キッチンの袖壁とは|腰壁との違い、役割・設置する際の注意点を解説
袖壁はキッチンの端などに設けられる壁のことで、使い方次第で空間の印象や機能性が大きく変わる部分です。
「腰壁(こしかべ)」と混同されることもありますが、それぞれの役割には違いがあります。
そこでこの記事では、袖壁の基本的な役割や腰壁との違い、設置するメリット・デメリット、さらに注意点について、施工事例とともに解説します。
より美しいキッチンデザイン、使い勝手の向上に役立つ記事ですので、ぜひ参考になさってください。
<コラムのポイント>
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・キッチンの袖壁の役割や設置場所を解説します。
- ・混同されやすい、袖壁と腰壁の違いも確認しましょう。
- ・キッチンに袖壁を設置する際の注意点を解説します。
- ・袖壁のあるおしゃれなキッチンの施工事例をご紹介します。
目次
キッチンの袖壁とは|役割・設置場所
袖壁(そでかべ)とは、キッチンのカウンターやシンク、コンロ、冷蔵庫置き場の横などに設けられる幅が狭めの小さな壁のことです。
間取りやライフスタイルに合わせて高さや幅を調整することで、デザイン性や美観を向上させ、快適なキッチンスペースが実現します。
この章では、袖壁の役割や設置場所を解説します。
袖壁の役割|汚れから守る・生活感を抑えるなど
袖壁には、キッチンとリビングやダイニングを緩やかに仕切る役割があります。
他にも、下記のような点で役立ちます。
- コンロ周りの油はねや水はねを軽減し、家具や床を汚れから守る。
- 冷蔵庫や収納棚の横に設置することで、視界を遮り生活感を抑える。
- 袖壁にコンセントやスイッチを設置すれば、照明の点灯や調理家電の使用がスムーズになりキッチンの快適性が向上する。など
袖壁の設置場所|調理機器まわり・背面など
袖壁は主に、キッチンのコンロやシンク、作業台の側面などに設置されます。
特にアイランドキッチンやペニンシュラキッチンでは、オープンな空間を保ちながらも、機能性を向上させるために袖壁を取り入れるケースも一般的です。
また、冷蔵庫やカップボードの横に袖壁を配置し、家電や収納スペースの目隠しとして活用することもあります。
袖壁と腰壁の違い|特徴・用途
マイホーム計画では細かな要望を伝えるために、壁の細かな違いも覚えておくと役立ちます。
特にキッチンまわりの内装にこだわりたい方は、袖壁と混同されやすい「腰壁」との違いも確認しておきましょう。
袖壁の特徴
袖壁の特徴は、主に下記の通りです。
- キッチンのコンロやシンクの側面に設置されるケースが多い。
- 高さは、カウンターから天井まで設計可能。
- 油はね・水はねを防ぎ、キッチン周りを清潔に保つ役割もある。
- 冷蔵庫や収納の目隠しにもなる。 など
腰壁の特徴
一方で、腰壁には下記のような特徴があります。
- キッチンカウンターの近くに設置されるケースが多い。
- 高さは床から腰程度(約100cm程度)が一般的。
- 空間を緩やかに仕切り、開放感を保ちつつゾーニングできる。
- ダイニングカウンターの支えとして、活用される場合もある。 など
袖壁・腰壁の主な用途
袖壁と腰壁の主な用途は、下記の通りです。
袖壁と腰壁の主な用途 |
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こちらの記事でも、キッチンに腰壁を導入する際のポイントや実例をご紹介しています。
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キッチン袖壁の設置時の注意点
キッチンの袖壁は、設置場所によっては視界を遮ったり、圧迫感を与えたりする場合があります。
デザイン性と機能性のバランスを考慮して、設置場所・高さ・幅は慎重に選びましょう。
下記の点も、参考になさってください。
高さと幅のバランス
袖壁を設置しても使いやすいキッチンにするためには、作業や動線に影響しづらい高さ・幅で設計することが重要です。
カウンターや収納の高さと連動させると、見た目も整い圧迫感を軽減できます。
コンセントや配線の位置関係
壁にコンセントやスイッチを組み込む場合、使用するキッチン家電や照明位置などに合わせて計画するとより快適になります。
特に、電子レンジや冷蔵庫など移動が難しい家電がスムーズに使えるよう、コンセントの位置や数を検討しましょう。
耐久性やメンテナンス性
油はねや水はねを防ぐ目的で袖壁を設置する場合は、使用する素材選びやメンテナンスのしやすさも十分に検討しましょう。
特にコンロやシンクまわりは調理中に汚れがつきやすい部分のため、耐水性や耐油性にすぐれた素材を採用し、掃除がしやすい仕上げを取り入れるとストレスが軽減します。
こちらの記事でも、キッチンの袖壁とともに検討したいキッチンカウンターについて活用方法や実例をご紹介しています。
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キッチンに袖壁を取り入れたおしゃれな施工事例
キッチンに袖壁を取り入れたおしゃれな施工事例として、タイルや木材を使用したデザインが人気です。
シンプルな白壁で統一感を出したり、ガラス素材で開放感を演出したりなど、空間に合わせた工夫をしましょう。
最後にこの章では、施工事例を3つご紹介します。
キッチンに袖壁を取り入れた施工事例1.|コンロ横・背面に設置
キッチンの調理機器の横と、背面の収納スペースに袖壁を取り入れた施工事例です。
調理機器横には洗面台を設置し、手洗いスペースを作りました。
背面は収納棚を挟むように袖壁を設置し、緩やかにゾーニングするとともに、冷蔵庫を隠す役割も持たせました。
キッチンに袖壁を取り入れた施工事例2.|コンロ前・背面に設置
キッチンの調理機器の前面に袖壁を取り入れた施工事例です。
調理している様子をさりげなく目隠しするとともに、油はねやオイルミストがダイニングに広がらないよう配慮しています。
背面のキッチン収納横にも袖壁を設置し、ダイニングとキッチンスペースを緩やかにゾーニングしました。
キッチンに袖壁を取り入れた施工事例3.|コンロ前・背面に設置
コンロ前・背面の袖壁をモルタル風にして、インテリアのアクセントにしたキッチンの施工事例です。
袖壁にインターホンや照明のスイッチなどを集め、動線や使いやすさを重視しました。
キッチンから玄関までがつながるレイアウトのため、袖壁でキッチンスペースを緩やかに仕切り、プライベート感を演出しました。
こちらの記事でも、広さ別に対面キッチンを配置する際のポイントを解説しています。
キッチンレイアウトの参考になさってください。
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まとめ
この記事では、袖壁の基本的な役割や腰壁との違い、設置するメリット・デメリット、さらに注意点について詳しく解説してきました。
生活感をほどよく隠し、おしゃれなキッチンを演出できる袖壁ですが、設置場所や幅などが適切でない場合には圧迫感を与えたり、動線をふさいだりと暮らしにくさを感じる可能性があります。
袖壁を設置して、後で撤去することにならないよう設計段階から慎重に計画しましょう。
ブルーハウスは一流の建築家がお客様のライフスタイルやご要望をお伺いし、袖壁を取り入れたおしゃれで使いやすいキッチンのある家をご提案しております。
さまざまなスタイルのキッチン施工事例も多数ございますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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