平屋で切妻屋根を採用するメリット・デメリット解消法｜おしゃれな外観事例も紹介

「平屋で切妻屋根を採用する際に、どのようなデメリットがあるのか知っておきたい」、「施工事例を見て外観のイメージを固めたい」と考えていらっしゃる方へ。

一生に一度の家づくりにおいて、屋根選びは家の外観の印象を大きく左右する重要なポイントです。

屋根の形状は、見た目だけでなく、住宅性能やメンテナンス性にも影響するため、デメリットにも目を向けて適切に選ぶことが大切です。

本記事では、平屋で切妻屋根を採用するメリット・デメリットとその解消法、おしゃれな外観事例について詳しく解説します。

平屋の屋根選びでお悩みの方、切妻屋根の選択に不安がある方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

切妻屋根の平屋とは｜基本構造と特徴を徹底解説

そもそも切妻屋根とは、本を開いて伏せたような山型の形状をした屋根です。

屋根の頂点の水平ライン「大棟」から、2方向へ屋根面が下がっていくシンプルな構造です。

古くから日本で採用されてきた屋根ですが、現代においても北欧スタイルや和モダンといった幅広いデザインに対応できる点から人気を集めています。

平屋で切妻屋根を採用する場合、建物に対して屋根の面積が大きくなりやすく、勾配や軒の深さが外観の印象を大きく左右します。

施工やメンテナンスコストを抑えやすく、雨漏りのリスクが低いといった魅力がある一方で、妻側の外壁が劣化しやすいなどのデメリットがあるのも事実です。

平屋で切妻屋根を採用する具体的なメリット・デメリットについては、次の章で詳しく紹介します。

平屋で切妻屋根を採用する5つのメリット

平屋で切妻屋根を採用することで、以下5つのメリットを得られます。

• ・構造がシンプルでコストを抑えやすい

• ・雨漏りのリスクが低い
• ・メンテナンス性が高く長期的にコスパが良い
• ・屋根勾配の調整でデザインの幅が広い
• ・古さを感じにくい普遍的な外観

それぞれのメリットが住宅の性能やコスト、デザインにどのような影響を及ぼすのか、詳しく見ていきましょう。

構造がシンプルでコストを抑えやすい

切妻屋根は、平屋の建築コストを抑えたい場合に有効な選択肢です。

寄棟屋根などの複雑な形状の屋根と比べると構造がシンプルで、施工の手間や材料費を軽減できます。

浮いた予算を内装や設備に充てられるので、家づくりの満足度向上につながるのです。

なるべく予算を抑えたい方や、内装や設備のオプションを充実させたい方にとって、切妻屋根は魅力的な候補となります。

雨漏りのリスクが低い

切妻屋根は、他の形状の屋根と比べて雨漏りしづらい特徴があります。

屋根の頂点の水平ライン「大棟」が一直線に延びている形状のため、雨水が効率的に流れるのです。

また、雨漏りの原因になりやすい「谷樋（たにどい）」やその他の排水設備の接合部が少ないため、排水不良が起きにくい構造となっています。

※谷樋とは、2つの屋根面が交わる谷の部分に設置する排水設備のことです。

2階建てよりも天井と居室の距離が近い平屋において、雨漏りのリスクが低いのは屋根選びで大きなアドバンテージとなります。

メンテナンス性が高く長期的にコスパが良い

切妻屋根は、長期的な視点で見ても、メンテナンス性が高くコスパに優れています。

屋根の形状がシンプルであるため、点検や補修が必要な範囲を把握しやすく、メンテナンスコストを軽減できるのです。

家は建てて終わりではなく、長く安心して暮らし続けるために、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。

初期コストだけでなく、将来的なランニングコストを重視する方にとって、切妻屋根は魅力的な選択肢となります。

屋根勾配の調整でデザインの幅が広い

切妻屋根は、シンプルな構造ゆえに個性を出しづらいと思われがちです。

しかし、屋根勾配の自由度が比較的高い切妻屋根は、勾配の調整によって外観デザインの印象を大きく変えることができます。

例えば、緩やかな勾配はモダンで落ち着いた印象、急勾配は北欧スタイルやシャープな印象を演出できます。

ご家族の価値観に合わせて、理想のスタイルを実現しやすいのは切妻屋根の大きな魅力です。

古さを感じにくい普遍的な外観

切妻屋根は、流行に左右されづらく、数十年後も愛着を持てる普遍的なデザインです。

日本の戸建住宅で古くから使われている一般的な形状で、多くの人が屋根と聞いてイメージする基本的なシルエットです。

そのため、流行の変化を受けにくく、世代を問わず受け入れやすい特徴があります。

何十年後も住み続けることを想定して、飽きの来ないデザインを取り入れたい方に最適な屋根の形状です。

平屋で切妻屋根を採用する2つのデメリットと解消法

切妻屋根には多くのメリットがある反面、以下のようなデメリットも存在します。

• ・妻側の外壁が劣化しやすい
• ・外観デザインがシンプルになりやすい

デメリットの詳細と解消法について、順番に見ていきましょう。

妻側の外壁が劣化しやすい

切妻屋根は、構造上、妻側の軒が短くなりやすく、雨風や紫外線の影響を受けやすいです。

※妻側とは、建物を外から見たときに屋根が三角形に見える面を指します。

軒を深く確保しづらい分、外壁がむき出しとなり、劣化が早まる傾向があるのです。

外壁の劣化を軽減するには、以下のような設計の工夫が効果的です。

• 妻側の屋根の出幅（ケラバ）を深めに設計する
• 妻側に耐久性の高い外壁を採用する
• 水あかや汚れが目立ちにくく、セルフクリーニング機能が備わった外壁を採用する
• 妻側の窓に庇を設置する

外観デザインがシンプルになりやすい

切妻屋根は、デザインが単調になりやすく、シンプル過ぎる見た目になりやすい特徴があります。

中には、特徴のない外観に物足りなさを感じる方もいらっしゃいます。

切妻屋根で個性を表現するには、以下のような設計の工夫が効果的です。

• ・屋根の勾配で家全体の雰囲気を調整する
• ・軒を深く設計して個性と機能性を両立させる
• ・屋根がシンプルな分、外壁の素材や色にこだわる
• ・窓の配置やサイズを細かく調整し、外観のデザイン性を高める

ブルーハウスでは、お客様の価値観やご要望を丁寧に伺い、おしゃれで高品質な住まいをご提供しています。

標準仕様や住宅性能について詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。

 

 

切妻屋根を採用した平屋のおしゃれな外観事例

ここからは、ブルーハウスが手がけた切妻屋根の平屋の外観事例を紹介します。

事例ごとにこだわりポイントや特徴を解説するので、ぜひご自身の家づくりにお役立てください。

水平ラインと木製ルーバーが美しい和モダン平屋

こちらの事例では、横に延びた水平ラインが美しい切妻屋根と木製ルーバーを組み合わせ、上品な和モダンの外観を演出しています。

道路側の軒を深く張り出し、ルーバーとつなげることで、建物に立体感を出しつつ外壁を保護しています。

また、屋根の勾配をあえて緩く設計することで、落ち着いた雰囲気を表現しました。

最小限の軒で先進的かつミニマルな印象を表現した平屋

こちらは、切妻屋根の軒を短く設計し、ミニマルでおしゃれな外観を実現した事例です。

軒の長さは、家の印象を大きく左右する重要な要素です。

この事例では、短い軒とグレーの塗り壁を組み合わせることで、家全体が1つのオブジェのような美しいまとまりを見せています。

また、大胆に配置した窓部分を窪ませる設計によって半屋外空間が生まれ、デザイン性と実用性を兼ね備えた空間設計を実現しています。

以下の記事では、平屋のおしゃれな外観事例を詳しく紹介しているので、興味のある方はあわせてご覧ください。

 

 

まとめ

今回の記事では、平屋で切妻屋根を採用するメリット・デメリット解消法、おしゃれな外観事例について解説しました。

切妻屋根は、シンプルな外観、コスパ、メンテナンス性に優れるといったメリットがある一方で、外壁劣化のリスクやデザイン面でデメリットが存在します。

メリットだけでなく、デメリットにも目を向け、適切な対策を講じることで切妻屋根の魅力を最大限に感じられます。

本記事の内容を参考に、ご家族の価値観に合わせて屋根の形状を選択し、後悔のない家づくりを実践してください。

ブルーハウスでは、おしゃれで高性能な平屋をご提供しています。

ブルーハウスが手がける住まいの住宅性能や標準仕様を知りたい方は、以下のページをご覧ください。

 

 

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