注文住宅の契約前に確認すること10選|契約の流れと押さえておくべき注意点

静寂をまとう、木と塗壁の平屋

注文住宅では、土地の取得や間取り、設備など施主自身で多くの項目を決定します。

契約前になって「本当にこの契約内容で大丈夫?」と不安に感じる方も少なくありません。

契約前の確認項目を把握せずに契約へ進んでしまうと、後に工事内容や費用面でトラブルにつながる恐れがあります。

そこで本記事では、注文住宅の契約前に確認すること10選と契約の流れ、注意点について詳しく解説します。

注文住宅の契約で失敗したくない方、流れやポイントを押さえて家づくりをスムーズに進めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

<コラムのポイント>

・注文住宅の契約前に確認すること10選を紹介します。

・仮契約と本契約それぞれの流れを解説します。

・契約前に必ず押さえておくべき3つの注意点を紹介します。

 

注文住宅の契約前に確認すること10選

ステンレスキッチンのあるシンプルモダンな平屋

注文住宅の契約では、家づくりに関する専門的な内容や費用面での細かな項目を確認する必要があります。

この章では、注文住宅の契約前に確認すること10選を紹介します。

契約への不安を解消いただけるよう詳しく解説するので、ぜひご自身の家づくりにお役立てください。

見積り内容と金額

見積り内容と金額については、契約前に慎重に確認しましょう。

確認漏れを防ぐためには、以下のポイントを押さえておくのが効果的です。

  • ・見積り内容に抜け漏れはないか
  • ・何にいくらかかっているか
  • ・1式表示の内訳は明示されているか
  • ・別途工事や追加費用が必要になる部分はないか

見積り書の内容や金額は、注文住宅の完成度や将来的な支払いに直結します。

上記のポイントを押さえて、満足度の高い家づくりを実現しましょう。

オプションの抜け漏れ

これまでの打ち合わせで選択してきたオプション内容について、設計図面や見積り書に反映されているかを確認します。

口頭のみでの約束は法的な効力を持たないため、「言った・言っていない」の水掛け論に発展するリスクがあります。

キッチンやお風呂のグレード変更、床材や壁紙の種類など、これまでの決定事項と照らし合わせて確認しましょう。

過去の議事録と設計図面などを見比べながら確認を進めると、抜け漏れの有無を正確にチェックできます。

キャンセル条件と適用期間

万が一の事態に備えて、契約のキャンセル条件や適用期間、違約金の有無を把握しておくのも大切です。

建築会社と結ぶ「建築工事請負契約」は法的な効力を持ちます。

自己都合による解約には、多額の違約金が発生するリスクがあるため注意が必要です。

やむを得ず契約後にキャンセルする事態となった場合に備えて、以下の項目を必ず確認しておきましょう。

  • ・違約金発生の有無と金額
  • ・支払済みの申込金や手付金の扱い
  • ・キャンセル可能な条件と申し出る期限

土地改良に伴う追加費用発生の有無

地盤調査の結果、土地改良が必要になるケースも少なくありません。

土地改良が必要と判断された場合は、設計や地盤改良工事に追加費用が発生します。

想定外の追加費用で支払いが困難にならないように、土地改良の可能性や見込まれる追加費用を必ず確認しましょう。

また、万が一の追加費用発生に備えて、資金計画に一定の予備費を計上しておくのも効果的です。

適切な資金計画の立て方については、以下の記事で詳しく解説しています。

外構工事にかかる費用

外構工事にかかる費用は、工事の契約範囲によって異なります。

建物と外構を一体で建築会社に依頼する場合は、本体工事の見積り書にて確認しましょう。

外構のみを他の業者に依頼する場合は、別途見積り書を依頼し契約を行います。

家づくりで予算オーバーを防ぐためにも、建物と外構にかかる費用を合わせた総額を把握したうえで契約を結びましょう。

住宅ローンの返済計画

住宅ローンを組む際には、数十年にわたって無理なく返済できるかを慎重に検討しましょう。

返済計画を立てる際に注意すべきなのが、「借りられる上限額」と「無理なく返済できる額」は違うという点です。

現在の暮らしや収入だけでなく、子どもの教育費、転職による収入の変化、病気や事故による失業リスクなども考慮し、借入額を決定します。

長期間の支払いが続くことを念頭に置き、無理のない返済計画を立てましょう。

具体的な資金計画の立て方や注意点については、以下の記事で詳しく解説しています。

支払いスケジュールと必要費用

注文住宅の契約にあたり、どのタイミングで・いくらの支払いが必要になるのかを正確に把握しておく必要があります。

支払いスケジュールは建築会社や借り入れを行う金融機関によって異なり、契約時・着工時・中間・完成時など、複数回に分けられるケースもあります。

家計に無理な負担をかけないためにも、事前に担当者へ支払いスケジュールを確認し、計画的に資金準備を進めていきましょう。

住宅ローンの審査が通らなかったときの解約条件

住宅ローンの本審査が通らなかったときの備えとして、解約条件や違約金の有無を必ず確認しましょう。

特に、工事請負契約を違約金等なしで解約できる「住宅ローン特約」の有無は、重要な確認項目です。

この特約が契約書に記載されていないと、万が一ローンを組めなかった場合に多額の違約金が発生する可能性があります。

住宅ローン特約の適用条件や手続き内容を細かく確認し、納得のいく形で契約を行いましょう。

着工から引き渡しまでのスケジュール

契約前には、着工日、上棟日、引き渡し日といった主要な工程のスケジュールを確認します。

スケジュールが不明確だと、引越しや住宅ローンの実行日など、施主側の準備に悪影響が出る恐れがあります。

また、万が一遅延が発生した際の取り決め事項についても確認しておくと安心です。

どの工程でどの程度遅れたら、どこで調整できるのか、引き渡しがどれだけズレるのかなど、可能な限り具体的に聞いておきましょう。

家づくりの一連の流れや注意点については、以下の記事で詳しく解説しています。

保証内容とアフターメンテナンス体制

保証内容やアフターメンテナンス体制は、マイホームで長く快適に暮らすために欠かせない確認項目です。

契約後に「保証内容があまりにも薄かった…」と後悔しないように、以下5つのポイントを必ずチェックしましょう。

  • ・保証が適用される期間
  • ・保証で対応可能な範囲
  • ・保証対象外の項目
  • ・水漏れや故障が発生した際の連絡先
  • ・定期点検の内容と実施頻度

これらの内容を事前に確認し、保証・アフターメンテナンスが充実した建築会社と契約を結びましょう。

注文住宅を建てる際の契約の流れ

ステンレスキッチンのあるシンプルモダンな平屋 

注文住宅の契約は、「仮契約」と「本契約」の2段階で進むのが一般的です。

契約までの流れを把握することで、不安を軽減し、家づくりをスムーズに進められます。

この章では、仮契約・本契約の具体的な流れを分かりやすく解説します。

仮契約までの流れ

仮契約とは、建築会社と本格的に家づくりを始める意思を示すものです。

複数の建築会社を比較検討し、依頼先を1社に絞った段階で仮契約を結びます。

仮契約までの具体的な流れは、以下のとおりです。

  • ・情報収集や要望の優先順位付け
  • ・資金計画
  • ・各社のプランや見積りを比較検討
  • ・依頼先の決定と土地探し
  • ・住宅ローン仮審査
  • ・仮契約

このように、依頼先と土地が決まり、住宅ローンの仮審査も通過した段階で仮契約を結びます。

仮契約は本契約につながる重要なステップのため、後に大幅な変更が生じないよう細かな部分まで慎重に検討しましょう。

本契約までの流れ

注文住宅の本契約とは、建物の仕様や金額、工期などを法的に確定させる「建築工事請負契約」を指します。

建築会社は、この契約に従って資材の発注や職人の手配を開始し、建築工事を行います。

本契約までの具体的な流れは、以下のとおりです。

  • ・プランや間取り、設備の詳細を決定し最終的な見積りを取得
  • ・土地の売買契約
  • ・住宅ローン返済計画の最終確認
  • ・本契約(建築工事請負契約)

本契約を結ぶと、契約内容の変更やキャンセルをするのは困難です。

ケースしだいでは、違約金の発生やトラブルに発展する恐れがあるため、全ての疑問点を解消したうえで契約に臨みましょう。

注文住宅の契約で必ず押さえておくべき注意点

ステンレスキッチンのあるシンプルモダンな平屋

ここでは、注文住宅の契約で後悔しないために押さえておくべき3つの注意点を解説します。

後のトラブルや失敗を未然に防ぐポイントを紹介するので、ぜひご自身の家づくりにお役立てください。

住宅の仕様や間取り、設備は理想通りか

契約前に図面や仕様書をチェックする際に、「本当にこれで理想の家になるのか」を改めて確認しましょう。

建築会社との打ち合わせが進む中で、当初固めていた理想のイメージとズレてしまうことがあります。

住宅の仕様や間取りを妥協してしまうと、契約後に大きな後悔が残ってしまいます。

理想のマイホームを実現するためにも、当初描いていた理想と現在の契約内容を照らし合わせてみてください。

工事に遅延や瑕疵が発生した際の対応は明確か

工事に遅延や瑕疵が発生した際の対応が明確かどうかは、契約前に必ず確認しておきましょう。

家づくりは長期間にわたるため、予期せぬトラブルが発生する可能性があります。

その際の明確な取り決めがなければ、施主側に不利な条件を飲まされるリスクがあるのです。

口頭での説明だけでなく、契約書に対応が細かく明示されているかも確認し、もしものトラブル時も落ち着いて対処しましょう。

担当者と相性が合っているか

建築会社の担当者との相性は、家づくりの満足度を大きく左右する重要なポイントです。

担当者との関係性は、家づくりの期間中だけでなく、住み続けてからも続くケースが多いです。

「この人となら一緒に理想の家づくりができる」と思えるかどうかが、担当者を判断する1つの基準になります。

打ち合わせを重ねる中で、もしも相性が悪いと感じたら、担当者の変更を申し出る勇気も必要です。

まとめ

この記事では、注文住宅の契約前に確認すること10選、契約の流れ、注意点について解説しました。

注文住宅の契約は、理想のマイホームを実現するための重要なステップです。

今回紹介した確認事項を押さえ、不安や疑問を全て解消したうえで契約を結びましょう。

ブルーハウスでは、経験豊富な一流の建築士がお客様のご要望に寄り添い、理想の住まいをご提案しています。

小さな不安や細かい要望も丁寧に伺い、お客様の理想の家づくりを全力でサポートいたします。

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