高気密高断熱は必要ないと言われる理由と対策|後悔を防ぐためのポイントや建築実例を紹介
「家づくりにおいて、高気密高断熱は必要ないのでは?」と疑問を抱かれている方へ。
気密性・断熱性は、年中快適に暮らせる住まいを実現するのに重要な要素です。
しかし、家づくりを検討する際、高気密高断熱の必要性に悩まれる方は多くいらっしゃいます。
そこで今回は、高気密高断熱は必要ないと言われる理由と対策、後悔を防ぐためのポイント、建築実例まで詳しく紹介します。
<コラムのポイント>
・高気密高断熱は必要ないと言われる4つの理由と対策を紹介します。
・高気密高断熱の家づくりで後悔を防ぐためのポイントを紹介します。
・高気密高断熱を実現した住宅の建築実例を紹介します。
夏は涼しく・冬は暖かい理想の住まいを実現したい方、住宅性能で後悔したくない方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
家づくりで高気密高断熱は必要ないと言われる理由と対策
「高気密高断熱は必要ない」という意見は、主にコスト面への懸念や住宅性能に対する誤解から生まれるケースが多いです。
ここでは、高気密高断熱の定義、必要ないと言われる理由と対策について詳しく解説します。
「高気密高断熱の住宅」の定義を解説
高気密高断熱の住宅とは、気密性・断熱性が高水準で設計された建物のことです。
気密性は、家の隙間をできるだけ減らし、室内外の空気の出入りを防ぐ性能を指します。
気密性の指標はC値(相当隙間面積)で示され、数値が低いほど隙間が少なく高気密であると言えます。
一方、断熱性は、壁や窓などに断熱材を使い、室内外の熱の出入りを防ぐ性能です。
断熱性の指標はUa値(外皮平均熱貫流率)で示され、こちらも数値が低いほど高断熱と言えます。
高気密高断熱を示す数値基準は定められていませんが、以下の数値が一般的な目安として使われています。
気密性/断熱性の指標 | 数値の目安 |
---|---|
気密性(C値) | 0.5以下 |
断熱性(Ua値) | 0.6以下 |
ブルーハウスは、上記の数値を十分に満たす高気密高断熱の家づくりを得意としています。
具体的な住宅性能や標準仕様を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
高気密高断熱は必要ないと言われる4つの理由と対策
注文住宅を建てる際に、高気密高断熱は必要ないと言われる4つの理由と対策方法は以下のとおりです。
必要ないと言われる理由 | 対策方法 |
---|---|
①年中快適な温度で過ごせるとは限らないから |
・遮熱性の高い窓やサッシを採用する |
②建築費用が高くなるから | ・省エネ関連の補助金制度を活用する ・コストと性能のバランスを考えて設計する ・将来の光熱費も考慮したトータルコストで検討する |
③息苦しさや不快感を感じそうだから | ・24時間換気システムを導入する ・風通りを意識した間取りにする |
④カビが生えやすくなるから | ・高気密高断熱の住宅は結露しづらく、カビが発生しにくいことを理解する ・24時間換気システムや除湿器を導入する |
高気密高断熱は必要ないと言われる理由や対策を十分に理解し、住宅性能の必要性を正しく判断しましょう。
高気密高断熱の家づくりで後悔を防ぐためのポイント
高気密高断熱の家づくりで後悔を防ぐには、以下3つの重要なポイントを押さえる必要があります。
- ・適切な空調計画を立てる
- ・窓の仕様や配置にこだわる
-
・高気密高断熱の家づくりが得意なハウスメーカーを選ぶ
後悔を防ぐためのポイントについて、順番に詳しく見ていきましょう。
適切な空調計画を立てる
高気密高断熱の住宅で、快適かつ健康的な暮らしを実現するには、適切な空調計画が欠かせません。
特に「換気システム」は、シックハウス症候群などの健康被害を防ぐために重要な要素です。
建築基準法では、24時間換気システムの設置が義務付けられています。
参考:国土交通省 住宅等における換気等に関する情報提供について
24時間換気システムは、以下の3種類に分けられています。
- ・第1種換気システム:給気・排気を機械で行う
- ・第2種換気システム:給気のみを機械で行い、排気は自然に任せる
- ・第3種換気システム:給気は自然に任せ、排気のみを機械で行う
注文住宅では、第1種換気システムか第3種換気システムを採用するのが一般的です。
種類によってメリット・デメリットが異なるので、必要に応じて適切に検討しましょう。
24時間換気システムについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
窓の仕様や配置にこだわる
窓の仕様や配置は、住宅の気密性・断熱性に大きく関わります。
高気密高断熱の住宅を建てる際は、窓の設計に以下のような工夫を盛り込むのが効果的です。
- ・遮熱性・断熱性の高い窓を採用する
- ・熱が伝わりにくい樹脂サッシを採用する
- ・採光と気密性のバランスを考慮し、窓のサイズや配置を調整する
- ・西側の窓を小さくして西日を和らげる
上記のような窓の工夫によって、気密性・断熱性を最適化し、快適で省エネな住まいを目指しましょう。
高気密高断熱な家づくりが得意なハウスメーカーを選ぶ
家づくりの後悔を防ぐには、高気密高断熱な住宅の建築が得意なハウスメーカーを選びましょう。
ハウスメーカーを適切に選ぶには、カタログ上での数値だけではなく、以下のポイントを押さえておくのが効果的です。
- ・C値やUa値の基準や目標値などを明確に提示しているか
- ・気密測定を実施し、その結果を施主に報告しているか
- ・高気密高断熱の住宅の建築実績が豊富か
上記のポイントを押さえて、施工力や信頼性も考慮したハウスメーカー選びを実践しましょう。
ブルーハウスでは、全棟でC値測定を実施し、高水準な住宅性能を確保しています。
実際に、2021年に完工した新築物件の平均C値は、0.3でした。
ブルーハウスがご提供する住宅の性能や標準仕様について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
高気密高断熱を実現した住宅の建築実例
最後に、高気密高断熱を実現したブルーハウスの建築実例をご紹介します。
ご自身の価値観やご要望と照らし合わせながらご覧いただき、家づくりの参考にしてみてください。
建築実例①|変形地を活かした趣味を楽しむ家
こちらの建築実例は、大型の窓を複数箇所に配置し、明るく開放的なダイニングキッチンを実現しました。
気密性・断熱性の数値は、以下のとおりです。
- ・気密性(C値):0.3
- ・断熱性(UA値):0.46
窓の面積を広く取っているにも関わらず、高い水準で住宅性能を確保しています。
年中快適な温度で、外の景色を楽しみながら、ゆったりと食事を楽しめる住宅です。
建築実例②|圧倒的開放感のある平屋
こちらの住宅は、リビング・ダイニング・キッチンを一体化した大空間で、高気密高断熱を実現しています。
気密性・断熱性の具体的な数値は、以下のとおりです。
- ・気密性(C値):0.39
- ・断熱性(UA値):0.2
一般的に部屋が広くなるほど空調管理は難しくなりますが、こちらの実例では高気密高断熱の住宅性能によって空調効率を高めています。
建築実例③|気持ちいい光が差し込む住まい
こちらの建築実例は、大型の吹き抜け窓を採用し、明るく開放的な室内空間を演出しています。
気密性・断熱性の具体的な数値は、以下のとおりです。
- ・気密性(C値):0.46
- ・断熱性(UA値):0.2
高気密高断熱を確保することで、「空調効率が下がる」という吹き抜けのデメリットを解消しています。
自然光がたっぷりと差し込む明るい空間で、快適かつ経済的な暮らしを実現した住宅です。
吹き抜けのメリット・デメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。
<あわせて読みたい>
まとめ
この記事では、家づくりで高気密高断熱は必要ないと言われる理由と対策、後悔を防ぐためのポイント、建築実例を紹介しました。
高気密高断熱の住宅性能は、以下4つの理由から必要ないと言われるケースが多いです。
必要ないと言われる理由 | 対策方法 |
---|---|
①年中快適な温度で過ごせるとは限らないから |
・遮熱性の高い窓やサッシを採用する |
②建築費用が高くなるから | ・省エネ関連の補助金制度を活用する ・コストと性能のバランスを考えて設計する ・将来の光熱費も考慮したトータルコストで検討する |
③息苦しさや不快感を感じそうだから | ・24時間換気システムを導入する ・風通りを意識した間取りにする |
④カビが生えやすくなるから | ・高気密高断熱の住宅は結露しづらく、カビが発生しにくいことを理解する ・24時間換気システムや除湿器を導入する |
年中快適に過ごせる住宅を実現するには、住宅性能に関する正しい知識と確かな施工技術を持つハウスメーカー選びが重要です。
ブルーハウスでは、これまで数多くの高気密高断熱住宅を手がけており、お客様に快適で省エネ効果の高い住まいをご提供しています。
ブルーハウスの住宅性能や標準仕様を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
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