【家を建てる。まずは資金計画から。】8つの流れと5つの注意点
家を建てたいと思ったとき、モデルハウスの見学に行く前に、最初に行うべきことがあります。それは「資金計画」です。
好みの外観・内装が決まっても、建築の元手がなければ実現することはできません。一方で資金を絞りすぎても、建築後に「もっとこだわった住まいにするべきだった」と後悔を感じてしまいます。
だから初めに資金計画を行い、どの程度の金額を建築に回し、生活資金として手元にいくら残しておくのかを決める必要があるのです。
本記事では資金計画について「8つの流れと5つの注意点」を解説します。適切な資金計画を立てることで、建築中も建築後も経済的に安心した生活を送りましょう。
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<コラムのポイント>
- ・家を建てるときの資金計画。8つの流れを確認
- ・頭に入れておいて。5つの注意点とは
目次
家を建てる!資金計画は8つの流れで立てる
家を建てることを決めたとき、初めに行うべき資金計画は8つの流れに従うと効果的に行なえます。それぞれの詳しい内容を理解しておきましょう。
(1)自己資金がいくらあるのか把握する
現在、家計の貯蓄額がいくらあるのかを把握している人は少ないもの。はじめに「自己資金がいくらあるのかを把握」しましょう。
自己資金を正しく把握することで、次に行う住宅ローンの借入額やライフプランの作成など、様々な項目を正しく検討できます。資金計画だけでなく、老後まで含めた将来的な収支予測や子どもの教育資金予測など、様々な場面で利用できるので、定期的に自己資金額の確認は行うようにしましょう。
(2)現在の家計の収支を把握する
続いて「現在の家計の収支を正しく把握」しましょう。
自己資金を正しく把握したうえで家計の収支を把握できれば、将来のある地点でどの程度の資産を有しているのかを正確に予測できます。家計にどの程度の余裕があるのか、または無い場合に住宅購入資金を作るために、家計のどの費目を増減させればよいのか、検討できるようになります。
(3)住宅ローンでいくら借りられるのか把握する
自己資金や家計の正しい収支把握を行うには、思ったよりも時間を要します。並行して「住宅ローンでどの程度の借り入れができるのか」を検討してみましょう。
銀行を中心に、住宅ローンの借入額をシミュレーションするシステムがあるので、利用して借入可能額を確認してみましょう。
▶参考リンク:住宅保証機構機構株式会社 住宅ローンシミュレーターシミュレーション
たとえば年収500万円借入期間35年と入力するだけで、借入金額の目安が3,000~4,000万などと、大まかな金額が提示されます。最大でどの程度借りられるのかは、参考程度に把握しておきましょう。
▶関連コラム:注文住宅の予算をシュミレーション|住宅ローンや相場から見る資金計画
(4)将来の家計を予測する(ライフプランを立てる)
住宅ローンを組んだとき、一般的に支払いは長期に渡ります。徐々に預貯金が減少していき、支払いを破綻させないために「ライフプランを立てること」が大切です。
ライフプランはFP(ファイナンシャルプランナー)に相談する、銀行に相談する、さらに懇意にしているハウスメーカー・工務店の営業担当者も相談に乗ってくれるでしょう。
現在の収入・支出を続けた場合に家計・貯蓄がどのように変化するか、そして注文住宅建築のためにローンを組んだ時どのように変化するのか。こうした事柄が図で分かりやすく表示されます。
(5)他の会社でもライフプランを依頼する
手間はかかってしまいますが、ライフプランは1社だけでなく「複数社に依頼すること」をおすすめします。
ライフプランは作成するとき、インフレ率や子どもの国公立/私立への進学など、複数の「仮定」を繰り返します。作成する会社によって仮定の条件や、おすすめの条件設定が変わるので、複数の会社のライフプランを受けることで、多角的な視点を得られます。
なお、ブルーハウスでも資金計画に関するご相談を受け付けております。他社でライフプランや資金計画を受けたあとに、セカンドオピニオンとしてのご相談も問題ありませんので、お気軽にご相談ください。
▶相談したいことが分からなくても、セカンドオピニオンでも「資金計画」についてお気軽にご相談ください。
(6)住宅ローンをいくらまで借りてよいか検討する
ライフプランの精度を高められたところで「具体的に住宅ローンの借入額を決めていきます」。具体的には、住宅ローンの金額を調整して、ライフプラン表の預貯金残高が、許容額以下にならないよう調整します。
どの程度の金額が手元にあれば安心できるのかは個々人で異なるため、借入額をいくらにするのか、最終的には自身で決めることになります。
(7)変動金利か固定金利か選択する
借り入れの金額を検討しながら「変動金利と固定金利の選択」も迫られます。
一般的に、借り入れ時点の金利は変動金利の方が低くなり、総返済予定額も安価になります。しかし、住宅ローンの金利が上昇してしまえば、固定金利の方が総返済額が安価になるので、慎重に検討する必要があります。
(8)住宅ローンを契約する会社を決める
借り入れ予定額や変動・固定の選択を終えれば、実際に住宅ローンを借り入れられるのか「住宅ローンを契約する会社を決めて」仮審査・本審査にかかることになります。本審査を受ける段階では、ハウスメーカーや工務店を決め終える必要があるので、資金計画と並行して施工業者を選定しましょう。
こうした流れを通して、家を建てるための資金計画を立てていきます。家づくりを始めたばかりの人は、まずは現在どの程度の資金を持っているのか、家計の収支はどのようになっているのか、確認するところから始めてみましょう。
資金計画を立てる上での5つの注意点を解説
最後に、資金計画を立てる上で重要な5つの事項について解説します。
施工を依頼する会社を並行して選んでおく
1つ目は「施工会社を早めに決めておく」ことです。
FPに依頼して注文住宅を建築するための資金計画を作り上げても、依頼を検討しているハウスメーカーの最低施工金額に満たなければ意味がありません。逆に施工金額を余裕で超えてしまっていても、FP費用が無駄になってしまうかもしれません。
依頼する可能性のある会社をリストアップして、平均的な施工金額を聞いて大まかな予算を想定しておくことも大切です。
「借りられる金額=借りてよい金額」ではない
2つ目は「借入限度額がそのまま借りてよい金額にはならない」ということです。
住宅ローンは満額借りてしまうと、多くの場合家計に負担がかかるほど借りられます。しかし住宅ローンの返済に追われてしまうと、預貯金は増えず、旅行など余暇の時間を楽しむこともできません。
資金計画・ライフプランを十分に練り、生活に負担を与えない範囲内で借り入れるようにしましょう。
頭金は入れなくてもよい(手元の資金も大切)
注文住宅を建築する場合、可能な限り頭金は入れるべきと言われることがありますが、正しくありません。手元の資金を残しておくために「頭金を最小限にする場合も」あります。
子どもが大学進学するときなど、一時的に支出が増える時期があります。手元に資金がなければ、住宅ローンの返済が滞る可能性もあるので、急な出費に耐えられる程度の預貯金は残す意識を持っておきましょう。
返済期間は長期にしておいた方が安心
住宅ローンを借り入れる際金利の大きさに驚いて、金利を少なくするために返済期間を短く設定する場合があります。支払い金利が少なくなるのは嬉しいですが、毎月の返済額が多くなるので「家計の収支に余裕がある場合を除いて長期設定」にした方が安心です。
元金均等返済の利用や繰り上げ返済についても同様で、長期的な視点に立って余裕があるときだけ実行しましょう。
資金計画・住宅ローンに正解はない
最後に「資金計画や住宅ローンに正解はない」という認識は必要です。
FPや銀行員が自信をもって勧める方針、商品も、他の視点から見ると利用するべきではないかもしれません。預貯金がいくらあれば安心なのか、金利はこれからどう動くのか、様々な不確定要素があるため、お金についての知識をつけた上で、自身で納得して資金計画・ローン契約を行うことが大切です。
まとめ│家を建てる第一歩「資金計画」をしっかりと
家づくりの第一歩である資金計画について、住宅ローン商品を決めるまでの道のり、および注意点について解説しました。
注文住宅は多くの人にとって、初めて契約する金額の商品です。金額の大きさにマヒして、ハウスメーカーや銀行の担当者の言うままになってはいけません。疑問を解消しながら、金銭面、暮らしの面でどんな生活を望むのか決めていきましょう。
なお、ブルーハウスでは、暮らし方の相談から資金計画、住宅ローンについての相談まで幅広い相談を受け付けています。愛知県で注文住宅の建築を計画していて、悩みを抱えている人は、お気軽にご相談ください。
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豊橋市で注文住宅を手がけるブルーハウスからのメッセージ
ブルーハウスは、豊橋市で100%オーダーメイド・完全自由工事の注文住宅の工事施工と快適性、住みやすさを両立した家づくりをしています。
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愛知に住む人、豊橋に住む人を家づくりで幸せにする。「人生を最高に楽しむ家」をつくることを目指して家づくりをしています。
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