実家をリノベーションと建て替えの比較|事例紹介と注意するポイント
実家の改修にはリノベーションと建て替えという2つの選択肢があります。予算や現在の住宅の状態によって、どちらが最適かを判断することが大切です。
リノベーションで実家の外観や間取りをどこまで変更できるのか、費用は建て替えとどの程度違うのかなどについて考えていきましょう。
実家をリノベーションする際の種類
実家をリノベーションするか、建て替えの方が良いのか迷われている場合の判断ポイントは、新しい家で叶えたいことと住宅の現在の状態です。
リノベーションは改修する範囲によって工事の方法と予算が大きく変わります。リノベーションで改修したい範囲と、現在の状態を考え併せて、計画を進めることが大切です。
戸建て住宅でのリノベーションの工事方法はおもに3つあり、予算に大きく影響しますので、工事方法の種類を確認しておきましょう。
一部の間取り変更と内装や設備機器を一新するリノベーション
リノベーションする住宅の築年数が短く、改修する個所が少ない場合には最適な方法です。費用も期間も最小限に抑えられますが、動かせない壁があるので間取り変更の自由度は低いです。
また、水回りの大掛かりな変更は費用がかさみます。壁付キッチンを対面キッチンにする、新たに2階に洗面所やトイレを作るという程度の水回り変更なら、それほど高額な費用にはなりません。
一方、LDKや浴室を1階から2階に移したり、同じ階であっても遠い場所に移動すると費用がかさみます。
骨組みと外壁以外は全て一新するリノベーション
柱や梁と外壁だけを残して、それ以外はすべて解体、撤去する方法です。基礎の形状は変更できませんが、間取り変更によってライフスタイルに合わせた住まいをつくることができます。
浴室、トイレなどの水回りの位置や、2階建て住宅であれば階段も撤去する為、新しい間取りに合わせた位置に自由に設置できることが魅力です。内装と間取り変更だけのリノベーションより、はるかに自由度は高いのですが費用がかさみます。
骨組み以外は全て一新するリノベーション
骨組みだけを残し、外壁も含めてすべて解体、撤去する方法です。家の内部は基礎の形状内で自由に変更できること以外に、外壁を撤去するので窓の位置を新たに決められます。
窓の位置は間取りの自由度に制限を生み出しますので、非常に自由度の高いリノベーションです。
ただ、この方法は費用がかさみ、建て替えよりも高額になる可能性もあります。
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マンションのリノベーション
マンションのリノベーションは戸建て住宅より間取り変更の自由度は低いのですが、費用と工事期間が抑えられ、好みの内装が調い、新築のような状態が実現します。
戸建て住宅では耐震や断熱改修にかかる費用が多いですが、マンションの場合、個人で耐震改修をする必要はありません。また、断熱改修に関しても、窓が少なく壁に囲まれているので、戸建て住宅のような家全体の断熱改修と比較して手軽にできます。
ただ、マンションでは構造によって異なるのですが、絶対に動かせない壁、又は柱の出っ張りがあり、その分、間取り変更が制限されることに注意が必要です。
水回りに関しても浴室やキッチン、トイレなどの位置変更は基本的にできません。ただ、壁付キッチンを対面キッチンにするなど、大きな移動でなければできることもあります。
全面改修したいご実家がマンションである、又は中古マンションを購入したという場合には、リノベーションが向いています。一方、戸建て住宅を全面改修したい場合には、建て替えも視野に入れて計画を進めることが大切です。
建て替えとリノベーションの比較
建て替えは住宅の新築費用に既存住宅の撤去に関わる費用が加わります。新築時と同じように、住宅をどの程度の品質にするかによって、おおよその費用が割り出せます。
一方、リノベーションは現在の住宅の状態によって、必要な工事方法が変わってくる為、費用の幅が非常に大きいです。
築年数が浅く、断熱性や耐震性も十分に備えているが、間取りと内装を変更したいという状況であれば、それほど大掛かりなリノベーションにはなりません。住宅設備機器の交換やクロスの貼り替えをし、暮らしに合わせた間取り変更をすれば、新築のような家に生まれ変わります。
一方、築30年以上で、寒い暑いなどの温熱環境に問題があり、地震への対策もしたい、外装と内装を一新し、窓の位置や間取りも大掛かりに変更したいという場合には、新築同様、またはそれ以上に費用がかさみます。
断熱改修や耐震改修は必要不可欠ですが、その他の部分をどのように計画するかによって、費用を予算内に収めなければならず、新築より計画の進め方が難しいです。
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実家をリノベーション、または建て替えする際の注意ポイント
実家、または購入前の中古住宅の状態を十分に調査することが基本です。次に新しい家への希望をリストアップしてみましょう。
- 冬暖かく夏涼しい家(断熱性の向上)
- 大きな地震や台風が発生しても安全な家(耐震性の強化)
この二項目はすべての住宅になくてはならない要件ですが、この他の部分は現在の住宅と新しい家への希望によって変わってきます。
間取り変更の程度
壁付キッチンを対面キッチンにする、二部屋を一部屋にする、一部屋を二部屋にするなどの小規模な間取り変更と、水回りや階段の移動などを含む根本的な間取り変更の間には様々な間取り変更の程度があります。
水回りの変更と住宅設備機器交換
現在の浴室がシステムバスであり、新しいシステムバスに交換するケースと、タイル張りの在来浴室からシステムバスに交換するケース、こだわりの在来浴室に造りなおすなど、ケースによってかかる費用が変わります。
また、住宅設備機器はグレードによっても大きく費用が変わりますので、予算内に収める為には選び方も重要です。
内装と外装
クロスやフローリング、タイルの貼り替えには、重ね張りと剥がして貼る方法があります。劣化が進んでいる場合には、剥がして貼る張り替えが必要です。
外装の方法は主に重ね張り(カバー工法)と張り替え、塗装の塗り替えがあります。現在の壁の状況に合わせて採用する改修方法を選ぶことが大切です。劣化が進んでいるほど費用がかさみます。
また、外壁や屋根で断熱性をより向上させたい場合にも、費用に影響する要素が建材選びです。
その結果、リノベーションでは現在の住宅の状態や新しい家への希望によっては選択肢が限られることもあります。その為、戸建て住宅のリノベーションはマンションより自由度が高い分、住宅の状態による費用の幅も大きいです。
住宅の状態とリストアップした新しい家への希望を照らし合わせて、リノベーションにするか、建て替えにするかを検討していきましょう。
検討を進める上で、ご家族だけでは判断できないことも多数出てくることと思いますが、その際には、リノベーション、または建て替えを請け負う建築会社に相談してみることが助けになります。
間取りや内装は目に見える部分なのでご家族だけで判断しやすいのですが、目に見えない部分の劣化や、断熱や耐震の性能などについては正確に判断しにくいからです。
適切なアドバイスを受けることで、リノベーションと建て替えのどちらが最適であるか、判断の目安を得られます。
実家の戸建て住宅をリノベーション、建て替えをした事例
実家の戸建て住宅をリノベーションした事例と建て替えをした事例をそれぞれご紹介します。上記の画像は実家をリノベーションした施工時事例の画像でなく、新築住宅の施工事例です。
実家の戸建て住宅をリノベーションした事例
築27、8年のご実家をリノベーションをした事例をご紹介します。建て替えよりも費用を抑えて、デザインや間取りを変え、暮らしやすい家に一新されました。
詳しくはこちらからご覧いただけます。
>>>ブルーハウスの家づくり リノベーション 漆喰や造作家具で まるで新築みたいに。
実家の戸建て住宅を二世帯住宅にした建て替えの事例
ご実家の戸建て住宅を二世帯住宅にされた建て替えの事例をご紹介します。二世帯三世代が居心地よく暮らせる中庭のある平屋です。
詳しくはこちらからご覧いただけます。
>>>施主様の声 シンプルモダンな家 二世帯それぞれのこだわりを全て形にしてくださいました。
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ご実家のリノベーションは、建物の状態と新しい家への希望、ご予算を総合的に考え、建て替えとリノベーションのどちらかに決めることが大切です。
どちらが良いのか思い悩まれたらお気軽にご相談ください。専門的な観点から、どちらが最適であるのか判断の基準をアドバイスいたします。
優れた建築家が揃っていますので、住宅性能やデザインについてもお任せください。
豊橋市で注文住宅を手がけるブルーハウスからのメッセージ
ブルーハウスは、豊橋市でオーダーメイドのデザインと快適性、住みやすさを両立した家づくりをしています。
- ・デザインも性能も叶えて、長く快適に経済負担の少なく住める家をつくっています。
- ・ブルーハウスは、高気密高断熱住宅にこだわっています。(現在HEAT20G2グレードを中心に建築。全棟気密測定(C値測定)を実施)
- ・無垢材や塗り壁など、自然の素材を使った家づくりが得意です。
- ・土地探しからも始められて、建てたい家や住みたい地域、住みたい環境から適した土地をお探しします。
愛知に住む人、豊橋に住む人を家づくりで幸せにする。「人生を最高に楽しむ家」をつくることを目指して家づくりをしています。
豊橋で暮らしを楽しむ!平屋コートハウスで体感ください
ブルーハウスは2021年、豊橋市に平屋コートハウスをオープンしました。ブルーハウスの家づくりをもっと知りたい方、住み心地を体感したい方、デザインを詳しく見てみたい方は、ぜひお気軽にご来場ください。