二世帯住宅で玄関を共有する場合・分ける場合のメリット・デメリット
二世帯住宅を建てたいと考えたときに、悩むポイントの一つとして、「玄関は親子世帯で共有すべきかどうか」という点。
こちらのコラムでは、二世帯住宅で玄関を共有する際のメリット・デメリット、玄関を分けるメリット・デメリットをそれぞれ解説していきます。
二世帯住宅をお考えの方は、間取りの参考にぜひお役立てください。
<コラムのポイント>
・共有した場合と、分けた場合のメリット・デメリットをそれぞれ比較してみましょう。
・玄関を共有するかどうかは、敷地面積の広さや理想の間取り、親子世帯のライフスタイルなど、さまざまな要素を考慮したうえで決めるのがポイントです。
二世帯住宅で玄関を共有するメリット
まずは、二世帯住宅で玄関を共有するメリットをお話しします。
・家族間のコミュニケーションが増える
玄関を共有すると、家族の帰宅時や外出時に顔を合わせる機会が増えたり、家族の気配を感じやすくなるため、必然的に家族間のコミュニケーションが増えます。
会話を増えるのはもちろん、親世帯、子世帯がお互いに家にいるかどうかを確認できた方が安心、一緒に外出する機会が多い、という方は玄関共有がおすすめです。
・収納もたっぷり、広々とした玄関に
玄関を共有する場合、二世帯分の間取りを確保するため、より広々とした玄関にすることができます。
玄関に収納スペースがたっぷりほしい、出入りがしやすい開放的な玄関にしたいという方には、共有型がおすすめです。
・留守中でも宅配の受け取りができる
日中は仕事や学校で、家を空けることも多い子世帯。玄関を共有していれば、留守中に宅配が来ても、家にいる家族に代わりに受け取ってもらうことができます。
また、誰かしらが家にいる状況ができることで、防犯面でもより安心できます。
二世帯住宅で玄関を共有するデメリット
続いて、玄関を共有することのデメリットを3つご紹介します。
・生活スタイルが異なる場合は配慮が必要
親子世帯で生活スタイルが異なる場合は、玄関を出入りする音が気になってしまうことも。
たとえば、早く眠りにつくことが多い親世帯と、夜遅くに仕事から帰宅することが多い子世帯の場合は、玄関共有型はあまりおすすめできません。逆に、子世帯が早く起きて家を出て行く際にも、親世帯の睡眠を妨げてしまうことも。
共有する場合は寝室の位置を玄関から遠ざけたり、防音効果の高い部屋づくりをするなど、工夫してみましょう。
・気軽に人を呼べなくなる場合も
親世帯、子世帯といえども、一緒に暮らしているとお互いに気を遣ってしまうものです。家に友人や知人を呼ぶことが多いという家族は、玄関を共有することで家族に気を遣ってしまい、なかなか呼びづらくなってしまうことも。
来客が多い家族で玄関を共有する場合は、玄関からすぐ側のところにゲストルームを設けるなど、ゲストと家族が顔を合わせないような工夫をすると良いでしょう。
二世帯住宅で玄関を分けるメリット
ここからは、玄関を親世帯と子世帯で分ける場合のメリットを紹介します。
・親子世帯でプライバシーが確保できる
玄関をそれぞれで分けることのメリットは、親子世帯でプライバシーを保つことができ、お互いに気を遣わなければならない場面も減ります。
顔を合わせることが減ることで、コミュニケーションを取る機会もより少なくなるため、「世帯間で適度な距離を保って暮らしたい」という方にはおすすめです。
・賃貸など将来の選択肢が増える
二世帯住宅を建てるときは一生住むつもりでいたとしても、親世帯が先に亡くなってしまったり、子世帯がどうしても家を離れなければならない、ということもあるでしょう。
そのような場合でも、世帯で玄関を分けた住まいの方が、家を売却したり賃貸として運用しやすいといったメリットが。「万が一のときのために、将来の選択肢を増やしておきたい」という方には、玄関を分けるタイプがおすすめです。
二世帯住宅で玄関を分けるデメリット
続いては、玄関を分ける場合のデメリットをお伝えします。
・間取りが制限される場合も
玄関を二つに分ける場合、玄関にスペースを取られてしまうため、リビングやキッチンなどの間取りが制限されてしまうことも。
広い敷地があれば問題ありませんが、敷地が狭い場合は間取りの自由度が下がってしまうため、玄関を分けるかどうかは、理想とする間取りとのバランスを考えて判断してみると良いでしょう。
・コストがかかる
玄関を別々に設けることで、その分、建築コストがかかってしまうというデメリットが。
一方で、二世帯住宅は一つの建物を二世帯で共有することになるため、世帯ごとにそれぞれ戸建てを建てるよりも建築費用が抑えられる傾向にあります。
それでも、できる限り建築コストを抑えたい、玄関よりもリビングにお金をかけたい、などの希望がある場合は、玄関を分けずに共有する方が向いているかもしれません。
・コミュニケーションの機会が減る
玄関を分ける場合は、親世帯、子世帯それぞれのプライバシーが保てる一方で、コミュニケーションの機会が減ってしまいがちになります。
「親が高齢なため、お互いの存在を確認しやすい方が安心できる」「家族間の会話の機会を大切にしたい」といった場合には、玄関を分けるのはあまりおすすめできないでしょう。
二世帯住宅を共有すべきなのはどんな人?
ここまでで、玄関を共有する・分ける場合のメリット・デメリットをそれぞれ共有しました。
上記で解説した内容をまとめた上で、以下に当てはまる人は、玄関を親子で共有するタイプがおすすめと言えるでしょう。
・生活スタイルが親子世帯で似ている
・日中は家を空けることが多い
・玄関に広い収納スペースがほしい
・家族間で帰宅や外出の確認ができる方が安心
・顔を合わせたり、会話をする機会が多い方がいい
・建築コストはできるだけ抑えたい
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いかがでしたでしょうか。二世帯住宅を建てるうえで、もっとも悩むポイントである「間取り」の問題。今回は「玄関を共有すべきか、分けるか」ということについて、それぞれメリット・デメリットをご紹介しました。それぞれ良い点・マイナスな点があるため、親子世帯にとっての理想的なライフスタイルに合うのはどちらなのかを、ぜひ親子間で話し合いながら考えてみてくださいね。
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