高気密じゃないと断熱性能が力を発揮しない
例えると、
断熱は「暖かいセーター」で、
気密は「ウィンドブレーカー」です。
真冬の凍えるような強風に備えるには
分厚いセーターの上に
風を通さないウィンドブレーカーを
羽織る必要があるように
断熱性能が本来の力を発揮するためには、気密性が欠かせません。
ダウンジャケットで例えるなら
中の綿はできる限り良質ものを使い、
さらに厚みを持たせることで
より良いダウンジャケットになります。
そして気密とは、
「ダウンジャケットに穴が空いているか、空いていないか」です。
どんなに良質なダウンを使用しても
穴が空いていては意味がありません。
冷たい風が穴を通り、
体を冷やしてしまいます。
住宅も同様に、
断熱だけを良くしても
効率が悪くなってしまいます。
断熱・気密、どちらも良くすることで
過ごしやすい温熱環境を獲得することができます。
壁内結露を起こす
気密性が低いと家の隙間から空気が出入りし、
壁の中で結露を起こしてしまいます。
この壁内結露が起きるとカビが繁殖し
木材が腐ってしまいます。
また断熱材も湿気を吸って、
萎んで断熱性能が低下してしまう可能性があります。
つまり、家の寿命にも影響します。
実は高気密は低コストで叶う
高断熱を叶えるには、
高い性能を獲持った断熱材を
できる限り厚みを持たせる必要があります。
そのため、どうしてもコストが
高くなってしまいます。
しかし、気密はそうではありません。
コツと施工次第で、高い気密を
獲得することができます。
特に、
大工の腕と丁寧さは気密に直結します。
1つ1つを組み立てることによって
できる木造住宅は、大工の腕1つで
全く違う気密性能になります。
だからこそ、良い大工とコツを知っている住宅会社を選ぶだけで
高い気密性能は獲得できると言えるでしょう。
高気密住宅の注意点
気密性が高いためファンヒーターや
石油ストーブといった家の中で
火を燃焼させて暖める暖房器具は
酸欠の恐れがあります。
ただ、排気用の煙突がついた
ファンヒーターや薪ストーブは使うことができます。
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