北玄関の外観デザイン実例|のっぺり感がないおしゃれな家にするポイント
北道路の土地にマイホームを建築する場合、外観に対して次のような疑問や不安を持つ方もいますよね。
- ・北玄関が良さそうだけどかっこいい外観ができるかな
- ・北側に玄関と水回りを配置したいけど外観のイメージがつかない
施工事例を調べると、大きな窓が前面にあるかっこいい建物が多く、北玄関の家では参考にならないというケースも少なくありません。
しかし、北玄関の家だからこそ実現できるおしゃれな外観もたくさんあります。
そこで今回は、北玄関の外観の施工事例を元に、かっこよく仕上げるためのポイントを紹介します。
<コラムのポイント>
・窓の少ない北面の外観はのっぺり感が出やすいです。
・北玄関の外観をおしゃれにするポイントを解説します。
・おしゃれな施工事例を見て理想の北玄関の家を探してみましょう。
北玄関の家とは
北玄関とは、玄関から出て外を見たときに「北東・北・北西」を向く玄関のことを指します。
北道路の土地の場合、駐車場からのアクセスが良い北面に玄関を配置することが多いです。
もちろん、北道路でも東・西面に玄関を配置する事例も多くあります。
こちらは北道路ですが西玄関の事例です。
建物の西側をメインの駐車場として使う場合、西玄関の方が動線が良くなるため北玄関を避けました。
「北道路=北玄関」という概念で玄関位置を決めるのではなく、敷地の使い方に合わせて玄関位置を決めることが大切です。
北玄関のメリット・デメリット
玄関を北側に配置することで、次のようなメリットがあります。
- ・日当たりの良い南面に部屋を多く配置できる
- ・日差しが入る東・南・西側に窓を多くつけられる
- ・夏場でも玄関が高温になりにくい
北側に玄関を配置することによって、日当たりを良くしたいLDKやサンルームなどの空間を南側に配置することができます。
また、夏場に個別エアコンで冷房をする場合、北以外の玄関は冷気が届かず高温になりやすいです。
直射日光が玄関に当たり、どんどん気温が上がってしまいますからね。
しかし、北側に窓やドアがついた玄関なら、夏場でも気温が上がりにくく快適に過ごすことができます。
次に、北玄関のデメリットを紹介します。
- ・暗い玄関になりやすい
- ・冬場は玄関がかなり寒い
- ・玄関ドアを開けたときに北風が吹き込むことも
直射日光が当たらない北玄関は、暗さや寒さがデメリットとして挙げられます。
対策は北西・北東の角に配置し、西や東から日差しを取り入れる方法です。
北面にしか窓を付けられない場合でも、大きい窓を高い位置に施工することで明るさは改善できます。
また、北玄関は冬場に北風が吹き込むことがあります。
周辺環境などによっては、強風で砂ぼこりが家の中まで吹き込むこともあります。
玄関ドアの向きを工夫したり、玄関周りに壁を作って風よけにするなどの工夫を行いましょう。
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この場合も北玄関と呼ぶ?
北玄関は工事上で使う言葉なので、明確な定義はありません。
次のような玄関は北玄関と呼ぶ場合もあれば、呼ばない場合もあります。
- ・玄関ポーチは北側を向いているが玄関ドアは西向き
- ・玄関は北面にあるが玄関ドアは西向き
具体例を交えて紹介します。
こちらは北道路に建つ建物です。
道路側から建物に入ることができるように玄関ポーチは北を向いていて、玄関は北西の角に配置されています。
しかし、玄関ドアは西に向けて施工してあります。
この位置に玄関を配置することのメリットは次の2つです。
- ・建物正面から見たときにアクセントの板張りを目立たせられる
- ・玄関ドアを開けたときに道路から家の中が見えない
デザイン性や住みやすさのために、このような玄関が採用されることがあります。
北玄関かどうかは曖昧なところですね。
今回は北玄関として、同様な事例を紹介しておりますのでご了承ください。
おしゃれな北玄関の外観実例と作り方のポイント
北玄関の建物はのっぺりしやすく、かっこいい外観が作りにくいと言われています。
南側には大きな窓などが配置されるケースが多いですが、北側は水回りなどが配置されることが多いため、窓が少ない点が理由として挙げられます。
しかし、工夫次第ではおしゃれな外観に仕上げることは可能です。
おしゃれな北玄関の外観実例を元に、作り方の5つのポイントを確認していきましょう。
①建物形状で個性を出す
凹凸が少ない建物でも、個性的な形状を取り入れることでのっぺりさを無くすことができます。
こちらは、建物を「への字」に変形させた北玄関の事例です。
真っ白な外壁とシンプルな屋根形状ですが、個性的でおしゃれな外観に仕上がっています。
窓を高さを配置したり植栽を取り入れたりして、アイキャッチポイントを作った点などもポイントです。
シンプルな四角形の建物ではなく、一工夫加えた形状を取り入れてみてくださいね。
②建物に細かな凹凸を作る
建物に細かな凹凸をつけることで、外観ののっぺり感を無くすことができます。
こちらの建物は北面にほぼ窓がない真っ白な建物ですが、凹凸が多いため奥行きを感じる立体的な外観に仕上がりました。
袖壁や軒天を深めに作って木目の外壁を採用することで、建物の枠を際立たせた点もポイントです。
一見シンプルな外観ですが、細かなこだわりがたくさん詰め込まれています。
③玄関周りに凹凸をつける
シンプルな建物形状が好みなら、玄関周りに工夫を加えてみましょう。
こちらの事例は、シンプルな長方形の建物の玄関ポーチに壁と下屋をプラスしました。
壁の内側と軒天には板張りを採用して外観のアクセントに。
真っ黒の外観に木目が映える、シンプルモダンな外観です。
壁は片袖だけにしたので、圧迫感もありません。
シンプルな形状でのっぺり感を無くしたい場合、外壁の素材にこだわることもポイントです。
こちらの建物では、縦目が特徴的なガルバリウム鋼板を採用したため、全体が締まって見えます。
白よりも黒の方が間延びして見えにくいため、色選びも重要ですね。
パース図で全体のバランスを確かめながら、適切な外壁の素材や色選びを行いましょう。
④色の貼り分けでアクセントを作る
外壁の色を複数にすることで、北玄関の外観ののっぺり感を無くす方法もあります。
こちらは、3つの箱が横並びになったようなシンプルな形状の外観です。
中心の箱をネイビーにすることで、建物の存在感が際立ちおしゃれな外観に仕上がります。
3色以上の外壁を使う場合は、配色によってデザイン性が落ちる可能性がありますので、2色でシンプルな貼り分けがおすすめです。
ちなみに、こちらの建物は玄関が壁の裏に隠れています。
画像左側にある木目調の玄関ドアは北向きについており、家の中へつながります。
北面に壁を作ることにより、道路からの視界を遮ることができています。
また、ネイビーのドアはビルトインガレージとつながるドアで、造作で作成しました。
外壁材と同じ素材でドアの表面を加工し、隠し扉のようにしたこだわりのデザインです。
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⑤究極のシンプルを極める
北玄関の外観を作るなら、あえて究極のシンプルを目指すことも1つの方法です。
こちらの建物は正面から見ると長方形に近く、屋根もほぼフラットでシンプルな形状です。
窓も一切なく、外壁材も凹凸や柄のない塗り壁を選びました。
しかし、のっぺり感はなくスタイリッシュさが際立つおしゃれな外観に仕上がっています。
玄関ドアを隠すように壁を立て、玄関ポーチに奥行きを感じさせるなど細かな工夫を取り入れました。
北玄関の家は、窓を無くしやすいためシンプルモダンな外観を作るのに向いています。
素材や細かなポイントにこだわって、シンプルを極めたかっこいい建物を建てましょう。
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北玄関の特徴を活かしておしゃれな外観を建てよう
北玄関の外観は、一般的にのっぺり感が出やすくておしゃれに作るのが難しいと言われています。
しかし、窓が少ない北面だからこそ、採用できるシンプルな外観があることを忘れてはいけません。
凹凸や色分けを上手に使いながら、かっこいい北玄関の外観を作りましょう。
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