パッシブデザイン建築の魅力とは|注文住宅で心地よく暮らすための設計ポイントを解説
パッシブデザイン建築は、なるべく冷暖房に頼らず、自然のエネルギーをうまく使って快適に暮らせるのが大きなメリットです。
太陽の光や風、熱といった自然の恵みを活かし、毎日を心地よく過ごせる家づくりが叶います。
そこでこの記事では、パッシブデザイン建築が選ばれる理由やメリット、注意点などをわかりやすく解説します。
<コラムのポイント>
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・パッシブデザイン建築は自然の力を活かす設計手法です
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・注文住宅なら自由度が高く、取り入れやすいといえます
- ・建築家による敷地に合った設計のポイントも確認しましょう
- ・立地や施工の質によって効果が左右される場合もあるため、実績豊富な施工業者や建築家選びが重要です
目次
パッシブデザイン建築とは|自然の力を取り入れた家づくり
環境と調和しながら暮らせる家を目指す方に、パッシブデザイン建築は向いています。
空調機器などの力に頼らず、自然の力で快適性を高めるのが特徴です。
この章では、パッシブデザイン建築の基礎知識を解説します。
パッシブデザイン建築の考え方
パッシブデザイン建築の考え方の例は以下の通りです。
- 冬の太陽の熱を取り入れるために南向きに大きな窓を配置する
- 夏の強い日差しを遮るために軒を出す
- 風が抜けるように窓を配置する
パッシブデザインが選ばれている理由
光熱費を抑えたい方や、環境にやさしい暮らしを求める方から注目を集めています。
パッシブデザインが選ばれている理由は、以下の通りです。
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・冷暖房に過度に頼らない暮らしにつながり、年間の光熱費を抑えやすくなる
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・自然の力を活かすことで、室温や湿度の安定した住環境をつくりやすい
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・太陽光や風を取り入れる設計により、快適空間が実現する
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・ZEHにも通じる考え方で、省エネ性能の高い住まいづくりができる
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・地球環境への配慮や、持続可能なライフスタイルを実現しやすい
ZEH(ゼロエネルギー住宅)にも通じる考え方です。
ZEH(ゼッチ/ゼロエネルギー住宅)とは、断熱・省エネ性能を高め、太陽光発電などの創エネ設備を導入することを指します。
年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロ以下にする住宅のことで、快適な室内環境を保ちながら、光熱費の削減やCO₂排出量の抑制にも貢献するのが狙いです。
パッシブデザイン×注文住宅の特徴とは
間取りや素材まで自由に選べる注文住宅なら、パッシブデザインを取り入れやすく理想の家づくりが叶います。
住環境を整えたい方にもおすすめです。
この章では、パッシブデザイン×注文住宅の特徴を解説します。
光熱費を抑えて、家計にやさしい
パッシブデザインを注文住宅に取り入れ自然の力を活かせば、冷暖房の使用を抑えられる場合があります。
その結果、年間光熱費の負担軽減につながる点も特長です。
体にもやさしい住環境を作れる
室内の温度差を小さくすることで、体への負担を軽減することは広く知られています。
快適な住環境に欠かせない要素である、温度管理や換気にもこだわることが重要です。
パッシブデザインの注文住宅は、自然換気がしやすいため空気のこもりを減らすことにもつながります。
建築家とつくる家だからこそ叶う|パッシブデザインのポイント
自然の力を最大限に活かすパッシブデザインを取り入れるには、敷地の特性を読み解くことが重要です。
建築家は、土地の形や周辺環境を見ながら、プロ目線で心地よい家を提案できます。
この章では、パッシブデザインのポイントをご紹介します。
敷地に合わせた設計
風の通り道や太陽の当たり方など、土地の条件を活かした設計は建築家の得意分野です。
敷地に合わせた設計は、快適な住空間をつくるために欠かせない要素になります。
たとえば、以下のようなアイデアがポイントです。
敷地に合わせた快適設計のポイント例 |
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このように、「パッシブデザイン建築」ならではの工夫と土地の特性を読み解くことで、機能性と快適性を備えた住まいが実現します。
こちらの記事でも、建築家と建てる家の魅力や成功ポイントを詳しく解説しています。
ぜひ、参考になさってください。
<あわせて読みたい>
パッシブデザイン建築で後悔しないために|3つの注意点
魅力の多いパッシブデザインですが、どんな家にも万能というわけではありません。
この章では、事前に押さえておきたい注意点を解説します。
後悔のない家づくりのためにも、ぜひチェックしてみてください。
立地によって効果が変わる
隣家の影で日差しが入りにくい土地や、風の通りにくい場所では、効果が限定的になる場合があります。
パッシブデザイン建築を取り入れたい場合は、以下の点もふまえて慎重に立地を検討しましょう。
- ・南側に高い建物や隣家があると、冬の日差しが十分に取り込めないことがある
- ・密集地では風の通りが悪く、自然換気がうまく機能しにくい
- ・北向きや変形地では、採光・通風を確保できるよう工夫が必要になる
- ・旗竿地や傾斜地では、パッシブ設計の自由度が制限されやすい
- ・設計段階で日射や風のシミュレーションを行うことが重要
自由なデザインに制限が生まれる場合がある
デザインよりも機能性を優先することもあるため、理想の外観とのバランスをとることが難しいケースがあります。
自由なデザインを取り入れやすい注文住宅でも、制限が生まれる場合があることを覚えておきましょう。
こちらの記事では、デザイン住宅の魅力や注意点、注文住宅との違いを詳しく解説しています。
ぜひ、参考になさってください。
<あわせて読みたい>
施工の正確さが重要になる
断熱・気密性能がしっかり確保されていなければ、パッシブ設計の効果は半減してしまいます。
パッシブデザイン建築の事例が豊富で、安心して任せられる施工業者を選びましょう。
以下のようなポイントを、施工業者の選定時にチェックすることが重要です。
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断熱・気密施工の実績が豊富かを確認する(C値測定など数値の提示があるかなど)
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パッシブデザイン建築の設計・施工事例があるかチェックする
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断熱材や窓の性能など、部材の選定基準が明確である
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施主の要望をよくヒアリングし、生活動線や環境条件まで配慮してもらえるか
「こんな暮らしがしたい」とご自身の気持ちを、遠慮せず建築家に伝えることが、満足度の高い家づくりにつながります。
まとめ|自然とつながる家を、建築で叶える
この記事では、パッシブデザイン建築が選ばれる理由やメリット、注意点などを解説してきました。
パッシブデザイン建築は、自然とつながりながら快適に暮らせる、これからの時代に合った住まい方だといえます。
注文住宅だからこそ実現できる自由な設計と、建築家の知見を掛け合わせることで、ご自身の理想に合った心地よさが形になるのも魅力です。
ご検討中の方は、パッシブデザインの実績豊富な工務店を選ぶと安心です。
建築家とつくる家の魅力を活かした、理想の家づくりが叶いますように。
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