平屋にインナーガレージを設けるメリット・デメリット解消法|間取り実例、設計のポイントも解説

「平屋でインナーガレージを設けたいけど、デメリットはある?」、「どのような間取りにすべきかイメージが湧かない…」とお悩みの方へ。
インナーガレージは、愛車を雨風や盗難から守れたり、趣味を楽しむプライベート空間を創出できたりと、魅力の多い間取りです。
しかし、住んでからの後悔をなくすためには、デメリットについても理解しておく必要があります。
そこで本記事では、平屋にインナーガレージを設けるメリット・デメリット解消法、間取り実例、設計のポイントについて詳しく解説します。
理想のインナーガレージを実現したい方、家づくりの間取り決めでお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
<コラムのポイント>
・平屋にインナーガレージを設けるメリット・デメリットを解説します。
・平屋のインナーガレージで理想を叶えた間取り実例を紹介します。
・平屋のインナーガレージを設計する際に押さえておくべき4つのポイントを紹介します。
目次
平屋のインナーガレージとは?

インナーガレージとは、建物に組み込まれた駐車スペースを表す言葉で、「ビルトインガレージ」とも呼ばれています。
車を駐車するだけでなく、趣味の空間や収納スペースとして幅広く活用できます。
特に、都市部などの限られた土地で敷地面積を有効活用できる点から、近年人気を集めている間取りの1つです。
平屋にインナーガレージを設ける具体的なメリット・デメリットについては、次の見出しで詳しく解説します。
平屋にインナーガレージを設けるメリット・デメリット解消法

インナーガレージは、愛車を大切に保管できたり、趣味の空間として活用できたりと、多くの魅力があります。
一方で、デメリットの存在も忘れてはいけません。
ここでは、平屋にインナーガレージを設けるメリット・デメリットについて詳しく解説します。
平屋にインナーガレージを設ける4つのメリット
平屋にインナーガレージを設けることで得られる主なメリットは、以下の4つです。
- ・愛車を雨風や飛来物から守れる
- ・愛車を盗難やいたずらから守れる
- ・雨の日でも濡れずに乗り降りできる
- ・趣味や収納スペースとして幅広く活用できる
単に駐車スペースとして利用できるだけでなく、趣味や収納スペースとして空間を有効活用できます。
家族が集まるリビング空間とは別に、自分だけのプライベート空間を半屋外に確保できるのはインナーガレージの魅力です。
また、雨の日でも濡れずに車から乗り降りできるので、日々のちょっとしたストレスを解消できます。
平屋にインナーガレージを設ける3つのデメリットと解消法
平屋にインナーガレージを設ける際は、以下3つのデメリットと解消法を必ず押さえておきましょう。
| デメリット | 解消法 |
|---|---|
| 騒音や振動が居室に伝わりやすい | ・ガレージと居室の間に収納などの緩衝空間を設ける
・ガレージと面した壁に防音材を使用する |
| 排気ガスやオイルのにおいが居室に侵入しやすい | ・ガレージ内に換気扇を設置し、空気を循環させる
・ガレージと居室の間に気密性の高いドアを採用する |
| ガレージを確保する分、居住スペースが狭くなる |
・スキップフロアや屋根裏収納など、縦の空間を有効活用する ・ガレージの使用目的を明確にしたうえで広さを決める |
平屋のインナーガレージで生じるデメリットは、上記の方法を実践することで解消できます。
デメリットを十分に理解したうえで、インナーガレージの採用を慎重に検討しましょう。
インナーガレージを検討する際に、維持費や税制面で不安をお持ちの方は、以下の記事も参考にしてください。
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平屋のインナーガレージで理想を叶えた間取り実例

ここからは、平屋のインナーガレージに理想の暮らしを実現した間取り実例を紹介します。
ブルーハウスが手がけたインナーガレージを厳選して紹介するので、ぜひご自身の家づくりにお役立てください。
大切な愛車と整備道具をガレージに集約

こちらの間取り実例は、大切な愛車と整備道具をガレージ内に集約し、居室とプライベート空間を区別しています。
ガレージ内は、愛車の整備ができるよう広めのスペースと収納棚を確保しました。
休日は、お子様と一緒に愛車を愛でる場として活用されています。
あえてシャッターを設けず出入りの負担を軽減

インナーガレージにはシャッターを設けるケースが多いですが、こちらはあえてシャッターを設けない設計を採用しました。
これにより、シャッター開閉による車の出入りの負担が軽減され、ストレスなく外出できます。
ガレージの天井を木目デザインにすることで、モダンで洗練された外観を演出しています。
ガレージと居住空間を分離し快適な暮らしを実現

こちらは、ガレージ部分と居住空間をあえて切り離し、暮らしの質を高めた間取り実例です。
独立しているように見えるガレージ部分は、リビング直通の廊下からスムーズにアクセス可能です。
ガレージのメリットを最大限に活かしつつ、騒音や振動などのデメリットをカバーしています。
他にもガレージハウスの実例を見たい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
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平屋のインナーガレージを設計する際に押さえておくべきポイント

この章では、平屋のインナーガレージを設計する際に必ず押さえておくべき4つのポイントを紹介します。
家づくりのプロの視点で詳しく解説するので、ぜひご自身の家づくりにお役立てください。
採光と通気性を考慮して窓の配置やサイズを決める
ガレージ内は照明を点けないと暗く、湿気や排気ガスがこもりやすいです。
そのため、採光と通気性の確保を意識した窓の計画が不可欠です。
以下のような工夫を取り入れることで、明るく衛生的なガレージ空間を実現できます。
- ・窓を対角線上に配置し、空気の通り道をつくる
- ・大き目の高窓を採用し、プライバシーを守りつつ自然光を効率的に取り込む
これらの方法を実践し、快適に利用できるインナーガレージを目指しましょう。
ガレージの使用目的を明確にする
ガレージをどのように使いたいのかを明確にすることが、家づくりの満足度を高めるカギとなります。
使用目的を具体的に設定すると、無駄なスペースを抑えながら、必要な部分に予算を配分できます。
駐車のみに使うのか、趣味を楽しむ空間として使うのか、収納スペースにするのかなど、実際の使用シーンをイメージしながら検討しましょう。
生活動線を意識した間取りにする
平屋にインナーガレージを設ける際は、以下のような動線を意識すると生活の快適性向上につながります。
- ・ガレージから玄関を経由せずにクローゼットに入れる動線
- ・ガレージからキッチンやパントリーへ直結する動線
- ・趣味部屋とガレージを直結する動線
インナーガレージの間取りは、実際の暮らしを何度もシミュレーションすることで、具体的なイメージが湧いてきます。
上記の動線例を参考に、ご家族の生活スタイルに合わせてカスタマイズしてみてください。
建物の耐震性を考慮する
インナーガレージは、壁や柱が少ない大きな開口部を確保するため、建物の耐震性に影響を与えやすい構造です。
どれだけ便利で理想的なインナーガレージを実現できても、建物の強度に問題があっては安心・安全な暮らしは送れません。
設計段階で精密な構造計算を行い、耐震性を十分に確保することが求められます。
耐震性の高い工法の採用や、部分的な補強、高品質な施工によって強度を保つため、ハウスメーカーの技術力が問われます。
まとめ
今回の記事では、平屋でインナーガレージを設けるメリット・デメリット解消法、間取り実例、設計のポイントについて解説しました。
インナーガレージは魅力の多い間取りである一方、騒音や振動、においなどが生活に悪影響を及ぼすリスクがあります。
満足度の高いインナーガレージを実現するためには、デメリットと解消法を理解したうえで、使用目的に応じて計画することが大切です。
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