デメリットもあるの?「平屋はやめたほうがいい」と言われる9の理由と対策

デメリットもあるの?「平屋はやめたほうがいい」と言われる9の理由と対策

▶愛知県の施工事例:リビングから桜並木が見える平屋

高さが低く抑えられておしゃれ。地震に強い。上下動がなく暮らしやすい。様々なメリットのある平屋ですが、実はほかの人に相談したとき「平屋はやめたほうがいい。デメリットが多い」と言われることもあります。

そこで本記事では「平屋はやめたほうがいいと言われる9つの理由」を紹介します。

どれも工事の工夫などで乗り切れるものではありますが、事前に知っておいた方がよいことも確かです。平屋の弱点にも目を向けて、建築後の後悔を防ぎましょう。

<コラムのポイント>

  • ・平屋の「弱点と対策」が分かる。


 

理由(1)水害が発生したとき被害が大きくなりやすい

「平屋はやめたほうがいい」と言われる、1つ目の理由は「水害が発生したときに、被害が大きくなりやすい」ことです。

万が一、新居のある地域一帯が、洪水や高潮といった水害に遭ってしまった場合に、2階建てであれば荷物を2階に動かすなどして、水害による被害を抑えられる可能性があります。
一方で平屋の場合は、1階の床全面が同じ高さなので、被害が大きくなりやすい特徴を持ちます。

→事前にハザードマップを確認して浸水深の低い土地にする

→事前にハザードマップを確認して浸水深の低い土地にする

▶関連リンク:国土地理院 重ねるハザードマップ

平屋で水害による被害を抑えるためには、土地購入の段階で「ハザードマップを確認すること」が肝要です。

ハザードマップを確認すれば、想定される浸水深が確認できるので、浸水する地域を避けたり盛土を施したりすることで、浸水被害を避けられるでしょう。

国土地理院が提供する「重ねるハザードマップ」を利用すれば、洪水や高潮、津波の浸水範囲が一目瞭然です。

理由(2)建築するのに広い土地が必要になる

「建築するのに広い土地が必要になる」ことも、やめた方がいいと言われる理由のひとつです。

平屋と2階建てを比べると、同じ間取りの家を建てようとすると必要な建築面積は2倍になってしまいます。このため、平屋の建築を試みる場合は、広い土地が必要と言われるのです。

→土地の候補エリアを広げて土地単価を下げる

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▶愛知県の施工事例:45坪の土地に建つ24坪の平屋

予算が潤沢にない場合は「土地探しのエリアを広げる」ことで、土地にかかる費用の総額を低減できます。

また、工事で工夫を加えることで、比較的コンパクトな土地でも広々と暮らせるので、様々な平屋の施工事例を見ることも大切です。

▶関連コラム:土地が50坪でも平屋は建てられる!実例を元に工事のコツを紹介​

理由(3)侵入経路が多く防犯面が心配

平屋は2階建てに比べて、敷地からアクセスできる窓の数が多いことから侵入経路が多く「防犯面で心配を感じる」こともあります。

→格子付き窓・オープン外構などで防犯対策

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▶愛知県の施工事例:開放感のあるオープンな外構を有する平屋

平屋の防犯については「格子付きの窓」を利用して、人目につかない家の裏側からの侵入を防ぎましょう。リビングやダイニング前の、格子をつけられない掃出し窓については、防犯フィルムが挟まっている防犯対策が施された窓を利用したり、シャッターを利用することで防犯性能を高められます。

また「オープン外構にする」ことで空き巣が隠れられる場所を少なくすることも有効です。

理由(4)道路や隣家からの視線に晒されやすい

建物の床面と、道路や敷地との高さが同程度であることから「道路・隣家などからの視線に晒されやすい」点も平屋建築で後悔を感じる原因のひとつです。

工事時に道路・隣家からの視線を遮る対策を施す

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▶愛知県の施工事例:高さのある開口で道路からの視線を避ける

視線を気にせずに暮らすためには工事の段階で、視線を遮る工夫を加える」ことが有効です。

敷地平面図を眺めたとき、リビングやダイニングでくつろぐ場合に、どこからの視線が気になりやすいか想像できます。想定した上で、視線を遮るために木塀を配置したり、高さのある木を植えたりするなど対策を考えてみましょう。

建築後に対策することも可能ですが、新たに木塀や植栽を施すと庭が窮屈になりがちです。できれば工事の段階で対策を考えておきましょう。

理由(5)プライベートを確保しづらい

「プライベートを確保しづらい」点も、平屋の弱点の一つといえます。

2階建ての場合は、1階部分はお風呂や脱衣室を除いて来客も入ってよいパブリックスペース。2階は寝室や収納などが配置されるプライベートスペースと明確な区分けが為されます。

一方で平屋はリビングから直接寝室に抜けられる間取りなど、プライベートの区切りがつけにくい特徴を持ちます。

→プライベートとパブリックを意識して間取り作り

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▶愛知県の施工事例:キッチンを境にパブリックとプライベートが分かれる

もし、プライベートの時間を大切にしたいと考えるなら「プライベート空間を切り離せるような間取り」を意識するべきです。

たとえば、リビングの先に建具を設けて、その先に寝室や子ども室、収納といったプライベートな空間を設けてはっきり区別するよう意識して工事します。こうすることで、来客に対しても「ここから先はプライベートな空間ですので、入らないように」と明確に伝えられます。

理由(6)道路・室外機からの騒音が響きやすい

住んでから後悔を感じやすいのは、音の問題です。「道路を走る車の音・室外機からの高周波音」といった音が響くケースが見られます。この場合、就寝時やだんらんの時間に、振動や音が気になってしまい寝れない・くつろげない事態になりかねません。

→寝室と室外機を意識して離す

道路からの距離や室外機の種類によって、さらに建物の仕様や施工精度によっても音の響き方は異なります。このため、どの程度の音や振動が生じるかは完成まで分かりません。

音や振動が心配な人は「寝室を道路・室外機から離して」工事を考えることが大切です。

理由(7)家の中心部・北部が暗くなり、通風が取りにくい

平屋は2階建てに比べて建築面積が大きいことから、特に建物が南北方向に伸びた場合に「家の中心部や北部が暗くなってしまう」「南北方向の通風が取れない」といった事態になる可能性があります。

→中庭・吹き抜け・高窓・天窓などで対策

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▶愛知県の施工事例:高窓は光を取り込むと同時に夏場の排熱にもにも利用できる

平屋を建築する上で、中心部が暗くなることや風が通りづらいのはよく聞かれるものです。特に南北方向に広い敷地に建築する場合、光の問題が出やすいもの。

光・風を取り込むためには「中庭・吹き抜け・高窓・天窓」といった、間取りや開口部の工夫が効果的です。中庭を設ければ南に面した開口部が増えることになり、吹き抜け・高窓を設ければ高い位置から奥の方に光を取り込めるでしょう。

▶関連コラム:明るいリビングを実現する8つの要素|採光たっぷりの快適空間にしたい!

理由(8)2階建て住宅に囲まれていると日陰になりやすい

「周囲を2階建て住宅に囲まれている場合」も、日陰になりやすいことから平屋はやめた方がいいと言われます。平屋は建物の高さが低いことから、周囲の環境の影響を受けやすいもの。少し離れた場所にあるアパートやビルの影にも注意が必要です。

→日陰の範囲を想定した上で間取り

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▶愛知県の施工事例:高台に建てられた優れた景観を持つ平屋

日陰への対処も間取りの工夫で乗り切れます。建物の位置と高さが分かれば「夏・冬に影がどの程度まで伸びてくるかを把握することは可能」です。影の範囲を避けてLDKや個室を配置すれば、長く滞在する居室に光がよく当たるように工事可能です。

また、そもそも囲まれていない優れた環境の土地を取得する意識も大切です。建築家や個人の工務店なら、変形敷地でも工事力で過ごしやすい家を実現できます。

理由(9)土地建物の固定資産税が高額になりやすい

平屋は「固定資産税が高額になりやすい」ことがデメリットに挙げられることがあります。屋根・基礎の面積が多くなること、土地面積が大きくなることから、固定資産税が高額になる傾向があることは確かでしょう。

→固定資産税の増額は気にしない

固定資産税の増額は「気にしない」ことをおすすめします。住宅の場合は120m2を限度に3年間は固定資産税が1/2に、土地は200m2を限度に固定資産税評価額が1/6に減額される制度があり、建築当初の固定資産税が軽減されます。期間が過ぎたあとも、建物は減価償却により徐々に税額が減少していきます。2階建て住宅でも固定資産税を支払う必要はあるので、固定資産税額が平屋と極端に変わる訳ではありません。

固定資産税を気にして、導入したかった仕様や設備を実現できない方が後々の後悔につながりやすいため「気にしない」方がよいでしょう。

まとめ│デメリットを克服して快適な平屋生活を

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▶愛知県の施工事例:広々としたLDKを持つ和モダンな平屋

注文住宅で平屋を選択しようとしたとき「平屋はやめた方がいい」と言われる9つの理由を紹介しました。

これらの理由は確かに存在するものですが、土地選びや工事上の工夫で乗り切れるものがほとんどです。平屋にはデメリット以上の暮らしやすさや建物を低く抑えた場合に得られる風格があるので、平屋に憧れている人は迷わず平屋を選択することをおすすめします。

▶ブルーハウスの施工した平屋の事例を見てみる

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ブルーハウスは、豊橋市で100%オーダーメイド・完全自由工事の注文住宅の工事施工、建築家デザインと快適性、住みやすさを両立した家づくりをしています。

  • ・デザインも性能も叶えて、長く快適に経済負担の少なく住める家をつくっています。
  • ・ブルーハウスは、高気密高断熱住宅にこだわっています。(現在HEAT20G2グレードを中心に建築。全棟気密測定(C値測定)を実施)
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  • ・土地探しからも始められて、建てたい家や住みたい地域、住みたい環境から適した土地をお探しします。

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