注文住宅×バルコニー設計|快適で後悔しない家づくりの考え方とデザインの工夫

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新築を計画するとき、「バルコニーをつけた方がいいのか」「思いきってなくしてもいいのか」と迷う人は多いものです。

洗濯を干したり、外の空気を感じたりと便利な印象がある一方で、「ほとんど使わなかった」「掃除が大変だった」と感じる人も少なくありません。

そこでこの記事では、建築家が考えるバルコニー設計と、後悔を防ぐための考え方、そして暮らしを豊かにするデザイン例をご紹介します。

ご家族のライフスタイルに合ったバルコニー計画のヒントにしてはいかがでしょうか。

<コラムのポイント>

  • ・バルコニーを設ける前に、「使う目的」を明確にすることが大切です

  • ・洗濯物を干す・くつろぐなど、用途によって設置する方角や配置が変わります

  • ・防水や排水など、見えない部分の設計をていねいに行うことで長く快適に使えます

  • ・インナーバルコニーは、天候や視線を気にせず使える半屋外空間として人気です

  • ・建築家と相談しながら、暮らし方や将来の変化に合わせて設けるかを判断しましょう

 

バルコニーを設ける目的を明確にする

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家づくりの中で最初に整理しておきたいのは、「バルコニーを設ける」目的です。

その使い道を明確にしないままにすると、結果的に使用頻度が低くなる場合があります。

用途によって設計が変わる

洗濯を干すためのスペースなのか、屋外のくつろぎ空間として使いたいのかで、設計の方向性は大きく変わります。

以下を参考になさってください。

  • ・洗濯物を干すことを重視するなら、南向きで風通しの良い位置が理想的
  • ・読書やティータイムを楽しむような屋外リビングを目指すなら、強い西日を避けられる配置や、隣家の視線を遮る工夫が必須

建築家と建てる家なら、ご家族のライフスタイルをていねいにヒアリングしながら、広さや形状、位置を導き出します。

バルコニーを設けることで採光や通風が改善されるケースも多く、室内環境の向上も期待できるのも利点です。

防水・排水・メンテナンスを重視する

バルコニーには雨水がたまりやすく、防水・排水計画が不十分だとトラブルの原因になります。

防水層の劣化や排水溝の詰まりは、雨漏りや外壁の劣化を招く恐れがあるため、構造的な配慮が不可欠です。

素材選びや勾配の取り方など、見えない部分の設計をしっかりと行うことで、長く安心して使える空間になります。

インナーバルコニーの魅力|天候・デザインなど

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注文住宅で人気のアイデアのひとつが、「インナーバルコニー(屋根付きバルコニー)」です。

軒や壁を深く設けた半屋外空間で、天候や視線を気にせず使えます。

天候に左右されにくい半屋外空間

インナーバルコニーは、屋根があるため、突然の雨でも洗濯物が濡れにくく、夏の日差しをやわらげる効果も期待できます。

外壁ラインの内側に取り込むことで建物の一部として扱われるため、デザイン的にも統一感が生まれるのも特徴です。

さらに、日射を適度に遮ることで室内の温熱環境を安定させる効果も期待でき、高気密・高断熱住宅との相性もよいと言えます。

室内と屋外の境界をなくすデザイン

インナーバルコニーの床をリビングと同じ高さにそろえると、内と外のつながりが自然になります。

フラットな床面は視覚的な広がりを生み、空間全体がゆったりと感じられるのも利点です。

大開口のサッシでつなげれば、季節や天候に合わせて「リビングの延長」として使えます。

植栽やテーブルを置いて、朝食を楽しむスペースにしたり、お子様が遊ぶ空間として活用したりと、暮らし方の幅が広がる設計です。

こちらの記事では、デザイン住宅の魅力を詳しく解説しています。

ぜひ、参考になさってください。

注文住宅のバルコニー|デザイン性を高める工夫

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バルコニーは、建物の印象を大きく左右する外観デザインの要素です。

手すりや開口部のデザイン、照明の配置などによって、住宅の表情が変わります。

屋根と壁に守られた半屋外空間は、単なる設備としてだけでなく「暮らしのシーンを演出する場所」としてこだわりましょう。

素材で印象をコントロールする

バルコニーは、素材使いによって印象が大きく変わる建物の構造部分です。

以下のような素材を使えば、デザイン性の高いバルコニーに仕上がります。

バルコニーに使用する素材例
  • ・木製や格子状の手すりを採用すれば、自然素材の温かみが生まれ、ナチュラルな家と好相性に
  • ・アルミやスチールなどの無機質な素材を選ぶと、直線的でシャープな印象になり、現代的な住宅に合う

    建築家は、外壁や屋根との色・質感のバランスなどを考えながら、ファサード全体の調和を重視します。

    バルコニーを建築全体のデザインとして一体化させることが、美しさを保つ鍵です。

    照明と植栽で夜の景観をつくる

    バルコニーのデザインを引き立てる、もう一つの要素が照明計画です。

    夜に照明を点けることで、建物の立体感が際立ち、外観に温かみと奥行きが加わります。

    足元をやさしく照らす間接照明や、植栽をライトアップする演出も効果的です。

    注文住宅にバルコニーは必要なのか|後悔しないためのポイント

    リビングから続くバルコニー|注文住宅×バルコニー設計|快適で後悔しない家づくりの考え方とデザインの工夫

    一方で、バルコニーが必要なのか迷う方も多いのではないでしょうか。

    実際に使わないのでは、メンテナンスが大変なのでは、など気になる点もありますね。

    この章では、後悔しないためのポイントを見ていきましょう。

    使わない原因は「目的の不明確さ」

    室内干しスペースや乾燥機を充実させているご家庭では、屋外に洗濯物を干す必要がなくなっています。

    また、共働き世帯など天候や帰宅時間の関係で、バルコニーを活用する機会が少ないご家庭では、不要に感じるケースもあります。

    こうした場合、無理に設けるよりも、室内のランドリールームを充実させた方が機能的です。

    ただし、完全に不要というわけではありません。

    たとえば、将来お子様が成長して個室を増やしたいとき、バルコニーが採光や通風の役割を果たし便利に感じられることもあります。

    建築家と建てる家は「今の暮らし」と「これからの暮らし」の両方を見据えて、柔軟に判断できるのが魅力です。

    こちらの記事でも、建築家と建てる家の進め方やポイントを詳しく解説しています。

    ぜひ、参考になさってください。

    注文住宅でバルコニーを後付けする場合の注意点

    バルコニーを後から増設する場合、建物の構造や防水性能に影響することがあります。

    特に鉄骨や木造住宅では、荷重や外壁の仕上げに注意が必要です。

    初期段階で「将来必要になるかもしれない」と想定しておけば、後付けしやすい構造を組み込める可能性があります。

    慎重に検討し、柔軟に対応できるよう余地を残しておくことも後悔を減らすポイントになります。

    ブルーハウスには、建築家のこだわりを感じられるおしゃれなバルコニーのある注文住宅の施工実績も多数ございます。

    お気軽に、お問い合わせください。

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    ブルーハウスの家づくりを詳しくご紹介しています。

    >ブルーハウスの家づくり|施工事例を見る

    まとめ|「使う目的」を明確にすれば快適なバルコニーに

    バルコニーの有無を決める時に大切なのは、「どう使うか」目的を具体的に描くことです。

    洗濯を干す、外で過ごす、採光や通風を確保するなど、目的によって位置もデザインも変わります。

    便利そうだからと何となく設けると、思ったより使わなかったり、手入れの手間に悩んだりする原因になります。

    建築家と一緒に、暮らし方・家族構成・将来の変化を整理しながら、バルコニーの役割を明確にしていくことが重要です。

    使用頻度だけでなく、将来性も踏まえてバルコニーの有無やデザイン、素材などを決めることが後悔しない注文住宅づくりの重要なポイントになります。

    豊橋市で注文住宅を手がけるブルーハウスからのメッセージ

    ブルーハウスは、豊橋市でオーダーメイドのデザインと快適性、住みやすさを両立した家づくりをしています。

    • ・デザインも性能も叶えて、長く快適に経済負担が少なく住める家をつくっています。
    • ・ブルーハウスは、高気密高断熱住宅にこだわっています。(現在HEAT20G2グレードを中心に建築。全棟気密測定(C値測定)を実施)
    • ・無垢材や塗り壁など、自然の素材を使った家づくりが得意です。
    • ・土地探しからも始められて、建てたい家や住みたい地域、住みたい環境から適した土地をお探しします。

    愛知に住む人、豊橋に住む人を家づくりで幸せにする。

    「人生を最高に楽しむ家」をつくることを目指して家づくりをしています。

    豊川で暮らしを楽しむ!豊川モデルハウスで体感ください

    ブルーハウスは2024年、豊川市に豊川モデルハウスをオープンしました。ブルーハウスの家づくりをもっと知りたい方、住み心地を体感したい方、デザインを詳しく見てみたい方は、ぜひお気軽にご来場ください。

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