住宅ローンの資金計画の立て方を手順で紹介|失敗しないポイントも解説

住宅ローンの資金計画の立て方

マイホームの住宅ローンを組む際には、しっかりと資金計画を立てましょう。

無理な返済計画や、ライフプランを考慮せずに立てた資金計画は、返済がきつくなるなど失敗に終わることもあるからです。

しかしながら、注文住宅を建てるのは一生に一度のことですから、「住宅ローンの資金計画ってどうやって立てるの?」と不安に感じていらっしゃる方も多いでしょう。

そこで、今回は住宅ローンの資金計画の立て方や失敗しないためのポイントなどを紹介します。

<コラムのポイント>

  • ・住宅ローンの資金計画を立て方を手順で解説します。
  • ・住宅ローンの資金計画で失敗しないための5つのポイントを紹介します。
  • ・資金計画は、自己のライフプランも考慮して、適正な返済計画を立てるのがポイントです。


住宅ローンの資金計画とは

住宅ローンの資金計画とは

住宅ローンの資金計画とは、下記の通り3つの計画について具体的な計画を立てることです。

  • ・住宅購入資金の調達計画
  • ・住宅購入費の支払計画
  • ・住宅ローンの返済計画

住宅ローンを利用すると、長期間にわたり返済をしていくことになります。

そこで無理な返済計画を立てると、返済がきつくなり、結果としてマイホームを手放さなければならないということもあり得るでしょう。

一方で、適切な資金計画を立て適正な住宅ローンを組むことができれば、長期間でも安心して利用できます。

したがって、住宅ローンを組む際に一番最初にすべきことは、適切な資金計画を立てることであると言えるでしょう。

次の章からは、住宅ローンの資金計画を立てる手順について解説していきます。

住宅ローンの資金計画の立て方を手順で紹介

住宅ローンの資金計画の立て方

住宅ローンの資金計画で失敗しないためには、自己資金や将来を見据えたライフプランなど様々な要素を綿密に検討し、順番に検討していくことが大切です。

ここでは下記の手順に沿って、住宅ローンの資金計画の立て方について紹介します。

STEP1:家を建てるのにかかる総費用を把握する

まずは、実際に家を建てる際にかかかる総費用の項目を把握しましょう。

下記の通り、建築費用や土地購入費以外にも諸費用や税金がかかることに注意が必要です。

  • ・土地購入費用(土地がない場合)
  • ・本体工事費用・付帯工事費用
  • ・建築確認申請手数料
  • ・登記費用
  • ・火災保険料
  • ・ローン保証料
  • ・印紙代・不動産取得税・固定資産税・都市計画税
  • ・引越しや家具購入などの費用

諸費用については、状況により異なりますが、概ね物件価格の5%~10%を目安としましょう。

STEP2:自己資金をいくら出すか決める

次に、住宅ローンを組む際に、自己資金をいくら出すかを決めましょう。

下記の国土交通省:「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、新築世帯の自己資金は住宅建築資金の26.5%程度となっています。

2) 工事の種類(新築・建て替え)別の住宅建築資金
住宅建築資金を工事の種類別にみると、新築世帯は住宅建築資金 3,866 万円、
建て替え世帯は 4,487 万円。このうち自己資金はそれぞれ 1,023 万円、2,093 万円
で、自己資金比率はそれぞれ 26.5%、46.7%

出典;国土交通省ホームページ「令和4年度住宅市場動向調査報告書」

自己資金を多く出すことで借入額を減らすことができますし、場合によっては、住宅ローンの借入金利を低くすることができます。

したがって、長期的に考えれば有利ですが、一時的に手持金が減るなどのデメリットもあります。

このように、自己資金についてはメリット・デメリットがあるので、追加費用発生の可能性などにも気をつけながら、ご自身のライフプランを考慮した資金計画を立てることが重要です。

STEP3:住宅ローンの毎月の返済額と総返済額を決定

住宅ローンの資金計画で失敗しないためには、無理のない返済計画を立てる必要があります。

そのためには、世帯年収からどれくらい住宅ローンを借りることができるかをシュミレーションしましょう。

2022年度フラット35注文住宅融資利用者の主要指標によると、建設費3,715.2万円に対し、世帯年収の平均は623.7万円となっています。

引用元;住宅金融支援機構:「フラット35利用者調査」

つまり、年収の5倍程度が住宅ローンの借入額の目安となり、返済負担率は20%前後となります。

例えば、年収600万円の世帯であれば、3,000万円が適正な借入額となるので、シュミレーションをしてみましょう。

年利1,82%・35年・元利均等返済で3,000万円の住宅ローンを組むと、毎月の返済額は97,000円、総返済額は4,059万円となります。

参考:フラット35ローンシュミレーション

このように、毎月の返済額や総返済額をシュミレーションして、世帯年収と返済額のバランスを考えることが失敗しない資金計画のポイントです。

もちろん、自己資金の割合や金利などによって異なりますが、住宅ローンの毎月の返済額と総返済額の目安としていただければ幸いです。

また、住宅ローンの金利についても検討しましょう。

住宅ローンの金利には、固定金利と変動金利があり、一般的には変動金利の方が利率が低いのですが、それぞれメリット・デメリットがあります。

したがって、自分に合った住宅ローンの金利を選ぶことも資金計画の重要な要素であると言えるでしょう。

住宅ローンの固定金利・変動金利については、下記の記事でも詳しく紹介していますのでぜひごらんください。

 

STEP4:注文住宅の予算を決める

住宅ローンの借入可能額が決定したら、注文住宅の予算を決めましょう。

基本的には、住宅ローンの借入額+自己資金が予算となり、そこから予算を決めるのですが、ライフプランや住宅を維持するためのランニングコストなども計算しながら、適切な資金計画を立てることが大切です。

また、注文住宅の費用相場を知ることも重要です。

費用相場は、地域によって異なるので、家を建てる地域の情報に詳しい不動産屋や施工会社に相談すると良いでしょう。

このように、住宅ローンの資金計画は様々な要素を加味し、綿密に検討することが大切です。

ブルーハウスでは、FPによる個人相談(60分無料)を行なっています。

家づくりをお考えの方・資金計画について知りたい方は、お気軽にご相談ください。

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住宅ローンの資金計画で失敗しないための5つのポイント

住宅ローンの資金計画で失敗しないためのポイント

ここでは、失敗しない資金計画をつくるための5つのポイントを紹介します。

ランニングコストも把握しておく

建てた家を維持するためには、下記のようなランニングコストが発生することに注意しましょう。

  • ・固定資産税や都市計画税などの税金
  • ・火災保険や地震保険の保険料
  • ・住宅のメンテナンス費用

失敗しない資金計画を立てるためには、このようなランニングコストも資金計画に組み込むことが大切です。

特に、長く住み続けるためには、外壁、屋根、窓などを定期的にメンテナンスする必要があります。

新築から10年程度は、メンテナンス費用がかかることはないとは思いますが、修繕が必要な時に、「お金が足りなくて修繕できない」というようなことにならないように、計画的に修繕費を積み立てるようにしましょう。

ライフプランを考慮した資金計画にする

住宅の建築は、人生の中でも大きなお買い物になりますが、人生においては他にもお子様の進学、車の購入、老後の過ごし方など場面によって大きなお金が必要なことがあります。

このようなライフプランを、資金計画にも盛り込むことで、資金計画がより具体的なものになります。

下記の記事では、ライフプランの立て方なども紹介していますので、ぜひごらんください。

 

住宅ローン減税や補助金を活用する

住宅ローンが無理な返済にならないように、少しでも毎月の支出を減らす工夫も失敗しない資金計画に大切な要素です。

例えば、住宅ローン減税や補助金を利用することで、毎月の返済額を減らせますので積極的に活用しましょう。

住宅ローン減税制度とは、住宅ローンを利用して住宅の新築・取得又は増改築等をした場合、最大13年間、各年度末の住宅ローン残高の0.7%を所得税額等から控除する制度です。

ただし、令和6年度税制改正において、住宅ローン減税の制度内容が変更されましたので注意しましょう。

基本的に、2024年以降に建築確認を受けた場合には、下記の要件を満たす住宅が対象となります。

  • ・長期優良住宅・低炭素住宅
  • ・ZEH水準省エネ住宅
  • ・省エネ基準適合住宅

また、上記のような省エネ住宅に関しては、補助金等を利用できる場合もあります。

  • ・子育てエコホーム支援事業
  • ・給湯省エネ2024事業

上述したような、省エネ住宅は、日々のランニングコスト削減にも役立ちますので、検討の余地があるでしょう。

例えば、ZEH住宅については、下記の記事で詳しく紹介していますのでぜひごらんください。

 

自分に合った住宅ローンを選ぶ

自分に合った住宅ローンを選ぶことも、失敗しない資金計画を立てるための重要なポイントです。

一口に住宅ローンと言っても、多くの金融機関がそれぞれ特徴的な住宅ローンを提供しています。

また、住宅ローンの金利についても、固定金利と変動金利ではそれぞれメリット・デメリットがありますので、自分に合った住宅ローンを選ぶようにしましょう。

施工会社などに事前に相談する

ここまで解説してきた通り、住宅ローンの資金計画は、様々な要素を組み込んで総合的につくる必要があります。

しかしながら、家を建てるのに必要な費用や地域の不動産の相場などインターネットでは調べられない事項も多くあります。

施工会社によっては、土地探しや資金計画の段階から相談できる場合もあり、無料相談なども行っているので、そのようなサービスを上手く活用することで失敗しない資金計画を立てることができるでしょう。

ブルーハウスでは、FPによる個人相談(60分無料)を行なっています。

家づくりをお考えの方・資金計画について知りたい方は、お気軽にご相談ください。

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住宅ローンの資金計画についてのよくある質問

住宅ローンの資金計画についてのよくある質問

最後に、住宅ローンの資金計画についてのよくある質問を紹介します。

Q4,000万円の家を買える人の年収は?

4,000万円の家を買う場合に、自己資金を平均値の26.5%に設定すると、1,060万円が自己資金で残りの2,940万円を住宅ローンから借り入れることになります。

適正な住宅ローンの借入額は、年収の5倍程度とされていますから、588万円の年収があれば無理なく返済できる資金計画を立てることができるでしょう。

もちろん、上記はあくまで目安であり、自己資金の額や年齢、返済期間など様々な要素により、4,000万円の家を買える人の年収は変わります。

Q住宅ローンの事前審査とは何ですか?

住宅ローンには、事前審査と本審査があり、事前審査に通らないと本審査に進めない仕組みになっています。

事前審査は、本審査よりも簡易的な審査で、事前審査を受けることで住宅ローンの借入可能額がわかります。

あくまで仮審査なので、事前審査で承認されても本審査で否認されることもあるので注意しましょう。

Q住宅ローンの固定金利と変動金利とは何ですか?どちらがおすすめですか?

住宅ローンの固定金利とは、期間中は金利が変わらないタイプで返済額も一定です。

一方で、変動金利とは、半年ごとに金利が見直されるタイプのことを指します。

一般的には、固定金利よりも変動金利の方が金利が低いという特徴ありますが、変動金利は市場金利の影響を受けるので金利が上がる可能性があることがデメリットであると言えるでしょう。

国土交通省が実施した「民間住宅ローンの実態に関する調査」によると、金利タイプ別の実績としては、変動金利型を選択している割合が77.9%と最も高く、過去の調査結果と比較しても年々変動金利型を選択する方が増加傾向にあります。

固定金利と変動金利にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、どちらがおすすめとは一概には言えませんが、上記のように多くの方が変動金利型を選択している傾向があります。

まとめ

今回は、住宅ローンの資金計画の立て方や失敗しないためのポイントについて紹介しました。

資金計画で失敗しないためには、家を建てる費用はもちろん、諸費用やランニングコスト、ライフプランまで考慮して綿密な資金計画を立てることが重要です。

そして、しっかりとした資金計画を立てることで、安心して住宅ローンを返済することができるでしょう。

資金計画を立てるには、一般の方では難しい部分もあるので、FPの資格を持つプロのアドバイザーに相談するとより綿密な資金計画を立てることができます。

ブルーハウスでは、FPによる個人相談(60分無料)を行なっています。

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