光を多く取り込めるメリットがありますが、外からリビングの様子が丸見えになると落ち着いて過ごせませんよね。
敷地に対する道路の向きやリビングの配置によっては、天井付近の細長い窓(ハイサイドライト)や床近くに配置する窓(地窓)などを活用して、採光とプライバシーを両立できるようにするのもおすすめです。
■20~30畳で快適LDKを実現した平屋の施工事例
・勾配天井と塗り壁の心地よいLDK
勾配天井と白い塗り壁、木の温もりなどナチュラルテイストにこだわった平屋のLDK実例です。LDKの隣りに和室を配置し、扉を設けないことで広いワンフロアと動線の良さを実現しています。
・L字型キッチンが主役のモダンなLDK
ダークカラーのL字型キッチンが目を引くモダンなLDKの実例です。L字型キッチンは作業スペースが広いのでお料理好きな方におすすめ。I型やⅡ型よりも面積や奥行きが必要ですが、LDKを広く取ればL字型キッチンも採用しやすくなりますよ。
・ワンフロアでも間仕切りで適度な距離感を保てる広々LDK
LDKと個室の間を両側に隙間のある間仕切りで仕切ったワンフロアの間取り事例です。個室側はセカンドリビングやテレワーク、家事スペース、お子さまの遊び場など様々な用途に使えます。声と気配を感じられる適度な距離感が心地よい気遣いです。
・壁一面に掃き出し窓を採用した明るいLDK
ワンフロアLDKの一面に掃き出し窓を設置した明るく気持ちの良い空間。LDKに隣接する部屋も壁を天井まで付けないデザインでさらに開放感が増しています。
コの字型のステンレスキッチンで楽しくお料理できます。料理中も外が見えるので気持ちよく作業が出来そうです。
■まとめ
今回は平屋で20~30畳の広いリビングをつくる間取りのコツを解説しました。現在土地選びや家の間取りを考え始めている方にぜひ参考にしていただきたいと思います。また、広さが多少希望に足りなくても、LDKをワンフロアにしたり、吹き抜けやロフトを取り入れることで、面積以上に広く見えるリビングになりますよ。
ブルーハウスのYouTubeチャンネルでも、LDKを広く見せる間取りや壁紙クロスなどの素材の色選びのコツを解説しています!こちらも参考にしてみてください。
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