新築平屋住宅の建築費用相場はいくら?費用をおさえるコツも解説
- ▶︎平屋の新築費用はいくらくらいなのだろうか?
- ▶︎費用をおさえるにはどうすればよいか?
- ▶︎そもそも平屋のメリットとは何か?
このように感じている人は多いのではないでしょうか?
平屋の建築費用相場は、二階建てと比べてやや違いがあります。本記事でその点を詳しく解説するので参考にしてください。
<コラムのポイント>
- ▶︎新築平屋の建築費用相場がわかります。
- ▶︎どうすれば、建築費用をおさえられるか理解できます。
- ▶︎平屋ならではのメリットを再確認できます。
目次
新築の平屋住宅の建築費用相場
まず、新築で平屋住宅を建てる場合の建築価格相場を見てみましょう。
今回は弊社の過去の施工事例や2022年度フラット35利用者調査などに基づいて算定しています。
坪数 | 間取り | 建築費用相場めやす(本体工事費・付帯工・諸費用の合計) |
15坪〜20坪 | 1LDK | 600万円〜1600万円 |
20坪〜25坪 | 2LDK | 1,000万円〜2,000万円 |
25坪〜30坪 | 3LDK | 1,400万円〜2,400万円 |
30坪〜35坪 | 4LDK | 1,600万円〜2,700万円 |
めやすにばらつきがあるのは、元々の立地や建築物のグレードによるものです。平屋に限った話ではないですが、費用が膨れ上がってしまわないように、コスト意識を持っておいたほうがよいでしょう。
なお「平屋住宅は二階建て住宅よりも割高」と言われることがありますが、そうとも限りません。たしかに床や屋根の面積が広くなり、工事範囲が広がる関係で割高になることもあります。
一方で高い足場を組む必要がないため、そのぶん安くなることもあります。
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新築平屋住宅の建築費用をおさえるコツ
平屋に限った話ではありませんが、新築を建てるときはいかに建築費用をおさえるかが重要です。そのためのコツとして、以下が挙げられます。
- ▶︎外観をシンプルにする
- ▶︎廊下をなくす
- ▶︎建具を減らす
- ▶︎屋根を低めにする
仮に床や屋根の面積の関係で建築費用が割高になりそうでも、このように工夫すればコストカットできます。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
外観をシンプルにする
まず外観をシンプルにする工夫が挙げられます。外壁のデザインにこだわったり、エスクテリアを増やしすぎたりすると、当然ながら建築費用は増えるものです。
しかし外観をシンプルにする意識があれば、余計な工程が生じず、結果として費用もおさえられるでしょう。
外観がシンプルなのは、必ずしも悪いことではありません。その簡素さがデザイン性を高めることもあります。
あるいは時代や流行に左右されない魅力が得られるのもポイントです。
新築平屋住宅を建てるときは、外観をシンプルに仕上げられないか、よく考えてみましょう。
廊下をなくす(減らす)
廊下をなくす、あるいは減らすことで、建築費用をおさえることが可能です。なぜなら、床や屋根などの面積を狭くできるからです。
なるべく廊下を設けず、部屋と部屋を直接つなげるようになると、当然ながら必要な面積は少なくなります。
よって、平屋が割高になる要因である床面積などの増加を避けられるわけです。
ただし廊下を減らしすぎると、上記した生活動線がうまく作れないなどのデメリットも生じてきます。
このあたりは利便性を天秤にかけて、よく考える必要があるでしょう。
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建具を減らす
ドアや窓などの「建具」を減らすことでも、コストカット効果を得られます。
部屋分けや採光性のことを考えれば安易に減らすべきではありませんが、なるべく建具を使わないように意識してみましょう。
なお窓を減らすと気密性が向上する、ドアを減らすと空間のつながりが生まれ開放的な間取りになるなどのメリットもあります。
屋根を低めにする
屋根を低めにすることでも、建築費用をおさえられるケースがあります。こうすることで必要な材料の総量が減り、コストも下がるというわけです。
一方で屋根が低すぎると居住空間が圧迫されてしまい、住み心地に影響します。あくまでもバランスを大事にしましょう。
二階建てにはない新築平屋住宅のメリット
「平屋住宅は、二階建てと比較してどこが優れているのだろうか?」と思っている人も多いでしょう。
平屋特有の主だったメリットとして、以下が挙げられます。
- ▶︎生活動線がスムーズになりやすい
- ▶︎コミュニケーションが取りやすい
- ▶︎災害に強い
- ▶︎メンテナンスしやすい
- ▶︎光熱費をおさやすい
それぞれ詳しく解説するので、参考にしてください。
生活動線がスムーズになりやすい
まず、生活動線がスムーズになりやすい点は見逃せません。
たとえば2階や3階に上がるための階段が存在しないのは強みです。「2階から1階のトイレに行く」「1階から2階に洗濯物を運ぶ」といった動線を省略できます。
将来的なことを考えれば、バリアフリー化しやすい点もメリットになるでしょう。
細かいところでいえばWi-Fiの電波が届きやすくなるなどの利点もあります。
生活動線がスムーズになりやすい平屋であれば、日々の暮らしの利便性はグッと向上するでしょう。
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コミュニケーションを取りやすい
家族同士でコミュニケーションを取りやすいのもメリットです。
生活空間が1階と2階で分断されないため、顔を合わせたり会話したりする機会が増えます。
家族間のコミュニケーションを重視する人にとって大きなメリットと言えそうです。
災害に強い
平屋住宅は構造的に安定しているため、災害に強いという強みを持っています。特に地震に対しては高い耐性があります。
万が一火事などがあったとしても、2階から1階に降りられず、逃げ遅れることも少なくなるでしょう。
階段を駆け降りる必要もなく、安全に避難できます。
メンテナンスがしやすい
2階建と比較して、屋根や雨樋などをメンテナンスしやすいのもメリットです。
1階しかないため、足場を組んだり高所で作業したりする必要がなく、業者に依頼しても費用が安くなります。
また2階建ての屋根などと違い、危険な作業になりにくいため、自身でメンテナンスできる範囲も広くなります。
また、メンテナンスの実行回数が増えやすく、家が長持ちするという利点もあるでしょう。
光熱費をおさえやすい
平屋には、光熱費をおさえやすい、というメリットもあります。
最大の要因は冷暖房の効果が発揮されやすい点です。2階がない以上、1階だけで気流が流れるため、涼しさ、暖かさを感じやすくなります。
そうすることで設定温度を低く(高く)設定できるため、光熱費がおさえられるわけです。
また屋根面積の広さを活かして大きな天窓を設置し、彩光するという方法もあります。このように工夫した場合は太陽光が入りやすくなり、冬場は暖かく過ごしやすくなります。
そうすると暖房の使用も控えめになり、光熱費がかかりにくくなるわけです。
まとめ
本記事では、新築平屋の建築費用相場に関して解説しました。相場に関してもう一度おさらいしておきましょう。
坪数 | 間取り | 建築費用相場めやす(本体工事費・付帯工・諸費用の合計) |
15〜20坪 | 1LDK | 600万円〜1600万円 |
20〜25坪 | 2LDK | 1,000万円〜2,000万円 |
25坪〜30坪 | 3LDK | 1,400万円〜2,400万円 |
30坪〜35坪 | 4LDK | 1,600万円〜2,700万円 |
そして重要なのは、住み心地を確保しつつも、上手に建築費用をおさえることです。本記事で紹介した工夫を参考に、ローコストかつ住みよい平屋作りを目指しましょう。
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