対面キッチンのレイアウト|種類や8畳、12畳のLDKに配置する際のポイントなど解説
マイホームのLDKに対面キッチンを取り入れることで、「開放的な雰囲気になる」「ご家族とのコミュニケーションがとりやすい」などさまざまなメリットがあります。
さらに、使い勝手がよい対面キッチンにするためには、レイアウトが重要です。
今回は、以下のポイントを中心に対面キッチンのレイアウトについてくわしく解説します。
<コラムのポイント>
・対面キッチンの種類と特徴を紹介します。
・8畳、12畳、18畳に対面キッチンを導入する場合のレイアウトを紹介します。
・使いやすい対面キッチンは、動線を考慮した配置にするのがポイントです。
目次
対面キッチンの種類
対面キッチンとは、リビングやダイニングに対面して配置するキッチンのことを指します。
一口に対面キッチンと言っても、以下のようにさまざまな種類がありますので、1つひとつ見ていきましょう。
- ・アイランドキッチン
- ・ペニンシュラキッチン
- ・I型キッチン
- ・L型キッチン
- ・セパレートキッチン(Ⅱ型キッチン)
アイランドキッチン
アイランドキッチンとは、島のように配置されていてキッチンの周りをぐるりと歩き回れるタイプのキッチンのことを指し、以下のようなメリット・デメリットがあります。
【メリット】
- ・開放感がある
- ・複数人で調理や片付けが可能
- ・意匠性が高い
対面キッチンの中でもアイランドキッチンは、開放感があり、リビングと一体感がでます。
【デメリット】
- ・広いスペースが必要
- ・油はねやにおいが気になることがある
- ・収納スペースを確保しづらい
- ・キッチンの手元が隠せない
アイランドキッチンを取り入れるには、広いスペースが必要であることに注意しましょう。
一般的に、キッチン自体が間口1,800~3,000mm、奥行き750~1,000mm必要で、通路幅が800~900mm必要であることを考えると、最低でも6畳以上の広さが必要になります。
以下の事例は、リビングと一体感があるアイランドキッチンのレイアウトです。
【アイランドキッチンのレイアウト実例】
<施工事例>すべてを叶える平屋
ペニンシュラキッチン
ペニンシュラキッチンとは、キッチンが半島のように突き出ているものを指し、キッチンの左右どちらかが壁に接している特徴があります。
ペニンシュラキッチンのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
【メリット】
- ・スペースが狭くても配置できる
- ・腰壁を利用することで、手元を隠せる
左右に通路が必要なアイランドキッチンと比べ、キッチン本体のどちらでも壁に取り付けできるため、LDKのスペースが狭い場合でも設置可能です。
また、腰壁をつけることでキッチンが丸見えになることを防げます。
【デメリット】
- ・油はね・においが気になることがある
- ・収納スペースが確保しづらい
油はね・においなどは、対面キッチン共通のデメリットですが、「オイルガードを設置する」「腰壁を高くする」などのアイデアによりリスクを軽減できます。
例えば、以下の事例のようにペニンシュラキッチンの腰壁を高くすることで、キッチンの手元を隠せますし、油はねも防止できます。
【腰壁のあるペニンシュラキッチンのレイアウト実例】
<施工事例>暗がりを楽しむ平屋
以下の記事では、キッチンの腰壁の高さについてくわしく紹介しております。
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I型キッチン
I型キッチンとは、シンク・コンロ・調理台が横一列に並んだタイプのことを指し、壁付け型が多いのですが、対面式にレイアウトすることも可能です。
【メリット】
- ・省スペースでも設置可能
- ・比較的低コストで導入できる
【デメリット】
- ・横幅が広いと動線が悪くなる
- ・対面式のレイアウトはスペースが必要
一般的に壁付け型が多いI型キッチンは、狭いスペースでも設置可能ですが、対面式にレイアウトする場合にはある程度の広さが必要です。
L型キッチン
L型キッチンは、アルファベットのL型に配置されるタイプのことを指し、以下のようなメリット・デメリットがあります。
【メリット】
- ・作業効率がよい
- ・さまざまなレイアウトが可能
- ・収納スペースを確保しやすい
L型キッチンは、さまざまなレイアウトが可能です。
【デメリット】
- ・コーナーがデッドスペースになりやすい
- ・広めのスペースが必要
L型キッチンは、直角に折れ曲がった部分がデッドスペースになりやすいため、「家電の設置スペース」「調理器具の収納スペース」など有効活用しましょう。
以下の事例のようにコンロ側は壁付けにしてシンク側は対面式にすることで、油はねを防止しながらも、リビングに背を向けずに調理することができます。
【L型対面キッチンのレイアウト実例】
<施工事例>距離感を考えた暮らしやすさ
セパレートキッチン(Ⅱ型キッチン)
セパレートキッチンとは、シンクとコンロが通路を挟んで別々に設置されるタイプのことを指し、以下のようなメリット・デメリットがあります。
【メリット】
- ・広々とした調理スペースを確保できる
- ・収納スペースを確保しやすい
- ・家事動線がよい
横方向への移動距離が短いため、効率的に家事を行うことができるのが魅力的です。
【デメリット】
- ・通路スペースが汚れやすい
- ・広いスペースが必要
シンクとコンロを移動する際に、水滴や油などが通路に落ちることが多いため、掃除に手間がかかるのがデメリットです。
以下の事例は、家事動線がよいセパレートキッチンのレイアウト実例です。
【セパレートキッチンのレイアウト実例】
<施工事例>和とモダンな平屋
対面キッチンを導入するために必要な広さ
ここでは、「LDKに対面キッチンを導入する場合どれくらいの広さが必要か」とお悩みの方に向けて、対面キッチンを導入するために必要な広さを紹介します。
LDKの対面キッチンレイアウト|8畳
8畳の広さの部屋に対面キッチンを配置する場合、リビングを別に設けるのは難しいため、キッチンサイドにダイニングテーブルを配置し、ダイニング兼リビングとしましょう。
両サイドに通路幅が必要なアイランドキッチンの設置は難しいため、ペニンシュラキッチン、L型キッチンがおすすめです。
LDKの対面キッチンレイアウト|12畳
一般的に対面キッチンに必要な広さは、概ね4.5畳ですから、リビング・ダイニングに使える広さは、7.5畳になります。
ダイニングセットとリビングセットを両方置くことも可能ですが、リビングとダイニングを兼用すると広々とした雰囲気になります。
LDKの対面キッチンレイアウト|18畳
LDKに18畳のスペースがあれば、以下のような間取りを実現できます。
- ・リビング:6~8畳
- ・ダイニング:5~6畳
- ・キッチン:5~6畳
アイランドキッチンを配置するには、6畳のスペースが必要ですが、全体が18畳あれば他のスペースを圧迫することがありません。
対面キッチンのレイアウトのポイント
最後に、対面キッチンのレイアウトのポイントを紹介します。
「ダイニングテーブル」「家具」などの配置を工夫して使い勝手のよい対面キッチンを実現しましょう。
動線を考えた配置にする
使いやすい対面キッチンにするために、以下のポイントを意識してレイアウトすることをおすすめします。
- ・冷蔵庫→シンク→調理台→コンロの順で配置する
- ・リビングへの動線も意識する
さらに、ダイニングテーブルも片付けがしやすいように配置することで、料理や後片付けの効率が上昇します。
適切な通路幅を確保する
一般的にキッチンの通路幅は、700~1,200mmが適切であると言われています。
ご家族や友人など複数人で調理する機会が多い方は、1,100mm以上の通路幅にすることをおすすめします。
換気性能が高いレンジフードを設ける
対面キッチンは、調理の際に発生するにおいがリビングに広がることがあるため、換気設備が重要です。
においが気になる方は、高性能なレンジフード、空気清浄機付きの換気扇などを検討しましょう。
適切な高さのキッチンにする
キッチンの高さは、主にキッチンを使う人の身長に合わせて調整しましょう。
キッチンの適切な高さの目安は、概ね「(身長÷2)+5cm」になります。
(例)
- ・身長が160cmの人:85cm
- ・身長が180cmの人:95cm
十分な調理スペースを確保する
ワークトップの幅は60cm以上確保すると十分な調理スペースをつくれます。
機能性とデザイン性を考慮した素材選び
毎日使うキッチンは、デザイン性だけでなく、機能性を兼ね備えた素材を選びましょう。
例えば、耐熱性・耐傷性に優れたステンレス製のキッチンは、人気があります。
【ステンレス製キッチンの実例】
<施工事例>ステンレスキッチンのあるシンプルモダンな平屋
収納スペースを確保する
以下のようなアイデアで、十分な収納スペースを確保することで、使い勝手のよいキッチンに仕上がります。
- ・引き出し式の収納を多用する
- ・壁面収納を設ける
- ・造作棚を設ける など
以下の記事では、キッチンの収納不足を解決するアイデアを紹介していますので、ぜひごらんください。
まとめ
今回は、対面キッチンのレイアウトについて紹介しました。
一口に対面キッチンと言ってもさまざまな種類があり、必要な広さや適切なレイアウトが異なるので注意しましょう。
デザイン性や機能性などを考慮して、ご自身のライフスタイルに合ったキッチンを選ぶことが重要です。
今回紹介した情報が、対面キッチンのレイアウトにお悩みの方の参考になれば幸いです。
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ブルーハウスは、豊橋市でオーダーメイドのデザインと快適性、住みやすさを両立した家づくりをしています。
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