注文住宅の軒天をおしゃれに仕上げるためのポイント|素材・色の選び方、木目を使った施工事例も紹介
「おしゃれな外観の注文住宅を建てたい。」と考えていらっしゃる方は、軒天のデザインにもこだわりましょう。
軒天の素材・色には、さまざまなバリエーションがあり、細部までこだわることでおしゃれな外観に仕上げられます。
中でも、木目の軒天は住宅の外観にナチュラルであたたかみのあるアクセントを加えられるため、人気のデザインです。
今回は、以下のポイントを中心に素材・色選びなど注文住宅の軒天をおしゃれに仕上げるためのポイントをくわしく紹介します。
<コラムのポイント>
-
・軒天の役割や種類について解説します。
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・住宅の外観デザインをおしゃれに仕上げるには軒天の色選びが重要です。
- ・おしゃれな軒天がある施工事例を紹介します。
目次
軒天とは
軒天とは、住宅の外壁から外に飛び出している屋根の天井のことを指します。
ここでは、軒天の役割や種類などを紹介します。
軒天の役割
軒天には、以下のような役割があります。
- ・火災時に延焼の拡大を抑える
- ・屋根裏の換気性を向上させる
- ・住宅の美観の維持
軒下に天井をつくることにより、住宅の外観を美しく仕上げられます。
また、耐火性に優れた軒天材を使用することにより、火災が発生した場合に延焼の拡大を抑えることや屋根裏の換気性の向上により、結露やカビの発生を防止することも軒天の役割と言えます。
軒天の種類
軒天の種類は、住宅の構造により以下の2パターンがあります。
- 水平軒天:水平につくられた軒天
- 勾配軒天:屋根の勾配に合わせた形状の軒天
水平軒天は、洋風なデザインの住宅と相性がよく、勾配軒天は切妻屋根のような和風のデザインと調和する傾向があります。
軒天の素材の種類と特徴
軒天にはさまざまな素材が使われます。
素材によって「デザイン性」「機能性」などが異なるため、注意しましょう。
木材
木材には、以下のような自然素材ならではのメリットがあります。
- ・高級感や温かみのあるデザインを実現可能
- ・経年変化を楽しめる
例えば、モダンなテイストの住宅の軒天に木材を採用することにより、温かみをアクセントとして加え、モダン×ナチュラルテイストのおしゃれなデザインに仕上がります。
一般的にはベニヤ板が使われることが多い傾向がありますが、ベニヤ板にデザイン性のあるプリントシートを貼りつけたプリント合板は、バリエーションが豊富で人気があります。
ケイカル板
ケイカル板は、ケイ酸カルシウムを主原料とした素材で費用対効果が高い素材です。
また、木材に比べ耐火性が高い特徴があります。
スラグ石膏板
スラグ石膏板は、石膏とスラグを主原料とした素材でケイカル板よりも加工しやすい特徴があります。
フレキシブルボード
フレキシブルボードとは、繊維質の素材をシート状に加工したものを指します。
加工しやすく、使いやすい素材ですが、コストが高い傾向があります。
金属板
ガルバリウム鋼板やアルミなどの金属板を軒天の素材として活用できます。
コストが高いため、コンクリート造に用いられることが多いですが、戸建て住宅に採用されることもあり、スタイリッシュな雰囲気に仕上がるのが魅力です。
軒天の色の選び方
住宅の外観をおしゃれに仕上げるためには、軒天の色によりアクセントを加えるのがおすすめです。
しかし、軒天は意外と目立つため、色選びに失敗すると「外観のデザインに合わない」「イメージと違った」など後悔することもあるので、注意しましょう。
ここでは、軒天の色の選び方を紹介します。
外壁や屋根の色を先に決める
軒天の色により住宅の外観にアクセントを加えられますが、外壁や屋根の色と相性が合わないと悪目立ちすることがあるため注意しましょう。
新築の場合には、外壁や屋根の色を決めたあとに軒天の色を決めることにより、統一感のある仕上がりになります。
サンプルよりも暗く見えることがある
「軒天の色がイメージと違った」と後悔しないためには、「写真を確認する」「サンプルよりも少し明るめの色を選ぶ」ことをおすすめします。
軒天は屋根の影になるため、実際に施工するとサンプルよりも暗く見えることがあるからです。
汚れが目立ちにくい色を選ぶ
屋外にある軒天は、雨風や紫外線の影響を受けやすいため、色によっては汚れが目立つことがあります。
汚れが気になる方は、明るめのベージュやグレーにすることにより、目立ちにくくなります。
住宅の外観デザインと調和する色を選ぶ
軒天の色は、住宅の外観デザインと調和する色を選びましょう。
以下のような住宅の外観デザインと相性がよい色選びをすることにより、おしゃれに仕上がります。
- ・シンプルモダンテイスト:白、ベージュ、グレージュ系の色
- ・和モダンテイスト、高級感:黒、ダークグレー系の色
- ・ナチュラルテイスト、北欧風:ウッドカラー、クリーム色 など
特にこだわりがなければ、さまざまなデザインテイストと調和しやすい白系統の色がおすすめです。
また、以下のように「住宅の外観をどのように仕上げたいのか」により、軒天の色を決めましょう。
(例)
- ・「全体の統一感を出したい」:外壁や屋根の色と同系統にする
- ・「アクセントを加えたい」:外壁や屋根と違う系統の色を選ぶ(ウッドカラー、黒など)
おしゃれな軒天がある住宅の施工事例を紹介
実際に軒天がある住宅の施工事例を紹介します。
軒天の色や素材選びの参考にしていただければ幸いです。
軒天の色を白色にした住宅の施工事例
こちらは、軒天の色を外壁の色と同じ白で統一した住宅の施工事例です。
ナチュラルテイストの外観に合わせ白色にすることにより、全体に統一感のある仕上がりになりました。
軒天にグレーを取り入れた住宅の施工事例
こちらは、軒天の色を外壁と同系色にした施工事例です。
軒天はモダンテイストのグレーの外壁と同色にして統一感をもたせる一方で、木調の格子を採用することにより軒の出た和風建築の要素とモダンテイストを融合させた和モダンな外観に仕上がりました。
軒天に木材を取り入れた住宅の施工事例
こちらは、軒天に木材を取り入れた施工事例です。
軒天にはやわらかい印象のサーモウッドを使用することで、モダンな外観に温かみを加えることができました。
おしゃれな軒天を取り入れた住宅についてのQ&A
最後に、おしゃれな軒天についてよくいただく質問と回答を紹介します。
軒天はなぜ白が多いのですか
軒天に白色が採用されることが多い理由は、以下のとおりです。
- ・日陰になりやすい軒天を明るく見せるため
- ・さまざまな外壁の色と調和しやすいから
軒天を白色に塗装することにより、光の反射効果により、住宅の外観を明るく爽やかな印象に仕上がる傾向があることが大きな理由です。
軒天を黒くするデメリットはありますか
軒天を黒くするデメリットは、以下のとおりです。
- ・白っぽい汚れや色あせが目立ちやすい
- ・家全体が暗く見えることがある
- ・熱を吸収しやすい
黒色は、コケやカビなどの汚れは目立ちにくいのですが、色あせや白系の汚れが目立ちやすいことに注意が必要です。
軒天を木目にして後悔することはありますか
軒天を木目にすることにより、住宅の外観をおしゃれに仕上げられますが、以下の理由で後悔することもあります。
- ・法令上の制限により無垢材を使えなかった
- ・思ったよりも費用がかかった
- ・木材を使用したところ、定期的なメンテナンスが必要になった
軒天には無垢材を使って高級感を出したいと思っても、建築基準法により防火構造にすることが規定されている地域では使用できないこともあるため、事前に施工業者に確認しましょう。
まとめ
今回は、注文住宅の軒天をおしゃれに仕上げるためのポイントを解説しました。
注文住宅の軒天は意外と目立つため、住宅のイメージを左右するポイントになります。
軒天の素材や色は、さまざまなバリエーションから選べるため、「住宅の外観をどのように仕上げたいのか」を明確にして、外観デザインと調和するものを選びましょう。
今回紹介した情報が、マイホームの軒天の素材や色選びにお悩みの方の参考になれば幸いです。
豊橋市で注文住宅を手がけるブルーハウスからのメッセージ
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